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「軍師官兵衛」黒田12万石は少ないか?三成は立派

大河ドラマ『軍師官兵衛』
 第39回「跡を継ぐ者」
【長政が官兵衛から家督継承/茶々が鶴松出産】
 1588(天正16)年、黒田官兵衛(岡田准一)は数え年43歳、嫡男・長政(松坂桃李)21歳。
秋、豊臣秀吉(竹中直人)の寵愛する茶々(二階堂ふみ)がとうとう懐妊しました。出産のためわざわざ淀城が築城(古城を大修築)され、ここから茶々は淀殿と呼ばれることに。その態度はますます高慢に。。。
一方、官兵衛は“次の天下人は官兵衛”というウワサを耳にし、秀吉の疑念をとくためにも、長政に家督を譲って隠居することにしました。
 
 1589(天正17)年2月、秀吉と茶々を揶揄(やゆ)する落首が張り出され、城の門番17人をはじめ疑わしい者100人以上が死罪に…! 官兵衛は決死の覚悟で諫言(かんげん)。意外にも秀吉は聞き入れて、今度は人々を喜ばせようとします。5月20日、公家や門跡(住職)、武将に6000枚・銀2万5000枚を配ったのでした。同月27日、茶々が男子を出産。棄(すて)と命名しましたが、まもなく鶴松に改名されます。嫡男誕生は関白秀吉の治世を固めるかと思いきや、火種となるのでした。
 
 


 
 
 大河がもっと楽しくなる!
歴史ファンのために(=^^=)
【黒田12万石は少ないか?/石田三成は立派だった】
 これまで今年のドラマではもちろん、ドラマ以前の大昔から“官兵衛は秀吉に警戒され12万石しか与えられなかった”ということがよく言われてきました。実際のところ、12万石というのは少ないのでしょうか?
 
他の武将と比べてみましょう。例えば、のちに豊臣5大老と呼ばれる1人、徳川家康は200万石以上、同じく毛利輝元が120万石(関ヶ原の合戦直前には、上杉景勝も約120万石)と、破格です。が、これはもともとが各地方を制覇した大大名なので、官兵衛とケタが違うのはやむをえません。
そこで、秀吉の直系家臣の武将と比べてみます。秀吉を無名時代から支えてきた蜂須賀小六 正勝とその嫡男・家政は、阿波1国18万石です。官兵衛よりずっと前から仕えて盛り立ててきたわりには、さほど石高が高くありません。また、おねを養女として育てた浅野長勝の娘婿(むすめむこ)浅野長政は5奉行の1人になるほどの武将で、年齢は官兵衛よりも1歳下ですが、天下統一前後のこの時期、若狭国小浜8万石にすぎません。
 
ズバリ、官兵衛と同じ12万石だった武将と比べてみましょう。5奉行の1人で、関ヶ原で石田方になる長束(なつか)正家は、天下統一前後は小禄でしたが、秀吉末期には12万石となります。また、尾張時代からの秀吉家臣で、3中老の1人とされる堀尾吉晴12万石でした。別格と言えるのが蒲生氏郷(がもう うじさと)で、この武将は信長からも器量を認められその側室の娘をめとった人物ですが、天下統一前は官兵衛と同じ12万石だったものの、統一後に伊達政宗からの没収領地を得て42万石、さらにそのあと奥州の葛西・大崎一揆を抑えて92万石にまで大成長し、徳川・毛利に次ぐ大大名になりました。
 
さて、結論ですが、官兵衛はそもそも小寺家という比較的小さな大名の家臣でしかなかったことを考えると、12万石という石高は高くはないものの、決して低くもないと言えそうです。
なお、ドラマに登場している他の主要武将では、福島正則が24万石加藤清正が25万石と、子飼いのうえに「賤ヶ岳七本槍」などと呼ばれて活躍を重ねているだけに評価が高いです。加藤清正と肥後を分割統治し、関ヶ原で石田方になる小西行長は14万石
そして、ドラマで官兵衛に敵意いっぱいの石田三成は、天下統一前後は小禄ですが、5奉行筆頭となる秀吉末期には194000石となります。これも、多いと見るか少ないと見るか、判断の分かれるところです。いずれにしても、20万石足らずで徳川家康と天下二分の大合戦をしたのですから、なかなか立派な武将だったと言ってもいいでしょう。
 
  ~主な参考文献~
編:阿部猛・西村圭子『戦国人名事典 コンパクト版』(新人物往来社)
小和田哲男『黒田如水』(ミネルヴァ書房)p.237
編:安藤英男『黒田官兵衛のすべて』(中経出版)p.174
 
 


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コメント

No title

石高についてはいろんな説があります。目覚しい武功を上げたものには熱く戦術科は少なくなるのは仕方のないことかも。。力と勢力のバランスを取る用うまくなされているのかも知れませんね生き残りの知恵を持つのはほんとに大変なんですね。ですぎてもでなくても・・悩みがあるものだと痛感した今回でした。淀君ってほんとにあんな感じだったのですか?
まあお花市場都合よくされているのでしょうが。。
面白く見られるのはシューマイさんのおかげです
ないす

No title

☆みっちゃんさん
ないすポチありがとうございます(^-^)
そうですね、石高の分配のバランスは、とても難しかったと思います。
官兵衛は城井(宇都宮)討伐がもっとすんなりいって、肥後一揆でも大活躍していれば、さすがの秀吉もかなりの大領地を与えなければいけなかったかもしれません。
惜しいところでした。

