FC2ブログ

記事一覧

「真田丸」茶々(浅井)の呪い!?豊臣に不幸続発!

大河ドラマ『真田丸』
 第27回「不信」作:三谷幸喜
【秀次事件間近!すれ違いの人間不信が多発】
 時は文禄2(1593)年、真田昌幸(草刈正雄)は数え年47歳、長男・信幸(大泉洋)28歳、次男・幸村こと信繁(堺雅人)は推定23(1571年生まれ説の場合。従来説は1567年生まれで+4歳)
 
前回の面白おかしい「瓜売」から一転、人間不信の話に。。。
8月、太閤秀吉(小日向文世)茶々(淀殿 竹内結子)の間に、新たな息子・拾(ひろい 後の豊臣秀頼)が生まれたことで、(おい)の関白秀次(新納慎也)との関係が視界不良になってきました。
秀吉の短気で気難しいところが出てきて、秀次が気をつかったり努力するほどすれ違いが大きくなる悪循環に…!
真田兄弟への官位授与を巡って、関白の気概を見せた秀次に太閤秀吉は満足し、一時、状況好転したように思えましたが。。
 
真田兄弟はこの年9月に叙位・任官され、
翌 文禄3(1594)11月に口宣案(くぜんあん=勅命メモ≒ドラマで出てきた任命書)が与えられました。兄の信幸は従五位下・伊豆守に、信繁は同じく従五位下の左衛門佐(さえもんのすけ)に。同時に、豊臣の姓も与えられました。
しかし、あとで内幕を知った信幸は…「弟の情けでもらっても、嬉しくも何ともない!」
ここでもすれ違いが!
 
ついでに、信繁と幼なじみ・きり(長澤まさみ)との間でも、すれ違い!
そして、事件勃発の文禄4(1595)年…!
 
 



 ドラマがもっと楽しくなる!
大河ファンのために(=^^=)
【茶々(浅井)の呪い!? 豊臣に不幸続発!】
 不思議なことに、ちょうど天下統一するその年の正月から、秀吉の身内の死没が続発していました。
天正18(1590)年1月に妹の旭48、翌年天正19(1591)年1月に弟の秀長52、同年8月に息子の鶴松3歳、さらに翌年の天正20・文禄元(1592)年7月に母の仲(大政所)80、同年9月に関白秀次の弟である豊臣秀勝24が死去。。。
老いも若きも死んでしまい、毎年、喪中です。
 

文禄2(1593)年8月、秀吉の側室である茶々(淀殿)が息子・拾(ひろい後の秀頼)を産みました。これでようやく不幸がとまります。

しかし、文禄4(1595)年となり、不幸が再開。4月に関白秀次のもう1人の弟である豊臣秀保(ひでやす)17、同年7月に関白秀次自身も28歳で切腹に追い込まれてしまいました。
 
【謎めいた浅井の遺児の先々で不幸勃発…!】
 茶々の父である浅井長政は、天正元(1573)年8月、織田信長に滅ぼされました。
この時、秀吉は信長の命令を受け、長政の長男・万福丸10歳を磔(はりつけ)にして処刑しています。
 

しかし実は、浅井長政には他にも息子がいました。浅井喜八郎井頼(いより)という名で、長く生き延びることとなります。

この人の存在が、何とも不気味なのです。
 

井頼(いより)は、信長が天正10(1582)年6月の「本能寺の変」で亡くなったあと、信長四男で秀吉養子の羽柴於次丸(おつぎまる)秀勝に仕えました。秀吉が、茶々から彼女の義弟・井頼の存在を聞き、秀勝の家臣としたようです。

しかし、於次丸秀勝は、天正13(1585)12月に病死(18)
 
すると井頼は、秀吉の弟・秀長の家臣となります。
その秀長も天正19(1591)年1月に病死(52)してしまい、
今度は秀長の居城・大和国(今の奈良県)郡山城を引き継いだ豊臣秀保(ひでやす)付くこととなります。秀保は、関白秀次と豊臣 小吉(こきち)秀勝の弟です(小吉秀勝は、二代将軍徳川秀忠の正室・お江の前夫)
 
しかし、豊臣秀保は今回のドラマのように、文禄4(1595)年4月に病死(17)したとされます。死因や詳細が不明なのですが、それは、感染性や死亡率が極めて高かった天然痘だったから伏せられたのではないか…と考えられます。
一方で、大和の十津川(とつがわ)身投げしたという説や、家臣によって謀殺されたという説も、伝えられています。
 
