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「花燃ゆ」若さゆえのあやまち脱藩/仇討を望む松陰

大河ドラマ『花燃ゆ』
 第2回「波乱の恋文」作:大島里美
【松陰脱藩】
 1851(嘉永4)年、杉文(ふみ 井上真央)は数え年9歳、兄・吉田寅次郎(松陰 伊勢谷友介)22歳、小田村伊之助(大沢たかお)23歳。
江戸に出た寅次郎はその喜びを、藩重臣で保守派の椋梨藤太(むくなし とうた 内藤剛志)に言いました。
「古い学問に縛られていては、長州は世間から孤立するばかりです」
 意味ありげな視線で見返す椋梨。保守派との行き違いはすでに芽生えていたようです。
 
さて、寅次郎は、旅行のため突如脱藩…! ロシアの脅威に危機感を覚えて東北視察を急いだのでした。一方、家族への手紙で、妹・寿(ひさ=文の姉 優香)と親友・伊之助を縁組させてくれるよう頼んだのでした。ところがすでに文のほうが伊之助にほのかな恋心を抱いており、彼女は伊之助に言ってしまいました。
「お嫁さんにしてつかぁさい!」
 
 


 
 
 大河がもっと楽しくなる!
歴史ファンのために(=^^=)
【若さゆえのあやまちか…脱藩】
 今回、吉田松陰(寅次郎)が脱藩しました。かなりバカげた脱藩騒動です。その経緯がいま一つ分かりにくかったので、まとめてみます。
 
松陰は江戸でできた友達とともに、奥羽旅行する約束をしました。藩から旅行の許可は出たのですが、関所通行の手形をもらうための書類のやりとりに時間がかかることをうっかりしていて、出立の刻限に間に合わなくなりそうでした。まっとうな人ならば手形を待って出発を延期しますが、松陰はまっとうじゃありません。友情のために、旅行に間に合うために「脱藩」してしまったのです。坂本龍馬や高杉晋作の頃には脱藩がブームのようになりつつありましたが、この頃はまだ重罪です。主君への裏切り行為ということで、脱藩は重罪だったのです。でも、松陰は友情には大義がある、ひいては主君のためにもなる…というような考えで堂々と脱藩していったのでした。松陰の脱藩のせいで、家族にも批判が向けられ、さらに江戸藩邸で起居をともにしていた同僚らが逼塞(ひっそく=比較的短期の謹慎)に処されたりしました。
 
【仇討ちに協力しようとしたけど仇が病死()
 松陰と奥羽旅行に出たのは、ビビる大木が演じる親友・宮部鼎蔵(ていぞう)ともう一人、江帾(えばた)五郎という人でした。これがクセ者です。南部(盛岡)藩の藩医の家系で藩主近習でしたが、遊学したくて脱藩。各地で勉強しているうちに、藩で内紛が起きました。家老の田鎖左膳(たぐさり さぜん)という男が別の藩主を立てようとし、それに反対した江帾五郎の兄・江帾春庵が殺されてしまったのです。五郎は仇討ちをすることにし、松陰と鼎蔵に打ち明けました。二人とも喜び勇んで協力を誓います。そして、このたびの奥羽旅行で仇討ちが果たされるはずでした。が、江帾五郎は松陰たちと水戸徳川家35万石の地に1カ月ほど滞在したあと、自分の仇は自分で討つ、と発言し、比較的金があった鼎蔵から餞別の大金10両をもらい、去っていきました。しかし、もたもたしてるうちに、仇が病死してしまい、五郎はそのまま生き続けます。帰藩して藩校教授を務め、戊辰戦争が勃発すると藩軍参謀として薩長に抵抗しました。まもなく許されて文部省に出仕し、那珂通高(なか みちたか)と名を変え『小学読本』などの編纂に参加、1879(明治12)年まで生きました。享年53。晩年は松陰のことなど語りたがらなかったようです。
 
これらの事情は、司馬遼太郎『世に棲む日日』を読むとさらに詳しく分かります(^ ^)
同書はあくまで小説なのでどの程度史実に即しているか分からない部分もありますが
今後もちょくちょく活用させて戴きます~。
 
 


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コメント

No title

今回も見てますナイス

No title

しまった!また録画しそびれた!!

