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「真田丸」傑作回!/秀吉の世界進出計画いつから?

大河ドラマ『真田丸』
 第1920回「恋路~前兆」作:三谷幸喜
【幸せな女子になるために! ~ 傑作回に推したい第20回!】
 時は天正15(1587)年、真田昌幸(草刈正雄)は数え年41歳、長男・信幸(大泉洋)22歳、次男・幸村こと信繁(堺雅人)は推定17(1571年生まれ説の場合。従来説は1567年生まれで+4歳)
 
 まずは19回「恋路」

茶々(後の淀殿竹内結子)は、関白豊臣秀吉(小日向文世)から側室になるよう口説かれていました。ところが、彼女は信繁を気に入ってます。武具の蔵に二人だけで入ったりしたせいで、二人の仲は大坂城内のウワサに…! 茶々の身を案じる加藤清正(新井浩文)が、信繁の命を狙い始めました。誤解を解こうとして石田三成(山本耕史)に相談すると、

  三成「加藤清正には九州へ行ってもらう。…
     清正には明日より兵糧の調達や宿所の手配で忙しくさせる。
     そなたのことになど、関わってるヒマは無くなる」
 清正の熊本入り、そんなしょうもない事情だったの~!… とズッコケましたが
どうもそれは秀吉の既定方針だったとのことで、安心しました(゚∀゚;
 
茶々は関白殿下の「そなたを日の本一幸せな女子にする」という約束に惹かれて
側室になる決心をしたのでした。
そして、茶々は想い出の品にと、信繁に山吹きの押し花を与えたのですが。。。
 
 さて、ところ変わって、駿府城においても婚礼の話が。
徳川家康(内野聖陽)が、重臣・本多忠勝(藤岡弘、)愛娘・稲(いな 吉田羊)を真田信幸に嫁がせ、間者(かんじゃ)として真田の動きを逐一探らせようと画策しているのでした!
 
 
 続きましては20回「前兆」
本多忠勝の娘・稲が輿入れです。忠勝は名残り惜しさのあまり、従者の仮装をして上田までこっそりついてきて、涙にくれました。
 
さて、天正16(1588)年4月14日、後陽成(ごようぜい)が秀吉の聚楽第(じゅらくてい)を訪れました…! そして、帝の前で、各地の歴戦の大名達が関白秀吉に忠誠を誓ったのです。秀吉絶頂期を象徴する名場面の一つと言えます。
 
 明けて天正17(1589)年、なんと茶々懐妊…!
ひとまずめでたいはずですが、聚楽第の門の白壁に落首(らくしゅ)が…、
秀吉の子種かどうか揶揄(やゆ)する内容とのことです。
信繁は忙しい石田三成に代わって捜査開始です! ふだん持ち歩く物ではない「消し炭」で書かれていることから、犯人は落首を書くだけの目的で消し炭を持参した…と推理。落首の書かれた高さから、犯人はハシゴを用意したはず、さらに事件の夜は曇り空で月が出てないのでハシゴを昇って松明(たいまつ)を持って照らしながら書くには助けが必要とのことで、単独犯ではなく複数犯と推理…! 古畑任三郎が乗り移ったようです。そして、遺留品調査や聞き込みの結果、まず一人の被疑者が浮かび上がってきたのですが…
捜査はどんどん進んでゆくものの、秀吉の狂気が!
 
これは傑作回の一つかも…!?
 
 



 ドラマがもっと楽しくなる!
大河ファンのために(=^^=)
【秀吉の野望!世界進出計画は関白就任頃から】
 ドラマの中で秀吉の明国攻めが囁かれてましたが、実際に秀吉はかなり早い段階から(日本の)天下統一を達成したものと見なし、その先の世界進出を考え始めていました。
 
秀吉の世界志向は極めて早い時期から見てとることができます。本能寺の変があった天正10(1582)年、亀井玆矩(これのり)という武将に、「琉球守」「台州守(明国の浙江省台州守)」の称号を与えているのです。
 

