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「真田丸」鉄火起請/天正の上田合戦迫る~信繁初陣

大河ドラマ『真田丸』
 第12回「人質」作:三谷幸喜
【人質信繁、恐怖の鉄火起請に自ら挑む!】
 時は天正13(1585)年、真田昌幸(草刈正雄)は数え年39歳、長男・信幸(大泉洋)20歳、次男・幸村こと信繁(堺雅人)は推定15(1571年生まれ説の場合。従来説は1567年生まれで+4歳)
 
徳川家康(内野聖陽)による暗殺計画を察知し、刺客として乗り込んできた室賀正武(西村雅彦)を返り討ちにした昌幸。
徳川に対抗するため、上杉景勝(遠藤憲一)に支援を請う文を書き送りました。しかし、ちょっと前に上杉に謀反(むほん)したりだましたりしたばかりです。景勝の重臣・直江兼続(村上新悟)は、「真田安房守の面の皮の厚さは日の本一でございます」と、憤懣やる方ない様子。でもこれが最初の真田「日の本一」認定でしょうか(^ ^)
 
景勝は兼続をなだめ、ひとまず人質を出すように真田に要求しました。しかも、信繁を名指し……という展開。信繁は家来の矢沢頼幸(迫田孝也)を連れ、越後の春日山城へ。
信繁は上杉家中に迎えられました。御屋形様・景勝は漁民同士のいさかいにも直接耳を傾け、信繁に「民の心をつかむ国づくり…。上杉は義の無い戦はせぬ」などと語りました。その言動に、すっかり傾倒した信繁。ところが、実は、問題を解決するための実力が景勝にはほとんどないのでした。それを知った信繁は幻滅するどころか…。
 

信繁が景勝とともに浜に視察に行くと、いさかいの高じた漁民たちが奉行(黒田大輔)の前に集められ、熱した鉄を握って運んで神の裁きを仰ぐ「鉄火起請(てっかぎしょう)の儀式が行なわれようとしていました。恐ろしいことです。脅える漁民たち。すると、信繁は飛び出して奉行に対し質疑したすえ、なんと「鉄火起請という儀式が正しいかどうかを、わたしとお奉行が鉄火起請をやって神様に聞いてみようではありませんか」!うろたえる奉行をよそに、信繁は「わたしは負けるとは思っていませんので…」とさっそく準備を…!

 
さて、次回は天正の上田合戦、「信繁青春編 クライマックス」だそうです!
 
 



 ドラマがもっと楽しくなる!
大河ファンのために(=^^=)
【家康の空手形に不信感~矢沢に戦闘準備命令】
 真田昌幸はかつて徳川に味方するにあたって、天正10(1582)年9月、家康から言質(げんち)を取っていました。
「真田の現状支配地そのまま安堵、さらに信濃の諏方、甲斐に2000貫文相当の所領、上野(こうずけ)の箕輪(みのわ)を与える」という内容です。しかし、家康は約束通り所領を増やすどころか、「上野の沼田を北条家(徳川の同盟国)に渡せ」と命じてくるばかりです。実は、徳川が約束した所領追加は、真田家に限らず信濃国衆のほとんどに対して実行されていませんでした。つまり、のちに関ヶ原でも繰り出されることになる空手形だったのです。
 
真田が不信感を強めていたところに、天正12(1584)年7月、徳川の手先となった室賀正武による昌幸暗殺未遂事件が勃発…! 亀裂が深まりました。
 
天正13(1585)年4月から6月にかけて、家康は甲斐に出陣して昌幸を説得、あるいは屈伏させようとしました。昌幸は沼田の譲渡を断固拒否。さらにその裏で昌幸は、6月21日、早くも家臣の矢沢頼幸に矢沢城守備・戦闘準備を命じていました。矢沢城は、上田地域の最前線に位置する重要地点にあり、上田合戦の前哨戦の一つが繰り広げられることになります。
 
