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「真田丸」交渉の勝敗/四国か千葉/真田の奇襲計画

大河ドラマ『真田丸』
 第47回「反撃」作:三谷幸喜
【交渉の勝敗 ~ 幸村頼み?】
 時は慶長19(1614)年、兄・真田信之(大泉洋)は数え年49歳、弟・幸村こと信繁(堺雅人)は推定44(1571年生まれ説の場合。従来説は1567年生まれで+4歳)
 
天守閣への砲撃で死者が出たことで、茶々(淀殿 竹内結子)の気持ちは和睦へ。。
そして交渉です! 和睦案で豊臣は、浪人勢を養うための加増が必要、と。国替えなども課題に。談判の場には、家康最愛の側室・阿茶局(斉藤由貴)やら茶々の妹のお初(はいだしょうこ)やら、ついでに幸村の幼なじみきり(長澤まさみ)までもが末席にいるという、華やかで賑やかなものに。詳細は下記「ドラマがもっと楽しくなる!」をご覧ください~。
 
豊臣秀頼(中川大志)は幸村に心酔している様子。
幸村は「望みを捨てぬ者だけに、道は開けるのです!」
しかし、和睦交渉時の密約により、真田丸は破壊されてしまいました…!
もはや幸村でさえ退散の方向で動いていましたが、後藤又兵衛(哀川翔)らがみなを率いて「早く策を立ててくれよ!」 秀頼も「望みをまだ捨ててはいない!」と。。。
みんな幸村頼みなのが気になりますが、とにかく再戦の日は近そうです…!
 
 



 ドラマがもっと楽しくなる!史実の妙味☆彡
大河ファンのために(=^^=)
【合戦ではなく和睦交渉で勝敗は決まった!】
 真田丸の戦いがあったのは12月4日。エゲレス製の最新鋭カルバリン砲による砲撃で淀殿の侍女7~8人が亡くなったとされるのが1216日~19日頃です。
 

その時、すでに和睦交渉は始まっていました。水面下での交渉は、真田丸の戦いから間もない12月8日頃には始められていたようです。当初は、豊臣が大野治長(はるなが)織田有楽(うらく)を中心に、徳川は本多正信後藤庄三郎光次(金座・銀座を統括した人物)を中心として交渉が進んでいきます。

 
 
【豊臣は四国を望むも、千葉を提案され拒否!】
 この交渉の過程で1215日、豊臣家は、第1条「淀殿が江戸で人質になる」、第2条「浪人への知行(報酬)を要求する」との条件で和睦に応じる…と家康に伝えました。これに対し、家康は第2条を拒否
すると、豊臣家は第1条「大坂城から退去する代わりに、四国(しこく)のうち2カ国を要求する」、第2条「浪人への知行を要求する」と提案。家康は第1条について、四国ではなく安房+上総(合わせて今の千葉県の中央部から南部)ならば了承すると回答したものの、第2条は無視したらしいです。
 
どうも、豊臣・徳川双方にとって、浪人の処遇問題が最大のネックになっていたことが分かります。見方によっては、真田丸の戦いで信繁(幸村)ら浪人が大活躍したため、豊臣家は突き上げをくうハメになった…と言えるかも。ただ、豊臣家は関東への移転を拒否したので、この時点ではどっちみち交渉不成立なのでした。
 
 
【交渉で明文化されたことと、されなかった「破却・埋立」】
 このすぐ後、家康は「淀殿を説得する必要がある」と感じたようで、常高院(淀殿の妹・お初)側室・阿茶局(あちゃのつぼね)を大坂城へと派遣しました。城中での話し合いにより、あらためて1218日に徳川方である京極忠高(常高院お初の亡夫=「京極高次」の側室が産んだ嫡男)の陣で交渉を継続することが決定。18日から19日にかけて、京極の陣地にて、豊臣方として常高院&大蔵卿の局徳川方は阿茶局&本多正純(正信の嫡男)が交渉を再開し、5カ条が明文化されました。
 
第1条「浪人を許す」、第2条「秀頼の知行(領地)はこれまで通りとする」、第3条「淀殿は江戸在住(人質)にしない」、第4条「もし大坂を開城するならば、国替えどこでも望みしだい」、第5条「秀頼の身の安全を保証する」…という内容でした。
 
そして、なぜか明文化はされませんでしたが、「二の丸までの破却、堀の埋め立て」もしっかり合意されていたようです。徳川としては交渉を穏便に進めるために、豊臣としても明文化しないほうが、浪人から突き上げがあった場合に「自分達は知らない」と、言わば“徳川の謀略”として説明できるため、合意してしまった…のではないかと思われます。
 
さて、最大の懸案だったと考えられる第1条!
「浪人を許す」ことに決まったと言っても、結局 徳川もどこの大名も浪人の召し抱えをしなかったせいで何の意味も無いものとなってしまい、再戦へと突き進んでゆくことに…!
 
