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「真田丸」秀忠や政宗も危機!秀次事件で死んだ武将

大河ドラマ『真田丸』
 第28回「受難」作:三谷幸喜
【三谷脚本にも重大な呪縛…!?
 時は文禄4(1595)年、真田昌幸(草刈正雄)は数え年49歳、長男・信幸(大泉洋)30次男・幸村こと信繁(堺雅人)は推定25(1571年生まれ説の場合。従来説は1567年生まれで+4歳)
 
太閤秀吉(小日向文世)茶々(淀殿 竹内結子)は、新たな息子・拾(ひろい 後の豊臣秀頼)に夢中です。
秀吉の(おい)の関白秀次(新納慎也)は、自分の立場が危うくなるのでは…と戦々恐々。なんと、政務を捨て出奔(しゅっぽん)してしまいました!
 

ひとまず真田家がかくまいますが、まさかの事態が。。公家と交流の深い秀次と話してるうち、真田兄弟の母・薫(高畑淳子)の経歴詐称が発覚! 京の雅な公家の出だと思われてたんですが…() ただ、ドラマで菊亭晴季(きくてい・はるすえ今出川晴季)の娘だってことをうつろな目をして言ってましたが、いちおうそういう説も実際あります。

 
このドラマでは、分不相応の重責に苦しむ秀次が、謀反の濡れ衣まで着せられ、逃げに逃げてとうとうこの世からも・・・という哀しい展開でした。病死などでさえ、遺族は割り切れない思いを抱えることあるので、自死となればなおさらです。秀吉は怒り、秀次に連なる女性や子供、侍女などもあわせて30人以上をも処刑することに! 秀次切腹への経緯は一般的な説とは異なりますが、人間ドラマとして見応えありました。
 
今回、残念に思ったのは、三谷幸喜でさえ、近代的(欧米的)な一夫一妻制の呪縛から逃れられないらしいことが分かったことです。
今回、信繁が側室を迎えましたが、人助けのためやむなくという流れで、本当の意味での側室の存在を今一つ軽視しているように思えました(例外として秀吉側室の茶々は活躍してますが)
せっかく『真田丸』は初めのほうで、信繁には一生で4人だったか妻をもったというような説明があっさり出てきたため、これは当時の社会風習に理解をもって描かれるのだなと期待していただけに、残念な感じです。
 
まぁ、ほんすじは相変わらず面白いし、だんだん戦乱の再開が近づいてきてまた期待高まります
 
 



 ドラマがもっと楽しくなる!
大河ファンのために(=^^=)
【徳川秀忠も連座の危機!
秀次事件で死んだ武将・危なかった武将たち!】
 でっち上げとも思われる秀次謀反疑惑事件のせいで、関白秀次の正室や側室、その子供や侍女までもあわせて39人もが京の三条河原で処刑されてしまいました。
武将たちの中にも、連座の罪に問われ、無実なのに自害・死罪となった者も少なくありません。その有名どころを次に書きますが、まずは、危ういところで命拾いした人々です。
 
意外なところで、徳川秀忠が危ないところでした。ドラマで家康が豊臣内部の不和を喜んでましたが、喜んでたかどうかはともかくとして、なんと家康は大事件勃発を予測していたのです
事件は文禄4(1595)年7月のことですが、家康は5月の時点で何かが起こると察知。しかし 江戸に帰らなければならず、秀忠付きの重臣・大久保忠隣(ただちか)に言い含めておきました。
もし、太閤秀吉と関白秀次が争いになったら、迷い無く太閤につけと。。。
 
家康が江戸に帰った後、秀忠のところに、秀次から「朝餉(あさげ)参らすべし」との誘いが!
忠隣は家康の言葉を思い出し、“秀忠が人質にされたり、そうならずとも、太閤の余計な疑いを招く恐れがある”と考え、機転を効かせて太閤のところに用事があることにして秀忠と出かけていったのです。関白秀次と朝食をともにしていれば、共謀の疑いをかけられる恐れがあったので、何でもないようでいて非常に危険な瞬間でした。
 

 ほかの超有力大名では、伊達政宗が秀次と親しくて餞別(せんべつ)をもらったり金を借りたりしていたため謀反関与を疑われ、危うく流罪に処されるところでした。太閤としては、伊達の家督を政宗の5歳の息子・秀宗に移し、弱体化させる思惑があったようです。
 
