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名作再読「アルジャーノンに花束を」キイス追悼

 今月15(2014年6月)に作家ダニエル・キイス86歳で亡くなりました。
 
ダニエル・キイスは、1959(昭和34)年発表の中編小説「アルジャーノンに花束を」でSFのヒューゴー賞(SFファンが選出)を受賞し、同作を長編化して1966(昭和41)年には今度はネビュラ賞(SF作家協会が選出)を獲得しました。その2年後、『まごころを君に』として映画化されています。

久し振りに「アルジャーノンに花束を」を読みました。中編版(傑作集『心の鏡』に収録)のほうです。30代後半でIQ68の男性チャーリイ・ゴードンが、脳の実験によって急速に知能発達し、それまで見えていた世界が一変する…という内容です。長編版も読んだことありますが、この中編版のほうが一段と劇的で、優れているように思います。中編版は、「経過報告」の形を採り、端的に描かれています。ドドーンと知能が発達して、その時に感じた達成感や不安、憤りが率直に語られます。文体の変化で知能の発達が表現され、真に迫った内容です。こった情景描写が無いだけに、むしろ 胸に迫るものがあります。天才的になったチャーリイ・ゴードンは、それからどうなったか。。。 読んだことのないかたは、ぜひ、読んでみてください。中編版だとすぐに読めますので、読むの速いかたなら立ち読みで読了できるかも。
 
さて、ダニエル・キイスと言えば、1981(昭和56)年発表のノン フィクション24人のビリー・ミリガン』も忘れられません。私はそれまでロバート・ルイス・スティーヴンソンの小説『ジキル博士とハイド氏』を読んだりして、二重人格は知ってましたが、あくまで創作の世界の話かと思っていました。それが、『24人のビリー・ミリガン』を読んだことで、実際に多重人格が社会問題になっていることを知り、衝撃を受けました。ビリー・ミリガンの存在、そしてそれをダニエル・キイスが本にまとめたことによって、良くも悪くも多重人格の概念が社会に広がりました。その影響は、甚大だったと思います。
 
ビリー・ミリガンも大きいですが、「アルジャーノンに花束を」1作だけでも、ダニエル・キイスはその名を残したと思います。惜しい死でした。
 
 


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コメント

No title

アルジャーノンに花束を ジキルとハイド氏 ぐらいかな

読んだことあるの

でも 内容忘れかけてるかも^^

No title

こんばんは。
僕も24人のビリーミリガンは衝撃を受けました。

No title

☆サッチさん
「アルジャーノンに花束を」読みましたか(^-^)
泣ける話でしたよね…!
忘れかけてますか…
よかったらまたいつか読んでみてください~^ ^

No title

☆ハニー先輩さん
『24人のビリー・ミリガン』は驚愕の内容でしたね…!
ノン フィクションとは言え どこまで真実なのか
考え込みながら読みました。

No title

アルジャーノンに花束をはドラマでしか見たことないですが好きなドラマの一つでした。
本を読んだことある人にはきっと違う印象だったのではないでしょうか。
本の世界を映像化するのはなかなかむつかしいですからね。

No title

これも読んでないわ。。ナイス

No title

後半、アルジャーノンの文体がたどたどしくなればなるほど、涙を誘いますよね…

No title

☆えっぴさん
「アルジャーノン…」のドラマをご覧になったのですか
本で読んだあの世界がどうドラマ化されたのか気になります(^-^)
時代設定一つとっても、いろんな脚色できそうな内容だけに、脚本家や演出家は悩むでしょうね(^ ^)

No title

☆eigekaiさん
ナイスポチありがとうございます(^-^)
「アルジャーノンに花束を」は
全SF小説の中でも最も感動的なものの一つなんですよ。
機会あったら読んでみてください~

No title

☆Sophiaさん
そうなんですよね、
後半部の、文体とともに人格が崩れていってしまうあの感覚は
読書ならではの感慨です(^-^)
名作小説ですよね~。

No title

ダニエル・キースさん、亡くなったんですよね。
一番好きな作品は、やっぱり「アルジャーノンに花束を」です。
私は長編版しか読んだ事ありません。
初めて読んだ時、最後はぼろぼろ泣けて仕方ありませんでした。
TVでクリフ・ロバートソンの『まごころを君に』も観ましたが、
原作を読んだ時程の感動は得られませんでした。
知らずに映画を先に観れば違ったでしょうね。

No title

☆風森湛さん
ナイスポチありがとうございます(^-^)
この作家は『アルジャーノンに花束を』だけでも食べていけてそうですよね。
本当に泣ける話ですよね、読み返した時にも泣けました。
映像版は見たことがないです 昔、レンタル屋で『まごころを君に』を探したけれど見つからずそれっきりになってしまいました。
原作で感動→映像でもっと感動…というのが理想ですが なかなかそううまくいかないですね(^ ^ゞ

No title

(素に戻って)
ダニエル=キイス、亡くなられていたんですね。
謹んで、ご冥福をお祈り申し上げます

「甲斐反戦」は、'99年に『アルジャーノンに花束を』
『5番目のサリー』を読みました。
『ビリー=ミリガン』は未読です。
ビリーは、キイス氏と同じ年に亡くなられていたん
dethね。ご冥福をお祈り申し上げます(R.I.P.)

『アルジャーノン』は、元暴威BO"Ø"WYの氷室京介(ヒム69)の
アルバムタイトルにもなっていますね。

という訳で、『けいおん!!』の数十年後を
描いた『ギー太に花束を』を貼ってみますね。

http://elephant.2chblog.jp/archives/51738824.html

「猫∞パンチ」で、“ニャ”イス!!!

No title

☆甲斐☆反戦(元祖天才Ozzボーン)さん
ニャイス!どうもありがとうございます♪
ダニエル・キイス、亡くなって残念だけど、
たぶん大往生だったんじゃないかと思います
ビリー・ミリガン、同年に死にましたか…!
それは知りませんでした。冥福を祈るべきなのかどうか
よく分からない人です(^ ^;)
ダニエル・キイスの作品、
いろんな所に影響波及しているようですね!

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清水しゅーまい

Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
 このブログは、
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④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
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そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
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