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「真田丸」徳川のお蔭で信繁奪還&上田築城できた!

大河ドラマ『真田丸』
 第6~7~8回「迷走~奪回~調略」作:三谷幸喜
【記憶喪失~あきらめぬ~茶漬け二度漬けで滅亡?】
 時は天正10(1582)年6月、真田昌幸(草刈正雄)は数え年36歳、長男・信幸(大泉洋)17歳、次男・幸村こと信繁(堺雅人)は推定12(1571年生まれ説の場合。従来説は1567年生まれで+4歳)
 
本能寺の変からまもなく、信繁たちは安土城から逃走しました。しかし、追手が迫り、姉の松(木村佳乃)が断崖絶壁から海へと落下。信繁たちが捜索するも見つからず、亡くなった雰囲気。でも、死体があがらなかったので、実は生きてるという展開かなと思ったらやはり生きてました。しかも、まさかの記憶喪失! 現代ものではありがちですけども歴史ドラマでは珍しそうです()
 
真田を配下に入れたばかりの織田重臣・滝川一益(かずます 段田安則)は、相模(さがみ)国 小田原城を本拠とする大々名の北条氏政(高嶋政伸)氏直(細田善彦)親子の大軍勢に攻め込まれつつありました。
真田昌幸は滝川に援軍を出さず、北条にもつかず、「誰の下にもつかん。…この信濃がある限り、わしらは大名達と対等に渡り合える。…この信濃を使って、やつらを操ってみせるのよ。…大博打の始まりじゃ!」
   第6回「迷走」/
 
 
 続きましては第7回「奪回」、
真田家は信繁の祖母・とり(草笛光子)をひとまず人質として滝川一益に渡していましたが、6月18日から滝川と北条が神流(かんな)川で合戦、滝川の負け。このドラマでは、その一報を聞くやいなや真田昌幸が軍を率いて、まえに織田信長に没収された沼田城岩櫃(いわびつ)を奪回してしまいます。
 
ただ、人質は一益がすでに連れ去っていました。信繁が救出のため、滝川軍滞在中の箕輪(みのわ)内を探索。幼なじみのきり(長澤まさみ)を発見しました。彼女は、とりのお付きとして同行していたのです。この日は様子を見て策を練り、翌日、滝川軍が小諸(こもろ)に移動した時に、とり&きり救出作戦を開始! 城兵にまぎれてうまいこと成功しかけましたが、きりが忘れ物を探しに部屋に戻って時間を浪費。まもなく見張り番に見つかってコントみたいなやりとりを経て、みんな捕まってしまいました! 祖母とりを前に、しぼむ信繁。
  とり「思うようにゆかぬのが、この世。
     大事なのは、思うようにいかぬ時、いかに振る舞うか。
     あきらめてはなりません」
 
さて、滝川一益は、木曽義昌(石井愃一)のせいで足留めをくっていました。義昌は、領内通過を許可しない、と通告してきたのです。そこで、一益は連れてきた人質をすべて譲ることと引き換えに、通行したのでした。
 
これで、信繁たちは新たに木曽の人質に。が、不幸中の幸い、祖母とりがかつて武田信玄のもとで義昌と顔なじみだったって展開で、そのよしみで信繁&きりだけは解放されたのでした。
その頃、父・昌幸は、上杉景勝(遠藤憲一)に臣従を宣言。その実、上杉方の川中島・海津城(後の松代城)を調略して奪取する計画を…! 昌幸はこの調略を手土産に北条につくつもりらしいですが…
   第7回「奪回」/
 
 
 最後に第8回「調略」、
7月12日、北条氏直(細田善彦)の大軍が碓氷(うすい)峠を越え、信濃に侵入しました。
その快進撃の報告を、小田原のご隠居さまこと北条氏政(高嶋政伸)茶漬けを食いながら聞いてました。
  氏政「先を急ぐな。食べる分だけ汁をかける。
     少しずつ、少しずつ。わしの食べ方じゃ」
 この食べ方の話は、『武者物語』に載っているもので、偉大な父・氏康が見て「一膳の飯に二度汁をかけるとは、量の目利きができぬのか。毎日のことでさえそんな調子では、人心の目利きはできぬ、よい侍を抱えることもできぬ」などと嘆いたという話です。
 
その頃、北条に敵対する上杉側の武将として、海津城代の春日信達(前川泰之)が登場。
信達の父は、武田の名将として名高い春日虎綱、いわゆる高坂(こうさか)昌信です。

この春日信達を、昌幸の弟・真田信尹(のぶただ 栗原英雄)が調略しに向かいました。信繁は調略の実態を学びたくて同行するという展開。信尹は同じ旧武田家臣としての親しみや誇りをうまく突き、とうとう春日の調略に成功です!…と思ったら、信尹は不意をついて春日を刺殺! 春日の寝返りの事実だけを暴露したので、春日は上杉軍に磔にされてしまいました。

 
参陣した昌幸から調略成功と聞いていた北条氏直は激怒。なおも上杉攻めをけしかける昌幸を置き捨て、徳川家康(内野聖陽)の侵入している甲斐に向け、転進します。
一方の上杉景勝も、本国越後の家臣・新発田(しばた)重家による反乱勃発を受け、撤収しました。
こうして、信濃はガラ空きに…! 昌幸の思惑通りに進みます。
 
ややこしい情勢を、三谷脚本が巧みに調理している感じです。
実のところは、真田昌幸はここまでダーティーじゃないし、そもそも春日調略時、信尹は別の調略に失敗して徳川に逃げ込み、信繁はまだ木曽の人質だったというのが現実なのですが、三谷脚本は戦国の厳しさを分かりやすく描いていておもしろいですね!
 
