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「軍師官兵衛」露と消えにし/朝鮮攻め黒田大苦戦

大河ドラマ『軍師官兵衛』
 第45回「秀吉の最期」
【竹中秀吉像の完結】
 1597(慶長2)年、黒田官兵衛 如水(岡田准一)は数え年52歳、嫡男・長政(松坂桃李)30歳。
ついに太閤秀吉(竹中直人)が病床に就きました。官兵衛とは本能寺の頃を語り合い、正室・おね(黒木瞳)とは新婚当初の思い出に浸りました。
「秀頼を、豊臣を頼む」と官兵衛の手を取ろうとした秀吉に、官兵衛は…「天下とはその器たるべき者が治めるべきと存じまする…」
1996(平成8)年の大河『秀吉』でひたすら明るい秀吉を演じた竹中直人が、今年は暗部も演じ切り、秀吉像を完成させた感じがします。
 
 


 
 
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歴史ファンのために(=^^=)
【朝鮮攻めで黒田軍苦戦するも蔚山城救援】
 1597(慶長2)年、慶長の役(第二次 朝鮮攻め)において、黒田長政は(毛利)吉成島津豊久らとともに出陣しました。
そして 9月、黒田長政軍5000名は、忠清道・稷山(チクサン)という場所で明国軍の副総兵・解生が率いる本隊・支援隊 計1万人と戦闘に突入しました。当初の黒田軍先鋒は黒田図書助 直之(官兵衛の弟)栗山善助でしたが、大苦戦が続き、のちに鶴翼の陣を採って右翼を母里(もり)太兵衛井上九郎右衛門、左翼を後藤又兵衛と黒田図書助 直之が受けもち、中央に長政が陣取りました。しかし、さらに2000人の増援を得た明軍の猛攻を受け、黒田軍は敗走を余儀無くされます。危ういところでしたが、毛利秀元(元就四男元清の息子)の援軍のお蔭で、何とか窮地を脱しました。この稷山戦が、朝鮮で黒田軍が最も苦戦した合戦だったようです。
 
やがて、黒田長政軍は遠く離れた朝鮮半島南部の慶尚道・梁山(ヤンサン)まで退却しましたが、ここには父・如水がいました。
12月下旬に入って、蔚山(ウルサン)を築城・拠点にしていた加藤清正浅野幸長(よしなが)らが明の大軍4万超に囲まれ、水も兵糧も乏しく落城の危機に…! 長政は井上九郎右衛門と栗山善助を従え、鉄砲300丁など含めて援軍600を出しました。しかしこれは数が少な過ぎ、のちに秀吉から叱責されたほどでしたが、幸い蜂須賀家政・毛利秀元・鍋島直茂らも援軍に来て合計1万2000人を超えます。その数を過大評価した明軍は、翌1598(慶長3)年1月4日、退却していきました。
その間、如水は兵1500とともに梁山城に残っていました。そこを敵4000余りが襲撃…! 如水はこれを何とか撃退し、城を守り抜きます。
 
が、日本軍には厭戦気分がみなぎっていました。とうとう毛利秀元・黒田長政・藤堂高虎13名が連名で蔚山城などの放棄・退却を決めてしまい、これに主戦派の加藤清正までもが同意しています。石田三成ら軍目付の報告を聞いた秀吉は激怒し、長政や清正らに譴責処分を言い渡しています。
労多くして無益な戦いでした。それは朝鮮に援軍を出した明国にも言えることで、滅亡遠因の1つとなりました。
 
  ~主な参考文献~
小和田哲男『黒田如水』(ミネルヴァ書房)p.256
編:安藤英男『黒田官兵衛のすべて』(中経出版)p.94
「歴史群像シリーズ35号 文禄・慶長の役」(学習研究社)
「週刊 再現日本史」織豊9(講談社)
本山一城『黒田軍団 如水・長政と二十四騎の牛角武者たち』(宮帯出版社)p.103
 
 


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コメント

No title

ずーっと秀吉にはイライラさせられましたが(笑)
最後はさすが竹中直人だな~と思いました。
三成が関ヶ原で敗れても、田中圭くんではなんとも思わないかもしれません^^;
熊の助はあのまま亡くなってしまうのですね。
残すところあと少しですが、
最後まで目が離せませんね^^

ぜんぶぽち☆

No title

☆つばきさん
ぜんぶぽちどうもありがとうございます(=^▽^=)
竹中秀吉は好きなのですが
物語や演出が秀吉の暗部ばかりに片寄っていたので
ぼくもちょっとイライラしてました(笑)
最期は老衰英雄の物悲しさ、
如水やおねとの別れ、熱演でしたね(^-^)

そうですね、今年の三成は完全な嫌われ役できたので
どんなふうに三成側に付く武将が出てくるのか気になってます(笑)
石垣原(九州での関ヶ原)の合戦がどの程度出てくるか
大注目です…!