 
【真田の奇襲計画…!】
 和睦が成立してすぐ、1220日には、そのことが皆に知らされるとともに、家康・秀忠親子が射撃停止を命じました。すると、敵味方、双方の兵士達が堀に集まって、討ち死にした者の遺体を探しまわったそうです。熾烈な戦だったことを物語っていますね。
 
そうして安心した雰囲気が広まりつつあるなか、信繁(幸村)は、油断を突く夜襲を計画した…と伝わっています。しかし、さすがの家康、厳戒態勢を怠っておらず、信繁の案は実行できませんでした。
 さらに、信繁と後藤又兵衛が、家康・秀忠の退却時を狙って江戸攻めの計画を練った…という話もあります。
歴史のifも史実も盛りだくさんです…!
 
  ~主な参考文献~
編:阿部猛・西村圭子『戦国人名事典 コンパクト版』(新人物往来社)
平山優『真田信繁 幸村と呼ばれた男の真実』(角川選書)p.268~、288
編:小林計一郎『[決定版]真田幸村と真田一族のすべて』(KADOKAWA)p.107124
「週刊 再現日本史」江戸1-(講談社)
 
 

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     清水しゅーまい


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コメント

No title

後から見る、考える私たちの立場から見ると大局を見ることができず目先のことにとらわれたものが敗戦の道を歩むようなシナリオになりますね。それと織田有楽斎が徳川側と通じていると言う証拠が多分あるはずなのに幸村はぬかっているんじゃないでしょうか
そこら辺はどう展開するのかな
気になりますね
贔屓の幸村が負けなければならないから、なんかなーの連続です
シューマイさんのかんそうらいかが?
ナイス解説

No title

こんばんは。
ここからは野戦に打って出るしかない状況ですが、どんな風に描かれますかね。
合戦シーンになっているのか心配です(^^;

No title

☆みっちゃんさん
ナイスどうもありがとうございます(^-^)
たぶん本当に、浪人の人々は生活が苦しいから、
浪人衆が力を持ってしまった豊臣家は大局的な視点に欠けていたと思います。
織田有楽斎は、なんでしょうね、警察ドラマふうに言うと、
泳がせてるんじゃないかと思います(^ ^ゞ

ドラマの制作の内側までは分かりませんけど
幸村が負けるその時までは描かない…
健闘している段階で「行くぞ~!」という感じで
終幕になる…っていうのもありそうな気がして、
それですと敗者の気分が薄れそうですね(^∇^)
さて どうなることやら~

No title

☆ハニー先輩さん
いよいよ大野戦の始まりが近づいてきましたね…!
今までちょっと気になっているのが、「大坂の陣」に話数をかけているわりには
意外と話が深まってない感じがします(^ ^ゞ
最後の最期は、
大騎馬戦・大銃撃戦と大坂城炎上を見たいものですね…!
確かに、合戦がなくて馬に乗って走るだけ…とか
なくもなさそうでちょっと不安ですね(笑)

No title

クライマックスの戦いだけに 和睦交渉の話も 面白かったです。ただ 和睦したあとで だまし討ちするって家康が言ったシーン見て 卑怯やん って思ってしまいました。

No title

☆ばねぱんさん
和睦交渉も人選から始まって、
駆け引きがおもしろかったですね~!
ほんと、すっかり家康が通俗的な悪役となってしまい
不満が残ります。
この大河の途中までの、すれてない
野望はあんまり無い家康が懐かしいですね(^ ^)

No title

(「バOOンのパパ」が「憑依」して)

たりらりら~んのこにゃにゃちは♪

わしは、アニメとプラモとRock/MetalがDie好きだが、
大学にはアニメ/プラモ/Rock/Metal学科が無かったので、
代わりに歴史学科に入ったのだ。これでいいのだ。

今年は、司馬遼太郎逝去から20周年ということもあり、
司馬氏の『太閤記』『覇王の家』『関ヶ原』『城塞』や、
新田次郎の『武田信玄』、そして、火坂雅志『真田三代』を
読んだのだ。

それはさておき、『真田丸』は、未だ観終わっていないのだ。
『城塞』では、大野治長が大馬鹿野郎とされていたが、
大河ドラマでは、彼は意外と切れ者に描かれてるそうで、
その辺りの描写についても、「私、気になります!」
by 千反田える(from 『氷菓』)なのだ。

ニャロメが「蜻蛉切」で暴れまわった後に、
ヒャッハ―!な感じで、‟ニャ”イス!!なのだ。

これでいいのだ。

No title

☆元祖天才Ozzボーン@シエー!さん
ニャイス!もどうもありがとうございます(^-^)

アニメ学科やロック学科はもしかしたら近頃ありそうな気しますけど
プラモ学科とメタル学科は実現難しそうですね(笑)

司馬遼太郎の御逝去20周年でしたか。。。
それにしてもだいぶ読んだのですね。

そうなんです、『真田丸』では大野治長が信繁&浪人衆に理解あって
協力してくれようとするんですが、ダメキャラ代打が登場するので(笑)
話の流れは結局さほどには変わりませんでした。
でも 全体ではかなり面白かったです~!

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清水しゅーまい

Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
 このブログは、
①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
その他、本やテレビ、お気楽な話題に時事問題、
そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
 ご訪問のみなさまに幸あれ!
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