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「軍師官兵衛」九州の長政活躍描かれず財部城合戦

大河ドラマ『軍師官兵衛』
 第35回「秀吉のたくらみ」
【バテレンの野心と追放令】
 1587(天正15)年、黒田官兵衛(岡田准一)は数え年42歳、嫡男・長政(松坂桃李)20歳。
5月、豊臣秀吉(竹中直人)九州を平定。まもなくして、キリシタン大名・高山右近(生田斗真)の回りがにわかに きな臭くなってきました。バテレンのコエリョ(リカルド・テイシェイラ)が秀吉をイエズス会所有のポルトガル船に乗せたうえ、「この船に勝てる船はこの国にはありませぬ。殿下の水軍でも勝てませぬ」…そして、秀吉「九州ではバテレンが領地を持っておるんじゃな。まるで大名じゃなあ」
右近と官兵衛はキリシタンに対する疑いを晴らすため、船を献上させようとしますが、コエリョは「キリシタンを守るための船は断じて渡せぬ」
衝撃的なことですが、南蛮人の中には日本人奴隷を取り引きしている者もおり、秀吉もそれに気づいたかもしれません。一部のバテレンには、侵略的野心がありました。
6月19日、とうとう「バテレン追放令」が出されました…!
 
 


 
 
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歴史ファンのために(=^^=)
【九州を揺るがした財部城合戦~高城合戦~根白坂夜襲】
 1587(天正15)年の九州の合戦では、今回のドラマ以上に官兵衛も長政も活躍し、
また、石田三成とのちょっとした確執が実際にありました。
 
4月10日のことです。官兵衛と石田三成、蜂須賀家政(官兵衛の娘婿)尾藤知宣(びとう とものぶ)、そして長政が船手(水軍や航路)の見回りをしていました。この時、長政は“敵城付近の視察”をしたいと述べ、許可が出て別行動となりました。
長政は栗山善助・母里太兵衛(もり たへえ)・黒田一成(かずしげ)・小河(おごう)信章・後藤又兵衛など30騎ほどに加えて足軽7080人、さらに蜂須賀家の高市(たけち)常三らを従えて、島津家の伊集院忠棟が籠もる日向 財部(たからべ)の方へと進み、川を渡って偵察を開始しました。すると、にわかに敵兵300400ほどが攻めかかってきたのです。
 
この様子がちょうど官兵衛や三成たちの所からも見えました。三成が「吉兵衛(長政)は若いお人なのに、逃げておりますな」と、笑いました。官兵衛は「治部殿(三成)の目には、逃げているように見えますか」と言って、状況を注視。官兵衛が言うには、「(島津の兵は)黒田の兵が空(そら)逃げをしていることに気づかず、誠の敗軍だと考え、人馬の足を乱して追いかけている」
 島津勢が川を半分以上越えてきたところで、長政は反撃の命令を出して真っ先に川へ乗り込んで奮闘。長政は太刀を打ち落とされましたが、脇差を使って戦い続け、左腕を負傷したものの、敵勢を撃退したのでした。
 
合戦後に長政の手柄を誉めた家臣達を制し、官兵衛は「葉武者のごとく我一人の動きを好むは、匹夫の勇にして大将たる道にあらず」と、我が子を戒めました。
その一方で、官兵衛は諸将とともに見物したこの一戦が強く心に残ったようで、「勝負が始終どうなるかと心配させられたこと、自身の戦よりも胸中苦労した」と、のちにもしばしば語ったそうです。
 
 この合戦後まもなく、4月1718日には「日向 高城(たかじょう)の合戦」、「根白坂(ねじろざか)の夜襲」という激戦が繰り広げられました。秀長(秀吉の弟)軍の宮部継潤(みやべ けいじゅん)の砦が島津義久・義弘・家久の3兄弟が率いる2万の大軍による夜襲を受け、それを救うため官兵衛と長政は藤堂高虎小早川隆景とともに援軍出動したのです。結局、官兵衛ら秀長軍は返り討ちに成功し、島津忠隣(ただちか)300人以上を討ち取る勝利を収めています。
 
このように、黒田家が大活躍しているのに、ドラマの九州攻めはだいぶハショられている感が否めないですね~(゚∀゚;
 
  ~主な参考文献~
編:阿部猛・西村圭子『戦国人名事典 コンパクト版』(新人物往来社)
小和田哲男『黒田如水』(ミネルヴァ書房)p.188
編:安藤英男『黒田官兵衛のすべて』(中経出版)p.201
 
 


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コメント

No title

私も戦場面がカットされてるのがものたりません。これは好みですが秀吉役の俳優さんはいつもオーバーな演技をするのが抵抗があります。岡田君ほんとに内面の演技抑えていてもできる素敵な役者さんですね。活躍場面見たかったな
ないす