No title

ほんと、こんな理由で脱藩されちゃ身内はもちろん、殿さまだって堪りませんよ^^;

自分は凡人なんで、松陰の身内じゃなくて良かった^^;
ALL(*´∀`)ノ★ぽち

No title

☆ぎいさん
ナイスありがとうございます(^-^)
見てますか~(^ ^)幕末大爆発です
これからもっとおもしろくなってくると思います…!

No title

☆Sophiaさん
自分が男なのでよく分かりませんが
イケメン揃いらしいですよ
気が向いた時に見てみてください~

No title

☆栞さん
ALLぽちどうもありがとうございます(=^▽^=)
松陰の直情径行なところは悪気が無いだけに
かえって困りものですよね(笑)
今年の大河は松陰の家族達にもスポット当たって
迷惑具合もよく分かりそうなので
これからも楽しみです(^∀^)

No title

こんばんは。
いつもながら物語の背景を教えてもらい、大変参考になります。

物語の方は文さんが切なすぎます(TT;

No title

詳しい歴史解説ありがとうございます
脱藩=主君に背くですから、言葉では簡単だけど随分エネルギーのいることなんですね。
松陰の苛烈さ、熱狂さが出てるな~~て思いました。
ALLポチ

No title

こんにちは♪
早くも観逃してしまいました。
9歳でもう真央ちゃんが演じてたんですか?
小田村伊之助って寅兄ちゃんと同じくらいの年ですよね?
お兄さん的に好きになったって設定かなあ?無りあるな~(笑)。
土曜日忘れないように録画して観ます。オールぽち♪

No title

☆ハニー先輩さん
記事読んでくださって
どうもありがとうございます(=^▽^=)

プロポーズできたと思ったら
かわいそうな方向に行ってしまいましたね
次回に新しい出会いがあるようなので
期待ですね…!

No title

☆とん子さん
ALLポチどうもありがとうございます(=^▽^=)
記事読んで戴きまして嬉しいです…!

脱藩は松陰の頃はまだまだ重い罪でしたね
本当に松陰の熱狂が分かるできごとでしたね!
高杉晋作の頃になると藩の重みがなくなってきて
脱藩者続出となります~(゚∀゚)

No title

☆風森湛さん
オールぽちどうもありがとうございます(=^ェ^=)
大河の子役からの切り換えは
いつも無理を感じるところですね(゚∀゚;
今回は9歳の少女が23歳の青年にプロポーズする展開で
多少の無理ありましたが
まぁしょうがないことではあります(笑)
これから黒船や松下村塾が出て来ると
もっとおもしろくなりそうです(^-^)

No title

あれ?お姉さんをお嫁にしてって言ってませんでしたっけ?本編見るまで私も「自分でプロポーズか~ませた子なのね♪」と思っていましたが。NHKもあざとい!

優香と大沢たかおを兄上の言った通りにくっつけてしまってから、最後に自分の恋心に気づいて泣いた幼い主人公・・・そんな感じの作りだったと思いましたよ。

No title

☆tomosukeさん
ナイスポチありがとうございます(^-^)
そうですね、お姉さんを推薦してました(^ ^)
このブログはこれでも一応、
なるべくネタバレしないよう気をつかって書いているのです(^ ^ゞ

No title

ネタバレしないように・・・???ホントに?

では、それを含んだ書き方をしないのはナゼに?と思ってしまいますが・・・いや、お邪魔しました。

No title

☆tomosukeさん
予想外の無礼な書き込みに驚きました(笑)
当方の大河記事をご覧になって戴くと分かる通り、
ネタバレを売りにするブログではありません。

なお、当方「優香と大沢たかおを兄上の言った通りにくっつけてしまってから、最後に自分の恋心に気づいて泣いた幼い主人公・・・」とは受け取りませんでした。
恋愛ドラマによくありがちな、勢いで告白してしまったのを、照れ隠しでごまかしたのかと思いました。
従って、記事中のような書き方になっております。それが正解なのかどうかは、分かりません。仮に外れていたからと言って、揶揄されるようなコメント書き込まれるのは心外です。
本当に、お邪魔された気分です。

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清水しゅーまい

Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
 このブログは、
①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
その他、本やテレビ、お気楽な話題に時事問題、
そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
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