【上杉と接触~徳川軍始動~信繁の初陣】
 同じ6月、上杉景勝は徳川との対決を想定し、川中島・海津城(後の松代城)に重臣の須田満親を送り込みました。須田満親は、越中で織田軍と戦い続けた猛者です。
そして、真田昌幸はこの須田にいち速く接触し、上杉景勝への臣従を誓ったようなのです。
6月28日、当時まだ幼名で「弁丸」と名乗っていた信繁は、諏方久三という土豪に、知行安堵状を出しています。これが、現在確認されている弁丸信繁最初の判物(身分下位の者に宛てた、花押のある文書)だそうです。で、この時に安堵した知行(所領)というのが、上杉の領内にあるため、すでに上杉への臣従が決まっていたことが分かる…というわけです。
7月15日、景勝から昌幸に、所領安堵・加増や援軍派遣を約束する起請文が送られました。
 
徳川家康は、8月、信濃・小諸(こもろ)に在陣中の重臣・大久保忠世(ただよ)を中心として、甲斐・甲府の平岩親吉(ちかよし)や同・都留(つる)郡の鳥居元忠らにも動員・出陣命令を出しました。
他に参陣した有名武将に、保科(ほしな)正直・正光親子や旧武田家臣の三枝(さいぐさ)昌吉、旧今川・武田系の岡部長盛室賀正武の兄弟である屋代秀正・室賀満俊、小諸城主の依田(よだ)康国(信蕃のぶしげの長男)などなど、総勢7000人余!
ただし、家康自身は羽柴秀吉を警戒し、本拠の浜松から離れられず。
 
8月26日、徳川軍が信濃・小県(ちいさがた)郡の禰津(ねつ)に攻め入ってきた頃、真田の上杉臣従(徳川との手切れ)が公表されました。前哨戦はすでに始まっており、いよいよ徳川が本腰を入れてくる勢いです。上杉の先遣隊が少数、すでに矢沢城に入城していたようですが、本格的援軍はこれから。が、8月28日、台風通過! 上杉援軍は到着遅延が濃厚となりました。翌29日、弁丸信繁が海津城に到着。まもなく展開される天正の上田合戦が、信繁初陣だと推測されています! 真田勢は、一所懸命掻き集めてもなんとか2000人程度に過ぎず…!
 
  ~主な参考文献~
平山優『真田信繁 幸村と呼ばれた男の真実』(角川選書)p.49~、64~、68~、71
編:阿部猛・西村圭子『戦国人名事典 コンパクト版』(新人物往来社)
編:小林計一郎『[決定版]真田幸村と真田一族のすべて』(KADOKAWA)p.180
山本純美『徳川家臣団事典』歴史群像シリーズ22号「徳川四天王」特別付録(学習研究社)
 
 

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コメント

No title

こんばんは。
いよいよ上田合戦が始まりそうですね。
徳川方で阿茶の局さんが、回を重ねるごとに存在感をましてます☆

No title

☆ハニー先輩さん
この上田合戦がちょうど
春休み決算みたいな感じにもなりそうなので
とても楽しみです…!
斉藤由貴の阿茶の局、
だんだん凄みを見せ始めてますね!

No title

まだこの時代に鉄火起証なんてあったのですね上杉景勝のハムレット的な為政者の理想の狭間で悩むのが凄く好感が持てました、
何時も思うのですが、草刈さんの狡猾な演技、堺さんなど皆ブラス20歳ですよね
楽しいです、徳川家康を演じている俳優さんのファンですが今までの役柄と違い良い喜劇役者の味も出して楽しいですね
またまた深い解説して頂き楽しみました、ナイス

No title

鉄火起請が大河で見られて感激です^^
タイムスクープハンターのは見たけど、大河では初めてじゃないでしょうか^^

いよいよ第一次上田合戦、楽しみです^^

ALL(*´∀`)ノ★ぽち

No title

空手形ってけしからんですね!

