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「真田丸」有楽/軍議に忍び真田丸攻め参戦徳川武将

大河ドラマ『真田丸』
 第43回「軍議」作:三谷幸喜
【天下の大坂城に籠もるかどうか!? あなたならどうする…!】
 時は慶長19(1614)年、兄・真田信之(大泉洋)は数え年49歳、弟・幸村こと信繁(堺雅人)は推定44(1571年生まれ説の場合。従来説は1567年生まれで+4歳)
 
大御所・徳川家康(内野聖陽)1023日に京の二条城に入る頃、息子の将軍秀忠(星野源)は慌ただしく江戸を出発しました。関ヶ原の時のように遅れてはならないと、大急ぎです(1110日に京都到着)。急ぎ過ぎて大軍を疲労させ、家康に叱られたと伝わります。
 
迎え撃つ豊臣秀頼(中川大志)は、軍議を開催。籠城ですぐにも決まりそうな議論の幕開けでしたが、幸村は籠城に不承知を唱えました。そして、援軍の無い戦で籠城は得策ではない、打って出て上方(かみがた)全域を戦場とする…と主張しました。反対されると、「策をろくに吟味もせずに…、九度山に帰ることにいたす」と言い捨てて軍議を脱けてしまいました!
しかし、すぐに誰か呼びに来るだろうとの考えあってのことでした。
 
案のじょう、あわてた秀頼側近の木村重成(白石隼也)が、秀頼の意向として、戻ってくれるように言ってきたのでした。このドラマでは今のところそんなに目立ちませんが、木村重成は秀頼の乳兄弟で、かなり男前の武将だったらしいです。
 
さて、軍議に戻った幸村。策の詳細を語り出しました。
それによれば、まずは伏見城を攻略し、二条城に進撃秀忠の到着する前に、家康を討つとのこと…!

 
同時に別動隊が大津を占拠して近江を手中にし、瀬田と宇治の橋を封鎖、徳川本軍の進出を防ぐ。こうして、豊臣恩顧の大名を揺さ振って味方につけ、さらに伊達や上杉に呼びかけて秀忠軍の背後を襲撃させる…!『真田丸』の幸村、大きく出ました!

 
壮大な策に、驚く一同。一旦休憩すると、武将それぞれの願い・望みが語られました。
毛利勝永(岡本健一)明石全登(小林顕作)長宗我部盛親(阿南健治)後藤又兵衛(哀川翔)…。
軍議が再開し、幸村の策と熱意と話術によって、籠城派の秀頼重臣・大野治長(はるなが 今井朋彦)までもが幸村に同意しましたが…!
 
 



 ドラマがもっと楽しくなる!
大河ファンのために(=^^=)
【良くも悪くも戦国を見届けた織田有楽】
 井上順が演じる織田有楽斎 長益(うらくさい・ながます)。今回のドラマでは一見いかにも人当たりがよくお調子者で、その実、浪人を見下している人物になっていました。
 
信長の弟で、茶々(淀殿)の叔父です。現在も、東京の有楽町(ゆうらくちょう)の由来になっていることで知られています(家康から与えられた江戸屋敷の跡が有楽町)
 
武将としてはあまり活躍してませんが、茶道の才能があり、千利休が亡くなってから秀吉の茶を司り、「有楽流」という作法を遺しています。
 
関ヶ原でもうまいこと生き抜いて大和国(奈良県)3万石の大名となり、大坂冬の陣では豊臣方の盟主的な立場に置かれ、徳川家康にもそれなりに顔が利くとあって外交も担当。穏健派でした。想像するに、有楽長益は徳川・豊臣の軟着陸を狙っていたかと思います。しかし、集まってきた浪人衆は荒く、血気盛んで、茶人にすぎない有楽長益にはとても仕切れるものではありませんでした。
 
 織田有楽長益の息子の織田頼長(雲生寺)は、1万人もの軍勢を率いたと記録されてます。
ところが、家柄を自慢し、非常に傲慢で、浪人衆に反感をもたれていたようです。
なぜか赤装束の女武者を連れており(巴御前みたいな女性?)城中の夜回りをし、寝ている夜警の兵士を見つけると斬り捨てた…という話があります。そのわりに、肝心の戦功の話は、残ってないようです。
 
もともと有楽親子は、大坂の陣が始まる前、開戦回避のために豊臣を説得するつもりでした。それがうまく進まないうちに開戦してしまった…という経緯があったようです。
そんな事情もあったからか、有楽親子は、大坂の陣で特に何も成すことがありませんでした。
その後、有楽当人は75(1547天文161621元和7)、当時としては家康と並ぶけっこうな長寿を達成し、戦国を充分体感して亡くなったのでした。
 
 
【大坂城軍議にまぎれ込み、真田丸攻めにも参戦した武将】
 大坂城には、少なくとも数名の間者(かんじゃ=スパイ)内通者がいたことが分かっています。素性の知れない浪人衆がウヨウヨしてたんだから、ほんとうは何十人、何百人といたのかもしれません。
 

