FC2ブログ

記事一覧

「花燃ゆ」明治到来/木戸提案の版籍奉還に殿様茫然

大河ドラマ『花燃ゆ』
 第37回「夫の忘れがたみ」作:小松江里子
【美和と辰路が初顔合わせ ついに明治到来】
 1868(慶応4・明治元)年、久坂美和(井上真央)は数え年26歳、楫取素彦(大沢たかお)40歳。
大政奉還、朝廷による長州藩主父子の赦免、王政復古の大号令などは華麗にスルーされました。
 

美和は、鳥羽伏見の戦いが迫り混乱する京の町に着きました。どうせなら合戦そのものに巻き込まれるところを見たかったですが。。。美和は、避難途中の女性を狙って強盗する男どもを目撃して注意し、追っかけられ、偶然にも辰路(たつじ 鈴木杏)に遭遇し助けられるという展開。そして、突然、美和の独白が入ります。

「私はこの時まだ知りませんでした。この人が久坂の子を産んだ辰路さんやとは」
 今まで独白なんて無かったのに、ここだけ急にです。何か変な感じ。で、二人で話しているうちに、辰路のほうは美和が久坂の妻だと気づきましたが、美和は気づかずに帰ってしまいます。
鳥羽伏見の戦い、それから明治の到来がかなりあっさり描かれました。
 
その頃、藩主毛利敬親(たかちか 北大路欣也)が体調を崩します。銀姫(田中麗奈)は夫である若殿への代替わりを想定し、「そうなれば、美和、私のもとでそなたがこの奥御殿を取り仕切るのじゃ」と、破格のお言葉。しかし、美和は…「江戸城では天璋院(薩摩出身の篤姫)様が大奥を閉じられたとか。そうなると、この奥御殿も…」
 
さて、新政府中枢で働いていた楫取素彦ですが、藩主不調の一報を聞き、今までの恩義に応えるため、そして藩の地固めをするために帰郷します。楫取は殿に拝謁早々、「殿にはなさるべきことがございます。…領地・領民を、天子様にお返し戴きたいのでございます! 版籍奉還の策でございます!」
毛利敬親はさすがに迷ったものの…決め文句「そうせい!」
しかし、改革に反対する藩士達が…!
 
 



 ドラマがもっと楽しくなる!
大河ファンのために(=^^=)
【木戸孝允が推し進めた版籍奉還に毛利の殿様も茫然】
 幕藩体制のもとでは、徳川幕府が国の政策を決める一方、各藩は地方自治を一任されていました。明治新政府は、そうした封建制度をぶっ壊すために、藩が持っている力を奪う必要がありました。中央集権化を進め、近代国家として飛躍するためです。が、各藩は独自の軍隊を持っており、そう簡単に権力を奪うことはできません。
 
どうしたものかと新政府の木戸孝允らが考えていると、うまい具合に、姫路藩主の酒井忠邦が1868(明治元)11月、「藩の名称を改め、すべて府県と同じにし、中興の盛業を遂げられたい」という案を出してきました。具体的には、藩の力を朝廷に譲渡するので、新国家建設を実現して欲しい…と言うのです。
これに木戸孝允は強く共感し、まずは自分の殿様である毛利敬親を説得しに行きました。毛利敬親は、さすがにドラマのように「そうせい!」とは言わなかったようで、「わしはもう殿様ではなくなるのか。もはやそちとは主従関係が無くなるのだな」などと言ったらしく、木戸は言葉を継げなくなったそうです。
 
ともあれ、木戸の意気込みを見て、大久保利通も決意します。自分の殿様・島津久光に申し出ると、「お前達が決めることではない…!」と怒鳴られたらしいです。島津久光は島津幕府を開いて将軍になる気でいたくらいなので、怒るのも無理ありません。同様に肥前佐賀藩、土佐藩でも殿様をうまいこと言いくるめ、かなり強引な手法で薩長土肥4藩主に連署させることができました。そして、明治2年1月20日に提出。
これが「版籍奉還」です。版籍、つまり「版図=領地」と「戸籍=領民」の返却ということです。6月には262人の殿様が正式に版籍奉還しました。藩主はそのままもとの領地の「知藩事(現在の知事)」になり、石高の10分の1を家禄としてもらい、引き続き政治を行なうという話になりました。
 
版籍奉還は実現しましたが、あまり中央集権化につながりませんでした。なぜなら、肝心の徴税権と軍事権は、いまだ各藩が握っていたからです。知藩事も藩主から名前が変わっただけで、代わり映えしません。
そこで次なる荒技が登場するわけで、それこそ「廃藩置県」です。
これが、世界史的に見ても見事な改革となるのですが、ドラマではどう描かれるでしょうか…!? まさかスルーか!?
 
