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「花燃ゆ」生糸業界改革/西郷軍vs政府軍の戦力比

大河ドラマ『花燃ゆ』
 第45回「二人の夜」作:小松江里子
【成るか!生糸業界の構造改革】
 1877(明治10)年、久坂美和(井上真央)は数え年35歳、楫取素彦(大沢たかお)49歳。
群馬の生糸は高品質で世界から認められていましたが、悪質な仲買人が粗悪品も一緒にして売買したため、相場が暴落。
 
群馬県令の素彦は生糸の品質・価格の安定を目指し、新しい仕組みづくりを始めます。生産者の組合を結成し、それぞれの生糸をいったんまとめて協同の揚返場(あげかえしば)で品質管理しようと提案。しかし、それを実現すれば、仲買人は不要となります。当然のことながら素彦の提案は猛反発を受けました。素彦は「日本の製糸業の活路を開く」と宣言し、自ら各地を巡り説得を敢行。仲買人は大反対するし、養蚕農家のほうも新しい仕組みに困惑し、説得は不調です。それでも、根気強く続けました。説明会で奮戦するそのありさまを、東京からやってきた素彦の次男・楫取久米次郎(市川理矩)が見ていました。反抗期で人生摸索中の久米次郎は、父の姿を見て感銘を受け、心を入れ換えます。
 
今回は、木戸孝允(東山紀之)西郷隆盛(宅間孝行)が相次いで亡くなりました。
それと、近代農業の父・船津伝次平(石原良純)が突然登場。東大農学部の前身である駒場農学校の農場監督などを務めることになる人だそうです。うちの百科事典には楫取素彦も小田村伊之助も出てませんが、船津伝次平は出ているので、けっこう重要人物のようです。
 
さて、出先で急な悪天候に見舞われた素彦と美和は、急きょ宿を探し、やむなく相部屋で泊まることに。。。
 
 



 ドラマがもっと楽しくなる!
大河ファンのために(=^^=)
【西南戦争勃発に大久保歓喜 西郷軍vs.政府軍 戦力比較】
 今回は、西南戦争最中の物語でした。
 明治政府のトップである大久保利通は、西郷挙兵をどう思っていたのでしょうか?
大久保が伊藤博文に出した手紙があって、「向こうから戦争を仕掛けてきたのは、まことに朝廷の不幸中の幸いとひそかに心中で笑いを生じたくらいです」という内容が書かれています。大久保、大喜びだったのです。
 
さて、兵力を比較してみましょう。
西郷軍は挙兵時1万3000でのちに約3万まで増大、政府軍は初め3万7000でのちに5万8000まで増大しました。
数では劣る西郷軍ですが、構成員は精鋭士族達。一方の政府軍は、士族出身の歴戦の軍人や警察官もいましたが、大多数は農民・町人層からの徴兵で、平民主体です。訓練度や士気では、西郷軍が一段も二段も上でした。
そして、いつの時代も重要なのが、情報収集。政府軍は探偵(スパイ)を放ち、戦前から情報をつかみ、西郷軍の実態や戦略、目標が熊本城攻略にあること、西郷とその同志・桐野利秋(人斬り中村半次郎)が意見対立を起こしていることまで、詳細に把握していたそうです。開通したばかりの電信も活用され、情報戦で政府軍は非常に優位に立っていました。
 
で、結局は、銃器が決め手でした。
政府軍の銃は、元込めの新式スナイドル銃が基本。慣れると1分間に6発以上撃てるそうです。西郷軍の銃は、先込めのエンフィールド銃(ミニエー銃の1種)これは薩長軍が幕府軍を破った勝因の一つにもなった銃ですが、1分間に2~3発程度が限界で、西南戦争時には時代遅れとなっていました。先込め式なので、銃口から弾込めする時に立ち上がらなければならず、敵に狙い撃ちされてしまいます。西郷軍はまだ火縄銃も使っていたほどで、装備が旧式でした。それでも西郷軍は果敢な闘志で健闘したため、政府軍はさらに強力な銃器を導入。射程距離と貫通力に優れたマルチニーヘンリー銃、初期機関銃のガトリング砲、1分間に最大125発も連射できるミトライユーズ機関銃、ついにはロケット弾などと、圧倒的な武装でねじ伏せてしまいました。
 
7カ月間に及んだ西南戦争。
西郷軍の死傷者は約1万5000人、戦後に22人が斬首刑政府軍の死傷者はもっと詳しい数字があり、死者6278人、負傷者9523です。
 
西南戦争は様々なエピソードを残しました。
官軍抜刀隊(士族出身の警官部隊)での、元 新選組三番隊組長・斎藤一こと藤田五郎元会津藩士の一等大警部・佐川官兵衛の活躍。のちに日露戦争で旅順攻略にあたることになる乃木希典(のぎ まれすけ)のトラウマ、連隊旗喪失事件。佐野常民の博愛社(後の日本赤十字社)創立による敵味方を超えた救護活動。「郵便報知新聞」記者・犬養毅(いぬかい つよし 後に総理大臣になって5・15事件で暗殺)の従軍記事など大人気でマス メディア発達。。。
大きな犠牲を払いつつも、日本を新時代へと推し進めた戦争でした。
 
  ~主な参考文献~
半藤一利『幕末史』(新潮文庫)p.483
『日本全史(ジャパン・クロニック)(講談社)
『読める年表 幕末維新明治』(自由国民社)
 