井頼の行く先々で、次々と死ぬ豊臣家の人々…。
浅井の怨念でしょうか…? 不気味で不吉な感じです。
謎めいてます。
 
井頼は、大和郡山城を引き継いだ増田(ました)長盛に仕えて3000石を受け(秀保の時までは600)、そして慶長5(1600)年、関ヶ原の合戦で敗戦し、浪人に。。。
やがて、讃岐国(今の香川県)丸亀城主の生駒(いこま)一正に仕えます。
しかし、慶長19(1614)年、大坂冬の陣が始まると、義姉・茶々(淀殿)のいる大坂城に入り、翌年、夏の陣で大坂落城するも生き延び、再び浪人生活…。
やがて、茶々の妹・お初(=お江の姉)を頼り、出家し浅井作庵(さくあん)と名乗って500石の客分待遇を受け、若狭国(今の福井県西部)小浜に居住。お初の嫁いだ京極家が讃岐の丸亀藩主になったため、再び丸亀に住み、生没年不詳ですが長生きしたようです。
 
多くの人々の不幸のどん底に寄り添い、乗り越え、生き続けた数奇な生涯でした。
 
余談になりますが、天然痘だか身投げだかで死去した豊臣秀保の家臣には、
石田三成の武将として関ヶ原で大奮戦することになる島左近や、外様大名ながら徳川家康にいたく気に入られる藤堂高虎がいました。
 
  ~主な参考文献~
編:阿部猛・西村圭子『戦国人名事典 コンパクト版』(新人物往来社)
平山優『真田信繁 幸村と呼ばれた男の真実』(角川選書)p.102
小和田哲男『戦国三姉妹 茶々・初・江の数奇な生涯』(角川選書)p.125~、162
「週刊 再現日本史」織豊8(講談社)
 
 

   ブログ村に参加してます~

 https://tv.blogmura.com/tv_jidai/ranking.html←ブログ村「大河ドラマ」ランキング

 

   ブログラム ランキングはこちらです~(清水しゅーまいページ)

   ↓徳川家康、豊臣秀吉、裁判傍聴、猫など

http://blogram.jp/users/agent/vote/?uid=96541#ref=vote


スポンサーサイト



コメント

No title

>井頼の行く先々で、次々と死ぬ豊臣家の人々

歩く戦国デスノート(((((( ;゚Д゚)))))ガクガクブルブル

口宣案~~(*´m`)起請文といい、今回の大河は細かいところの時代考証が丁寧ですね。
能の方も嗜む方の話ですと、練習風景や本番前準備に面と外す所作などが、きっちり再現してるそうです。

増々見応えが出てきました^^

ALL(*´∀`)ノ★ぽち

No title

本当に面白くなりましたね
当時としては老害の域になるのでしょうね、次々と身内が老いも若きもなくなるのは辛かったでしょうが関白の死になるのはおおきな巡り合わせですね、現代でもありそうなことですもの
不思議な巡り合わせもあるものですね
ナイス

No title

へぇ~そんなに 喪中が続いていたのですね

なんとも・・・

でも なんか怨念かとも おもいますよね

くわばらくわばら

No title

こんばんは。
秀吉は頼りの身内が死んだり、すれ違ったりで、どんどん力をそがれてしまいますよね。
まあ元がお百姓という事で、高い地位での生活に一族がなじめなかったのも大きかったのかも。

No title

毎年が喪中…つらかったでしょうね。

No title

前回のコミカル回とは一転してシリアスなお話でしたが 面白かったですよね。
秀吉の怖さもひしひしと感じられる展開もよかったです。秀次や信幸の心情もしっかり伝わってくる素晴らしい脚本でした。ほんとに毎週 目が離せませんね^^

No title

豊臣は本姓、つまり源平藤橘みたいなもの。
羽柴は名字。従って豊臣を拝領する方がグレードが高い。
島津に対して秀吉は弟に豊臣を、兄に羽柴を与えて兄弟を区別して不仲を狙ったり、政治的に使い分けしてたようです。
実際上は研究者の意見も様々なようで自分も詳しくは分からないです。
こちらに返事してすいません。

No title

秀次の自害の頃になると、いつも秀次が罠に嵌って自害した流れになるので、実は秀次が秀吉の暗殺を企てていたという話にしてくれないかなあって毎回思うのですが、最初からいい人キャラだったので、この秀次はいつも通りでいいかと納得させてます(笑)

茶々と共に豊臣の時代をずっと見てきた井頼さん。
すごい人生ですね!!
秀吉の側室の竜子(お初の旦那の姉)も落城後は京極家へ戻ったと思うので、丸亀で再会したかもしれませんねー。