 



 ドラマがもっと楽しくなる!
大河ファンのために(=^^=)
【徳川のお蔭で人質信繁奪還と上田築城ができた真田】
 ドラマではおもしろく分かりやすくするために脚色ありますが
天正10(1582)年当時の信繁はまだ幼名で「弁丸」と名乗っていました。
父・昌幸滝川一益の関係は極めて良好だったようです。
「本能寺の変」「神流(かんな)川の合戦」敗戦による退却時、滝川が沼田城をあっさり返してくれたため、昌幸は駆け引き無しで自分の母(ドラマの役者は草笛光子)と次男・弁丸信繁を人質に出しています。なお、おそらくこの時の縁で、のちに一益の孫・滝川一積(かずあつ)昌幸五女が夫婦になり、この夫婦は信繁の四女「あぐり」などを生活支援してくれました。
 
木曾義昌が滝川一益の通行を邪魔したのはドラマ通りで、昌幸母と弁丸信繁は他の国衆の人質とともに木曾に身柄を移されました(清洲会議の翌日に当たる6月28)弁丸信繁は2~3カ月ほど木曾で暮らし、その間、生母(ドラマの役者は高畑淳子)と手紙のやりとりをしたらしいことが最近判明していて、これが現在確認されている弁丸信繁最初の書状のようです。内容は、母からの手紙に大喜びし、もうそろそろ帰れそうだ…と消息を伝えるものです。
 
この年の9月、木曾義昌はそれまで従属先を明確にしてませんでしたが、徳川家康と妥協し、ひとまず服属しました。その時、義昌に信濃国筑摩・安曇(あづみ)郡を譲る代わりに、滝川から得た人質を引き渡すよう、家康が要請したのでした。これで、弁丸信繁は帰国できました(昌幸母はしばらく木曾抑留が続きます)
つまり、弁丸信繁は、家康のお蔭で故郷真田に帰れたのです。
 
その前後、上杉景勝北条氏直が川中島で対陣したり(7月半ば)、甲斐に転進した北条と徳川が合戦に及んだり(8月12)、9月から10月にかけて信濃および駿河でも北条・徳川が戦います。しかし1029日に、北条・徳川は和睦その和睦条件を巡り、真田を震源地に日本が激動するとは、まだ誰も想像だにしてなかったことでしょう。
 
さて、真田昌幸は、信濃の小県(ちいさがた)と上野(こうずけ)の沼田・吾妻(あがつま)をがっちり守備固めしていました。また、徳川は信濃の諏訪を支配下に置きました。北信濃に領地を持つ上杉景勝は、徳川の支援を受けて真田が攻め込んでくるのではないかと恐れ始めます。
 
天正11(1583)年3月、その危惧が現実のものとなり、上杉は真田・徳川を相手に交戦状態に入りました。徳川は上杉との対抗上、重臣・大久保忠世などを援軍として真田に派遣し、築城を開始。この時できたのが、上田城です。上杉はなんとか築城を妨害しようとしましたが、家康が戦略を巡らしたお蔭で、無事完成…!
 家康は昌幸に上田城をあげました。ただ、家康としては、沼田城の明け渡しを当然の条件だと考えていました。ところが、昌幸は、一向に家康に応じようとしません。
大胆不敵と言うか、なかなか図々しい男です()
 
  ~主な参考文献~
平山優『真田信繁 幸村と呼ばれた男の真実』(角川選書)p.38~、45~、47
監:奈良本辰也『新名将言行録』(主婦と生活社)
編:阿部猛・西村圭子『戦国人名事典 コンパクト版』(新人物往来社)
編:小林計一郎『[決定版]真田幸村と真田一族のすべて』(KADOKAWA)p.252
 
 

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コメント

No title

戦国の世の中をわかりやすく面白く仕上げる三谷幸喜のドラマ仕立ては楽しいですね
説明を伺ってやっぱり三谷ドラマだったんだとわかりました
ドラマ上では登場人物は実際よりずっと年齢が高いんですね
それだけに重い演技で迫力がありますね
いろいろ面白い説明ですね
ナイス

No title

三谷「真田丸」 複雑な話を、うまく芝居仕立てにして、上手い運び方ですね。 解説 ありがとうございます。 史実がよくわかりました。

No title

☆みっちゃんさん
ナイスどうもありがとうございます(^-^)
三谷幸喜大河、
ユーモアいっぱいで
戦国の厳しさもしっかり描いて
おもしろいですね(=^▽^=)
大河は演じるスパンが長いので
どうしてもどこかに無理出ますけども
それだけに何を重視した制作なのかが
見えてきたりもします。
みっちゃんさんのおっしゃる通り
今年は演技の確かさや一貫性に重きを置いてるようですね(^ ^)