茶々は…、どうなんでしょうね、あんなツンツンしていたら秀吉怒ると思いますけどね(笑)
まぁ、脚本家が自由裁量で、大胆な解釈もできるとこですよね~
いつも読んで戴きまして本当にありがとうございます(=^▽^=)

No title

茶々も三成もついでに秀吉も嫌なやつですね~(笑)
松たか子の茶々はあんなに嫌な女ではなかった。。。
やっぱり主役が変われば役どころも変わるんですね^^;
あとどうでもいいことですが、秀吉と官兵衛が9才違いというのに
ビックリしてツッコミを入れてしまいましたよ(笑)

ぜんぶぽち☆

No title

なるほどぉ~ ほんと 清水しゅーまいさんの おかげで

ドラマの面白さが 倍増です^^v ┏O)) アザ━━━━━━━ス!

No title

しゅーまいさん、この作品では三成は敵役としてえがいてますね。
久しぶりじゃないですか
でもこれはしょうがないのかも。黒田長政は武断派、石田三成は文臣派。関ヶ原で敵対しますからね。
私としてはもう少し秀長にスポットをあててもらいたい。
利休と一番親しいのは彼だし、秀吉の良心が残ってるのは秀長の存在が大きい。そこが残念です(グスン)
ALLポチ

No title

秀吉を諫言というかストッパーとして小一郎を登場させずに、
官兵衛だけなのは大河の主役だからなんだろうな~と感じます^^

ALL(*´∀`)ノ★ぽち

No title

茶々、もっとイケズになれ~~
おねと日本国民からツネられそうなくらい、イケズ女になれ~~

No title

☆つばきさん
ぜんぶぽちどうもありがとうございます(=^▽^=)
茶々と三成、かなり悪役に描かれていますね(笑)
『秀吉』の茶々、松たか子が演じたんでしたっけ、忘れてました(^ ^ゞ
秀吉のダーク・サイドが色濃くなっているので
茶々と三成も一緒にダークな感じを強めてますね(^ ^)
秀吉と官兵衛、意外と年近かったですね~
信長・秀吉・家康はベテランが演じる場合が多いけども実際はそれほど若いってことでしょうね^ ^

No title

☆サッチさん
大河をもっと楽しめれば…と思って書いています(^ ^)
面白さ倍増していれば嬉しいです…!

No title

☆とん子さん
ALLポチどうもありがとうございます(=^▽^=)
そうですね、三成が完全な敵役になっていますね。
近頃は明智光秀や石田三成を善人に設定する傾向がありますよね。
できれば、敵役を貫き通してほしいです。
死の間際に急に善人になる演出だけは、やめてほしい~(笑)

秀長、影薄いですよねww
『秀吉』の時はずいぶんスポット ライト当てられている1人だった記憶があります。
今年の大河では今さら秀長を描写しても
取って付けたようになってしまうでしょう。
もうひっそりフェイド アウトするしかないでしょうか(゚∀゚;

No title

みてましたナイス

No title

☆栞さん
ALLぽちどうもありがとうございます(=^▽^=)
このドラマでは小一郎の存在感がほとんどありませんね(笑)
一応登場してるのに、官兵衛に取り込まれてしまっている感じですね。
秀長はだいぶまえに『その時 歴史が動いた』で単独で採り上げられていましたが
ドラマでの主人公はなかなか難しそうですね(^ ^)

No title

☆Sophiaさん
茶々にもっとイケズ女になれとは(^ ^)
ソフィアンさん、ドSですね(゚∀゚)

No title

☆ぎいさん
ナイスポチありがとうございます(^-^)
見られてよかったですね(^ ^)

No title

評判悪い淀ですけど、私はあれくらいわがままで、気位の高い淀殿が好きです。
もっとやれーって思ってます (笑)

大河が楽しいのは清水さんのおかげですね。
私もそう思ってます。
楽しみにしてます

No title

☆わさびさん
淀殿の気位の高さ、並じゃないですね。
天下人秀吉を操るくらい派手に活動してほしいですね(笑)

読んで戴きまして大変嬉しいです。
どうもありがとうございます(=^▽^=)

No title

こんばんは。
12万石は多くはないですが、やはり少ない・・・とは言えないですよね。
それよりも九州という地に封じられた事が、やはり秀吉が官兵衛を警戒していたのかな?
・・・と思ってしまいます。

No title

こんにちは♪
茶々のキャラ設定や三成の位置づけなど、オーソドクスな展開で進んでいますね。
石高の比較説明、分かり易くて勉強になりました。ありがとうございます♪
遅くなってすみません。オール☆&TBさせてください♪

No title

☆ハニー先輩さん
12万石…、弱小大名が大勢いる中で
一応10万以上を持っていたのは、大したものですよね。
確かに、九州だと、政権の中心から遠ざけられたような感じがします。
官兵衛が体を張って知恵を駆使して生き抜いてきたことが、
秀吉の警戒を生んでしまったのは、皮肉なことですね。

No title

☆風森湛さん
オールポチとTBどうもありがとうございます(=^▽^=)
茶々と三成、たしかにわりと ありがちな設定・展開かもしれませんね(^ ^)
茶々が大人の女性として意外な成長を見せてくれたら おもしろいんですが…^ ^
記事読んで戴きまして大感謝です♪

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猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
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