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「軍師官兵衛」小牧長久手合戦/4大水攻めに訂正

大河ドラマ『軍師官兵衛』
 第32回「さらば、父よ!」
【官兵衛不在 ~ 家康の存在感】
 1584(天正12)年、黒田官兵衛(岡田准一)は数え年39歳、嫡男・長政(松坂桃李)17歳。
羽柴秀吉(竹中直人)がついに徳川家康(寺尾聰)と激突! 秀吉は池田恒興(つねおき 大橋吾郎)森長可(ながよし 蘭丸の兄)の進言により小牧・長久手(ながくて)で戦いましたが、家康に動きを読まれ大敗、恒興・長可ともに討ち死に…! 官兵衛不在の中での秀吉失態でした。幸い、政治的には引き分けに持ち込んだものの。。。 秀吉は石田三成(田中圭)を重用し、官兵衛を遠ざけ始めた…という展開です。徳川との再戦を望む三成に対し、官兵衛は徳川譜代の結束の強さに注目し自重。
さて、長政は領地支配がうまくいきません。祖父・職隆(もとたか 柴田恭兵)からも意見を聞き、指針にしようとします。が、職隆は静かに息を引き取りました(1585天正13年8月)
1585(天正13)年7月、秀吉は関白に…!
 
 


 
 
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【小牧・長久手の合戦で長政活躍】
 1584(天正12)年の小牧・長久手の合戦は、長期間にわたり、また、戦域も広範囲に及んでいます。3月22日、秀吉の武将・中村一氏が和泉の岸和田城を守っていました。そこを、家康と結託した紀伊の根来(ねごろ)衆・雑賀(さいか)が襲撃。しかし、長政が救援に駆けつけたことで城は守られました。この褒美で長政は秀吉から2000石の知行地を得ています。この前後の合戦は小牧・長久手だけが戦場になったわけではなく非常に広く激しく、秀吉方は大坂城まで攻め込まれ、秀吉正室のおねが近江の坂本まで逃走するなど、大混乱に陥りました。
 
【4大水攻めに訂正します】
 まえに、3大水攻めとして、日本最初の水攻めと思われる1560(永禄3)年の肥田城の戦い1582(天正10)年の備中高松城水攻め1590(天正18)年の小田原城の支城・忍城(おしじょう)水攻めの3つを紹介しましたが、もう1つ水攻めの戦があることに気づきました。小牧・長久手の合戦がらみで勃発した1585(天正13)年の太田城水攻めです。城は和歌山にある太田城で、城主は太田定久。太田一族は太田党と呼ばれ、根来寺や雑賀衆などとともに紀伊の強力な在地勢力となっており、小牧・長久手で家康と結託したことを秀吉に恨まれていました。秀吉軍はまず堀秀政長谷川秀一の兵3000を先陣・二陣として戦端を切り開きましたが、太田党の伏兵攻撃を受け、いきなり51名が討ち死に…!
 
すると、秀吉は慎重になり、とうとう水攻めをする決心をしたのです。3月25日に築堤開始、4月1日には水の引き入れ開始とのことで、驚くべき速さです。この水攻めで太田城は湖上の城となり、秀吉軍が舟に乗って攻撃を仕掛けました。が、太田党には水練を極めた者がおり、水中から舟底に穴を開けたりして、秀吉軍は溺死者が続出するというありさまです。しかしながら、太田城の兵糧が尽きてしまい、太田党は4月22日に降伏。条件として、主立った者51名が切腹させられました。緒戦の意趣返しです。それ以外の者は、刀狩り(武装解除)された上で、帰村が許されたのでした。この水攻め、いちおう勝ちを収めてはいますが、成功したとは言いがたいですね。
さて、もう水攻め合戦は無いと思うんですが、もしご存知のかたいらしたらご一報ください(^ ^)
 
  ~主な参考文献~
編:阿部猛・西村圭子『戦国人名事典 コンパクト版』(新人物往来社)
谷口克広『信長家臣団事典』歴史群像シリーズ27号「風雲 信長記」特別付録(学習研究社)
小和田哲男『黒田如水』(ミネルヴァ書房)p.172
小和田哲男『戦国合戦事典』(PHP文庫)p.346
「週刊 再現日本史」織豊5、6(講談社)
渡邊大門『黒田官兵衛』(講談社現代新書)p.124
本山一城『黒田軍団 如水・長政と二十四騎の牛角武者たち』(宮帯出版社)p.38
 