さて、天正13(1585)年7月に関白になった秀吉は、就任後まもなく、御咄衆の大村由己(ゆうこ)『関白任官記』を書かせて自らを帝の落胤と暗示させました。ここから「日輪の子」秀吉伝説が始まります。同年9月、当時美濃国 大垣城主だった加藤光泰を叱る文書の中で、「光泰のためなら、秀吉は日本国はいうにおよばず、唐国(明国)までも平定してやろうとの心意気である…」と、明国遠征を表明しました。この文書は諸大名にも送られたので、明国遠征の公式宣言と言ってもいいかもしれません。

 
【世界史に名を遺したい!唐入り秀吉の願望】
 これが天正14(1586)年3月になると、ポルトガル人でイエズス会宣教師のガスパール・コエリョたちを大坂城に迎え、「権威ある名を後世に遺す」ために明国・朝鮮を征服すると発言しています。対外的にも公言しだしたのです。
 
その翌月の4月には、大大名の毛利輝元にあて、九州攻めのあとは「高麗渡海」の心構えあるべし…という内容の手紙を出しています。どうも秀吉にとって九州攻めは、いわゆる「唐入り」(カライり=明国・朝鮮攻め)を始める下準備のようなものだったらしいです。
 
秀吉の破天荒な野望は、だんだん世間でも話題になり始めました。
奈良の興福寺多聞院の英俊という修行僧は、『多聞院日記』の天正15(1587)年3月の項に、「高麗・南蛮・大唐までも切り入るべしと聞こえたり…、前代未聞なり」とその壮大な構想に対する驚きを記しています。
 
天正15(1587)年5月にひとまず九州を平定した秀吉は、翌6月、
朝鮮国王に服属(入貢)・来日を求める交渉を、対馬の島主である宗義調(そう・よししげ)・宗義智(よしとし)に命じたのでした。
秀吉にとって、朝鮮は対馬の延長線にある単なる隣接地域…という程度の認識だったようです。
対する朝鮮国は、逆に、対馬を自国領土だと考えているぐらいでした(これは今も同じ?)
 
秀吉の構想には大風呂敷なところがありましたが、当時の南蛮強国が海洋進出を加速していたこと、明国・朝鮮国の支配階層が硬直・劣化・腐敗し行き詰まっていたことなどを考えると、日本国としてなんらかの圧力をかけてゆくのは、そう間違った戦略じゃなかったように思います。当時としてのグローバルな動きに対応してゆくのは、ごく自然な行動です。

よく言われるほどには秀吉は乱心なんかしてなくて、開戦後も意外とよく状況を把握しており、負けが目立ち始めると戦略目標の変更や戦線整理に努めたりして、それなりにがんばってます。
でも、肝心の講和交渉がうまくいきませんでした。1回目の朝鮮攻め(文禄の役)は時代の趨勢(すうせい)でやむをえないとしても、もっと講和交渉で対話を重ね、2回目(慶長の役)は回避してほしかったですね。
『真田丸』でそのへんどう描かれるのか、期待大です…!
 
  ~主な参考文献~
平山優『真田信繁 幸村と呼ばれた男の真実』(角川選書)p.104
編:阿部猛・西村圭子『戦国人名事典 コンパクト版』(新人物往来社)
小和田哲男『戦国三姉妹 茶々・初・江の数奇な生涯』(角川選書)p.90~、125
「週刊 再現日本史」織豊6(p.13313233)、7(p.12)、8(p.1329)(講談社)
歴史群像シリーズ35号「文禄・慶長の役」(学習研究社)p.30~、62~、106~、148174
 
 

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コメント

No title

ここら辺は溺れる者は久しからずみたいな部分でいろんなことが強調されるのですね
何といってもいろいろ原作者の想像力が膨らむところなんでしょうね
よくわかりませんが、楽しみですね~、歴史から見るとおかしいかもしれませんが、三谷演出楽しいですね
ナイス

No title

こんばんは。
回を重ねるごとに面白さを増してゆきますね。
今回の大河はほんとに見ごたえがあります!