  ~主な参考文献~
半藤一利『幕末史』(新潮文庫)p.376398
福田和也『教養としての歴史 日本の近代()』新潮新書p.49

福田智弘『日本史が「時系列」だからわかりやすい!読む年表 幕末暦』(じっぴコンパクト新書)

 
 

   ブログ村に参加してます~

 https://tv.blogmura.com/tv_jidai/ranking.html←ブログ村「大河ドラマ」ランキング

 

   ブログラム ランキングはこちらです~(清水しゅーまいページ)

   ↓徳川家康、豊臣秀吉、裁判傍聴、猫など


スポンサーサイト



コメント

No title

他の映画を見ていて最後15分位だけ見ました。
新しい日本を頼むと楫取素彦さんから散々言われてましたね。

先週も高杉晋作に同じような事を言われてました。
そんなすげえおなごだったのですか(笑)

あんな行き当たりばったりで辰路に出会うんですね。
そういうフィクションは結構好きですが、いやはや納得の域を超えてますね。(笑)

後3ヶ月、美和の作る新しい日本を楽しみましょう。

オールポチです☆彡

No title

☆Parlさん
美和、なぜかみんなからすごい頼みにされてますよね(笑)

行き当たりばったり加減は
恋愛まんがの街角でドン!レベルですww

美和と楫取素彦は群馬県に赴任するようなので
これから郷土色が出てくるのかもしれません。
まぁ、ツッコミつつも楽しめればいいかなぁ…と思っています(^ ^)

No title

こんばんは~~~~
一応やってました~~~~ラストのほうで・・・
来週は萩の乱やるみたいですね。
もう~~~美和以外は全部あらすじみたいな感じでやっております(苦笑)
それにしても辰路とのシーンは何だったんでしょうか
ALLポチ

No title

☆とん子さん
ALLポチどうもありがとうございます(=^▽^=)
今回のは「版籍奉還」ですね。「廃藩置県」はそのあとになります(^ ^)
「萩の乱」は明治9年なので、早過ぎるかも…?
予告編を見た感じでは、木戸孝允がピンチに陥っていたし
たぶん明治3年の奇兵隊・諸隊の反乱(脱退騒動)が次回の話題だと思います~

今回美和と辰路が出会う必然性はあんまりないような気がしましたね(笑)

No title

こんばんは。
あまり中央政府の姿が無いままに物語が進んでる感じがします(^^;
来週は萩の乱なのですかね?

No title

あれ先週もバイト疲れて見そびれました
そうなっていたのですね。N

No title

☆ハニー先輩さん
中央政府がどこか遠い話のように思えるのは
美和の立場からしたらうまい描き方かもしれませんが
たまたまそうなってるんでしょうね(笑)

明治2~3年に、奇兵隊・諸隊で人員削減があり
それに抗議する反乱が起きていて
木戸孝允が窮地に陥るという事件がありました。
萩の乱は明治9年なので、たぶんもう少しあとかと思います(^-^)

No title

☆ぎいさん
お仕事おつかれさまです
ドラマはついに明治に突入しました!

No title

歴史では簡単に版籍奉還と習いましたが、大きな戦争もなくやり遂げたのはすごいと改めて思いました、物語年はうまけできてるかどうかは??ですが、それも突っ込んでたのしむという
事で?
ナイス

No title

☆みっちゃんさん
学校の授業ですと「版籍奉還」という単語だけで
あんまりすごい感じしませんでしたよね。
版籍奉還~廃藩置県で、
大戦争が起きてもおかしくなかったと思います。
日本人は賢明だし
良くも悪くも過剰適応なところあるので
切り換えがうまくいったのでしょうかね(^-^)
ドラマはツッコミどころ盛りだくさんの内容です(笑)

No title

鳥羽伏見は美和と辰路の出会いで消化。
(しかも気づかずに帰るから必然性絶無)
版籍奉還は「そうせい」無双。

こんな明治維新史って初めて^^;
大政奉還後の明治史に興味あるから、かなり残念でした(´・д・`)

大沢たかおがカッコイイから視聴は続けます(*´pq`)ウフフ
ALL(*´∀`)ノ★ぽち

No title

☆栞さん
ALLぽちいつもありがとうございます(=^▽^=)
鳥羽伏見の戦い、ほとんど美和と無縁でしたね(゚∀゚;
明治新政府も何がどうなってるんだかよく分からないし(笑)
版籍奉還も「そうせい!」で攻めてくるとは思いませんでしたww
このドラマのお蔭で一番認知度が上がったのが毛利敬親かも…(笑)

大政奉還や王政復古という言葉さえ出てこないなんて
斬新でした。
思い切りのよさを感じますww

視聴続行仲間がいてくれて嬉しいです~♪

コメントの投稿

非公開コメント

検索フォーム

プロフィール

清水しゅーまい

Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
 このブログは、
①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
その他、本やテレビ、お気楽な話題に時事問題、
そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
 ご訪問のみなさまに幸あれ!
  私にそのおすそ分けあれ…!!

最新記事

カレンダー

11 | 2019/12 | 01
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

最新コメント

月別アーカイブ