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「真田丸」島が沈む!慶長大地震/秀吉の病は何…?

大河ドラマ『真田丸』
 第29回「異変」作:三谷幸喜
【病変と天変地異】
 時は文禄5・慶長元(1596)年、真田昌幸(草刈正雄)は数え年50歳、長男・信幸(大泉洋)31歳、次男・幸村こと信繁(堺雅人)は推定26(1571年生まれ説の場合。従来説は1567年生まれで+4歳)
 
このドラマではこの年、信繁が大谷吉継(片岡愛之助)の娘・春(松岡茉優)を正室に迎えました。
豊臣の家臣同士で結束が強まりめでたいことですが、肝心の太閤秀吉(小日向文世)の様子が…!
 
ひげが薄くなったというのは剃る手間が省けてよさそうですが
物忘れが激しく、自分の食の好みも忘れ、おもらしまで!
しかも、困ったことに、太閤は自分の亡きあとを石田三成(山本耕史)「奉行衆」に頼むと言ってたのをすっかり忘れ、徳川家康(内野聖陽)を呼び出して「徳川殿をかなめとした大名合議で進めてほしい」と言ってしまいました…! そのうえ、再び家康を呼んでまったく同じことを言ったので、異変がただならぬことを悟られたかも!
 また、大谷吉継にも病変が。。。
 
天変地異も
6月27日、京・大坂・堺の一帯に、原因不明の灰が降りました。
そして、閏(うるう)7月13日未明、「慶長伏見地震」推定マグニチュード8勃発!
完成間近の伏見城(伏見指月しげつ城)が倒壊してしまいました。
 
 次回放送は都知事選挙の影響で午後7:15です!
 
 



 ドラマがもっと分かる!
 大河ファンのために~
【島が沈んだ…! 慶長元年大地震の恐怖
  加藤清正駆けつける】
 文禄5・慶長元(1596)年、閏7月12日から13日未明にかけて、各地で慶長元年大地震(慶長地震)が勃発しました。ドラマでは慶長伏見地震と名付けられてましたが、被害は伏見だけにとどまらない大規模なものでした。
 
最初に12日の昼過ぎ、豊後国(今の大分県)で地震発生し、家屋倒壊や地割れが多発。
夕方になって同国の別府湾に大津波が押し寄せ、湾内にあった瓜生(うりう)という周囲10kmの島が住民700人もろとも呑み込まれ、水没してしまいました。
 
同じく12日の深夜から13日未明にかけて、今度は京都・大坂が激震に襲われ、京都市内だけでも4万人あまりが死亡したようです。そして、伏見指月(しげつ)城や方広寺(ほうこうじ)の大仏などが崩壊しました。余震は翌年4月まで続いたと伝わります。
 
秀吉の家臣では横浜一庵(よこはま・いちあん)という武将が被災して死亡、
家康の家臣では加々爪政尚(かがづめ・まさなお)という35歳の武将が伏見で圧死しています。
 
歴史好きに知られている逸話もあります。
隈本(後の熊本)城主・加藤清正は、この年1月、小西行長の進める対明(文禄の役)講和交渉を妨害したとされ伏見で蟄居(ちっきょ)処分を受けていたのですが、大地震で秀吉が被害を受けてないかと案じ、伏見城に駆けつけたのでした。秀吉は喜び、清正を赦免。これで清正は「地震加藤」と呼ばれた…という話です。今回の大河では残念ながらこの話、出てきませんでした。
 
なお、慶長時代は、慶長9(1604)12月にも東海・南海・九州の各方面でこれまたマグニチュード8近い規模の大地震が起きており、この時も大津波が押し寄せ、大被害を出したそうです。
 
 
【秀吉の病は何か…?】
 秀吉の死因となった病気は判明していないのですが、いくつか説があります。
労咳(ろうがい=肺結核)喘息(ぜんそく)腎虚(色事耽溺による衰弱症)胃癌肺癌などです。
 
秀吉は慶長3(1598)年8月18日、数え年62で亡くなることとなります。
経過を見ると、3年ほど前からカゼをひいたり神経痛気味だったりして体調がいま一つだったようです。
そして、亡くなる年、5月5日の端午の節句のあと、おなかをくだし、たいしたことないと思ってたら体調はだんだん悪化し、5月末には病床に。回復してないのに、6月半ば、なぜかにわかに高野山金剛峯寺の金堂の、伏見への移築工事を見に出かけ、病状を悪化させてしまいました。七夕の頃には、死を悟ったようです。
 
この経過から、素人の私は、カゼなどによる体力低下が招いた肺癌・胃癌転移じゃないかと思っていますが、個人的に私が喘息持ちなのと(おい)の関白秀次がこれまた喘息で体調を崩した過去があるって理由で喘息説も気になり、また、「腎虚」だったら秀吉らしくて面白いかなぁ…とも思っております。
 