No title

☆花やっこさん
ナイス!どうもありがとうございます(^-^)
三谷大河はさすが分かりやすく、
複雑な情勢の要点が見えてくる上手い話運びで、
しかもおもしろおかしく
優れたストーリー・テリングだなぁと思わされますね。
三谷ドラマと史実、それぞれのおもしろさがあります(^-^)

No title

信濃は複雑だから、半端に実際の史実を知ってると絶対混乱すると思う^^;
だから事前に調べてなかったという自分の深謀・・・・・・(._+ )☆\(-.-メ)アホ

信繁は三谷脚本だと67年生誕組にしてるのかな?
16歳くらいでないと、あちこち同行するのには無理がある・・
いや戦国の12歳は意外と大人かなぁ~(。-`ω-)ンー

次回も楽しみです^^
村クリ(*´∀`)ノ+゜*。゜ナイス+゜。*゜+

No title

☆栞さん
村クリとナイスいつもありがとうございます(^∇^)
そうですね、信濃は小笠原やら諏訪やら依田やら
なんだかややこしいですね(^ ^)

三谷脚本の信繁、年齢不詳な感じですけど
新聞記事か何かで、
ふつうなら子役でやるのをあえて最初から堺雅人にした…
みたいなことが書かれていました。
どうやら確信犯的に、大人が少年を演じているらしいです(^ ^;)
見慣れてきたのでまぁいいかという感じですけど
元服の儀式はどうするのか気になります(゚∀゚)

No title

こんばんは。
ここまで良い感じに物語が進んでいますよね、面白いです!
出てくる武将がみな個性的に強調されていますよね。

No title

☆ハニー先輩さん
そうですね、有名大名から無名国衆まで
個性が色濃く強調されていて楽しめますね!
これから徳川との合戦や、
秀吉方面のキャラ登場なども楽しみです(=^▽^=)

No title

先週は見ました独立した信濃国
衆を、、で終わってましたね。。この先も楽しみですNICE

No title

戦国はドラマ的に魅力的な主人公が多くて、信濃の事情は勉強しなくてはうまいこと飲みこめず。

子守り…ん?孫子守りで深入りして調べものも出来ず(笑)

ドラマでなんとか楽しんでますが、昌幸のたぬきじじぃっぷりが、失笑からうぜええーーに変わってますなう(笑)

まんまとやられてますかね(笑)

オールポチリン☆

No title

☆ぎいさん
NICEいつもありがとうございます(^-^)
見ましたか(=^▽^=)!
そうですね、信濃国衆が集まって独立国家…
みたいなことを言ってましたね。
どうなるのか楽しみですね♪

No title

☆Parlさん
オールポチリンどうもありがとうございます(=^▽^=)

それは恐らく真田昌幸じゃなくて
三谷脚本に失笑&うざさを感じてるんだと思います(笑)
三谷脚本はアクがあるから
もっと自然なドラマを見たい時には合わないかも(^ ^)?
子守りの息抜きに流し見れたらまたぜひ見てくださいね♪

No title

最近「もやさま2」をだらだら観てしまい入浴というパターンになってしまい7話だけ途中から観ました(*^_^*)

世間では長澤さんがウザ過ぎるという声も上がっているようですが、脚本ですから彼女に非はないのですが。

三谷脚本やっぱ世間の評価は半々?

確かにスピード感ありますが僕はやっぱり積極的に観る気にはならないかな。-しつこいけどやはり大河に毎回「くすり」はいらない派ですね。

清水しゅーまいさんの記事で追いかけて観られる時に見ようかなと思っています。

まあ関ヶ原の時の上田城攻めや大阪の陣は観ようと思いますが。

記事と解説よろしくお願いしますm(_ _)m

No title

☆konkonさん
長澤まさみさんほどの女優をウザく感じさせてしまうのは
たしかに脚本のせいでしょうね(笑)
ぼくはウザいとは思わないんですが
いかにも現代女性っぽい言動にちょっとイラ立ってますww

konkonさんのおっしゃるように
ぼくも大河に過度の笑いはどうかなぁ…と実は思ってもいます。
もっと自然なドラマ、
またはスリルや重厚な緊迫感などを求めています。
でも恐れていたよりは真田丸は笑いばかりじゃなくてそれなりに見応えも感じて
見続けています(^ ^ゞ

いつも読んで戴きまして
ポチもどうもありがとうございます(=^▽^=)

No title

昌幸は家康を ダマスのですね。
これが 家康を燃え上がらせることになるのでしょうか。

No title

☆花やっこさん
コメントどうもありがとうございます(^-^)
そうですね、
昌幸は家康をだましたような
うまいこと翻弄したという感じです。
もっとも、家康も空手形を出して、
国衆達にウソついているんです。
小さい勢力の真田のほうが自在に動き回っているように見えて
やっぱりそこが真田人気につながっていますね…!

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清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
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