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「花燃ゆ」薩長連合なぜ長州代表は高杉でなく桂か?

大河ドラマ『花燃ゆ』
 第34回「薩長同盟!」作:金子ありさ
【伊之助も龍馬に感銘】
 1865(慶応元)年、久坂美和(井上真央)は数え年23歳、小田村伊之助(大沢たかお)37歳。
冒頭、美和が毛利家嫡流の赤ちゃん興丸(おきまる)に『孟子』を読み聴かせていると…、
「庠序学校を設け為して、以て之れを教う。…」
 銀姫(田中麗奈)やお付きのお女中衆も暗唱しながら出てくる()。孟子なんて現代の視聴者になじみがないし、意味もよく分からないから、いい演出とは思えません。もっと意味の分かる一節にすればよかったのに~
今回は長崎帰りの高杉晋作(高良健吾)が来訪。奥御殿に入って来てましたが、男子禁制じゃないのかな…? で、すっかり毛利家奥御殿を牛じるようになった美和に、薩摩との同盟案について問う。。。
そして、久々に坂本龍馬(伊原剛志)が登場。桂小五郎(東山紀之)西郷吉之助(宅間孝行)の間をとりなして薩長同盟成立となりました…!
 
今回は「花燃ゆ紀行」がよかったです。
慶応元年5月、伊之助は三条実美(さねとみ)らに会うため、福岡・太宰府の延寿王院を訪問。その頃、龍馬とも出会っていて、薩長和解の重要さを熱心に説かれた。その言葉と熱意に動かされた伊之助が、桂小五郎に宛てて「坂本氏直話…、仰天」などと書いた同年10月5日付けの手紙が残っている。。。
今までドラマの伊之助の動向はほとんど創作なのかなぁと思っていたんですが、
実際にいろいろ奔走していたらしいことが分かって親しみが沸きました。
 
 



 ドラマがもっと楽しくなる!
大河ファンのために(=^^=)
【薩長連合 なぜ長州トップは高杉でなく桂か…?】
 薩長連合(薩長同盟)は、薩摩の西郷吉之助(隆盛)長州の桂小五郎(木戸孝允)によるトップ会談で結ばれました。ここで少し不思議に思えるのが、なぜ長州のトップは高杉晋作じゃなかったのか…ということです。小五郎は晋作たちの兄貴分ですが、蛤御門の変(禁門の変)に敗れた落ち武者。それに対し、晋作は内戦に勝利して改革倒幕政府を立ち上げた一大功績者なのに。
 
薩長連合が成るか成らないかという時、坂本龍馬らとともに仲介に奔走していた中岡慎太郎は、小五郎と晋作を比べてこう述べています。
「胆あり識あり、思慮周密、廟堂(びょうどう)の論に堪うるものは桂小五郎。
 識あり略あり、変に臨んで惑わず、機を看()て動き、気をもって人に勝つものは高杉東行(晋作)
 度胸があり知識があり、考え方が深く、難しい政治議論があった際に黙って耐える者は桂小五郎。そして、知識があり機略があり、変化があった時にも惑わず、チャンスと思えばすぐに動き、覇気をもって人を抑える者は高杉晋作だ、と言ったのです。
 
高杉晋作は戦略勘が非常に優れていて勇敢で決断力や勝負運があり、長州のトップに立ってもおかしくない人物でした。しかし、どうも政治にも行政にも向いてないと自覚していたようです。それに、志士と言えば社交的な人が多い中で、晋作はあまり進んで他藩の人物と会おうとしませんでした。その理由について、司馬遼太郎は「他藩の士に無用のサービスをする必要はない」という考えだったからだと解釈しました。社交辞令みたいのが向かない性格だったのかもしれません。一方、小五郎は京都藩邸のトップである留守居役を務め、非常に顔が広い人でした。
 

それから、現実的な問題として、薩長連合の話が持ち込まれた時期があります。1865(慶応元)年の春、土方久元(ひじかたひさもと)という、三条実美(さねとみ)の側近でかなり早い時期から倒幕論者だった人が長州を訪ねてきました。土方はどうやら晋作に会いたかったようです。ところが、ちょうどこの時期、晋作は馬関開港問題がこじれて攘夷派などから命を狙われ四国逃避行の最中だったのです。結局、薩長連合の話は、小五郎に持ち込まれました。

 
もし晋作がトップ会談に赴いていたら。。。
薩摩は交渉をジリジリ進めてきます。即断即決の晋作だったら、そうした気長な駆け引きにイラ立ってうまく噛み合わなかった恐れがあります。まえに書いたように、西郷に面と向かって「芋掘りジジイ!」呼ばわりしたという伝説があるくらいの晋作です。何をしだすか分かったもんじゃありません。あるいは、薩摩の宴会攻勢を喜んでいつまでも呑み続けたりとか…()。いずれにしても、一波乱ありそう。
実際の薩長連合成立においては、小五郎の思慮深い姿勢が功を奏したわけですが、西郷・高杉の会談も見てみたかったものです。
 