細川ガラシャのだんな忠興(ただおき)も秀次から金を借りていたうえ、秀次の家老である前野長康の息子・景定に、娘を嫁がせて仲がよかったためイチャモンをつけられました。この時、忠興とガラシャは死を覚悟したほどでした。
 伊達と細川は家康からの助け船もあり、讒言(ざんげん)だと裁定され、助かりました。
 
 
関ヶ原に大きく影響した
秀次「御家中衆」の危機!】
 小田原北条攻め(天正181590)の時まで秀次の「御家中衆(宿老)だった山内一豊・中村一氏・堀尾吉晴・田中吉政は、事件当時は家康旧領の東海道筋を治めていましたが、秀次説得の役目に当たりました。結果的にこの一同は何も問われませんでしたが、状況によっては連座の恐れがあったともいわれています。一同は早い時期から秀吉に仕えてきた武将たちですが、事件の影響で心が離れたと言っても過言ではありません。
 
関ヶ原合戦に造詣の深いかたはご存知のように、この面々は自分の城を家康に自由に使わせるなどして、家康勝利の蔭の功労者となる武将たちです。
 
皮肉にも、秀吉の策謀()が、自らの首を絞めたのでした。
 
 
【無念の連座・自害・死罪となった武将達…!】
 無念の1人目は、秀次の後見役だった前野(まえの)長康。この人は、蜂須賀 小六(ころく)正勝とともに墨俣(すのまた)一夜城の築城(永禄9年1566)に協力したことで有名です。長康の息子の景定も自刃…。
 服部 小平太(こへいた)一忠(忠次)も自害。この武将は、桶狭間の合戦(永禄3年1560)で今川義元に一番槍をつけた人です。連座で改易、自刃、御家断絶…。
 木村常陸介(ひたちのすけ)も自刃。山城国(今の京都府南部)18万石にまで出世していた中での不運でした。大坂夏の陣で秀頼重臣として奮戦した木村重成の父という説があります。
 
 白江成定(しらえ・なりさだ)という武将は、天正12(1584)年の長久手合戦にて、当時 織田信雄の有力家臣だった水野勝成を相手に大格闘を繰り広げたことで名を馳せましたが、連座し息子と自害。
 粟野秀用(あわの・ひでもち)という武将は伊達政宗の家臣でしたが、脱走し秀次の老臣として登用され出世できたと思ったのもつかのま、連座・自害。
 利休七哲の一人、瀬田掃部(せた・かもん)も連座・死罪。
 
まだ他にも、自害・死罪に至った人々がいます。
秀次を…というより、秀吉をも支えてきた多くの人々が命を奪われたのでした。
 
  ~主な参考文献~
編:阿部猛・西村圭子『戦国人名事典 コンパクト版』(新人物往来社)
平山優『真田信繁 幸村と呼ばれた男の真実』(角川選書)p.102
編:小林計一郎『[決定版]真田幸村と真田一族のすべて』(KADOKAWA)p.245~、269
小和田哲男『戦国三姉妹 茶々・初・江の数奇な生涯』(角川選書)p.94
「週刊 再現日本史」織豊8(講談社)
「歴史人」No.682016年8月号(KKベストセラーズ)p.94
 
 

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コメント

No title

今回も面白い回でしたね。真田兄弟 仲直りしましたが 秀吉との不和の前兆を予感させるうまい脚本でした。しゅーまいさんの記事読んで目からウロコでした。今の日本人の倫理観は儒教の影響が濃いと聞いたことがありますが 戦国のこの作品の中の倫理観とはかけ離れてますからね~。でも自分は一夫一婦制度を断然支持しますけど(o^∀^o)

No title

たった一話で終わりにするにはあまりある内容ですね中学校の日本史の時間に一族郎等斬首晒し首になった、秀吉の暴君ぶりと怒りの授業を思い出します、後世の人には計り知れない問題があったのだろうとその時思ったのですね
未だに明快な答えは見つかりませんが
その時の慣習、考え方、後世にいきる私たちでは計り知れないものがあるのですね
人の運命って本当に紙一重で変わるのね
ナイス

No title

あ~も~秀次ロスですよー!
私が知っている話とは違ったけれど、すっごいドラマでした。
この秀次は秀次の人の愛情が溢れ出ていて本当に愛すべき秀次でした。
先がわかってるとは言え、出来るなら仲直りして自害しないで!!って懇願しちゃいました。
辛かった(-_-;)

最後信繁がきりに側室になったら殺され事も先読みしてたから話はなかった事にって言ってたは、そもそも秀次が自害を決めた時点で一家心中するつもりだったってですよね。
セリフひとつひとつにいくつもの意味や背景があって何度も何度も見てしまいます(笑)

残念な事。
最近の不倫はこういう事にまで影響してるんですね~なるほど!

