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「軍師官兵衛」惣無事令~九州熱戦/村重と秀吉の仲

大河ドラマ『軍師官兵衛』
 第33回「傷だらけの魂」
【キリシタンになる】
 1585(天正13)年、黒田官兵衛(岡田准一)は数え年40歳、嫡男・長政(松坂桃李)18歳。
豊臣秀吉(竹中直人)「天下惣無事」を打ち出し、全国各地の大名に停戦命令を出しました。官兵衛の力も借りて着々とことを進めています。
 
一方、茶々(二階堂ふみ)が思い通りになりません。その茶々が道薫(どうくん)こと荒木村重(田中哲司)に興味を示し、話を聞きたいと言ったのでした。道薫は「生き恥をさらして生きていくほかないと、私にはもはや人の心はありません、私は乱世が産んだ化物でございます」
 
すさんだ日々に嫌気がさしたのか、官兵衛は高山右近(生田斗真)オルガンチノのもとでキリスト教の洗礼を受け、シメオンの名を得たのでした。
 
 


 
 
 大河がもっと楽しくなる!
歴史ファンのために(=^^=)
【惣無事令~九州熱戦】
 豊臣秀吉関白になって“帝の意志を代行する者”として自分を位置づけました。そして、1585(天正13)10月、いわゆる「惣無事令(そうぶじれい)を出し、勝手な合戦(私戦)を止めさせようとしたのです。帝の権威を背景に、関白が天下統一事業を推進する…という手法を実行してゆきます。
 
その頃、九州では九州全土を席捲しつつあった島津家が惣無事令に従わず、他の大名に合戦を仕掛けていました。1586(天正14)年7月には、島津軍は筑紫広門(つくし ひろかど)の居城である肥前 勝尾(かつのお)城を攻めて開城させてしまいました。これを知って秀吉は島津討伐を決定。7月25日、官兵衛と宮木宗賦(みやぎ そうふ)、そして 安国寺恵瓊(えけい)が先遣隊&軍目付(いくさ めつけ)の任務を兼ねて九州へと向かいました。官兵衛の兵力は4000です。それをしり目にまもなく島津家と、それに敵対する大友家の激戦が始まり、大友宗麟(そうりん)の重臣・高橋紹運(じょううん)やその息子の立花宗茂たちも大活躍するのですが、官兵衛に最も関わってくるのは豊前 宇留津(うるつ)城の攻防です。黒田家臣団が見せ場をつくるはずですが、次回ドラマではどうなるでしょうか…!?
 
【荒木村重と秀吉の仲はどうだった…?】
 ドラマでは官兵衛と荒木村重の関係は深く描かれてきましたが、村重秀吉はどうだったのでしょうか…?
これが、けっこう仲よかったらしいんです。『志士清談』という史料がもとネタになっている話で、こんなのがあります。村重が織田信長に反旗を翻したばかりの話なので、1578(天正6)10月頃のことと思われます。信長は村重説得のために秀吉を派遣しました。村重は秀吉を歓迎し、二人で盃を交わすことに。途中で村重自ら肴(さかな)を取りに中座しました。すると、別室に控えていた村重家臣の河原林越後 治冬という武将が、「羽柴を討ち取ってしまいましょう」と、謀殺を勧めたのでした。村重は河原林を制し、酒の席に戻ると、ありのままを話してしまいました。秀吉は内心驚いていたと思いますが、少しも動じず、「ほほぅ、それは頼もしい家臣ではないか」と、軽く受け流しました。それどころか、秀吉は河原林を酒席に呼び出して盃を与え、しかも脇差(わきざし)まで与えようとしたのです。それでは丸腰になってしまいます。さすがの村重も仰天していると、秀吉は、「わしは1本の刀をもってのみ上様に仕えているわけではない…」云々(うんぬん)と、度量の大きいところを見せました。この言動を前に、河原林らは呑まれてしまい、何も手出しできずに秀吉の帰還を見送るのみ。。。 どこまで事実か分かりませんが、秀吉らしい明るい大言壮語に満ちていて、“いかにも”という感じがします。一方、この話の村重には、卑怯な振る舞いはしない…という矜恃(きょうじ)や清々しさまでも感じられます。話の真偽はともあれ、のちに河原林は秀吉に仕え、村重はドラマのように道薫として秀吉の御伽衆(おとぎ しゅう)になりました。村重も秀吉も、最下層の身分から信長にこき使われ伸し上がったという、何か共感するものが後々まで残っていたんだろうと思います。
 
  ~主な参考文献~
編:逸話研究会『戦国逸話事典』(新人物往来社)p.161
編:阿部猛・西村圭子『戦国人名事典 コンパクト版』(新人物往来社)
小和田哲男『黒田如水』(ミネルヴァ書房)p.180~、309
渡邊大門『黒田官兵衛』(講談社現代新書)p.132
編:安藤英男『黒田官兵衛のすべて』(中経出版)p.199
 
 


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コメント

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☆つばきさん
全部ぽちどうもありがとうございます(=^▽^=)
とうとう官兵衛、秀吉に不気味がられるようになってしまいましたね(゚∀゚;
秀吉は官兵衛を恐れていたと思いますが、
それ以上に、軍師の才能を振るわせる場所が
日本にはあまり無かったんだと思います。
まったく、本当は関ヶ原(石垣原)でもっと活躍するはずの人でしたが、石田三成があっさり敗れて残念なことになりました…(^ ^)

