FC2ブログ

記事一覧

「花燃ゆ」生糸相場/伊藤vs大隈、厳戒態勢大政変

大河ドラマ『花燃ゆ』
 第47回「姉妹の約束」作:小松江里子
【生糸相場大変動/姉の寿が亡くなる】
 1881(明治14)年、久坂美和(井上真央)は数え年39歳、楫取素彦(大沢たかお)53歳。
美和の学校づくり、素彦ら群馬県による国事犯勤労支援も順調に進み、いつの間にか4年が経っていました。
美和は東京で療養中の姉・寿(ひさ 優香)を見舞いました。寿は、夫・素彦と美和の打ち解けて支え合う様子について、「焼けるくらい、感謝しとるんです」と語りました。
 
その頃、世界経済の不況の影響で、またもや生糸相場が暴落。幸い、渡米していた新井領一郎(細田善彦)が有力生糸商人リチャードソン(デビッド・マックフォール)と交渉し、契約がまとまりました。が、今度はヨーロッパでの生糸生産が減少し、生糸相場が高騰。契約価格を上回ります。すぐに市場で売却しようとの動きが出ましたが、素彦はリチャードソンとの大量直取引と信頼を重視し、契約通りに納品したのでした。目の前の儲けにしか興味無かった勧業課長・阿久澤権蔵(江守徹)も、長期的に群馬を成長させようとする素彦に大博打の要素を感じとり、とうとう協力するように…!
 
学校づくりや生糸取引が本格化するなか、寿は亡くなりました。享年43
寿は夫に遺した手紙に、「…美和を妻に迎えてください」 ほんとにそんな手紙が…!?
 
 



 ドラマがもっと楽しくなる!
大河ファンのために(=^^=)
【伊藤博文vs.大隈重信 明治14年の政変】
 大久保利通が暗殺されたあと、対立しつつも明治という時代を引っ張っていったのが、
内務卿を継承した参議・伊藤博文と、大蔵卿を継承した筆頭参議・大隈重信です。
 
1881(明治14)年、当時の太政官(現在の内閣)は、自由民権運動の高まりを受けて国会開設をどうするのか各参議に意見書提出を求めました。伊藤博文は、大隈重信にも打診した上で、時間をかけて段階的に議論を進め、君主権の強いプロイセン(ドイツ)風の憲法制定を目指そうという意見を出します。ところが、大隈は他の参議に秘密にして、左大臣・有栖川宮熾仁親王(ありすがわのみやたるひとしんのう)意見を出しました。その内容は急進的なもので、わずか2年後の1883(明治16)年に国会開設、イギリス風の議院内閣制を目指すというのでした。
 
伊藤は驚き、太政大臣・三条実美(さねとみ)づてに大隈意見書に目を通すやいなや、激怒。やはり非常に革命的な中身だったようで、「これは君権を人民に放棄するものだ!」と批判しました。
 
深まる伊藤vs.大隈。
そんな時、一大スキャンダルが…!
薩摩出身の北海道開拓使長官・黒田清隆は、鉱山や工場などの官有物に2000万円以上の官費を投入してきました。それを何と、同じ薩摩出身の政商・五代友厚たちにたった38万円余り、無利息30年賦という激安価格で払い下げようと計画!
これを「開拓使払い下げ事件」と言います。事件の内容は新聞に載ってしまい、世論が沸騰しました。政府に大批判が殺到します。新聞の情報源は、大隈だと推測されました。大隈はこれを機に、官民癒着を断ち、イギリスからの金で財政再建・近代化を進めようと狙っていたのです。
 
しかし、伊藤は右大臣・岩倉具視(ともみ)の協力を得て、「開拓使払い下げ」を中止するとともに大隈罷免を断行。さらに自由民権派に先んじて、憲法制定の基本方針を決定し、9年後にあたる1890(明治23)年までの国会開設を公約にしたのです。

伊藤と西郷従道(つぐみち隆盛の弟)大隈を訪問、辞表提出を求めました。この時、東京は厳戒態勢となっており、警視総監は警官総動員、鎮台司令官は出兵準備を終えていたとのことです。

これが「明治14(1881)年の政変」です。
 
これによって、かつて「明治6(1873)年の政変」で西郷隆盛・板垣退助・江藤新平・後藤象二郎・副島(そえじま)種臣たちが下野したあとに残留していた大隈重信も野に下り、薩長藩閥の傾向がより強まりました。
しかしながら、憲法制定~国会開設が具体的に決まり、日本はまた新たな発展段階に突入したのでした…!
 
  ~主な参考文献~
福田和也『教養としての歴史 日本の近代()』新潮新書p.86
『読める年表 幕末維新明治』(自由国民社)
 
 

   ブログ村に参加してます~

 https://tv.blogmura.com/tv_jidai/ranking.html←ブログ村「大河ドラマ」ランキング

 

   ブログラム ランキングはこちらです~(清水しゅーまいページ)

   ↓徳川家康、豊臣秀吉、裁判傍聴、猫など


スポンサーサイト



コメント

No title

先週は パートで
見そびれて しまいました。難しい内容だけど 分かり易く説明ありがとうございます。 ポチ

No title

☆ぎいさん
お仕事おつかれさまです(^ ^)
今年もいよいよ押し詰まってきましたね!

