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「真田丸」第3~4回/真田と忍者~忍びの系譜継ぐ

大河ドラマ『真田丸』
 第3~4回「策略~挑戦」作:三谷幸喜
【私欲と国衆~武将競演実現と本能寺】
 時は天正10(1582)年3月、真田昌幸(草刈正雄)は数え年36歳、長男・信幸(大泉洋)17歳、次男・幸村こと信繁(堺雅人)は推定12(1571年生まれ説の場合。従来説は1567年生まれで+4歳)
 
武田家を滅ぼした織田信長の軍勢がついに信濃に進軍し、真田ら信濃・小県(ちいさがた)郡の国衆は去就の決断を迫られていました。織田に付くことに決めた昌幸は、国衆の合議の席で同意を得ようとします。しかし、国衆はそれぞれ我が強く、室賀正武(西村雅彦)出浦昌相(いでうらまさすけ寺島進)など、そうやすやすとなびきません。合議を終え、ボヤく昌幸。
 
  昌幸「あいつらをまとめ上げるのは至難の業(わざ)だなぁ」
  信幸「父上が私欲を捨て、ここまで皆のことを思うておられるのが、
     なぜ分からぬのでしょう!」
  昌幸「信長がわしを国衆の総代と認めれば、
     小県はわしのものじゃったのに…、残念じゃ」
  信幸「…私欲でございましたか…!」
 
 織田に付くと言いつつ、昌幸は上杉あての密書を届けるよう、信幸に命じました。信幸は忍びの佐助(藤井隆)とともに出立。ところが、道中、室賀と出浦が刺客を差し向けてきました。密書は奪われ、佐助は斬られ…! 必死に逃げ帰った信幸。父に無念の報告をしていると、なんと…!
   第3回「策略」/
 
 続きましては第4回「挑戦」、
3月20日、諏訪の法華寺にて。
昌幸・信繁親子が徳川家康(内野聖陽)、さらには上様こと織田信長(吉田鋼太郎)とも対面するという展開。夢の競演が実現です!
前回の密書が登場し、信長の嫡男・信忠(玉置玲央)や家康から二心を疑われた昌幸。上杉からの呼びかけに本当に応じたわけではなく、方便に過ぎないと、昌幸は言いましたが…。家康が痛いところを突いてきます…!
 
幸い、結果的には家康から「さすがは…肝が据わっておられる」ブーツを履いた洋装の信長からも「よき面構えぞ」誉められました。
しかし、信長の意向により、上野(こうずけ)の沼田・岩櫃の両城を織田重臣・滝川一益(かずます 段田安則)に明け渡すことに…。
そのうえ、明智光秀(岩下尚史)を蹴ったり欄干にぶつけたり、信長大暴れの様子を目撃してしまいました。
さらに、安土に人質を出さなければいけません。信繁は姉の松(木村佳乃)その夫・小山田茂誠(しげまさ高木渉)に付き添い、安土城見物! そしてなんと、それが6月1日という展開! 本能寺の変の半日前です…!
 
 



 ドラマがもっと楽しくなる!
大河ファンのために(=^^=)
【真田と忍者~忍びの系譜を継ぐ】
 真田は調略を得意とし、神出鬼没の戦い振りを見せたこともあって、忍者との関係が指摘され、のちには猿飛佐助や霧隠才蔵などの架空の大人気キャラを生み出しました。実際のところは、どうだったんでしょうか?
 
真田の先祖は、平安時代に朝廷から信濃守に任命された滋野家とされ、この一族はやがて海野(うんの)・望月・禰津(ねつ)の三家に分かれました。
真田信繁(幸村)の祖父・幸隆(15131574)は初め、海野小太郎と名乗っていて、滋野系海野家の有力者でした。滋野一族はさらに多くの分家を生み、信濃・上野(こうずけ)一帯に分散。幸隆や昌幸は、これら一族人脈を最大限活用し、武田信玄も落とせなかった砥石(といし)や、上野国の要衝・沼田城などを調略で手に入れています。もちろん、一族と言っても敵対する場合も少なからずありましたが、幸隆・昌幸親子は武田家の武力と信頼も背景にあったためか、忍者集団を使った調略・内応工作をうまく進め、非常に有効に一族人脈を活かすことができました。
 
気になる忍者集団の実態ですが、もともと真田先祖の滋野家は、「歩き巫女(みこ)」とか「信濃巫(しなのみこ)」を抱えていました。これは、決まった神社に所属せず、諸国を巡り歩いて祈祷・託宣をしながら生計を立て情報収集も行なったという女性達です。
武田家もその存在に注目しており、滋野三家の一つ望月家に嫁いだ望月千代女を「巫女頭領」とし、小県郡禰津村に訓練のための集落をつくって、身寄りのないかわいい少女を集めてきては甲賀流忍法を仕込んだそうです。いわゆる「くノ一」を養成していたのです。
 
