FC2ブログ

記事一覧

「真田丸」家康に出仕した三成長男~家康の討伐対象

大河ドラマ『真田丸』
 第34回「挙兵」作:三谷幸喜
【三成襲撃 ~ 直江状】
 時は慶長4(1599)年、真田昌幸(草刈正雄)は数え年53歳、長男・信幸(大泉洋)34歳、次男・幸村こと信繁(堺雅人)は推定29(1571年生まれ説の場合。従来説は1567年生まれで+4歳)
 
閏3月3日、豊臣政権内部の亀裂を抑えていた前田利家(小林勝也)が亡くなると、すぐさま石田三成襲撃事件が勃発しました。
主謀者は加藤清正(新井浩文)ら、武功派七将。襲われた石田三成(山本耕史)の側の信繁は、兄・信幸の力も借り、敵対するはずの徳川家康(内野聖陽)の仲裁にまで頼り、なんとか事を収めたのでした。
 
しかし、この事件で三成は失脚、蟄居(ちっきょ)の身に。三成が伏見退去の際に、清正を呼んで何事か耳打ちしていました。このドラマでは清正が「おまえと呑みたいんだ!」などと片思い気味だったのが、とうとうその心が三成に通じたんでしょうか()。打倒家康で密かに結束!?
 
 翌年、運命の慶長5(1600)年。
家康からの上洛命令を、上杉景勝(遠藤憲一)が断わりました! 重臣の直江兼続(村上新悟)がしたためた、有名ないわゆる「直江状」が出てきました…!
直江状、専門家の間でその昔はニセ文書説が主流でしたが、近頃は実在説(ただ、原本が見つかってないらしい)が有力だそうです。
 
ところで、徳川内府を「だいふ」と呼んでいるのは大河でも珍しい気がしますが、茶々(淀殿)を「おかみさま」と言っているのも初めてのような気がしました。考証の先生方がついているので、それが今の研究結果なんでしょうね。参考になりますね。
 
 



 ドラマがもっと楽しくなる!
大河ファンのために(=^^=)
【家康に出仕した三成長男 ~ 時を待つ三成】
 前田利家が亡くなって10日後の、慶長4(1599)年閏3月13日、徳川家康は伏見城に入りました。当時の人々は敏感で、この時点で早くも家康を「天下様」とか「天下殿」などと呼ぶようになっていました。石田三成は数日前に失脚したばかり。ただ、実はこの直後に、家康は三成嫡男の石田重家(しげいえ)を出仕させていて、人質の意味があったのかもしれませんが、石田家すべてを排除しようとしたわけではありません。
 
しかも、9月の重陽の節句の際、家康は豊臣秀頼に挨拶するために大坂に出かけているのですが、この時、三成やその兄・正澄の屋敷を利用しています。
 
また、このあと家康が、前田利長(亡き利家の嫡男)に言いがかりをつけて討伐を計画した時には、三成は前田攻めに同意し派兵に応じています。
家康と三成の敵対関係が一時的に和らいでいたとも とれますが、恐らくは、家康を油断させようという三成の深謀遠慮かと思います。耐えがたきを耐え、けんこんいってきの時を待っていたのでしょう。
 
 
【家康、仕掛ける…!】
 前田利長以外にも、難クセを付けられた者たちがいます。
細川忠興(ただおき)は、前田家と懇意だったため利長との共謀を疑われ、前田家との親交を止め、江戸へ三男・忠利(後の、細川家としての初代熊本藩主)を人質に出しています。
 
このドラマの最後の見せ場になるであろう「大坂の陣」で大坂勢の指揮を執ることになる大野治長(はるなが)は、家康暗殺容疑をかけられ、下総・結城に追放されました(しばらくして許され、上杉攻めには従軍)。なお、治長は、茶々(淀殿)の乳母である大蔵卿局(おおくらきょうのつぼね)の息子です。淀殿とは兄妹(姉弟?)のようなものです。淀殿も大蔵卿局も今回のドラマにそろって出てましたが、治長の件があるので、実際はもっと家康に対しもう悪い印象を持っていたと思われます。
 
五奉行の石高筆頭(225000)だった浅野長政も、家康暗殺容疑を吹っかけられ甲斐に蟄居とあいなりました。
前田利家が亡くなった頃からの家康の大胆な攻勢には圧倒されます。
天下掌握を狙った行動と言っていいでしょうが、ただ、豊臣家の処遇をどうするかは、まだ決めかねていたかも…?
 
