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真田丸:上田合戦/矢沢活躍/囲碁に見る真田依田

大河ドラマ『真田丸』
 第13回「決戦」作:三谷幸喜
【天正の上田合戦に快勝!】
 時は天正13(1585)年閏8月、真田昌幸(草刈正雄)は数え年39歳、長男・信幸(大泉洋)20歳、次男・幸村こと信繁(堺雅人)は推定15(1571年生まれ説の場合。従来説は1567年生まれで+4歳)
 
とうとう徳川家康(内野聖陽)の軍勢およそ7000が、信濃の上田に攻め込んできました…!
迎え撃つ真田勢は、2000人ほどしかいません。
なお、信繁の初陣は従来説では1590年の小田原北条攻めが有力でしたが、最近はこの天正の上田合戦(第一次上田合戦)が有力視されています。
 
家康自身は、大敵・秀吉の動向を見極めるため出陣できませんでしたが、
代わりに忠臣の鳥居元忠(大堀こういち)をはじめ、のちに小田原を治める大久保忠世(中野剛)、家康と同い年で人質時代から同行し信頼を受ける平岩親吉(東武志)らが主要武将として兵を指揮し、上田城のすぐ近くを流れる神川(かんがわ)の河原に布陣しました。
 
上田城下では昌幸の指示のもと、仕掛けづくりに大わらわ。真田配下の地侍である堀田作兵衛(藤本隆宏)たちが一所懸命作業中です。作兵衛の妹・梅(黒木華)は、作業を手伝いつつ、信繁との間にできたばかりの娘・すえに母乳をやり、現場と城内を行ったり来たりです。
 
 戦闘準備完了。
早朝の神川の河原にて、信繁は手作りの「六文銭」の旗印を大きく振りながら、婚礼でよく謡われる「高砂」を朗々と披露。対岸の徳川軍は怒り、川を渡って追撃してきました…! 
F1レースのレーシング・フラッグのごとくブンブン旗振って挑発しつつ、じわじわ退却し、迷路のように工作された上田城下に誘い込みます。そして、物蔭から鉄砲や弓矢で狙撃したり、長屋に隠れて障子越しに槍で突いたり、落とし穴にまんまとはめたり。
最後に、昌幸本軍と信幸援軍が颯爽と現れ、さらに増水していた神川の堰を切って徳川軍の退路を断ちました! 真田快勝です。

 ところが、お梅が! たいていドラマでは末期に何か言い遺す場合が多いですが、お梅はすでに落命。。寂しい別れになってしまいました。。

 
 



 ドラマがもっと楽しくなる!
大河ファンのために(=^^=)
【矢沢親子も大活躍!】
 このたびの合戦にて、真田一族として仕える矢沢頼綱・頼幸親子の大活躍なくして、真田家の勝利は無かったと言っても過言ではありません。
 
天正の上田合戦の間、父・頼綱は上野(こうずけ)の沼田城に籠もっていました。上田攻めに乗じて沼田を獲りにきた北条軍と対決したのです。8月24日、頼綱率いる真田軍は支城の森下城を落とされてしまったものの、9月から始まった沼田城包囲戦を戦い抜きました。
北関東の反北条勢力である佐竹義重結城(ゆうき)晴朝宇都宮国綱などの各武将もあちこちでちょこまか戦っていて、それなりに助けになったようです。
沼田城は翌年の天正14(1586)年4月~5月にも北条軍の攻撃を受けましたが、見事に撃退しています。
 
息子の矢沢頼幸もなかなか華々しく活躍しました。
上田城での本戦の前に、前哨戦として矢沢城の籠城戦が繰り広げられ、頼幸が指揮を執ったのです。
頼幸には800余の兵力しかありませんでした。しかし、徳川軍の依田(よだ)康国の手勢1500を敗退させました。依田康国はまえに「もう1人のノブシゲ活躍!」という記事で紹介した信濃の有力国衆・依田信蕃(のぶしげ)の長男で、当時の小諸城主です。
矢沢勝利の一報に、上田城がどれほど勇気づけられたかを考えると、大変な貢献だったと思います。
 
