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「花燃ゆ」婚礼/大酒豪の周布政之助が起こした事件

大河ドラマ『花燃ゆ』
 第12回「戻れないふたり」作:大島里美
【文と玄瑞の婚礼】
 1857(安政4)年、杉文(ふみ 井上真央)は数え年15歳、兄・吉田松陰(寅次郎 伊勢谷友介)28歳、小田村伊之助(大沢たかお)29歳、久坂玄瑞(東出昌大)18歳。
12月5日、杉文と久坂玄瑞の婚礼が開催されました。
 
ところが、新婚生活が始まったばかりだというのに、玄瑞は城に呼び出され、藩医として江戸遊学を命じられたのでした。なんとなくしっくりしなくて二人は口論ばかりしていましたが、
  文「素直に言うたらええんです…、江戸に行っても想うとってくれと。
    …志を立ててしまいました。わたしの一生の志です。わたしはあなたとともに生きてまいります」
 
 



 ドラマがもっと楽しくなる!
大河ファンのために(=^^=)
【大酒豪にして名政治家の周布政之助】
 石丸幹二が演じる周布政之助(すふ まさのすけ)は、長州藩政府の改革(正義)派の筆頭として当時有名でした。
 
また、土佐の大殿様こと山内容堂と並び、酒豪としても知られていました。ただし、酒に呑まれるタイプでした。
1862(文久2)11月、高杉晋作や久坂玄瑞が横浜の外国人居留地襲撃計画を立てたことがあって、それを山内容堂がとめようとして土佐藩士を談判に送り込みました。それに対して酔っていた周布は、「容堂公は尊王攘夷をチャラかしになさる」などと言ってカラみ、危うく土佐藩士に斬られるところでした。幸い、晋作が機転をきかせたお蔭で、刃傷沙汰を回避。。。この一件は「蒲田梅屋敷事件」という大層な事件名が付けられています。周布はこの事件のせいで謹慎となりました。
さらに、1864(元治元)年5月、晋作が公務放棄・脱藩罪で野山獄に収監されていた時のこと。周布は泥酔状態(に見せかけたとも)で馬に乗って獄にやって来て、刀を振り回し乱入、晋作を叱咤したという逸話を残しています。
 
そんな周布ですが、晋作や玄瑞の兄貴分みたいな感じで、そして彼らよりもずっと早く名を馳せていました。1860(万延元)年7月、松島剛蔵(小田村伊之助の兄で、長州藩海軍の初代総督)桂小五郎(木戸孝允)が水戸藩志士と密かに対談した際、長州の誇る人材として挙げたのが、周布政之助と長井雅楽(うた)でした(長井雅楽は親幕府・開国派の逸材)
 
周布は藩政改革を主導して桂小五郎や玄瑞たちとともに尊王攘夷の道を進み、
親幕府・保守(俗論)派の椋梨藤太(むくなし とうた)らと激しい政争を展開。
謹慎(3回)・復帰を繰り返しました。松下村塾系に理解を示す一方で、その暴走を抑える役目を果たしました。また、のちに日本の近代陸軍創立者となる村田蔵六(大村益次郎)を登用したりしています。
が、前記の野山獄泥酔乱入事件のあとまもなく、長州藩は攘夷戦争(下関戦争)に惨敗したうえ幕府による長州征伐発令を受け、保守(俗論)派の椋梨が勢いを増しました。
その結果、周布は行き詰まり自刃してしまいます。享年42。かなりおもしろい人物だっただけに、せめて明治維新くらいまで生きて欲しかったです。
 
  ~主な参考文献~
司馬遼太郎『世に棲む日日()(文春文庫)p.227
山内昌之『幕末維新に学ぶ現在』(中央公論新社)
海原徹『高杉晋作』(ミネルヴァ書房)p.128~、175

福田智弘『日本史が「時系列」だからわかりやすい!読む年表 幕末暦』(じっぴコンパクト新書)

 
 

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コメント

No title

こんばんは。
お互いの腹の内をさらけだして、すこし夫婦として前進した感じですね。
いよいよ井伊大老が出てきましたので、松陰先生の命もあとわずか・・・

No title

☆ハニー先輩さん
夫婦で少し素直になれたみたいでしたね(^ ^)
井伊直弼、大暴れして盛り上げて欲しいです…!
松陰先生がどう立ち向かってゆくかに注目ですね…!

No title

ええ文さん十五歳?てっきり30くらいだと・・びっくりでした・・(笑)
どうなっていくのかな

ないす

No title

来週は安政の大獄かな夫婦意地の張り合いが
楽しかったですNICE

No title

☆みっちゃんさん
ないすありがとうございます(^-^)
文さん、まだ年齢幼いわりにしっかりしていますよね(笑)
まぁ、大昔はそんなものだったのかもしれません(^ ^)

No title

☆ぎいさん
ナイスありがとうございます(^-^)
新婚夫婦のやりとり、おもしろおかしかったですね(^ ^)
とうとう安政の大獄が迫ってきましたね…!

No title

15歳と18歳かー!
若くて羨ましい(笑)

大酒豪で酒に呑まれるタイプ!
耳が痛いです(笑)

オールポチ☆でーす

No title

☆Parlさん
オールポチどうもありがとうございます(=^▽^=)
中学生と高校生くらいの年での結婚です
昔は早いですね~

Parlさんも酒に呑まれるタイプですか(^ ^)
お互い気をつけましょう(笑)

No title

いきなり別居婚という凄い新婚生活ですね^^
参勤交代とか殿さまから家臣まで、昔は基本、単身赴任だから家族は大変だったろうなぁ^^;

椋梨夫妻のファンなんで出番があるのは嬉しいけど、周布さんが死んじゃうのか^^
42歳って、けっこう若かったんですね^^;

ALL(*´∀`)ノ★ぽち

No title

☆栞さん
ALLぽちどうもありがとうございます(=^▽^=)
たしかに参勤交代とかあると
新婚早々別居生活という人達がけっこういたのかもしれませんね…!
大変なことですね。

椋梨vs.周布…、熾烈な政争に発展しました!
ただ、水戸藩のように大人数斬殺に至るような無慈悲な事態は何とか免れ、
その代わり、それぞれの派閥トップが自刃するような感じで推移します。詳しいことまでは知らないので、ドラマに注目したいです(^ ^)

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清水しゅーまい

Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
 このブログは、
①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
その他、本やテレビ、お気楽な話題に時事問題、
そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
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