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「花燃ゆ」萩の乱/教育が富国にvs学校反対一揆

大河ドラマ『花燃ゆ』
 第43回「萩の乱に誓う」作:小松江里子
【萩の乱】
 1876(明治9)年、久坂美和(井上真央)は数え年34歳、楫取素彦(大沢たかお)48歳。
阿久澤権蔵(江守徹)妻・せい(三田佳子)は、美和に生糸作りの現場を見せました。大人の女性と一緒に、10歳の女の子(福岡沙彩)も働いてました。その子の母トメ(宮地雅子)は、借金取りの証文にうっかり判を押してしまい、利息を取り立てられています。子供はもちろん、母親達のほうも学問することが大事だ、と思う美和。
 
その頃、長州の萩では、ついに前原一誠(佐藤隆太)が決起。萩の乱です。美和は急ぎ帰郷しますが、乱は政府軍に鎮圧されていました。美和の実兄・杉民治(原田泰造)長男・吉田小太郎(広田亮平)が討ち死に、前原たちを後押しした叔父の玉木文之進(奥田瑛二)が切腹し、前原は捕縛・斬首。。。 とうとう武士の時代が終わりを迎えようとしています。
群馬に取って返した美和は、義兄・素彦の腕の中で泣きました。道の真ん中でそんなことして、町のウワサにならないかな(^ ^)
 
 



 ドラマがもっと楽しくなる!
大河ファンのために(=^^=)
【教育が富国につながる/学校反対一揆】
 よく言われているように、日本人は徳川時代からすでに庶民階層に至るまで識字率や計算力が高く、教養がありました。寺子屋や私塾がたくさんあって、教育を受ける機会が少なくありませんでした。幕末には、1014歳の子供の3割ほどが寺子屋に通っていたらしいです。日本開国を迫ったアメリカ軍人マシュー・ペリーは、町中で庶民がごくふつうに本を読んでいるのを見て驚き、日本の植民地化をあきらめたそうです。日本人がもとから持つ教育熱、知的好奇心の高さ、文化・経済の発展による実学の普及が教育レベルを高めたのでした。明治初頭、両替商・越後屋の番頭がわざわざロンドンに勉強に行ったのですが、株取引のシステムが幼稚なことに呆れたという話があります。米市場などの複雑な経済活動に慣れている日本人にとっては、欧米のレベルは必ずしも高くはなかったのです。
 
1871(明治4)年、新政府は文部省を設置。翌年、国民皆学を目指した「学制」が公布されました。四民平等・男女平等の教育が掲げられましたが、小学校の建設費用は地元住民の負担で、授業料もかかりました。そのせいで、あちこちで農民反乱(一揆)が起きました。明治初期の農民反乱の要求は、「地租軽減」と「学校閉鎖」が多かったのです。また、学制公布の翌1873(明治6)年に徴兵令が公布されており、「小学校は徴兵のために人民をたぶらかす所なんだろう!」と、「徴兵反対、小学校反対」の反対騒動も勃発しました。
 
さて、肝心の就学率は、1873(明治6)年で男女平均28(男子40%・女子15)1878(明治11)年で男女平均41(男子58%・女子24)と、女子が低めでしたが、それでも徐々に上がってゆきます。制度は何度か改正され、1886(明治19)年、初代文部大臣の森有礼(ありのり)の時に学校令公布。小学校が尋常小学校4年・高等小学校4年の計8年制になり、尋常小学校の4年間は義務教育になりました。さらに、1900(明治33)年、義務教育の授業料廃止によって就学率が大向上、1902(明治35)年に90%を超えたのでした。
こうして、教育が浸透してゆくとともに、日本は着実に国力をつけていったのです。
 
  ~主な参考文献~
福田和也『教養としての歴史 日本の近代()』新潮新書p.1466
半藤一利『幕末史』(新潮文庫)p.440
『日本全史(ジャパン・クロニック)(講談社)
 
 

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コメント

No title

こんばんは。
県知事編になって盛り上がるかと思ったら、美和さんの活躍が無くてショボン(^^;
大奥編での勢いがしぼんでる感じがします。

No title

見てました県知事編になって逆に私は大奥編より
見ごたえあるなーと思いました
萩の反乱は
切なかったですね。N

No title

☆ハニー先輩さん
奥御殿を取り仕切っていた美和さん、
群馬県ではお手伝いさんに格下げ状態ですからね(笑)
これからみんなに学問を指導するようなので
また勢いでてくるかも(^ ^)?

No title

☆ぎいさん
Nありがとうございます(^-^)
群馬県に来てからさすが県知事だけあって
楫取素彦の描かれ方に重厚感が出てきたような気がします(=^▽^=)
美和が姉の介護したり、今までよりも現実的な雰囲気もありますね。異彩を放つ阿久澤夫婦にも注目ですね。
萩の乱は
前原が木戸たちに見捨てられる形になってしまい
美和の身内も亡くなって哀しかったですね。

No title

素彦が萩へ行かれないようあれやこれやあって、
最後は妻が倒れる辺りは、女性脚本家のニオイがプンプンしました(笑)

後に再婚する伏線なのか、えーちょっとダメでしょうな事が満載の素彦と美和ですねえ。
普通、「やっぱりお嫁さんが元気なうちからお手伝いさんと出来てたのね!」なんて噂になります(笑)

すでに明治後半に就学率が9割を超えていたのですか!
江戸→明治は凄まじい変化ですね!

オールポチです☆彡

No title

☆Parlさん
オールポチどうもありがとうございます(=^▽^=)
女性脚本家の匂いプンプンしましたか(笑)!
複数の女性脚本家が更迭されて
切り札として出てきた女性脚本家なのですが…ww

あんな路上で抱き合ってたら
妻が見たら病状悪化しそうだし
町の人にでも見られたらスキャンダルで追及されそうですよね(゚∀゚;
脚本家の願望が出てしまったのかも!

日露戦争(1904~1905)の前にもう就学率9割を超えていたというのは
立派なことだと思います(^-^)
日本人の新国家づくりの真剣さと
勤勉さが如実に見てとれますね~

No title

まぁ「素彦が美和の胸で泣く」のに比べれば、まだマシですって。

No title

☆Sophiaさん
美和はもう素彦に狙いを定めているようなので、
色仕掛けで攻めてくるかもしれません(^ ^)

No title

ほんと、姉が妻としているのに義理の妹がアレはないだろう・・と。
「明治昼顔」(・A・)イクナイ!!

それはさておき識字率は全国でバラつきがあったのが平均化したってことでしょうか。
寺子屋があったから少なくとも商人の子は手習いする。
女子の方も漢字はなくとも女文字(いろは)があったウロ覚え。

そっか、武家は武家様文書(変体漢文)みたいに、昔の日本は階級や性別によって使う文字が違ったんだ。
松平の白河藩は農民が学問するのを禁じてたし。

大河でやるなら、そういうところもやって欲しいですね^^
今日は録画で未だ見てない~~ALL(*´∀`)ノ★ぽち

No title

☆栞さん
ALLぽちどうもありがとうございます(=^▽^=)
「明治昼顔」ですか(笑)!

今回の記事でふれたのは「就学率」なので、
もし「識字率」の統計あったとしたら
かなり高いのではないでしょうか(^ ^)
ペリーが驚いたほどだから、
そうとうな水準なんでしょうね(^∀^)

農民学問禁止の藩があったとは、驚きです…!

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清水しゅーまい

Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
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①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
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そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
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