オールポチです(^^)

No title

☆栞さん
ALLぽちどうもありがとうございます(=^▽^=)
浅井井頼、
たしかに戦国デスノートのようだといえそうです(°∀°)

真田丸、能の練習や準備風景も再現忠実なのですね!
そういえば、まえにオープニングのクレジットに
農作業考証だったか、そんな人の名前が出ていて、
本編を見てたら堀田作兵衛が稲藁を編んでいたので
ここだけのための考証か!と感心しました(笑)

真田丸ではやたら「とよとみ“の”ひでよし」と言っているので
たぶん姓なのを強調しているのかな…とは思ってたんですけど、
そんなふうに豊臣と羽柴の活用をしていた可能性あるなんて驚きです…!
ご回答戴きまして大感謝です(^∀^)

No title

☆みっちゃんさん
ナイスどうもありがとうございます(^-^)
秀吉の年齢、天下統一の頃に50代半ば、
秀次切腹時にまだ50代の末で
今の感覚ですと若いのですが
たしかに当時としては老害と
いわれてしまっていたかもしれませんね。

急に身内の人たちが亡くなり続けて
しぼんでいたとこに、まさかの新しい息子誕生で、
心理状態の幸不幸が急激過ぎて
変になってしまったのでしょうかね。
そこらへんはほんとに
普遍的な、人としての巡り合わせを感じますね。
とても興味深いところだと思います!

No title

☆サッチさん
ぽちありがとうございます(^-^)
秀吉の身内の不幸、
ほんとにあまりに急に妹弟やら
息子やら母が亡くなってしまい
実に気の毒なのですが
現代だったら保険金殺人を疑われそうです(°∀°;

No title

☆ハニー先輩さん
さすがの秀吉も身内の死は、
心身に負担大きかったのでしょうね。
もう少し晩年まで(秀頼以外の)身内を
大切にできていたら…と思うと、残念です。

たしかに、百姓から武将になるだけでも大変なのに
天下人になって戦国大名やら公家やらを仕切るなんて
秀吉自身はともかく、一族の中にはつらくて命を縮めたような人もいたかもですね…!

No title

☆マンサポさん
ぼくなんか母の死だけでもショックでしたが
秀吉は妹弟、息子なども続々亡くしてしまい
さすがの天下人もそうとうショック
だったことと思います…!

No title

☆ばねぱんさん
ナイス!ありがとうございます(^-^)
三谷幸喜はコミカル回もシリアス回も
それぞれ見どころあってとても面白いですよね!
今夜の回も期待です…!

No title

☆Parlさん
オールポチどうもありがとうございます(=^▽^=)
いわれてみると 秀次が暗殺計画を立てているってのは
かなり見てみたいです…!
クーデターとまでいかなくても
秀吉の実権を虎視眈々…と密かに狙っているというのは
不穏で面白い展開になりそうですね(^ ^)!

そうそう、浅井井頼の経歴もすごいけども
京極竜子も数奇な一生でしたね~
井頼と竜子、けっこう会ってたかもしれないですね(^-^)
『お江』はコメディー・タッチだったので
次はお江や竜子の女性視点の本格歴史ドラマを
見てみたいです(^∇^)

No title

浅井井頼という人物については全く知りませんでした。浅井長政の遺児たちは、みんな小谷落城に運命を大きく変えられていますが、この人もまさに数奇な運命に翻弄された人物という感じですね。しかも豊臣家キーパーソンの死に立ち会っているというのも不気味です
しかし最後はお初を頼って京極家で過ごしたというのは救いですね。こうしてみると浅井家のDNAは逆境に強いようですね(笑)~ナイス!

No title

☆越前屋平太さん
ナイス!どうもありがとうございます(=^▽^=)
浅井井頼、家族は超メジャー級なのに
今のところまったく日の当たらない武将です。
そのうちに誰か作家が、
不吉な武将として作品化するかもしれません(笑)
おっしゃるように
浅井家はけっこうしたたかな御家ですね!
もともと京極の家臣だったことを思うと
何代かかけて元に戻ったような感じでしょうか…(^ ^)

コメントの投稿

非公開コメント

検索フォーム

プロフィール

清水しゅーまい

Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
 このブログは、
①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
その他、本やテレビ、お気楽な話題に時事問題、
そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
 ご訪問のみなさまに幸あれ!
  私にそのおすそ分けあれ…!!

最新記事

カレンダー

10 | 2019/11 | 12
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

最新コメント

月別アーカイブ