【真田と戦った信濃国衆の依田/囲碁にかいま見る真田と依田の運命】
 本筋から逸れますが、数奇なことに、この時負けた依田康国という武将は、天正18(1590)年の小田原北条攻めの際に真田昌幸・信幸・信繁と同じ「北国衆(ほっこくしゅう)に編制されました。そして真田と協力し、3月15日、北条家重臣の大道寺軍と碓氷(うすい)峠の合戦で激突! 康国も勝利に貢献し、4月20日には大道寺が籠もる松井田城を降伏させるなど、活躍。ところが、それから間も無い4月26日、康国は赤坂城攻めで討ち死にしてしまいます。
 
康国の弟・康勝が後を継ぎましたが、この武将は慶長5(1600)年、あと半年もすれば徳川による会津上杉攻めや「慶長の上田合戦」も勃発しようかという時、囲碁が原因で口論したすえ同僚を殺してしまい、出奔……という珍しい人生を歩んでいます。のちに、家康次男の結城秀康に仕えたそうです。
 
なお、ドラマで上田合戦の最終盤まで昌幸が碁を打っていましたが、あれは真田の記録『上田軍記』の記述を映像化したもののようです。勝負師としての昌幸の豪胆さと覚悟、生き様が表現されているように思えますね。
 
  ~主な参考文献~
平山優『真田信繁 幸村と呼ばれた男の真実』(角川選書)p.55~、63~、72~、78~、88
編:阿部猛・西村圭子『戦国人名事典 コンパクト版』(新人物往来社)
編:小林計一郎『[決定版]真田幸村と真田一族のすべて』(KADOKAWA)p.46
山本純美『徳川家臣団事典』歴史群像シリーズ22号「徳川四天王」特別付録(学習研究社)
 
 

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コメント

No title

さすが、しゅーまい様。
時代考証の平山優先生の作品を参考にされてるんですね^^
この方が現在「天正壬午の乱」研究では第一人者です。
今年の大河の時代考証は大船に乗った気分です~ワハハ

それにしても梅さんの死体発見で終わるとは呆気なかったですね。
きりさんの乳母?後妻狙い?独白に、三途の川を渡れず草葉の陰でウロウロしそうです。
年齢不詳な病弱兄嫁も今後の行く末が気になりますし。
戦以外も濃縮した内容でしたね^^

来週は秀吉も登場しそうだし楽しみ~ゎーィ♪ヽ(*´∀`)ノ
ALL(*´∀`)ノ★ぽち

No title

こんばんは。
お梅ちゃんは死亡フラグを立てまくって、実は死なない~~って流れに持っていったの
かと思いきや、最後にさらにひっくり返してきました。
観ていてやられた~~って感じでしたよ。

No title

私も↑のハニー 先輩に 賛成っだったのだけどこれから
長沢まさみが 正妻になるのかなと思うとけど違うのかなーNICE

No title

☆栞さん
平山優さんの本がかなり詳細で
突っ込んだ内容になっていましたので
毎回絶讃活用中ですよ…!

梅さん、すれ違い続きのままで
とうとう詳細な状況も分からず亡くなってしまいましたね。。
きりさん、落ち込んでる信繁を慰めつつ口説くのかな…(^ ^;)
兄嫁は謎が多過ぎてよく分からんです(笑)

今までほとんど
ふれられてこなかった秀吉陣営に
一気に入ってゆきそうで
期待大ですね(=^▽^=)

No title

☆ハニー先輩さん
お梅ちゃん、さんざんハラハラさせといて
結局そのまま亡くなってしまいましたね(゚∀゚;
ふつうに籠城してればよかったのに…なんて思いましたが
1クールの最後に山場を持ってこられましたね…!

No title

☆ぎいさん
NICEどうもありがとうございます(=^▽^=)
お梅ちゃん、戦場で亡くなるとは
無念でしたよね…!
長澤まさみは今まで気を惹く発言を繰り返していたので
傷心の信繁に襲いかかってくるかもしれませんね!

No title

多勢に無勢で攻める側は油断もあったのかもしれませんよね。圧倒的に不利な条件でも知恵と工夫で勝利する描写は 見てて スカッとします!

No title

☆ばねぱんさん
そうですね、多勢に無勢の状況のなか
真田軍は地元防衛のために士気を高め
緻密な戦略を練って、効果的に戦いましたね…!
それに対し、徳川軍は、傘下に入ってまもない将兵が多く、
連係が悪かったらしいです。
家康本人がいたらもっと引き締まったんでしょうが
そこらへん真田の幸運も感じられます(=^▽^=)

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ご訪問ありがとうございます(^-^)
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①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
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そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
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