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映画「海賊とよばれた男」ブラック企業と紙一重だが

 出光興産の創業者・出光佐三(いでみつ・さぞう)をモデルにした映画『海賊とよばれた男』を見ました!
乱世を生き抜く会社と、ブラック企業は紙一重のようでいて、やはり天と地の差がある…なんて思いながら見ていました。
 

原作:百田尚樹『海賊とよばれた男』(『永遠の0』)
脚本・監督・VFX:山崎貴(『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズ 『永遠の0』)
音楽:佐藤直紀(『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズ NHK大河ドラマ『龍馬伝』)
   2016日本作品

【キャスト:登場人物】
岡田准一:国岡鐡造(てつぞう)
吉岡秀隆:東雲忠司
染谷将太:長谷部喜雄
綾瀬はるか:ユキ
小林薫:甲賀治作
野間口徹:柏井耕一
ピエール瀧:藤本壮平
鈴木亮平:武知甲太郎
堤真一:盛田辰郎
國村隼:鳥川卓巳
近藤正臣:創業当時の恩人
 
 
【志と底力はあるか覚悟が問われる】
 米軍の爆撃機B29による無差別空襲で焼け野原となった東京に、かろうじて社屋が残った会社がありました。店主・国岡鐡造(岡田准一)の国岡商店です。史上最悪の国情、劣悪な財務状況。多くの社員が残り、しかし仕事は無い。解散するしかないように思えましたが…。
 
敗戦時で国岡60歳の1945(昭和20)と、創業時で国岡27歳の若さの大正元(1912)年~昭和初期とが交代で描かれてゆきます。創業の頃はこれまた厳しく、これからは石油の時代だ」といち速く目をつけた国岡ですが、当時の日本は安い石炭が主流で相手にしてもらえず、すでに石油を使っている業者からは「新参者は無理だ」と断わられてしまいます。
 
あきらめかけた国岡に、まるで“憂国の士”のような後援者・近藤正臣が「あんたの理想にかけた。とことんやってみろ、あきらめるな。それでもダメだったら…、二人で乞食でもしよう」と、激励します。後援者(投資家)なんてのは不労所得でもうける人たちが多いんじゃないかと思いますが、中には本当の覚悟を持った人もいるのですね。今度は国岡が店員を励まし自ら先頭に立ち荒海に船を漕ぎ出し、海上で石油を売るという新商売を始めたのです。しかし既得権益を持った人々と対立し、付いたあだ名が「海賊」…!
 
 
【社運が国難と一致した“語るべき内実”のある時代】
 次から次へと困難が押し寄せ、ついには国敵とも言うべきメジャー(国際石油資本)と闘い、さらには国難である戦争へと突入…! そのたびに店主・国岡は自ら斬り込み隊長を務め、品質のいい商材の研究を徹夜で行ない、店員らとともに盛り上げてゆくのです。日本がずっと見くびられていた時代に、志と底力と地道な努力で乗り越えてゆく姿は感動的です。みんなで社歌を歌い、荒波を突っ切っていく。その社歌がいい余韻を残します。
が、これ、ダメなリーダーがマネしたら、完全にブラック企業()。そのあたり、怖いですね。
 
   お奨め度  3・75
   (5点が満点 5傑作 4見る価値充分 3興味深い 2いま一つ 1駄作)
 
戦前の27歳から敗戦時ちょうど60歳、さらにもっと先の96歳までを魅力的に演じた岡田准一。
まわりのみなさんの演技もよかったです。特に英国海軍と対峙するタンカー船長の堤真一常に国岡商店の邪魔をする國村隼など、物語を引っ張ってくれます。
人物を引き立てる舞台・美術なども優れています。
 
お奨め度が若干低くお感じになるかもしれませんが、これはよくもわるくもこの手の一代記がNHKの『プロジェクトX』などで採り上げられ過ぎたので、既視感があるせいです。
ただし、そう言った既成作品と比べ制作規模がかなり大きいし、胸の熱くなる実話ベースの映画として大変見応えあると言えますよ…!