 


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コメント

No title

そうですね。まあ官兵衛が主人公だからそういう展開に持っていくのかな
でもある程度は史実ですものね
戦がなくなると官兵衛の仕事はなくなるし。細かくうるさいのは秀吉にとっては疎ましい存在になるのかな、

今までクリスチャンとしての官兵衛の部分が少なかったけれど。そういう部分もでてくるのかな
新たなる展開になりますね・楽しみです・水攻めいろいろあるんですねすごいアイディアだと思うのですが・・
いろいろたのしまさせていただいてありがとう
ないすぽち!

No title

不勉強で恥ずかしいんですが
黒田如水のことを知らなかったんですよ。

結局斬首されてしまいますが、
家康より三成の方が好きですし。
関が原の戦いがどうえがかれるのか楽しみです。

ぜんぶぽち☆

No title

☆みっちゃんさん
ないすぽちどうもありがとうございます(^-^)
秀吉の思いからすると、官兵衛は播磨の人なので播磨平定の時点で重役退任…ってことだったのかなぁ、とも思います。
ところが、地元以外の四国や九州でも意外や官兵衛は活躍してしまい、これは本当に油断ならないぞ…と、そんな経緯をぼくは想像しています(^ ^)

官兵衛は実際にはもうキリスト教の洗礼を受けた頃に当たるのですが、ドラマの流れの関係か、少し遅れているようです。軍師で茶人でキリシタンでもあるという官兵衛の立場は、とてもおもしろいですね。
水攻めは莫大な財力と絶妙な自然のバランスがとれてないとダメなので、なかなかうまくいかないようですね。

No title

☆つばきさん
ぜんぶぽちどうもありがとうございます(=^▽^=)
官兵衛…、戦国時代大好きな人達には認知度高いのですが、
世間一般的には、学校の教科書には出てこないし、さほど知られてないかもしれませんね(^ ^)

石田三成びいきですか…!
ぼくは三成自身は微妙ですが
親友の大谷吉継という武将が好きです(^∇^)
友誼に厚い武将に惹かれますね~
関ヶ原の時、如水は九州で大活躍しますが、今までテレビで見た記憶が無いしかなり期待しています…!

No title

見てましたもちろんBSとNHKで2回ナイスです
私は官ベイ派です

No title

こんばんは。
小牧長久手の戦いがあっさり終わってしまいましたね(^^;
とういうか今回は説明も足りない気がしました。

No title

☆ぎいさん
ナイスポチありがとうございます(^-^)
官兵衛、2回見てますか!
うちはBSが見れないので残念です!

No title

☆ハニー先輩さん
怒濤のごとく小牧・長久手の合戦終了してしまいました…(笑)
徳川家とのやりとりも少ないままでもう秀吉が関白になってるし
説明不足は否めないですね!

No title

先週は全くみることができなかったので、
土曜日の再放送みます^^

恭平ジージにナイス(*´∀`)ノ★ぽち

No title

☆栞さん
ナイスぽちどうもありがとうございます(^∀^)
小牧・長久手の合戦、即行で終わってしまいますよ。
まぁ、九州方面に時間を割いてくれれば
そのほうが嬉しいのですが…(^ ^)

No title

こんにちは♪
小牧・長久手戦だけでも2時間ドラマになるのにア!っという間でしたね。
長政クンの活躍もばっさりカットで、いきなり山崎城もらったよ♪で(笑)。
水攻めの解説ありがとうございました。勉強になります♪
TB&オール☆いたします♪

No title

☆風森湛さん
オール☆とTBどうもありがとうございます(=^▽^=)
清洲会議ではさほど驚きませんでしたが
さすがに小牧・長久手の合戦がイントロで
ぜんぶ終わってしまうというのは大胆でしたね…!
長政、こころなし影が薄いですよね(笑)

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清水しゅーまい

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ご訪問ありがとうございます(^-^)
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①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
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そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
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