 

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コメント

No title

生糸は重要輸出品でしたね。 ただし、私の理解によれば、富岡製糸場は 官営のためコストが高く 行き詰ることになりますね。
生糸の生産の中心は 諏訪の片倉産業あたりではなかったのでしょうか。

No title

☆花やっこさん
ナイスポチありがとうございます(^-^)
富岡製糸場、原料高と経費高で苦しんだらしいです。
初めに閉場の危機が訪れた際は、
楫取素彦の尽力で存続したようですが
その後、三井に払い下げられたり、
株式会社富岡製糸所として独立したりしたとのことです。

おっしゃるように、諏訪で創設された、現在の片倉工業が、太平洋戦争のちょっと前に富岡を合併したそうです。
片倉工業は生糸から撤退してしまいますが、
富岡製糸場の保存を続け、現在の世界遺産登録に至ったとのこと…
などと書きましたが、うちの百科事典の受け売りです(笑)

No title

るろうに剣心が放送になって真剣にみました~!
丁度同じ時期のお話なんですね!

剣心をみたら無性にこの時代を調べたくなったと同時に、
やっぱこのお話、何が言いたいのかよくわからないですね(笑)

大体、どんな事情であっても、県知事をお手伝いさんと一つの部屋に泊まらせるなんて…。
時代とか関係なくこんな非常識な事をドラマにしてはいけませんよ(笑)

寿は居たたまれないまま亡くなりそうで気の毒です。

来週からは見ないかも…なんて思ってしまった今週でした!

オールポチでーす☆彡

No title

こんばんは。
近代農業の父とか出て来たり、息子さんがやってきたりと、お話が散漫な感じです(^^;

No title

☆Parlさん
オールポチどうもありがとうございます(=^▽^=)
「るろうに剣心」3部作は大迫力でしたよね…!
ぼくは実在の人物が好きなので
江口洋介が演じる元新選組の
斎藤一こと藤田五郎が特によかったです(^ ^)

「花燃ゆ」はちょうど同じ時期の話になりましたが
美和がなんだか浅ましく思えてきました…(笑)
でも義理と人情(?)で最後まで見続ける覚悟ですww

No title

☆ハニー先輩さん
近代農業の父、突然の登場でしたね。
登場するのはいいとしても
その直前の、美和が勝手に畑をいじる場面に
唐突さと違和感を感じました。“なんだこの女は…!?”と妙に腹立たしかったです(゚∀゚;
テーマが曖昧で微妙になってきて
話がとっ散らかっている印象ありますね~

No title

そういえば木戸も死んでましたね^^

久々の辰路さんに気をとられて、木戸のほうに何も感慨が出なかっ・・・・・・(._+ )☆\(-.-メ)オイオイ
だってだってだって~西郷さんもあっという間すぎなんですもん(´・ω・`)
近代農業の気象予報士も行き成り出番で脳がついていかんかった(。-`ω-)ンー

数字的な根拠が出せないのでオフレコ(記事にしないと言う意味で)なんですが、
やはり群馬県の識字率は高かったそうなんです。
(郷土史に詳しい群馬ブロガー談)
家内手工業が発達してたので、むしろ読み書きが出来ないと駄目だった(ぼったくりに遭う)そうで、寺子屋(みたいなもの)も全国で一番数が多かったとか。

No title

そりゃぁ、武家と比較すれば漢字の識字率は落ちたかもですが、文字そのものの識字率は全国上位クラスのはずと言ってました。

ドラマ的誇張(美和の手柄作り)にしても、ちょっとなぁ~です(。-`ω-)ンー
無理しないで後半は楫取を主役のほうが、話として不自然さはなかったんじゃないかなって思いました^^

さて、今夜は大河版昼顔ですかな( ゚Д゚)y─┛~~
ささ、ご一緒に食べましょう♪(*´∀`)ノ【アキラメロン~】

村クリ(*´∀`)ノ+゜*。゜ナイス+゜。*゜+

No title

☆栞さん
村クリとナイスどうもありがとうございます(=^▽^=)
木戸孝允も西郷隆盛もあっさり亡くなってしまいましたね(゚∀゚;
近代農業の父、いきなりの出現で驚きました。
ドラマ史上初登場かもしれません(笑)

群馬の識字率はもともと高かったのですね…!
それは驚きです、群馬、侮れませんね(^ ^)

美和をあんなに祭り上げて、不自然極まりないですね。
歴史捏造に近いです。
BPO放送倫理・番組向上機構に訴えたほうがよさそうですww
アキラメロン食べるしかないですか~(笑)

No title

私の祖母の祖父は 西南戦争に参加しています。 記録があります。
この戦いに参加した功績により、警察に入れたようです。

No title

☆花やっこさん
おぉ…、
ご家系に西南戦争に参加したかたが…!
活躍して警察に…!
それは貴重な記録ですね、
大事になさってください(^-^)

No title

>>マルチニーヘンリー銃

10連発なそうですね。
ガトリンク砲はサイドから狙われたらまずいというのは、
克服できたのでしょうか。

>>大きな犠牲を払いつつも、日本を新時代へと推し進めた戦争でした。

西郷隆盛は武士階級をなくすためにあえてやったそうですが焼け出された人や西郷札をつかまされた人はたまったもんじゃなかったでしょう・・・・・・・・・。

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清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
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