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「軍師官兵衛」秀吉の恐怖/長政惨敗/善助物申す

大河ドラマ『軍師官兵衛』
 第37回「城井谷(きいだに)の悲劇」
【秀吉の恐怖】
 1587(天正15)年、黒田官兵衛(岡田准一)は数え年42歳、嫡男・長政(松坂桃李)20歳。
宇都宮鎮房(しげふさ 村田雄浩)を攻めた長政でしたが、伏兵に遭って散々な目に! 豊臣秀吉(竹中直人)が激怒…! 「肥後の佐々成政(大谷亮介)に続いて、豊前もこのザマとは!」
 
その後、黒田勢は他の一揆勢の討伐に専念。そして、鎮房を孤立させました。ここで安国寺恵瓊(えけい 山路和弘)が仲介に入り、鎮房を黒田に降伏させたのでした。なお、実際は鎮房のほうから仲介を依頼してきており、恵瓊に加えて小早川隆景、それから豊前2郡(豊前国は全8郡で6郡が黒田)を領する(毛利)吉成の3人が仲介者となりました(貝原益軒『黒田家譜』)。この3人の代わりに、吉川広家が仲介の大役を果たしたとする説もあります(共編:岩国吉川家の家臣 香川正矩&堯真『陰徳太平記』)
 
鎮房と和睦が成った黒田ですが、それを聞いた秀吉は…「このわしの命に逆らった男を、官兵衛は召し抱えたというのか」 不気味な高笑い。。 ついでに近頃は自ら秀吉貴種誕生説を触れ歩いております。
以前の大河『秀吉』では同じ竹中直人で秀吉のいいとこだけを描写しましたが、今作では悪い面も描かれて、見応えあります。
 
やがて…秀吉の圧力をひしひしと感じた黒田は、鎮房を謀殺することに…!
 
 


 
 
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歴史ファンのために(=^^=)
【長政の惨敗、岩丸山合戦】
 長政が敗北した戦いは、「岩丸山の合戦」と呼ばれています。1587(天正15)10月9日、長政は城井(きい 宇都宮)鎮房(しげふさ)を討伐するため2000あまりの兵とともに城井谷(きいだに)の手前、岩丸山という所を進軍していました。毛利輝元からの援軍として備前国 下津井城主の勝間田重晴という武将も付いていました。
 
やがて現れた城井鎮房の軍。鎮房は擬装退却をし、長政軍を充分引き付けてから一斉攻撃。長政の近臣で18歳の大野少弁 正重が先鋒の大将を務めていましたが、鎮房の家老 塩田内記 兼矩(かねのり)が攻めてきて騎馬戦となり、討ち取られてしまいました。長政の窮地を救うため高橋平太夫や横山与次らが盾になって討ち死に、毛利援軍で二陣大将だった勝間田重晴も討ち死に。なんと、860人あまりが討たれてしまいました。大惨敗です。
 
唯一、長政の家臣 大音(おおと)彦左衛門 重泰が、鎮房の甥である城井藤弥兵衛と槍での一騎打ちを行ない、(ちょっと部下の手も借りて)見事勝利したことが、黒田軍の誇れるところでした。
 
【長岩城合戦で栗山善助、長政に物申す】
 岩丸山の合戦と同じ月に、まぎらわしいですが、長岩城の合戦というのもありました。これは、城井鎮房と同じ城井宇都宮の一族である野仲鎮兼と黒田の戦いでした。官兵衛と長政ら黒田勢が兵力3500あまりで進撃、対する野仲勢は850人あまり。
 
この合戦では、後藤又兵衛が一騎打ちをしています。相手は南弥介という武将で、又兵衛は十数度も斬りつけられたものの、鎧が堅固で、浅い傷を負っただけでした。結局、他の黒田家臣が又兵衛の助力に入ったりしたため、南は危険を感じ引き上げています。ちなみに、野仲家滅亡後、この南弥介は栗山善助の家臣になったそうです。
 
いよいよ本格的に城攻めすることになり、官兵衛と長政は栗山善助に攻略を命じました。ところが、善助は「この城は要害の地でそのうえ敵は大勢です、我ら小勢にて立ち向かい、もしも負ければ…」云々(うんぬん)と反論してきました。長政は「四郎右衛門(善助)、臆したか!」と激怒。すると、善助は「さように我らを臆病者とお思いならば、他の者に仰せつけくだされ」と、言うことをききません。善助はしっかり自己主張できる男だったのです。長政は「汝だからこそ命じたのだ、ぜひ出陣せよ」と頼み倒し、ようやく善助を動かしたのでした。
 
栗山勢は果敢に進軍し、野仲勢の山中からの攻撃を蹴散らしました。そうこうするうちに、野仲の重臣 百留兼貞が栗山勢を城に引き入れたため、ついに落城となりました。そして、野仲の領地は栗山善助に与えられたのです。
 
