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「真田丸」三成痛感/関ヶ原で前田大軍阻止した大谷

大河ドラマ『真田丸』
 第33回「動乱」作:三谷幸喜
【人望の無さ痛感する三成、
 人望を自覚し野望抱く家康】
 時は慶長4(1599)年、真田昌幸(草刈正雄)は数え年53歳、長男・信幸(大泉洋)34歳、次男・幸村こと信繁(堺雅人)は推定29(1571年生まれ説の場合。従来説は1567年生まれで+4歳)
 
1月21日…、伏見の一番長い日、だそうです!
前田利家(小林勝也)が、死の間際の活躍と意地を見せるかと思いきや、石田三成(山本耕史)に自重を促す…という抑制的な役割でした。ここで、三成は、のちの「大坂の陣」でも大きなポイントになる亡き太閤秀吉の馬印「千なりびょうたん」の貸し出しを求めました。が、残念ながら。。。
 
それでも三成が夜討ちを狙ってると知った徳川家康(内野聖陽)は、最初は逃げようとしますが、謀臣・本多正信(近藤正臣)が「これをおおごとにし…、豊臣恩顧の大名達がどれほど使えるか、見極めるよい折りかと…」
 
故太閤の有力な身内である加藤清正(新井浩文)福島正則(深水元基)は迷い、北政所(鈴木京香)に相談したところ「伏見で戦などあってはならぬ…、殿下の命(惣無事令)に逆らう者に味方など…、佐吉(三成)ももう少し賢いと思っとったんだがね」この時はなるほど…と思ったけど、この後の家康の行動を考えると、疑問符が~。でも この時点では、一つの優れた見立てですね!
 
三成…、有力な味方の宇喜多秀家(高橋和也)からも蔭で「どうにもイラッとさせる男だ!」と言われ、中立だった細川忠興(矢柴俊博)を怒らせ、とうとう親友の大谷吉継(片岡愛之助)さえ家康側に…!
信繁の父の昌幸はどうでる!?
人望の無さを痛感し、三成はこの経験を関ヶ原に活かすのでしょうか!?
三成に「あきらめてはならん!」と言うのが宇喜多秀家って展開が、不屈の戦国長寿男(関ヶ原合戦後50年以上、84歳まで生きる)らしくていい伏線()でした…!
 
 



 ドラマがもっと楽しくなる!
大河ファンのために(=^^=)
【関ヶ原で前田2万の大軍を阻止した大谷吉継…!】
 今年は真田の物語のため、上田合戦や秀忠遅参のほうが話題になると思いますけども
ここでは、あまりふれられないであろう大谷吉継5万石前田家80万石の対決について書きます。
 
前田家は、慶長5(1600)年9月15日の関ヶ原の合戦のあとに18万石ほどを加増されて、いわゆる加賀100万石となります。
しかし、関ヶ原の時の前田家当主の利長(利家の嫡男)は、徳川秀忠ほどひどくはありませんがちょっと似たような感じで、関ヶ原での決戦に間に合いませんでした。ふつうの大名なら、減封されてもおかしくない結果でした。
 
それが おとがめなしどころか加増となったのは、前年に亡くなった前田利家への配慮や表彰…が必要なためでした。秀吉と親しかった前田家に厳しく当たると、せっかく味方についた加藤清正や福島正則などの豊臣系大名を敵にまわしてしまう恐れがあった…というわけです。
 
 
【大谷吉継の作戦行動が人々を動かした…!】
 前田利長の2万の大軍勢が金沢(石川県)から出動したのは、7月26日。
ちょうどこの前日、下野(今の栃木県)小山(おやま)にて、徳川家康が小山評定を開いたとされています。
 
さて、利長は、上杉景勝よりも前に、家康からあらぬ疑いをかけられて討伐されそうになり、生母「まつ」を人質に出したりして徳川に敵意の無いことを表明していました。よって、徳川方としての挙兵でした。
 
ところが、利長のまわりでは、石田・毛利方がなかなかあなどれない勢力になっていました。これは、敦賀(つるが 福井県)を本拠地とする大谷吉継が、石田三成らとの挙兵後に一度帰国し、精力的に石田・毛利方への加勢を訴えたからです。
 
石田・毛利方(いわゆる西軍)についた具体的な面々を紹介すると、
加賀(今の石川県南部)小松12万石で「築城の名手」の丹羽長重(にわ・ながしげ:長秀の嫡男)、越前(今の福井県東部)北庄(きたのしょう)8万石の青木一矩(かずのり:秀吉の一族)、加賀大聖寺(だいしょうじ)5万石の山口宗永(そうえい)などです。この大名たち、みんな大善戦しました。
なお、山口宗永は、少し前まで小早川秀秋の付け家老だったのですが、秀秋かまたは他の家臣と折り合いがよくなかったらしく、秀吉の健在なうちに独立大名にしてもらったという変わり種です。
 