でも戦国時代を生き抜くためには
家康のようなしたたかさがないと
ダメなのでしょうね

No title

真田安房の守の 面の皮 日本一 面白いですね
ますます 本領発揮ですね

No title

☆みっちゃんさん
バテ気味でご訪問・お返事遅れてました、
コメントどうもありがとうございます(^-^)
念のために公式HPを見たところ、
真田丸の風俗考証担当の佐多芳彦教授が出ていて、
鉄は稀少品ということもあって、実のところ
鉄火起請の事例はあんまりないそうで
その代わり熱湯に手を入れる湯起請がわりと多かったそうです。
ドラマ的なチャレンジとして、あえて珍しい鉄火起請の
再現を行なったようです。

たしかに上杉景勝、ハムレット的に悩み抜き
幸いにもいい御屋形様に成長しつつありますね(=^▽^=)

俳優さんの年齢は関ヶ原合戦の時点、
「慶長の上田合戦」でちょうどみんなシックリくる感じかもしれません(笑)
徳川家康の内野聖陽さん、
ぼくは『JIN -仁-』の坂本龍馬役の時にようやく知りました。
今の軽妙な家康、斬新ですよね。
これから鋭い面も見せてくれるのかどうか、注目ですね…!

No title

☆栞さん
ALLぽちどうもありがとうございます(=^▽^=)
鉄火起請みたいなのを『北斗の拳』で
見たような気がします(笑)
れっきとしたドラマで風俗考証の担当教授までついて
再現されたのは初でしょうね(^-^)!

上田合戦、
かなりの力作らしいし
これは見逃せませんね…!

No title

☆ばねぱんさん
ナイス!どうもありがとうございます(=^▽^=)
家康の空手形はまったく
けしからんものですよね^ ^!
のちに関ヶ原の時に、
伊達政宗なんかハデにだまされますが
徳川対真田の例をしっかり研究していれば
家康を窮地に立たせられたのではないか…と思います!
その点、真田家は、
家康に陥れられることなく敢闘しました(^∀^)

このところバテ気味でご訪問・お返事遅れてしまい
すみません(^ ^ゞ
これからばねぱんさんのまんがと記事を
拝見します♪

No title

☆2016/4/2(土)午後9:12さん・同9:14さん
どうもご連絡戴きまして、ありがとうございます。
確かに当ブログの写真の無断転用がありますね。
残念なことです。
ほかの写真についても、
無断転用被害に遭っているブロガーさんが大勢いそうですね。

少し時間を戴き
これから抗議の文言などを考えまして、
対処しようと思います。
ご一報に感謝いたします。

No title

☆花やっこさん
直江兼続の
「真田安房守の面の皮の厚さは日の本一でございます!」
という台詞は、何気に重要台詞の一つ
なのだろうという気がしました(笑)
兼続、すごい真面目な顔して
案外おもしろい感じがしますww

No title

後半部分を観ました。

景勝情けなく?描かれてたかな<笑>

幕末長州の「そうせい候」?

でもエンケンさんていい味出しますよね。

No title

追伸

直江状が有名ですが、関ヶ原の時徳川を追わなかったのは景勝が逃げる敵を討つのは上杉の兵法?にはないと言ったからとも言われますが(以前の大河の「愛」の人親友?の「旬」君<石田三成>を裏切ったと全然違うと憤っていたのですが<笑>)この分だと優柔不断でと描かれるのでしょうか?

No title

☆konkonさん
ポチどうもありがとうございます(^-^)
上杉景勝、たしかにちょっと
口が先で「そうせい候」のようでしたね(笑)
エンケンさん、真心のある戦国武将を演じてますね。

関ヶ原の時、実際は回り中に徳川方がひしめいていましたから
一時的に勝てても、すぐに囲まれてしまったり
または本拠の会津を攻められたりして
そううまく進まなかったことでしょう。
ただ、
伊達政宗あたりがまんまと
百万石の空手形にだまされていなければ
話が大きく変わっていたかとは思えるのですが。。

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そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
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