  ~主な参考文献~
編:安藤英男『黒田官兵衛のすべて』(中経出版)p.206
本山一城『黒田軍団 如水・長政と二十四騎の牛角武者たち』(宮帯出版社)p.170
小和田哲男『黒田如水』(ミネルヴァ書房)p.226
渡邊大門『黒田官兵衛』(講談社現代新書)p.147
 
 


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コメント

No title

秀吉の貴種誕生説には笑いました。祖rフェくらい劣等感もあったのでしょうね。わが先祖は大田同感の一族です。家計図によるとルーツは清和天皇です。でも父が言うのには戦国くらいのときに。そういう家系を買ったらしいと
ですから秀吉もそういいったかったのかな、、実力で天下を治めてもね・・
人間の行みたいなものも見られますね
いよいよ官兵衛あやうし。隠居してしまいたい気がわかりますね
ないす

No title

秀吉のブラックな部分が見ごたえありでしたね。
次週の予告で『切腹を申し付ける』と言われてましたが、
やっぱり利休なのかな?
96年の秀吉では仲代達矢が割りと長く演じていたような気がしますが・・・。
なんにせよ次週が楽しみです^^

ぜんぶぽち☆

No title

見てましたよーーー本当秀吉ブラックの面が見えましたね
ナイス

No title

☆みっちゃんさん
ないすポチありがとうございます(^-^)
秀吉がお公家さんみたいな声を出して自分の誕生秘話を語るところ
おもしろかったですね(^∇^)
太田道灌の家系とは…
系図を買うにしても高そうですね(^ ^)
秀吉は天下を手中に収めてしまい、
やらなくていいことをやり始めますね。
官兵衛たち功臣もやり切れない思いがあったと思います。

No title

☆つばきさん
ぜんぶぽちどうもありがとうございます(=^▽^=)
秀吉の野心や欲深さが見えて興味深かったですね。
切腹は…誰がするのか、お楽しみ(?)と言うと変ですが…(゚∀゚)
あぁ、『秀吉』では仲代達矢が千利休でしたね。確かにもっと早くから出演してました、今年は利休登場がだいぶ遅かったと思います。
次週期待ですね…!

No title

☆ぎいさん
ナイスポチありがとうございます(^-^)
秀吉のブラック面が、これからますます
増大してきそうですね…!

No title

秀吉ブラック演技は最高でした^^

長政くんの杯のシーンも良かった~(人´∀`).☆.。.:*・

ナレで誤魔化すかと思った城井謀殺を真正面から扱ってくれたので、この大河は自分の中では傑作殿堂入りです 川* ̄д ̄*川ポッ

ALL(*´∀`)ノ★ぽち

No title

やばい~もう全然知ってる名前がない!!(笑)

来週は利休に切腹いう回ですかー?
あれは辛いですね!!

No title

☆栞さん
ALLぽちどうもありがとうございます(=^▽^=)
秀吉の明暗がうまく演じ分けられていて
さすが竹中直人だと思いました(^-^)

長政の杯のシーン、緊迫感一杯でよかったですね…!
謀殺、言い訳がましくなく斬りかかっていて
大変見応えありました…!
傑作殿堂入りに納得です(^∀^)

No title

☆Parlさん
ナイスポチありがとうございます(^-^)
たまたまこのところ、九州の地侍鎮圧という
地味なテーマだったので、マイナーな武将も出てきました(^∇^)

利休は…もう切腹…するのかな(^ ^)?
気が向いたら確かめに見てみてください~^ ^

No title

こんばんは。
分かっていたこととはいえ長政くんが酷いですね(ーー;
呼び出しての謀殺するんじゃなくて、事情を説明して切腹してもらうなり出来なかったのか・・・

No title

☆ハニー先輩さん
秀吉からのプレッシャーが陰に陽に強まっていたのでしょうね、
それにしても悲惨な結果ですね。
切腹させるとなると、もう一合戦しなければいけなそうですし
難しいところだったんでしょうね。

No title

こんにちは♪
鎮房謀殺を果敢に描いた点はよく頑張ってました。
合元寺の怨霊に苦しむダミアン長政を描いてくれるともっと良いな~♪(ドSです!キッパリ!)
以前の「秀吉」を全く見ていないのですが、結構 善い人に描いてたんですね。
オールポチ&TBさせてください♪

No title

☆風森湛さん
オールポチとTBどうもありがとうございます(=^▽^=)
ここ数年の大河はずっと主人公の悪行をなかったことにして話を進行させていたので、
しっかり正面から描いていたのは、いいことだと思いました(^ ^)
長政、怨霊に苦しめられたんですね、奇行に走るとかでそのあたりも表現するのは不可能じゃない気がしますね^ ^
大河『秀吉』は、上昇気流で陽気でケタ外れで景気のいい秀吉だけを活写していて、かなりおもしろかったです。今年は同じ配役で秀吉の暗部も見れて、おもしろさ倍増なんです(^-^)

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清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
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