No title

詳しい歴史解説ありがとうございました
ホント、ばっさり九州攻めがカットされてるのが残念です
黒田官兵衛が主役なんですから、もうちょっと考えて構成してもらいたいですね。
ALLポチ

No title

本当かなりカットされてましたねナイス

No title

こんばんは。
今回の大河は合戦シーンが少なめですよね、予算が回らないのかな(^^;
折角の黒田勢の活躍なんですから、ぜひぜひ合戦見たいですね。
それに教えていただいた官兵衛と三成のやりとりは、いまの大河の演出よりも分かりやすいです。

No title

☆みっちゃんさん
ないすポチどうもありがとうございます(^-^)
合戦場面、少ないですよね~。
せめて黒田家が大活躍した事実がある合戦は
カットしないでほしいですね。
官兵衛&長政や家臣達の武勇をもっと見たいものです。

竹中直人は若手の頃から非常に好みが分かれる俳優さんだったので、
拒否反応もあるのは御本人も自覚しているでしょう、おそらく(笑)

No title

☆とん子さん
ALLポチどうもありがとうございます(=^▽^=)
記事読んでくださって嬉しいです(^ ^)
まるで豊臣軍の大軍を見て島津側がまったく抵抗できず合戦もなかったかのような描かれ方でしたよね。
九州と縁の薄い武将が主人公ならともかく、
それなりに縁の深い官兵衛なのだから
九州の合戦は落とさないでほしかったですね~

No title

☆ぎいさん
ナイスポチありがとうございます(^-^)
まるで九州での合戦がなかったかのように
バッサリカットされていました(゚∀゚;

No title

☆ハニー先輩さん
本能寺の変あたりで予算を使い過ぎたんでしょうかねぇ(゚∀゚;
記事読んで戴きましてどうもありがとうございます(=^▽^=)
言わなくてもいい一言をつい言ってしまって
自ら敵をつくる…三成の性格がよく出ているやりとりを書きました(^∀^)
黒田の活躍が特に大きかった合戦は
多少知名度が低くても採り上げて欲しいですよね…!

No title

今週見てません。。。
だからといって裏のマラソンを見ていたわけではありませんよ(笑)
なんだかわたしの中で盛り下がってきました。。。

ぜんぶぽち☆

No title

「コエリョ、しゃべり過ぎや。空気読め!」と思った日本人は多いでしょうね。

九州での活躍、カットされまくりですね。
一番残念がっているのは、九州にお住まいの方々かも…

No title

☆つばきさん
ぜんぶぽちいつもありがとうございます(=^▽^=)
盛り下がってしまいましたか…!
裏番組を見たりテレビ見るの止めたりして
関ヶ原の頃にでもぜひまた見てみてください(^ ^)

No title

☆Sophiaさん
コエリョよく喋ってましたね。
口はわざわいのもとですね…!

四国から九州まで、まるで合戦らしい合戦が
なかったかのように描かれていたので、
大変残念でしたね。
九州の黒田関係の地域では特に残念がられているかもしれません。

No title

根白坂は端折って構いませんわ。
愛しのシーマンズが討死するシーンばっかりは視聴が辛い(´;ω;`)ウッ

官兵衛は、実は結構な親バカなのよネー(*´・д・)(・д・`*)ネー
長政本人や家臣には「葉武者するな!(`・ω・´)メッ」って怒ってるけど、
三成とかの前だと「ウチの息子(・∀・)イイ!」って褒めてる(爆

クロカンの人間エピを大河で期待するのは無理かしらん~
ALL(*´∀`)ノ★ぽち

No title

☆栞さん
ALLぽちどうもありがとうございます(=^▽^=)
根白坂は島津ファンにはつらい合戦ですね!

官兵衛はけっこう親バカ、
確かにそうかもしれませんね(笑)
大河ドラマでもこれからそのあたり描かれると
深みが増すのですが…(^ ^)

No title

こんにちは♪
興味深いエピの解説ありがとうございます。
この辺りの時代は毎日が戦争の様で描ききれないんでしょうね。2年くらい「軍師官兵衛」やってくれないと(笑)。「平清盛」の時もそう思ったものです。
九州に入ってからの黒田の黒歴史を何処まで描いてくれるか、それが今は楽しみです。
TB&オール☆ポチいたします♪

No title

☆風森湛さん
オールポチとTBどうもありがとうございます(=^▽^=)
そうですね、合戦をすべて追っていたら
毎回全編合戦で埋まってしまうかもしれませんね!
黒田の黒歴史、次回(9/21)の内容で一段落すると思いますので
注目しています…!

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そして、友情・人情・心意気です!

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清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
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