No title

荒木村重というのも不思議な武将ですね~。一説によると「名物」と言われる茶道具は大切に持ち出したのに、家族や家臣は見捨てて逃げちゃったとか。後になってひょっこり現れて、茶人としてまあまあな暮らしぶりだったようで・・・最低ですな(爆)
この人を主人公に、最低男の大河ドラマに期待します ALLポチ

No title

この回 泣いちゃいました

父息子のくだり・・・見応えありました 勘兵衛のキリシタン話も

No title

(´・艸`・)あらら 私がコメントしたら 訪問者88 コメント数8

゚+。ゥフフ(o-艸-o)ゥフフ。+゚なんか 嬉しい(笑)

No title

こんばんは~~~
荒木村重をメインに持ってきたのは官兵衛がキリスト教に入信するための伏線だったのですね。
ALLポチ

No title

田中哲司さん、いい演技でしたよね~ファンになっちゃった川* ̄д ̄*川ポッ

惣無事令(そうぶじれい)に関しては、新解釈による新説が出てるんですけど、
大河では従来通りだったな~

それはさておき、九州の役を何処まで盛り込めるか・・・
まともにやれば、かなり複雑だから、きっと端折りまくるんだ・・・(´д`)トオイメ・・・

覚悟の前です(`・ω・´)キリッ
ALL(*´∀`)ノ★ぽち

No title

こんばんは。
道薫さんのお話も綺麗に完結しましたね。
今回の大河では官兵衛にならんでクローズアップされていたので、今回のエピソードには
ぐっと来るものがありました。

いよいよ九州攻めですが、どうも今回の大河では合戦シーンが少なめなので、
黒田隊の活躍も描かれるのかどうか・・・

No title

見てました「ナイス

No title

☆越前屋平太さん
ALLポチどうもありがとうございます(=^▽^=)
ひょっこり名物茶道具男ですね(笑)
今回のドラマでも苦しい言い訳を並べていましたが
やはり満足のいく答えは得られませんでした。
数奇な人生ではありますね!

No title

☆サッチさん
ナイスポチありがとうございます(^-^)
父の似顔絵を一生懸命描いていたのがよかったですね。
子供に罪はありませんものね(^ ^)

8並びになりましたか…!
それはおめでとうございます!
景品は出ませんけど~(^ ^ゞ

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☆とん子さん
ALLポチありがとうございます(^-^)
官兵衛の受洗、難しいところに絶妙に突っ込んできた感じがしました。
脚本家、侮れませんね~(^ ^)

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☆栞さん
ALLぽちどうもありがとうございます(=^▽^=)

田中哲司の荒木村重、蔭の主人公でしたね(^ ^)

栞さんのブログで以前新説拝見しましたが
自分が不勉強なのと
惣無事令は豊臣秀吉になってからという解釈で、目新しい説は採りませんでした。

九州の攻防にどの程度力を入れてくるか
この目で確かめたいです…!

No title

☆ハニー先輩さん
道薫の子供が父の似顔絵を描いていたシーンなどよかったですね(=^▽^=)

関ヶ原(石垣原)まで余力を残しておく温存策に出る可能性ありますが
九州攻め、一応期待しましょう…!

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☆ぎいさん
ナイスポチありがとうございます(^-^)
見てましたか…!
次回はいよいよ九州攻めですね…!

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こんにちは♪
私は岩佐又兵衛の「父の絵」で爆笑してしまいました。
今回(他は憶えていませんが)の荒木村重の描き方は今一つ「?」です。
九州攻めはどれくらいの尺を取るのか?少し不安になってきました。
TB&オール☆いたします♪

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☆風森湛さん
オール☆とTBどうもありがとうございます(=^▽^=)
岩佐又兵衛の絵、目がパッチリし過ぎてましたかね(笑)
荒木村重をここまで追跡して描いたのは
テレビドラマとしては初めてだと思うので貴重な記録ではあります。
九州攻め、どうなるんでしょうね、予告では派手にも見えたんですが
まぁちょうどいい尺に収まりそうな気がします(^ ^)

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完全に大河アウェイになっちゃいました(笑)

高山右近が斗真君なんですねー!!
やばい!やばい!

公式見てこよ~~♪

オールポチ★でーす!!

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☆Parlさん
オールポチどうもありがとうございます(=^▽^=)
大河完全アウェイですか、残念…!
それなのにコメント感謝です(^ ^)
高山右近のお蔭で官兵衛受洗しましたよ~
小田原の合戦とか関ヶ原の時にでも
ひょっこり見に戻って来てください(笑)

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やっと録画分を見ました。
なぜだか先週まで「道薫」のことを「道糞」だと思い込んでいました。
「ひょっこり名物茶道具男」という言い回しが素敵です❤(☣ω☣*)

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☆Sophiaさん
そうです、途中までは道糞だったんですよ~
殿下の御伽衆になるに当たって、
道糞では失礼なので、道薫に改名したのでした(^ ^)
「ひょっこり名物茶道具男」、命名 気に入って戴けましたでしょうか^ ^
またコメント欄まで読んでくださってどうもありがとうございます(=^▽^=)

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①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
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そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
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