 
 

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     清水しゅーまい


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コメント

No title

私もこのおはなしにはとても興味があります。題名のない音楽会と言う番組があります。クラッシックを主流とし、クラシックは1部の上流階級のものと言う規制概念を打ち破るような巷の人々の間の音楽として取り上げている姿勢が好きです。好みに合わない時もありますがそれはそれ
この番組のやり方にとてもメッセージを感じます。そのスポンサーがこの会社なんです。番組の途中にCMが入りません
その配慮もとっても気に入っています、
だだ百田尚樹さんの国粋主義的な愛国心に時々時々違和感を感じるんですね
そこら辺でちょっと躊躇している次第です
私は自称穏健なるリベラリストなので(゚∀゚)
ナイス

No title

☆みっちゃんさん
ナイスもどうもありがとうございます(^-^)
題名のない音楽会、出光興産の提供番組なのですね。
さすがいい会社はいい番組に出資しているものですね~(^ ^)
映画でもそういった企業精神や、人を大切にする物語がいっぱい描かれていました。
まだ荒っぽかった時代から始まるのがとても面白いですよ~!
原作の百田尚樹さんはよくもわるくもあぁいう人なのでしょうがないですね(笑)
映画では、国粋主義的な印象は受けなかったので
だいじょうぶですよ お奨めです(=^▽^=)

No title

こんばんは。
これは小説を読みました!
昔は会社のために身を粉にして働くのが当たり前でしたよね。
それに対して会社もきちんと応えるって信頼があっての、滅私奉公です。

No title

原作が面白かったので、観に行こうかと思っています。
そしてこれが日本アカデミーにノミネートされたら、岡田准一ファンがうじゃうじゃいる生野銀山にも再び行ってみたいと思っています。

No title

☆ハニー先輩さん
読んだんですね!

昔は労働法や福祉の観念があんまりなかったですからね~。ほとんど店主の胸三寸というか。。。
ひどい格差社会だったし、いい会社に入れるかどうかも、運命的なもの大きかったんじゃないかと思います(°∀°;

No title

☆Sophiaさん
活字に弱くて原作を読んでないんですが、
映画、とても見応えありましたよ。
生野銀山で岡田准一の集いとか開くとよさそうですね…!

No title

ある男の生き様としてはとても興味深いお話でした。
ただなんとも実生活と離れすぎて、
時代が行ったり来たりですごい頭使いました(笑)

岡田君の演技も抜群でなーんも文句もないんですが、
文句がない分そのまんまって感じで、
ちょっと拍子抜けなのですよ。

期待が大きすぎたんでしょうね(;^_^A
ナイスポチです(^^)

No title

☆Parlさん
ポチもどうもありがとうございます(^-^)
確かに、昔と大昔を交互に描いていたから
いつの時代なのか分かりにくかったですね(笑)
敗戦の前後で大変化にしても、どっちも今の実生活とは
違い過ぎて、なじみにくかったかも。
その点、『永遠の0』は現代と昔だったから、わりと頭に入りやすかったですね(^ ^)
『永遠の0』を受け継ぐ…みたいな予告編だったし期待高くなってしまうのも無理ありませんね。

ほんと、フィクションの物語にしてしまうと
どこかで見聞きしたような立志伝になってしまうので
意外と難しいテーマだったと思います(^-^)

No title

『永遠の0』がすごくよかったのでこの映画も期待大です^^

また年末からシネマパスポートで一か月見放題になるので
何回か見る予定です^^

No title

☆ばねぱんさん
ナイスもどうもありがとうございます(^-^)
『海賊』も見応えあって面白かったです。
憎たらしい敵役がいたり、ハードルだんだん高くなっていったり
事実ベースなのにとても見所一杯に話が進んでゆくのがすごいです(^∇^)
『永遠の0』と比べてしまうとちょっと落ちるかもしれませんが いい作品でした(^ ^)

1カ月見放題ですか!うらやましいです!

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プロフィール

清水しゅーまい

Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
 このブログは、
①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
その他、本やテレビ、お気楽な話題に時事問題、
そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
 ご訪問のみなさまに幸あれ!
  私にそのおすそ分けあれ…!!

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