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良くも悪くも古風で見応えある映画「春を背負って」

 大自然の清々しさと登山の厳粛さを堪能できる映画『春を背負って』を見てきました。
監督は『劔岳 点の記』の木村大作です。
 

監督・撮影:木村大作
原作:笹本稜平『春を背負って』
脚本:木村大作 瀧本智行 宮村敏正
音楽:池辺晋一郎
   日本作品

【登場人物:キャスト】
長嶺亨:松山ケンイチ  高澤愛:蒼井優
長嶺菫(すみれ):檀ふみ  長嶺勇夫:小林薫
ゴロさん:豊川悦司
新井浩文  吉田栄作  安藤サクラ  池松壮亮  /仲村トオル/
市毛良枝  井川比佐志  石橋蓮司
 
【往年的な日本家族を描くのに必要だった厳格な自然と登山徹底撮影組】
 大量の株式と何億もの資金を日々取り扱う金融の仕事に違和感を抱き始めた長嶺亨(松山ケンイチ)を主人公に、それと対比的な生活を送る人々として故郷の山小屋「菫(すみれ)小屋」に集う人々が登場します。そこには、確固とした家族や地域の絆と、それを慕ってくる登山者達との交流があるのでした。
 
日本の古風な家族制度が肯定的に描かれています。黒澤組で鍛えられてきたキャメラマン・木村大作の理想像が表現されているように思えました。料理が上手く登山という理不尽な過酷さを耐えられる(楽しめる)完璧な女性として高澤愛(蒼井優)が配置され、それと並ぶように「自分の足で歩いた距離が宝だ」と 登山の厳しさや醍醐味を教えてくれる永遠の風来坊としてゴロさん(豊川悦司)が登場。このように作品構造自体が古風ですが、それを見応えある価値の高いものにしているのが、監督のこだわりの撮影です。実際にスタッフとキャストに登山をさせての撮影は、もう並大抵のことじゃないと思います。その過程で撮られた1コマ・1コマが激しく息づいています。あと、時々出てくる親友の椅子職人(新井浩文)が、大自然の世界とはまた別の静謐な味わいを醸していて、とてもよかったです。
 
残念だったのは、音楽。これもまた古風で、池辺晋一郎の音楽なのですがNHK大河ドラマ『独眼竜政宗』(1987)のテーマ曲は今も私の子供心に残っていますが、今作では古さばかりが気になります。散々活躍したんだから隠居し後進へと場を譲ってほしいものです。
それと、後半のほうで、恋人たちが手を取り合って「アハハハ…、アハハハ…」と笑いながら回る微笑ましい場面が出てきて、呆然としました。今じゃなかなか見たくても見れない展開です() それを見た私は思わず高山病を患ったかのように意識を失いかけました。本当に、古きよき日本映画を見た気分で、良くも悪くも見応えありました。
 
   お奨め度  3・5
   (5点が満点 5傑作 4見る価値充分 3興味深い 2いま一つ 1駄作)
 大山脈を登る気分を味わいたいかた、古きよき日本家族の絆を味わいたいかたには、1点追加です!
 
 


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コメント

No title

ちょっと恥ずかしい昭和の香?

この映画は、どこかの映画紹介番組でやってました^^
こっちでは上映するか判らないです^^;

ALL(*´∀`)ノ★ぽち

No title

☆栞さん
ALLぽちどうもありがとうございます(^∀^)
そうなんです、昭和の頃を振り返って ちょっと恥ずかしむ感じです
なにしろ、手と手を取り合って「アハハハ…」ですから、青春しちゃってるんです(笑)
そちらでは上映不明ですか この心地よい恥ずかしみをぜひ劇場で体験してほしいのですが…ww

No title

こんばんは。
レビューを読むとテレビ放送を待っても良いかな~と思ってしまいます。

No title

映画の予告を、あっちこっちでよく見ました。
そうか・・・昭和なのか・・・

No title

☆ハニー先輩さん
映画館で大登山を味わう醍醐味ありましたが
自宅でまったり充分楽しめるかなぁ…と思いました(^ ^ゞ
レトロな感じ、日本家族の絆にどっぷり漬かりたい!というかたには
映画館鑑賞がお奨めです(^ ^)

No title

☆Sophiaさん
時代設定は現在です、いちおう念のため(^ ^)
ネットもスマフォも出てきます。
感覚は完全に昭和のよき頃を思い起こさせます(^∇^)

No title

ケンちゃん 昭和が似合うんですよね^^v

No title

☆サッチさん
最初は今時の証券マンとして登場しますが
昭和っぽい山男に変身します(^ ^)

No title

これみたいです 岳は見たのですナイスTBを

No title

☆eigekaiさん
TBありがとうございます(^ ^)
この映画でも山の景色最高でした!

No title

ぎゃーーー!!
先に観られてる(笑)

久々に蒼井優ちゃんとケンイチの共演でなんともほんわかした空気が見れると結構楽しみしている作品です。

山登りのシーンは本当に並大抵じゃなかったらしいですよ。

トヨエツとの共演も久しぶりだし早くこの映画の空気が吸いたいと思ってたのですが。

しゅーまいさんの後半の感想がwww
意識を失うとかどんなーーー?(笑)

でも忘れないうちに観に行ってきます!!

オールポチ★です!

あ。
独眼竜政宗が子供心とは!!
私は立派な大人だったような覚えが(笑)

No title

☆Parlさん
オールポチどうもありがとうございます(^∀^)
先に見ちゃいましたよ~ww
『平清盛』以外で松山ケンイチを見るの初めてでした(^ ^ゞ
蒼井優も豊川悦司も役にハマッていて、本当にほんわかした空気でした
登山の厳しさ・清々しさと山小屋の癒しが
描写されていました…!
見てよかったと思いましたよ(^ ^)

ただ…音楽が古風で見ていてダレるのと
最後のほうで小っ恥ずかしさのあまり
意識を失ってしまったのでした(笑)

『独眼竜政宗』の頃 子供のような思春期のような感じでした(^ ^)

蒼井優がいかにも理想的な女性像になっていて
どうなのかなぁ…と思ったんですが
女性視点の感想をお聞きしたいです^ ^

No title

行ってきましたよー♪

笑いました!!

久しぶりにTBさせていただきました(^^)

No title

☆Parlさん
TBありがとうございます(^-^)
登山を堪能なさったようで
よかったです(^ ^)

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清水しゅーまい

Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
 このブログは、
①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
その他、本やテレビ、お気楽な話題に時事問題、
そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
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