No title

戦国脳フリーズから立ち直りました^^

殺生関白を採用しなかったのは良かったんですが、政治的な影響の大きさがスルーされたのは残念というか物足りなかったです。

ただ前半山場で関ケ原まで行かないと不味いだろうから、仕方ないなと諦めもつきます。
人助けの側室も誰かの逸話であったから、まぁいいんじゃないでしょうか。
(※伊達家か徳川家の家臣だったような・・・)
それより、きりさんの行く末が気になります,;.:゙:..:;゙:.:: (゚∀゚ゞ)ブハッ!

ALL(*´∀`)ノ★ぽち

No title

☆ばねぱんさん
今はぼくも一夫一妻制がいいと思いますけど
自分が未婚だしさほど回りに成功例がない…
ような気がしてます(笑)
秀吉の晩年、どんどん悲惨なことになって
恐ろしいですね~!

No title

☆みっちゃんさん
ナイスどうもありがとうございます(=^▽^=)
中学校の日本史の時間で
秀吉の暴君ぶりが授業されましたか!
秀吉も天下統一前はよかったんですけどね、
残念ですよね~。
暴君に運命を握られて落ちてくのは嫌なものです。。

徳川時代前後を一つの境にいろいろ価値観変わっていると思うので
せっかく見るんですから大河ドラマなどでは
当時のリアルな価値観の再現を、
できれば見てみたいなぁって思います(^∇^)

No title

こんばんは。
やはりキチンとあって話すってことが大切だなぁ~と実感させられる秀次編でしたね。

No title

☆Parlさん
秀次ロスですか!
ほんと、
現代人の自殺にもありそうな
すごいドラマでしたね…!
人柄のよさがにじみ出ている感じで
今までコミカルな場面で目立っていたこともあって
哀しさ増しましたね。。。

おっしゃるようにせりふにも深味ありました!
できれば一度、記憶喪失状態になって
何も前知識無しで見てみたいと思いました(笑)

そうそう、特に最近は不倫騒動が多いんで、
かえって三谷脚本には刺激的な恋愛・
結婚観を打ち出してくれないかなぁなんて期待してたんですけども
さすがに難しかったようです(^ ^)

No title

☆栞さん
ALLぽちどうもありがとうございます(=^▽^=)
戦国脳…!
なんか、新書とかのタイトルになりそうですね(笑)

たしかに政治的影響の大きさはドラマから
あまり分からなかったです。
関ヶ原と大坂冬夏の陣、
それぞれ何話程度で描かれるのか気になりますね。

人助けのための側室の例がありますか! それは知らなかったです
驚きの逸話があるものなんですね(^∇^)
失恋状態のきりさん気になりますけど
今回の流れからして 最終的に一対一の夫婦になれそう^ ^!

No title

☆ハニー先輩さん
秀吉と秀次ですれ違い多くて
いろんなこと裏目に出てましたね。
早まって自殺してしまう、
哀しさが際立っていました。
一人で思い込まないで
ちゃんと伝えることが
大切だと思わされましたね…!

No title

秀吉と秀次ですれ違い多くて大変でしたね蜂須賀 小六もなくなったのですか。。NICE

No title

☆ぎいさん
NICEどうもありがとうございます(^-^)
秀吉と秀次の感情のすれ違いが痛ましかったですが
見応えありましたね(^ ^)
蜂須賀小六はこの時もう亡くなっていて、
その友人の前野長康という武将親子が
自刃に追い込まれてしまったんですよ~

No title

NHKでは、側室関連はタブーなんでしょうかね。
現代では「一夫多妻アイドル」なんてものまであるそうですがw

No title

☆マンサポさん
側室も大事な役割あったと思うし
NHKは側室差別主義者ですよね。

一夫多妻アイドルですか!
なんでもアイドルになっちゃう世の中ですね
ぶさかわいいアイドルとか老婆アイドルとか
もうなんでもありそうですね(笑)

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そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
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