  ~主な参考文献~
半藤一利『幕末史』(新潮文庫)p.212
関厚夫『紅と白 高杉晋作 伝』(産経新聞連載)214217
司馬遼太郎『世に棲む日日()(文春文庫)p.154

福田智弘『日本史が「時系列」だからわかりやすい!読む年表 幕末暦』(じっぴコンパクト新書)

 
 

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コメント

No title

そうなんですね。かつらあってのことなんだ~歴史というのは面白いですね。どうしても必然ですね
銀姫に何時も違和感を感じますが。

大河は女優人の配役にかわいいこが多いですね
ぜんぜん時代劇の雰囲気でない。前から思ってました。もっと雰囲気ぴったりの女優さんが一杯いるのにね。

No title

☆みっちゃんさん
桂小五郎の落ち着きには
リーダーらしさが漂っていると思います。
逃げ足の速さも大物の条件なので
やっぱり小五郎は大したものです(笑)

銀姫周辺は“なんちゃって時代劇”ですねww

No title

こんばんは。
今回は高杉さんの喀血のシーンもありましたが、その辺りの健康上の理由とかもあったのですかね・・・

No title

☆8/24(月)午後9:26さん
歴史的な同盟関係を結ぶ席で
「芋掘りジジイ!」
なんて叫んで記録に残ってしまったら
晋作はよくても
西郷さんがかわいそうです(笑)

No title

☆ハニー先輩さん
確かに、晋作の健康問題は気になるとこですね。
晋作は薩長連合成立の直後に英国遊学を計画したくらいなので
恐らくまだ元気だったとは思うのですが
隠していたのかもしれません。
もし生き長らえても政権欲が薄い感じなので
政治家ではなくて軍人か、あるいは芸人になったかも…(^ ^)

No title

こんにちは~~~~
薩長同盟の長州が高杉だったら歴史にもしは禁物ですが、それはそれで面白かったかもしれませんね
龍馬と高杉も仲が良かったですからねALLポチ

No title

毎回毎回、主人公の美和が口をへの字にして何かを思い詰めて、そして最後に水戸黄門のお約束のように「お願いがあります!」と奥の新入りとは思えないような物言いといい、頻繁に奥にお願いに来る親戚縁者とか。

主役より銀姫が魅力的だし。

なにこれ?とか突っ込んで見てるのが面白くなりました(笑)

高杉晋作の奥さんが子連れで働けるような所なんで奥と言っても何でもありですかねえ(笑)

今週は24時間TVだったのでまた見てないのですが、東君は桂小五郎ですか~!

うふふ♡です(笑)

オールポチでーす☆

No title

☆とん子さん
ALLポチどうもありがとうございます(=^▽^=)
高杉晋作は人嫌いするような一面もあるようですが
肝心なところで重要人物と出会っていますね。
西郷さんともじっくり話して欲しかったです(^ ^)

No title

☆Parlさん
オールポチいつもありがとうございます('∀'*)
さすがParlさん、
ドラマの流れを把握してますね…!
ほんとに、奥御殿と言いながらしょっちゅう身内の人と会ってますよね(笑)
高杉晋作の奥さんが子連れで働けるという、子育てに理解ある職場ですww
突っ込み所いろいろあるので
もしよかったらまた見てみてください~(^ ^)

No title

そうそう、美和は奥でフリーダムすぎるwww
だから偉そうに見えちゃうんですよ^^;
美和の特例?が罷り通るのも全ては「あんみつ姫」みたいな破天荒な銀姫お気に入りなればこそ。
虎の威を借る狐になりかねない・・・てかなってる気が・・^^;

自分が奥の女中なら美和は嫌いだけど守役だから従うって感じになると思う^^;
小田村さん、意外と活躍してたんですね^^

高杉は戦時限定リーダー~ALL(*´∀`)ノ★ぽち

No title

同盟の交渉が高杉に任せられていたら、話は決裂していましたね。
桂がいてくれたから、同盟成立ですね。長州は、もうガタガタの状況だったということも大いにありますね。

No title

☆栞さん
ALLぽちどうもありがとうございます(=^▽^=)
あぁ、銀姫、たしかにあんみつ姫っぽいですね(^-^)
あんみつ姫にえこひいきされ破格の出世してしかも自己中じゃあ
美和に共感のしようがない(笑)

小田村伊之助、
これから史実の幕末トラブルに巻き込まれるようなので
ドラマで出るか期待です…!
高杉晋作は確かに戦時限定リーダーという感じですね(^∇^)
平時は宴会担当(笑)

No title

☆ざしきわっぱさん
ほんと、高杉晋作が薩長交渉に出ていたら…
どうなったか分かりませんよね!
いかにも日本的な悠長な交渉に、
晋作は爆発したかも…(笑)

No title

「江」以来見全部てないのです(綾瀬は結構観たかな)後半がつまらなくなるパターンが続いてませんか

失礼しましたm(_ _)m

久々にアップしたのでよかったらどうぞ。

No title

☆konkonさん
近頃の大河はいま一つ突き抜けてなくて
話題となると低視聴率の時ばかりです(笑)

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清水しゅーまい

Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
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①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
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そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
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