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本当のラスト侍 映画「柘榴坂の仇討」じんわり響く

 桜田門外の変(1860)で暗殺された井伊直弼(なおすけ)の仇を討とうとしているうちに明治(1868年~)に入ってしまう映画『柘榴坂(ざくろざか)の仇討(あだうち)を見てきました。
 

原作:浅田次郎「五郎治殿御始末」所収
監督:若松節朗(「沈まぬ太陽」「ホワイトアウト」)
音楽:久石譲
   日本作品

【登場人物:キャスト】
志村金吾(井伊直弼の近習):中井貴一  志村セツ(金吾の妻):広末涼子
佐橋十兵衛→直吉(水戸浪士):阿部寛  井伊直弼(幕府大老):中村吉右衛門
嶋政宏  真飛聖  吉田栄作  堂珍嘉邦  近江陽一郎  木ゆりあ  藤竜也
 
【善も悪も無い…
ただ武士の信念に即して一方は暗殺し、一方は仇討ちにかける】
 井伊直弼(中村吉右衛門:人間国宝)は志士弾圧(安政の大獄)で恐れられましたが、近習(きんじゅう)志村金吾(中井貴一)にとっては、風流で人情味のある殿様でした。桜田門外の変の際、金吾も護衛についていたものの、討手の一人(阿部寛)と刀を交えている間にむざむざと主君・直弼を討たれてしまいます。金吾の両親が切腹しましたが、当人は切腹を許されず、仇討ちをするように命じられました。仇(かたき)を探す長い日々が始まります。文句一つ言わずに夫を支えるセツ(広末涼子)
 
時は過ぎ、明治となるも、金吾は近代化から取り残され侍の姿のまま、藩が無くなっても仇を探し続けます。時にバカにされ時に共感する人々に出会いつつも、仇にはまったく縁がありません。とうとう司法省に乗り込んで調べたところ、変事の討手18人のうち、1人斬死・4人自刃・自首切腹8人…という事実が判明。残る5人は逃走し、そのうちの4人が落名していることは金吾もすでに知っていました。つまり、仇はあと1人だけ
 
そんななか、1873(明治6)年2月、太政官布告で仇討ちが禁止されることに。。。
憎き仇はどこでどうしているのか、金吾は布告前に仇討ちを果たせるのか、それとも断念するのか…!?
 
   お奨め度  3・75
   (5点が満点 5傑作 4見る価値充分 3興味深い 2いま一つ 1駄作)
 心理描写も情景描写も繊細で、かつ力強く、武士の矜恃(きょうじ)を感じさせてくれます。あまり意外性はありませんが、時代にあらがい武士の道・信じた生き方を貫く人間を描き切った、渋い好作品です。歴史好き・時代劇好き・人情ものが好きなかたには特にお奨めです。
 
 

 
 


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コメント

No title

阿部寛さんって古代ローマ人を演じたり、
幅の広い役者さんですね。
広末さんが妻の役なんですか(驚愕!)
中井貴一さんだと親子かと思っていました^^;

そういえば最近はお酒の記事がありませんね。
地酒をお送りしますよ(笑)

ぜんぶぽち☆

No title

そうですか。渡して奇異は日本の好きな役者さんです
。「ハイカラさんが通る」時代からですよ年を重ねてそれなりの渋さが出てきてこんな役に会ってるんですね。ひろすえさんはどうなのかな、あまりぴんと来ない肝。。見てみないとね。
ご紹介ありがとうございます。

No title

☆つばきさん
ぜんぶぽちいつもありがとうございます(=^▽^=)
そうですね、中井貴一と広末涼子は親子みたいな感じですよね(笑)
ただ、キャスティングの人達の目からは広末涼子は
熟女の領域に入ってきたのかもしれません(゚∀゚)

お酒は…、近頃酒太りを気にし
ほぼ断酒状態なんです(^ ^ゞ
お気持ち、ありがたいです(^∀^)

No title

☆みっちゃんさん
ナイスポチありがとうございます(^-^)
広末涼子、キャリアを積んで
落ち着いた役も似合うようになってきましたよ(^ ^)
今回の役も好演でした。大女優になってゆきそうです…!

No title

これは面白うそう。
じわっと面白そうです。
観ます。
村ポチです。

No title

☆ナツメの10ちゃんさん
村ポチありがとうございます(^-^)
本当にじわっと来ますよ(^ ^)
人情の機微が丁寧に描かれていて
しみじみ じんと来ます…!

No title

これは鑑賞後もジンワリきそうな味わいある作品っぽいですね^^

仇討は禁止になってるわけだから、成功したとしても主人公は逮捕⇒処罰が待っているわけで、、、
ラストが気になります^^

ALL(*´∀`)ノ★ぽち

No title

こんばんは。
それぞれの立場がありますもんね。
渋い時代劇は好きなので、時間があったら観たいです。

No title

☆栞さん
ALLぽちどうもありがとうございます(=^▽^=)
そうなんです、時代の移り変わりに翻弄されつつ真摯に生きた人々を思って
鑑賞後もじんわり来る作品です(^-^)
仇討禁止になった世の中で、主人公がまだ仇討ちにこだわるのか
それとも生き方を変えるのか…
気になる内容ですよね(^ ^)

No title

☆ハニー先輩さん
大老暗殺をした側にも、仇討ちを狙う側にも
どちらにも寄り添った丁寧な心理描写がされていて
当時の雰囲気もよく分かり
感情移入できました(=^▽^=)

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清水しゅーまい

Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
 このブログは、
①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
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猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
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