 
【吉継の策略で「北陸の関ヶ原」激戦勃発…!】
 その山口宗永は、大聖寺城で前田軍に徹底抗戦したものの、降伏勧告を拒否したのち籠城3日目の8月3日に城を落とされて自害。
 
前田軍はその勢いでさらに進軍……するかと思ったら、金沢に帰ってしまいました。
これがまた大谷吉継の手柄だったのです。吉継は、ニセ情報を流していました。前田軍の留守の間に、大谷の大軍が海路、金沢へと侵攻する…。
前田利長は必ずしもニセ情報を真に受けなかったようです。が、妹婿(むこ)からの手紙に書かれていたため、念のために…と帰国してしまったのです。この妹婿は、豊臣秀頼の御伽(おとぎ)衆も務める中川光重という武将で、確かに本人の筆跡だったんですが、それは吉継に拘束されて書かされたものだった…という話です。
 
 ニセ手紙に踊らされ、帰国の途についた前田利長ですが、その途中で前出の丹羽長重の追撃を受けます。8月9日の未明、「浅井畷(あさいなわて)の合戦」という大激戦になりました。これはのちに「北陸の関ヶ原」などと呼ばれることになります。
利長はなんとかしのいで帰国すると、守りに入りました。そのまま領国に引き籠もっていたところ、家康から出陣の催促が…! しかし、あらためて金沢を出たのは9月12日のことで、3日後の関ヶ原本戦には間に合わなかったのです。

大谷吉継、自らは一兵も用いずに大活躍の一幕でした~!

  ~主な参考文献~
編:阿部猛・西村圭子『戦国人名事典 コンパクト版』(新人物往来社)
平山優『真田信繁 幸村と呼ばれた男の真実』(角川選書)p.107
本郷和人『戦国武将の明暗』(新潮新書)p.118
小和田哲男『戦国合戦事典』(PHP文庫)
「歴史人」No.692016年9月号(KKベストセラーズ)p.538396
 
 

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コメント

No title

こんばんは。
今週は関が原や大阪の陣に向けての伏線的なシーンがたくさん見られましたね。
徳川屋敷で昌幸が軍議をしきったところは、後の大阪城の軍議で幸村ではなく、
これが昌幸だったら策が通っていた~とかにつながりそうな気がしました。
あと上杉が立ったことで、いよいよ関が原のディテールも出来てきた感じ。

No title

☆ハニー先輩さん
ありがとうございます(^-^)
はい、今週の真田丸は、伏線らしいものが
張り巡らされていたような気がしましたね!
確かに、昌幸があれほど仕切りましたが
大坂の陣では、単なる息子として秀頼側近に阻まれそう~。
茶々とはどんな関係になってゆくのかも注目したいです…!
上杉の決起がついに固まってきたところで、直江状とか、楽しみ満載ですね…!

No title

今週は珍しく爆笑ポイントなかったですが シリアスでぐいぐい引きつけられる内容でした。来週の予告では さらにスゴい内容がうかがえましたよね~!ますます目が離せません。(o^∀^o) でも 家康 人徳はあるけど手腕はどうかな~って描かれ方ですよね。肝が座ってないって感じで。

No title

☆ばねぱんさん
今週の真田丸はシリアス路線でしたね、
三成がどんどん敵を増やしているのが痛ましかったです(°∀°;
家康は本多正信にたきつけられて自分の人望に気づいて、今まで自信なさそうな時もあったのが、だんだんと野望に目覚めてきてしまいましたね。
いよいよ関ヶ原に突入間近、注目ですね…!

No title

丹羽長重が許されたのは、秀忠と衆道関係だったからだって噂が・・・( ̄ko ̄)

ALL(*´∀`)ノ★ぽち

No title

☆栞さん
読んで戴きまして
ALLぽちもどうもありがとうございます(=^▽^=)
丹羽長重…、関ヶ原合戦後もすいぶんがんばって
復活したという話までは本で読んだのですが
衆道関係までは出てませんでした(°∀°;
男のけじめは切腹がダメならおしり…
もとい衆道でつける時代なんでしょうかね(笑)!

No title

石田三成が処刑される前に「柿は胆の毒ゆえ食わぬ」と言ったという逸話がありますが、その身体に悪いはずの干し柿を細川忠興のところに手土産として持って行ったのには笑ってしまいました。このあたりも三谷流の小ネタでしょうか?
ALLポチ☆

No title

☆越前屋平太さん
ALLポチどうもありがとうございます(^∀^)
そういわれてみればそうですね~
柿の手土産と最期の比較、気づきませんでした
自分は食べたくないから
手土産として活用したってことなんでしょうかね(笑)
処刑場面、どうなるか注目ポイントが増えました(笑)

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清水しゅーまい

Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
 このブログは、
①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
その他、本やテレビ、お気楽な話題に時事問題、
そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
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