No title

朝ドラと大河、同時代を扱ってますね。
朝ドラにも五代友厚がでてます。
大阪勤務の私としては、朝ドラの方に親しみを持ちつつあります。

No title

伊藤さんしたたかですね。ポチ。

お先にお伺いしようと思ったら、記事観てただきありがとうございましたm(_ _)m

前回は久々に全部観ました。確かに県都前橋糸の市(まち)なのですが、商魂逞しいのは高崎なんですよね。-初め高崎にあった県庁などいらないと15連隊を取りました。

娼婦達に会って話を聞いたのは寿なので廃娼運動(嫌疑会議議決)は内容です。世界遺産富岡製糸を意識でしょうか。

No title

ほんとしゅーまいさんの数え年解説 助かってます

おかあさまに いったいこの二人何歳なんやろねの質問にも

おかげで答えられました(笑)

No title

☆Sophiaさん
おぉ…、とうとうソフィアンさんも
朝ドラの魔の手に…!
なんか友達が別のグループに行ってしまったかのような
寂しさを感じます(笑)
でももはや残すところ3回なので
最期まで見届けて討ち死にする覚悟ですww

No title

☆konkonさん
上毛カルタのこと、大変勉強になりました(=^▽^=)

伊藤博文と大隈重信では
能力的に大隈のほうがずっと上だったようなのですが
伊藤の天下になりました。おもしろいものです。

県都前橋よりも高崎のほうが
商魂たくましい地域なのですか…!
それは地元出身の方じゃないと分からないことかも知れませんね。
貴重な情報ありがとうございます(^-^)

ありゃ、寿が娼婦達の話を聴き取ったのですね。
じゃあ、残念ながら廃娼運動の話は無しですか。。
生々しいから避けたのですかねぇ…?

No title

☆サッチさん
ポチありがとうございます(^-^)
おぉ…、数え年の記述が役に立ちましたか(笑)!
それは嬉しいです(=^▽^=)
今年の大河も幼少時代からアラフォーになるまで
ほとんど外見変わらないので
時の流れがよく分かりませんよねww

No title

こんばんは。
後の総理大臣にもなる大隈さんも、そんなに伊藤さん達と対立している時期がくるのですね。

No title

大隈重信 伊藤博文が 明治政府を引っ張っていたんですね。
そして 当然のことながら 様々な利権が生まれ、 官費の流用があた。 必要悪でしょうか。

No title

☆ハニー先輩さん
大隈重信、この頃は
すごく才能的にも性格的にも鋭い人で、
恐れられ人が寄ってこなかったそうです。
ところが、その後、50歳くらいになってから
一大決心し誰とでも交流するようになって、
人が集まるようになり、
ついに総理大臣にまでなったとのことです(^ ^)

No title

☆花やっこさん
ナイス!ありがとうございます(^-^)
伊藤博文と大隈重信はこの時は大対立しましたが
のちの伊藤内閣では大隈外相として入閣を果たしました(^ ^)

癒着問題はある程度は出てきてしまいますね。
伊藤&井上馨と三井財閥なんかもそうとうひどかったようです。
重要なのは、それらをなるべく速く清算できるかどうかですね。

No title

今回はなんだか見ました←(笑)
優香がいい味だしていて、少しうるうるとしてしまったけれど、
美和が毒りんごを食べさせたお妃さまに見えて仕方なかったです。

そんな強かな妹を嫁に…なんて手紙を書いたとしたら、
ほんと「世話ぁない。」ですよ。
思いきり皮肉です(わかるし(笑)

背景ちゃんと勉強してちゃんと見直したいんだけど、
ついつい意地悪な目でみちゃって。
性格悪くて困ります(笑)

ナイスポチ☆です!

No title

明治の元勲は 皆 優秀でしたね。 日本人全体が優秀なんですね。
官僚たちが 真面目で 夢に向かって行動したのですね。
この精神文化があれば、 日本は世界秩序の中心になりえます。
過去の戦争だけ 大きな失敗でした。

No title

☆Parlさん
ナイスポチいつもありがとうございます(^∀^)
おぉ…、見ましたか…!
嬉しいです(^-^)
優香、しんみりと、いい味だしていましたね(^ ^)
ほんと、美和は色目を使っている感じがして
不純で毒りんごのように思えてしまいます(笑)

世話ぁない、大河制作陣は
流行語大賞を狙ってたと思うんですけど
残念な結果に終わりましたww

けっこうおもしろい時代を扱っていたとは思えるんですが
どうにも美和があの色目づかいだし
他人の手柄をさらっているありさまなので
困ったヒロインです(゚∀゚;

No title

☆ざしきわっぱさん
ナイス!ありがとうございます(^-^)
そうですね、明治の元勲の活躍は
日本人全体の意志、努力、人材の層の厚さ
などなどに起因するのでしょうね…!
日本はもっとうまくプレゼンスを発揮して
世界のエージェントのような役割を果たせれば
大変理想的だと思います。

No title

美和が毒りんごを食べさせたお妃さま

笑うた…(*`艸´)ウシシシ

この週は、
主演女優が、毒リンゴお妃になったり、
悪ダヌキ・阿久澤が善人に見えたり、
若い頃は近所のギャルと男の尻を追っかけまわしてた寿がしっとりと病死したり、
時の流れを感じるドラマでしたね。

五代友厚繋がりでTBしますね。ポチ

No title

☆Sophiaさん
TBとポチどうもありがとうございます(=^▽^=)
美和は演技が上手なせいで
色目を使っているように見えてしまい
実に毒りんご的です(笑)
阿久澤のだんな、時代の変化を察知して
長い物に巻かれたようですね。

今日初めて「びっくりポン」を見ました(^-^)
意外とあっさり言っていたので
予想してたより違和感ありませんでした!

コメントの投稿

非公開コメント

検索フォーム

プロフィール

清水しゅーまい

Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
 このブログは、
①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
その他、本やテレビ、お気楽な話題に時事問題、
そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
 ご訪問のみなさまに幸あれ!
  私にそのおすそ分けあれ…!!

最新記事

カレンダー

11 | 2019/12 | 01
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

最新コメント

月別アーカイブ