No title

さてさて。
秀吉の最期、そういうこともあったのかもしれませんが・・中学の歴史の授業で秀吉は、徳川家康にも秀頼を守ると誓約書を書かせて・・といっていたのを思い出しました。そういうものが意味もないことも知りつつ、できるだけのことをしたかったんですね。そういうところに人間性とか。年寄りを感じてしまうのは現代的なドライな割り切り方でしょうかおかげさまでとっても興味深くこのドラマを見ることができました。熊乃助はその後はないのでしょうか?
ないす

No title

>明国にも言えることで、滅亡遠因の1つとなりました<
仰るとおりですね。後にヌルハチ勢力がきて清国が出来上がります。
後々のことだけど朝鮮では光海君が王位を継ぎますがクーデターで廃位されて仁祖が王位につきます。
日本だけじゃなくて明国も朝鮮王朝も歴史が動いていきます、ご参考までに
ALLポチ

No title

竹中直人・秀吉と如水のシーンは最高の見せ場でした^^

英雄の晩節・悲しさが凄い伝わって、ほんとに感動した (゜-Å) ホロリ

次回からは大人しかった家康のパワー全開に注目ですね (^ -)---☆Wink

ALL(*´∀`)ノ★ぽち

No title

☆みっちゃんさん
ないすポチありがとうございます(^-^)
秀吉の最期にはおっしゃるように人間性や寄る年波を感じますね。
かわいいおさなごに、安定した将来を迎えさせたかったのでしょうね。
熊之助は残念ながら本当に遭難死してしまいました。気の毒なことです。。。

No title

☆とん子さん
ALLポチどうもありがとうございます(=^▽^=)
出ましたね、ヌルハチ! ホンタイジ!
でも 朝鮮のことはまったく知りません(^ ^ゞ
韓流ドラマも遠い世界のできごとです(笑)

No title

☆栞さん
ALLぽちどうもありがとうございます(=^▽^=)
竹中直人の秀吉は決定版ですね(^ ^)
如水は秀吉の晩節に寄り添うでもなく突き放すでもなく
人間らしさが出ていてよかったと思いました(=^▽^=)
ようやく家康の時代が来てどう暴れるか見所
全開ですね…!

No title

こんばんは。
秀吉政権の身内の力を見事にそいでしまった遠征になりましたよね。
国内に残った家康にとっては、何もしないで相手が弱ってゆくという・・・

No title

☆ハニー先輩さん
太閤秀吉は遠征で外地を攻める以外に武力の持って行き所を考えられなかったようですね。
幕藩体制で内政重視にシフトできた家康はなんだかんだ偉大ですね。
なにはともあれ関ヶ原(石垣原)の合戦に注目です…!

No title

家康、悪い顔してましたねー!!
たぬき、たぬきって言われている割に、いつも物わかりの良いおやじみたいな印象だったのでちょっとにやりってしました(笑)

秀吉なりに描いていた朝鮮征伐みたいのがあったのかもしれないけど端から見たらただのきちがいみたいですよね。

ちょっと清盛の最後と被ります。

徹底的に悪い三成もちょこっと楽しみです。

オールポチ☆っと~!

No title

☆PARLさん
オールポチどうもありがとうございます(=^▽^=)
家康とその家臣団、秀吉の死亡を今か今かと待っている感じが笑えましたww

秀吉の朝鮮戦略…、もし最初に、朝鮮半島の隅っこを植民地化する程度の
緩やかなペースで進めてれば、明軍など出てこなくて、意外とうまくいったかも。。
でも やっぱり海外進出を考えるような人は欲張りなもんで結局ダメですね~。
清盛も散々我慢してきたのに最後の最後に欲張ってしまいましたね。

今年の三成は絶対悪のように演出されてきたので
ものすごく悲惨な最期を迎えて視聴者の気分を発散させて欲しいです(笑)

No title

少しご無沙汰しておりました。(^_^;)

朝鮮での黒田軍の戦い、分かり易く解説ありがとうございます。
文禄・慶長の役だけでも2時間ドラマ前後編が作れそうですが、
今のご時世ではちと危のうございますね(笑)。
秀吉と官兵衛の最後の語らい、とても良かったと思います。
気持ちは理解できますが、サルどんの老醜は哀れでなりません。
遅ればせながらTB&オールぽち致します。

No title

☆風森湛さん
オールぽちとTBどうもありがとうございます(=^▽^=)
記事読んで戴きましていつも感謝しております(^-^)
たしか韓国で李舜臣の映画が超大ヒットしたようなので
とりあえずその輸入物を見てみたいです。
日本武将は大悪人に描かれてるんでしょうかねぇ。。
従軍慰安婦が出てきたりして…(゚∀゚;

秀吉の哀愁があふれ出ていましたよね。
対する官兵衛がちょっとクールなのもよかったです(^ ^)

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猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
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