No title

☆みっちゃんさん
ナイスどうもありがとうございます(=^▽^=)
みっちゃんさんのおっしゃる通り
解釈が分かれるあたりは特に
作者の腕の見せどころなんでしょうね(^ ^)
今年の三谷脚本、とんでもない脚色はなくて
歴史を踏まえたシチュエーション・コメディー
の要素が強いと思います、
とてもおもしろいですね♪

No title

☆ハニー先輩さん
ほんとに回を重ねるごとにどんどん
面白くなってゆく感じがしますね!
三谷脚本効果で武将ファン
さらに増えることでしょうね(=^▽^=)

No title

古畑任三郎!
BGMもアレを使ってもらえたら、更に更に盛り上がるんですけれど。

No title

☆Sophiaさん
古畑任三郎、
ぼくは第1シーズンの初放送時から見ているんですけど
当初は身の回りでの知名度がぜんぜん無くて
古畑任三郎見てる?と聞いたら
「なにそれ? 時代劇?」っていわれましたよ(笑)

No title

押し花をきりが食べちゃったのには脚本にやられました^^
てっきり大坂の陣まで引っ張るとばかり^^

幸パパにバレバレのパパ忠勝の変装、嫁ぐ娘を思う父の背中は時代を超える^^
ALL(*´∀`)ノ★ぽち

No title

今最大の楽しみは日曜日のテレビです!
いやあ、久々に8時を待ちきれずにBSで見ちゃいます。
最初はどーかなあと思った小日向秀吉にどハマりです。

No title

(途中で送信してしまった(~_~;))
信幸の嫁には少しイラっとしてたけどこうなると中々愛おしくなりますね!

朝鮮出兵は毎度痛々しいので何か違う方向に進んでくれればと望んでます。
自分の認識を変えたいだけなんですけども(笑)

しっかし、三成かっこいいですねえ!!
近くにいたら完全に惚れちゃってます( ^ω^ )

オールぽちです😊

No title

☆栞さん
ALLぽちどうもありがとうございます(=^▽^=)
押し花のところは三谷脚本らしい面白味がありましたね(^ ^)
忠勝は顔見なくても背中だけでバレてる感じでしたね(笑)
あとは信繁の結婚(再婚)どうなってんのか
気になります(^-^)

No title

☆Parlさん
オールぽちいつもありがとうございます(=^▽^=)
Parlさんいつの間に
そんなにハマッてましたか^ ^!
小日向秀吉、ただのおじさんに見えて
豪快だったり人情味あったり
かと思ったら怖いとこもありで
ハマり役ですね…!
信幸の嫁…、年齢不詳だし
なんか性格もよく分からない感じしますけども
時々おもしろいことしますね(笑)

朝鮮攻めは明治以後の植民地支配と
からめて考えてしまう傾向ありますが、
できればスッパリ戦国テイストで描いて欲しいですね…!
激戦続きで悲惨な場面も出てくるでしょうが
一進一退で、日本も朝鮮も明国も、
かなりいい戦い振りだったようなんですよ。
どうにか風穴あけて欲しいもんです!

三成の近くにいたらイビられる恐れあるので
Mじゃないとダメかも^ ^?

No title

このところ面白さが加速してますよね^^

落書き激怒で残忍な秀吉の狂気が垣間見えました。

以前からこの門番皆殺しには
違和感があったのですけど
信長ならわりと日常茶飯事って
感じですよね。
信長に心酔してた秀吉なら
さもありなんと
腑に落ちました。

No title

☆ばねぱんさん
ナイス!ありがとうございます(^-^)
真田丸、息切れしないで
面白さ加速中ですね(=^▽^=)

殺されるほうはたまったもんじゃないですが
信長を筆頭にけっこう戦国大名は
無茶な処刑や虐殺をしますね。
秀吉…、
茶々密通・我が子の私生児疑惑に
ふだん隠してた残虐性が出てしまったのでしょうかね~!

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清水しゅーまい

Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
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①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
その他、本やテレビ、お気楽な話題に時事問題、
そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
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