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「真田丸」徳川の不様な戦い!同士討ち、適当な戦術

大河ドラマ『真田丸』
 第49回「前夜」作:三谷幸喜
【名将の討ち死に続出…!】
 時は慶長20(1615)年、兄・真田信之(大泉洋)は数え年50歳、弟・幸村こと信繁(堺雅人)は推定45(1571年生まれ説の場合。従来説は1567年生まれで+4歳)
 
ついに大坂夏の陣…!
4月29日、樫井(かしい)にて。豊臣方・大野治房(武田幸三)の軍勢と、徳川方・浅野長晟(ながあきら)の軍勢とが衝突しました。大野軍では、木の名刺配りが名物の塙(ばん)団右衛門(小手伸也)が気勢をあげていましたが、あっさり討ち死に!
 
5月5日深夜~6日にかけて…
豊臣方の五人衆のうち、後藤又兵衛(哀川翔)明石全登(小林顕作)道明寺(どうみょうじ)へ。向かってくるのは、伊達政宗(長谷川朝晴)率いる3万5000! 又兵衛は徳川からの播磨1国35万石の誘いを蹴って大奮戦したものの、壮絶な最期! 明石はなんとか帰還。
 
秀頼側近の木村重成(白石隼也)若江・八尾(わかえ・やお)13万もの大軍勢を擁した徳川本軍を迎え討つも、数におされて討ち死に! 五人衆の長宗我部盛親(阿南健治)は乱戦のなか行方知れず…?
 
残る五人衆の真田幸村&毛利勝永(岡本健一)は、伊達政宗との大激戦を生き抜き、この日はひとまず幕を閉じました。明日は生き残れるのか…!?
 
 さて 今回、真田信之が道中で人改めに引っかかり、向こうから出てきたのが尾張徳川家の家臣・室賀久太夫(アンジャッシュ児嶋一哉)という人でした。国衆時代、真田に返り討ちに遭った室賀正武(西村雅彦)の息子だそうです…!
室賀久太夫が過去の遺恨を連ねようとしたところ、信之は「黙れ、こわっぱ!」かつての正武の決めセリフで返り討ち!
新語・流行語大賞にノミネートされなかった鬱憤も晴らした!?
 
 



 ドラマがもっと楽しくなる!史実の妙味☆彡
大河ファンのために(=^^=)
【「徳川方」の不様な戦い!
ひどい同士討ち、適当な戦術伝達……】
 大坂の陣と言うと、かつては、豊臣方の内部争いや連携不足ばかりが指摘されてきました。
しかし実は、むしろ徳川方の戦闘行為が、かなり雑で不様だったらしいことが分かってきています。
 

【悲劇か喜劇か!?味方に撃たれて笑いものに】

 ひどかったことの一つが、同士討ちです。特に気の毒な例が、秀吉家臣から家康家臣になった神保相茂(じんぼう・すけしげ)という武将。神保は5月7日の天王寺合戦の際、退却しているところを味方の伊達政宗軍に鉄砲で撃たれ34歳の若さで戦死してしまったのですが、それを諸大名が笑い物にしたそうで、何とももの悲しいです。
伊達軍はひどい連中です。尾張徳川義直の家臣・鈴木淡路という武将も、大坂城の城門のあたりで活躍していたのに、味方のはずの伊達軍に接近したところ討ち取られてしまいました。
 
他にも、藤堂高虎軍と秀忠旗本衆とがうっかり同士討ちをしてしまったり、森忠政軍の石田惣右衛門という者が佐竹義宣(よしのぶ)軍に同士討ちされています。
恐らくは記録に残っていないだけで、もっとあったんだろうと思います。
 
原因は、旗指し物や合い言葉で敵味方を識別するという基本的事項が徹底されていなかったことです。当時はすでに実戦経験の豊富な将兵が少なくなっていたのが大きいです。
また、敵味方が分からなくなってしまうほどの大乱戦だったのか…とも想像されます。
 
 
【信之息子の真田兄弟もピンチ!
本多叔父さん、味方による混乱で頓死…!】
 天王寺合戦には、真田信之の息子たちである真田信吉・信政兄弟も参戦していましたが、これまたひどい目に遭っています。
真田兄弟は、本多忠勝の次男・忠朝(ただとも)と連携していました。本多忠朝は、真田兄弟の母の弟で、つまり叔父さんでした。この本多叔父さんが、「冬の陣」で家康に怒られたため、決死の覚悟をしていたのです。
 
そして「夏の陣」の天王寺合戦で、本多叔父さんと真田兄弟は、毛利勝永軍と激突…! この時、大変な不運が! 酒井家次(忠次の長男)の軍勢が「押し太鼓」を打っていたんですが、その打ち方が適当だったらしく、徳川勢の足並みが乱れ、とくに本多叔父さんの軍勢が孤立してしまったようなのです。
 