海野家もまた加持祈祷や呪術に通じていました。真田を名乗った幸隆も、その系譜を継承しています。
真田の里にある山家(やまが)神社は、霊峰・四阿山(あずまやさん)が御神体で、加賀の白山神社を合祀。山岳信仰の拠点として関東一円にまで影響を持ち、さらに鉄道が無かった当時は交通の要地でもあって、多くの修験者・参詣者・商人・職人が集まり、交易が盛んでした。そんな中で真田幸隆は主に修験者を忍びとし、大勢の人々に紛れ込ませて諜報活動を実施していたのです。
 
なお、ドラマで寺島進が演じている出浦昌相(いでうらまさすけ)は、出浦守清とも言われ、もとは武田信玄の宿敵・村上義清の一族でした。村上義清が上杉謙信を頼って逃亡すると、信玄の配下で素破(すっぱ=忍者)を務めました。武田滅亡後は、森蘭丸の兄・森長可(ながよし)に仕えます。その翌年、天正11(1583)年9月に真田昌幸の傘下に入り、上野・吾妻(あがつま)郡の岩櫃(いわびつ)を守備。このため、吾妻郡には忍者が多数暮らすようになったとのことです。昌相は配下の忍者よりも速く城に忍び込んでしまうほどの達人でした。
 
  ~主な参考文献~
山名美和子『真田一族と幸村の城』(角川新書)p.23~、170~、180
編:小林計一郎『[決定版]真田幸村と真田一族のすべて』(KADOKAWA)p.167~、206286
 
 

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コメント

No title

本能寺の前という つくずくの運命の分かれ道 真田家の翻弄さが

おもしろかったです

でも いつも年齢解説していただいて。。。。

えっ・・・って おもってしまいます(笑)

No title

☆サッチさん
ポチありがとうございます(^-^)
武田家が滅びたばかりなのに
今度は本能寺の変が勃発して
当時の人々は大変驚いたでしょうね…!

真田家の激動、スリリングでした!
これからも楽しみですね(=^▽^=)

年齢の記述は
自分自身が当時の状況を確認するために書いています(^ ^)
大河の場合、扱う年月の幅がだいぶあるので
実年齢と比べて違和感あるのはしょうがないですね(笑)

No title

やっぱり「私欲でございましたか」が受ける(爆

忍者の話って、いろいろ伝説(だけ)は残ってますよね^^
モデルもいたりして。
北条は風魔でしたか?

信繁の年齢は従来説に習いたいけど、そうなると元服してなさそうな感じが違和感なんですよね^^;
12にしては活躍しすぎだし・・・(。-`ω-)ンー難しい

村クリ(*´∀`)ノ+゜*。゜ナイス+゜。*゜+

No title

先週は 疲れちゃってねちゃたので解説読ませてもらい
良く分かりましたNICE

No title

いつも見ていて信繁の年齢が???でした。まぁ細かい事は良い事にして話の展開がスピーディーで面白いですよね、
猿飛佐助のモデルはいなかったのですか?実際にモデルがあったのかと思いました忍者を大勢抱えていくいたことは事実なんですねそうか。よくわかりました
解説ありがとう御座います
ナイス

No title

こんばんは。
昌幸さんがとぼけながら、ちょこちょこ『ギラッ』と刃を見せる感じがよいですね。
ハンサムな草刈りさんがやるだけに、どちらの表情も格好良いです。
それにしても『来週は本能寺かな』と思ったら、信繁の夢落ちであっというまに終わりました(笑)

No title

☆栞さん
村クリとナイスどうもありがとうございます(=^▽^=)
昌幸の「私欲」、笑えましたねww
さすが三谷脚本です(^-^)

忍者、なんかいろんな呼び名あったりして
おもしろいですよね~
そうですね、北条は風魔ですね(^∇^)
武田が素破で上杉が鳶加当(とびかとう)、
伊達は黒脛巾(くろはばき)などと、
なんだか名称の由来がよく分かりません(笑)

信繁の年齢…、
ドラマでは神出鬼没で年齢不詳の謎の武将ということで…ww
ただ 初陣をどこにもってくるかはどうしても気になりますね…!