死因とは別の問題となるかと思いますが、今回のドラマで秀吉は認知症のようになっていました。実際に認知症だったという根拠は不明ですがちょうど10年前の2006(平成18)年、山内一豊(役者:上川隆也)と妻の千代(役者:仲間由紀恵)を主人公とする大河『功名が辻』でもたしか、秀吉(柄本明)ひどい認知症の症状を呈し、歩きながら失禁ししかも自分では気づかないという場面があってこれはけっこう衝撃的でした。
 
  ~主な参考文献~
『日本全史(ジャパン・クロニック)(講談社)p.444446
編:阿部猛・西村圭子『戦国人名事典 コンパクト版』(新人物往来社)
平山優『真田信繁 幸村と呼ばれた男の真実』(角川選書)p.84104
小和田哲男『戦国三姉妹 茶々・初・江の数奇な生涯』(角川選書)p.144
小和田哲男「大河ドラマ 江~姫たちの戦国~ 江を読む31(NHKのHP)
「週刊 再現日本史」織豊8~9(講談社)
「歴史人」No.682016年8月号(KKベストセラーズ)p.95
 
 

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コメント

No title

バリバリ活躍してたトップの秀吉が 力持ちながらおかしくなって衰えていくのは周りにとっても悲劇ですよね~。 最後の地震に怯える秀吉のシーンが印象的な回でした。今でも地震は怖いですが 地震のメカニズムがまったく知られてなかった当時の人々は もっと怖かったと思います。

No title

何者も恐れなかった秀吉が老いと天変地異の恐怖にかられる。
世の中おごれる平家だけでなく。やはり無常なんですね。
ドラマとしては面白いかもしれませんが・・地震は現実のものとし今も起こり続けてますよね
いろいろ無常観が一杯ですね
ないす

No title

晩酌しながら見てたんですけど、家康に同じ事いう所で「え?これさっきと同じ場面?え?」って一瞬自分がボケた?デジャブ?と頭ぐるんぐるんになりました(笑)

秀吉が「捨てをよろしく頼む」と言った後、信繁が「拾い様は必ずお守りします」と言った場面で、私はボケてないとニヤリ。

大分の後で京都大阪、そして東海まで地震が起こった事が、今年の熊本地震と被らなければいいけど…って本当に心配になりますね。

私はイメージを大切に腎虚だったと思ってます(笑)

オールポチ☆でーす(^^)

No title

☆ばねぱんさん
秀吉、権力はもったまんま、
どんどん調子狂ってしまい
ほんとにまわりも悲劇ですね…!
さすがの秀吉も病気や地震には勝てなくて
そこがまた人間的な秀吉らしい晩年で
地震に怯える様子、印象的でした~

No title

☆みっちゃんさん
さすがの秀吉も
老いや天変地異には負けてしまいましたね、
本当に諸行無常を感じますよね。

大地震…、今の問題としても大きくて
難しいところですが、なかったことにするのは
おかしいと思うので
当時の人達がどう乗り切ったのかとか
実際的な話を発掘して
ドラマで採り上げてくれたらなぁ…って思います。

No title

☆Parlさん
オールポチどうもありがとうございます(*^-^*)
秀吉が家康に同じこと頼むの
おかしかったですね(^∇^)
捨てと拾い、信繁がちゃんと言い換えたんですね
そこは聞き逃しちゃいました…!
負けました(笑)

慶長の大地震、同じ日に時間差で、広範囲で勃発したってのは
すごく怖いことですね。
今年の熊本も前震のあとの本震とかいう
初めて聞くタイプだったし
何が起きるか分からず、注意したいです…!

そうなんです、秀吉のイメージからすると
腎虚が笑える…っていうとなんですけども
死ぬまで本気でのびのび生ききった人だったなぁ…と
感心できてしまいます(^∇^)

No title

こんばんは。
いよいよ秀吉も最後が近づいてきましたね。
どのドラマでも秀吉の最後は寂しい感じになってしまいます。

No title

☆ハニー先輩さん
秀吉の天下統一後はどうしても
下降気味で、もの寂しいですよね~
対家康で雰囲気を切り換えて
また盛り上げていってほしいですね…!

No title

地震加藤をやるかな~って思ったけど出なかったですね^^

秀吉の死因って謎ですね^^
毒殺説もあったような^^

何の病気であれ一代で栄華を築いた豊臣家が滅びるのは侘しさと切なさと寂しさがありますね^^
桃山バブルが終わった^^

ALL(*´∀`)ノ★ぽち

No title

☆栞さん
ALLぽちどうもありがとうございます(=^▽^=)
加藤清正、
今までのドラマの流れではそれなり目立っていたのに
「地震加藤」はカットされてしまいましたね~
せっかく清正も熊本城も注目されている今年なので
残念な気しました。

秀吉…、毒殺説もありますか…!?
そいつは驚きです、被疑者や犯人は誰だろう~…
ほんと、秀吉の晩年はどうしたって心寂しく侘しい、
祭りのあと的な終息感に満ちてしまいますね。。。

落ち切ったところで、
対徳川~、まずは政略で勝負ですね…!
期待したいです(=^▽^=)

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清水しゅーまい

Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
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①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
その他、本やテレビ、お気楽な話題に時事問題、
そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
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