「押し太鼓」というのは、軍の前進後退・速度などを暗号含みで味方へ伝達する非常に重要なものです。当然ですが、太鼓の打ち方の意味を味方全体で共有し、打ち方がきちんとしてないと、大変なことになります。
 
ところが、ここでも徳川方の実戦経験の貧弱さが露呈したというべきでしょう、適当に太鼓を打ってたせいで、大混乱! 本多叔父さんが孤立…! それでも体勢を立て直せばよかったものを、前述したように本多叔父さんは死を覚悟しており、混乱したまんま突進していってしまったのです。
これを見た毛利勝永軍のなかの浅井井頼(いより=あの浅井長政の息子!)勢は、すかさず攻撃! 浅井所属の鵜川宗宥という武将が、本多忠朝を討ち取りました。哀れ、大乱戦のすえ本多叔父さんを護衛する者は、ほとんどいなかったそうです。本多叔父さん亡きあとその敗残兵たちは、他の味方武将の軍勢に向かって逃げ惑い、逃走を誘発する「味方崩れ」と呼ばれる現象を巻き起こしました。
 
このあと、真田兄弟の軍も毛利勝永軍に撃破されてしまいます。重臣が36名も討ち死にしたとのことで、雑兵の死傷はかなりの数だったと思われます。不幸中の幸い、真田兄弟自身はなんとか命脈を保ったのでした。
 
  ~主な参考文献~
編:阿部猛・西村圭子『戦国人名事典 コンパクト版』(新人物往来社)
平山優『真田信繁 幸村と呼ばれた男の真実』(角川選書)p.299~、314~、318321~、343
山本純美『徳川家臣団事典』歴史群像シリーズ22号「徳川四天王」特別付録(学習研究社)
編:小林計一郎『[決定版]真田幸村と真田一族のすべて』(KADOKAWA)p.137
「週刊 再現日本史」江戸1-(講談社)
 
 

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     清水しゅーまい


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コメント

No title

こちらの事情にはいろんなことがあったんですね
敵味方別れるとはっきりしていれば良いのですが寄せ集めの軍勢ですと連携がしっかりしてないとダメなんですね
何がともあれ徳川軍が対象でしたがそういうむなしい死もあったのですね
来週はいよいよ最後ですね
壮絶な死につながるのでしょうか
今から心が騒ぎます
ナイス

No title

☆みっちゃんさん
ナイスもどうもありがとうございます(^-^)
そうなんです、徳川方というと
しっかりして強そうな印象あるかもしれませんが
おっしゃるように あちこちの大名の軍勢の寄せ集めですので
近代的な軍隊とはまるで違うみたいです。
勝ち組にいても、味方にやられたらどうにも悔し過ぎますよね(^ ^;)
最終回も目が離せませんね…!

No title

こんばんは。
ちょっとだけ『だまれ小童』がブームになってますね。
ユーチューブとかのまとめ動画が面白いです。

徳川軍の経験不足はドラマの中でも家康自ら陣地を作るとかであらわされてましたね。
伊達軍に関しては戦後に野望を持っていそうなので、同士討ちといいつつ周りの
戦力を削ったり、それこそ実力を測っていたのかも・・・と勘繰ってしまいます。

No title

見てましたもうすぐ終わりですね、見なくっちゃナイス

No title

☆ハニー先輩さん
「だまれ、小童!」、3月で西村雅彦が暗殺されて終わってしまったのが痛かったです。
どうしても一年の後半のほうが印象に残ってますからね~。
まとめ動画なんてあるんですね、面白そうです!

あぁ、年老いた家康、陣地を作ってましたね(笑)
確かに伊達政宗は油断ならないですね、
大坂の陣でもあわよくば修羅場を自分で演出しておいて
手柄を立てたり、風向き次第でもっとひどいことやったかもしれませんね…!
またそこが魅力かもしれませんね(^∀^)

No title

☆ぎいさん
ナイスもどうもありがとうございます(^-^)
見てましたか~^ ^
ついに次が最終回です…!
どう決着するのか期待ですね~!

No title

「黙れ、こわっぱ!」ここでまた出ましたね^^

討ち死にシーンなんともせつないです。
ラストのキスシーン 大河ドラマでは珍しいのでは^^

これから
最終回 見ます!!

No title

☆ばねぱんさん
ナイスもどうもありがとうございます(^-^)
「黙れ、こわっぱ!」が
復活して楽しかったですね(^∀^)
キスシーン、
今まで記憶に無いので、大河史上初かもしれません(^ ^)

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ご訪問ありがとうございます(^-^)
 このブログは、
①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
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そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
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