  ~主な参考文献~
編:阿部猛・西村圭子『戦国人名事典 コンパクト版』(新人物往来社)
平山優『真田信繁 幸村と呼ばれた男の真実』(角川選書)p.107
本郷和人『戦国武将の明暗』(新潮新書)p.41
編:矢田俊文『直江兼続』(高志書院)p.56~、95
「週刊 再現日本史」織豊9(講談社)
「歴史人」No.682016年8月号(KKベストセラーズ)p.50
  同  No.692016年9月号(KKベストセラーズ)p.20~、40~、538396
 
 

   ブログ村に参加してます~

 https://tv.blogmura.com/tv_jidai/ranking.html←ブログ村「大河ドラマ」ランキング

 

   ブログラム ランキングはこちらです~(清水しゅーまいページ)

   ↓徳川家康、豊臣秀吉、裁判傍聴、猫など

http://blogram.jp/users/agent/vote/?uid=96541#ref=vote


スポンサーサイト



コメント

No title

今回の大河は一話に詰め込みすぎたせいか、色々飛ばしてましたね^^

家康の仲裁が信繁の手柄っぽくなっているのが大河らしいなぁと^^

ALL(*´∀`)ノ★ぽち

No title

☆栞さん
ALLぽちどうもありがとうございます(=^▽^=)
関ヶ原の前後は他の戦国ドラマでも描かれるので
すっ飛ばしたのかもしれませんね(^ ^)
信繁…、家康との仲裁までして
すっかり三成の最重要家臣になってますよね(笑)

No title

このお話あたりはいつもドラマになったりしているので、え?信繁ってそんなに偉い人だったの?て思ってしまいましたよ
いろいろ脚色があるのね
家康の思慮怨望が偲ばれてなかなかの人物だなあと
こういう描き方もあるんだなぁと思ったりして見ていましたよ
これからの展望も楽しみですね
ナイス

No title

こんばんは。
三成が清正になにやら耳打ちしてたのが気になる回でしたね。
直江状のくだりも面白かったです。

呼称に関しては時代考証のかたしだいですよね。
ここ10年でもずいぶんと新しい記録とかでてきてますし、歴史って日々変化してますね。

No title

☆みっちゃんさん
他のドラマだったらまず信繁はまだ出てこなそうですよね(笑)
なんか、三成と家康の交渉役になったり
家康から引き抜かれそうになったり
大坂の陣での活躍を先取りしてるありさまですね(^ ^;)
これからいよいよ実戦突入でますます楽しみです…!

No title

☆ハニー先輩さん
三成の耳打ちや直江状など
見所満載でしたね…!

考証のかたの意見や立場次第というのは
おっしゃる通りかもしれませんね、
一つの最新知見に触れられるのは
なにより楽しみです!

No title

今週は一触即発の緊張感のある回でしたね~!ラストも いよいよ天下わけめの大戦に突入だ~!って感じの素晴らしい幕切れでしたね(^O^)

No title

☆ばねぱんさん
天下分け目が近づいてきて
目の離せない展開でしたね(=^▽^=)
もうすぐ実戦突入して
久々の合戦シーンもあるのかなぁと思うと
期待大ですね…!

コメントの投稿

非公開コメント

検索フォーム

プロフィール

清水しゅーまい

Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
 このブログは、
①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
その他、本やテレビ、お気楽な話題に時事問題、
そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
 ご訪問のみなさまに幸あれ!
  私にそのおすそ分けあれ…!!

最新記事

カレンダー

11 | 2019/12 | 01
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

最新コメント

月別アーカイブ