No title

☆ぎいさん
NICEありがとうございます(^-^)
おつかれだったのですね
お仕事大変なことと思います
今年は三谷戦国脚本でおもしろいので
元気一杯な時はぜひ見てみてください~(^ ^)

No title

☆みっちゃんさん
ナイスありがとうございます(^-^)
信繁の年齢はご愛敬ってことで…(笑)

物語そのものは複雑な時勢が分かりやすく
おもしろく描かれていますよね~。

猿飛佐助たちのモデル説はいくつかあるんですけども
いま一つ、こじ付けのような説ばかりなんです。
佐助に代表される真田十勇士は、
当時の名高い家名や、有名武将によくある経歴を
ちょっとつぎはぎしたような架空の人物たちで、
まぁだからこそ細かいことにとらわれず
大人気を博したのでしょうね(^ ^)

No title

☆ハニー先輩さん
草刈正雄の昌幸父さん、
トボケぶりと貫禄がいい具合で
おもしろいですね。
まもなく本格的な合戦指揮も見れるかと思うと
ますます期待高まりますね…!

本能寺の変、終わっちゃいましたね(笑)
あれでもう信長や信忠は御役御免なのか
せっかくハマり役なのに超短期出演でしたww

No title

真田家と 忍者 よーくわかりました。
真田一族と、本来の土壌が 産んだ もので、
真田十勇士の世界は、そこから出来上がっているのですね。
おもしろいですねーー

No title

堺雅人が12歳…
ぅん、まぁそれもええがな

No title

忍者も世界的に「ニンジャ」になって、とてつもない術を操るヒーローになってますが(笑)、実際のところは地味~な仕事ですよね ^^;
私が育った滋賀県甲賀郡には、望月さんがたくさんいますよ。甲賀の山をはさんだ三重県側が伊賀でして、そちらには服部さんがたくさんいらっしゃいます。次回の伊賀越えが楽しみです
吉田鋼太郎の信長はもう終わりですね~、残念です。。。ALLポチ

No title

3回目は今年初めて全視聴も4回目は早くもパス。

妻もやっぱり三谷だよねと-良くない方で。新撰組観てないのであまり言えないのですが僕も大河にくすりは・・・。

あと武士道は平和になった江戸時代のものと頭では理解しつつ、お姉さんの夫おめおめと戻っていいのかと-史実は知らないのですが。

忍びってどの大名も使っていたと思いますが、真田氏レベルでそんなに大勢とはやはり凄いと思います。

No title

追伸 あっkonkonnです。

一族でさえ争うのに国衆纏めるのは大変ですよね。武田に滅ぼされた長野氏も裏切りが原因ですから-その小幡のの赤備えが武田→井伊と移ったと思うと感慨深いですね-井伊氏は最初長野氏の箕輪城に入りましたから。その後和田と呼ばれた高崎に城を移しました。箕輪城周辺に明屋という地名がありますが、家臣が移住し空き家になったからと言われています。

No title

☆花やっこさん
ナイス!いつもありがとうございます(=^▽^=)
そうなんです、真田一族の戦い振りや活躍と
忍者の伝統が息づく独特の地域性があいまって、
徳川時代には『真田三代記』などの歴史物語が書かれて、
さらにそれを明治末・大正期に
講談師がおもしろく話をふくらませてゆく過程で
「真田十勇士」が生まれました。
架空のキャラの中に、ちょこっとした歴史の真実の断片や
当時の人々の願いが籠められていると思います(=^▽^=)

No title

☆Sophiaさん
真田信繁は年齢不詳の永遠の少年なんです(笑)
ソフィアンさんも
さばよんでませんか…(゚∀゚)

No title

☆越前屋平太さん
ALLポチどうもありがとうございます('∀'●)
甲賀に望月さん、伊賀に服部さんが…!
歴史的な姓が脈々と今も受け継がれているのですね!
吉田鋼太郎の信長、ハマッていたのに
ホンの少しの出演で惜しかったです。

忍者の活躍振りは、ハリウッド映画のCIAと同じですね。
映画では万能・無敵だけど
実際は地道に情報収集したり
調査対象者が参加する集会に付いていって仲よくなったり
ねちっこい活動しているんでしょうね(笑)

No title

☆konkonさん
ポチどうもありがとうございます(=^▽^=)
4話目はパスしましたか(笑)
三谷作品はどうしても笑いが入ってきてしまうので
重厚な歴史ものを期待するかたには不評かもしれませんね。

お姉さんの夫、あの人はたしかに
感覚がよく分からないですよね(笑)
「大坂の陣」の本を読んでたら、
その小山田茂誠の親子にあてた信繁の手紙の原本が残っているとのことで、
どのような経緯なのか実際のところは
分かりませんが、とにかく生き続けることができたみたいです。

小幡も赤備えだったんですね
それは知りませんでした。
井伊直政をきっかけに高崎の地名が決まったのですね。
家臣移住で空き家となったことから明屋に!
おもしろいですね(笑)

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Author:清水しゅーまい
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④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
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そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
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