今回ドラマで沸騰した軍議。実際の軍議の時、徳川方の小幡勘兵衛景憲(おばた・かんべえ・かげのり)という武将が浪人を装って入り込んでいて、信繁(幸村)の積極策に反論したという説があります。

小幡景憲は、もと武田家臣。のちには甲州流軍学の祖となり、軍学書『甲陽軍鑑』全20巻を集大成した武将として知られます。
 
どういうわけか、小幡景憲は豊臣軍議参加のあと「真田丸攻め」に参戦しています。豊臣内での隠密仕事を終え、徳川軍に合流したのでしょうか…?
ともあれ、小幡は前田利常軍に陣借りして真田丸攻めに加わり、信繁が指揮する激烈な銃撃に遭い、危うく死ぬところでした。
しかも、小幡はこりることなく、このあとの「夏の陣」で再び大坂城に潜入したらしい。当時40代前半だったようですが、まったく怖いもの知らずなやつです。
 
  ~主な参考文献~
編:阿部猛・西村圭子『戦国人名事典 コンパクト版』(新人物往来社)
平山優『真田信繁 幸村と呼ばれた男の真実』(角川選書)p.228~、254~、259292
編:小林計一郎『[決定版]真田幸村と真田一族のすべて』(KADOKAWA)p.98~、102~、115~、122~、214~、234
本郷和人『戦国武将の明暗』(新潮新書)p.127
「週刊 再現日本史」江戸1-(講談社)
 
 

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     清水しゅーまい


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コメント

No title

こんばんは。
大阪5人衆の意見が一致した時には『えっ・・・そ、そうなの!?』と意表をつかれましたが、
やっぱり籠城へとひっくり返されましたね(^^;
やはり今回の三谷脚本、歴史を知っていても楽しめますね。

No title

歴史的人物は動かせないですがいろいろ歴史から遠い部分で楽しいことがいっぱいありますねでもだんだん滅亡の方向に行くかと思うと幸村も悲壮な構えにみますね
心がちょっとだけ重くなります
解説ありがとうございます
いろいろそうだったと思い起こすこともあり楽しい解説です
ナイス

No title

☆ハニー先輩さん
五人衆と秀頼重臣の意見まで一致して驚きましたね(笑)
あんなに白熱軍議しながら結局茶々が…となってしまいましたけども
議論の過程などとても面白かったですよね(=^▽^=)

No title

☆みっちゃんさん
ナイスどうもありがとうございます(^-^)
今年の幸村は
これから死ぬなんて思えないほど元気ハツラツな感じでもあるので
見方によってはとても楽しい内容だとも思いますよ~(^-^)
でも確かに史実を思うと悲壮ですね
それも武名や誇りのためだったのでしょうかね。。

No title

そういえば小幡景憲は出てませんね。

スパイ役で出せば面白いかと思うけど。
それで戦闘シーンが削られるのも嫌だな^^;

ALL(*´∀`)ノ★ぽち

No title

☆栞さん
ALLぽちどうもありがとうございます(^-^)
小幡景憲を主人公にしたら
大坂城の攻防を両面から体験できて
なかなか面白いかもしれませんね(^∇^)
もうすぐ戦闘開始しそうですね…!
期待大です(=^▽^=)

No title

今 見おわりました。策士幸村 今回も頭きれまくりって感じでしたね^^

結局 茶々さまがちゃぶ台返しって展開は
納得できるし面白かったです^^

No title

今回の秀頼は血気盛んな若者というイメージなのかと思って、
意外と茶々にも反発とかするのかなと思っていたけれど、
やっぱり秀頼ですしたね。

会議の間中、目が泳いでるのが気の毒です(笑)

日曜日まであと3日です(^^)/

おーるぽちりん☆彡

No title

☆ばねぱんさん
録画ご覧になってさっそく
コメント&ナイス!どうもありがとうございます(^-^)
幸村、思っていた以上に老練な策士に成長していて
面白かったですね~!
あんなに議論したのに茶々にあっさり引っ繰り返され…
仲いいんだから何かガツンと言ってくれれば~
なんて思ったりもしました(^ ^ゞ

No title

☆Parlさん
おーるぽちりんいつもありがとうございます(^-^)
たいへん励みになります♪
そうですね、秀頼とても頼もしい感じで出てきたのに
結局わりとふだんの秀頼でしたね(^ ^;)
会議中はあえて無言の演技を、三谷脚本が要求したのかなぁ…なんて思ったんですが
もう一つ何か欲しかったですよね~。
茶々に対して「母上なんか嫌いだ…!」とか叫んで
家出(城外に打って出る?)してほしかったです(笑)
もうすぐ次の日曜日、速い…!

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ご訪問ありがとうございます(^-^)
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①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
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そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
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