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「軍師官兵衛」獄中生活を支えた井口・加藤と藤の花

大河ドラマ『軍師官兵衛』
 第21回「松寿丸の命」
【黒田家最大の危機】
 1578(天正6)年、黒田官兵衛(岡田准一)は数え年33歳。
官兵衛は荒木村重(田中哲司)によって有岡城の土牢にぶち込まれ、寒い冬を迎えていました。栗山善助(濱田岳)たち重臣が商人に扮装して城下に潜入し、救出の機会をうかがいますが、なかなかその時は訪れません。それどころか、12月には織田信長(江口洋介)の側近・万見(まんみ)仙千代(田中幸太朗)が有岡城総攻めの最中に討ち死に…! 荒木勢がしぶとさを見せます。信長は荒木の強さをまの当たりにして、その裏に官兵衛が付いて指南していると判断。怒りに駆られた信長は、黒田の人質 松寿丸(若山耀人)の首をはねよ、と羽柴秀吉(竹中直人)に命じました。動揺する秀吉。それを見て、竹中半兵衛(谷原章介)が「それがしが松寿丸の首をはねまする」 牢内の官兵衛は劣悪な環境・状況のなか絶望しかけますが、ふと、藤の花が咲いているのに気づき、希望を見出したのでした。
 
 


 
 
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【獄中官兵衛を支えた人々】
 このところ 下記の参考文献()を読み直していたのですが、それによれば、小寺政職(まさもと)には良明という名の次男がいました。この良明は、なんと、荒木村重有岡城人質に出されたそうです。それが本当だとすると ちょっと話が変わってくるので、驚きました。小寺家はまったく織田に人質を出す気が無く、家老の黒田家が一方的に織田に入れ込んで松寿丸を人質に出した。その一方で、小寺家は荒木&毛利に賭ける強い思いがあり、こちらには人質を出した…ということになりそうです。
 
さて、のちに黒田24の1人になる井口(いのくち)兵助 吉次という武将がいました。吉次は数え13歳の時、松寿丸(後の長政)のお供をするかたちで長浜城の人質になりました。
それと同時進行するように、前記の小寺良明が有岡城の人質となる際、吉次の姉が同行しています。井口家は姉弟で敵味方に別れて、それぞれ人質になったことになります。そして、実はこの吉次の姉が、密かに官兵衛の衣服の洗濯をするなど世話していたようです。土牢には加藤(伊丹)重徳という牢番がいましたが、吉次の姉の行動を黙認してくれました。さらに、加藤重徳は、有岡落城が近づいてくると、官兵衛重臣の栗山善助 利安母里(もり)多兵衛 友信の潜入までも見逃してくれました。
 
重徳の人情が官兵衛を生き長らえさせたのです。官兵衛は、救出後、重徳 次男の一成(かずしげ)を譲り受けました。そして黒田姓を与え、黒田一成として、長政の弟のように育てたのでした。黒田一成は栗山善助や母里多兵衛とともに、黒田24騎の中のさらなる精鋭である「黒田八虎(はっこ)」に数えられるほどに成長します。
 
  ~主な参考文献~
小和田哲男『黒田如水』(ミネルヴァ書房)p.101
司馬遼太郎『新装版 播磨灘物語()(講談社文庫)p.125
★本山一城『黒田軍団 如水・長政と二十四騎の牛角武者たち』(宮帯出版社)p.121~、167
渡邊大門『黒田官兵衛』(講談社現代新書)p.47
編:阿部猛・西村圭子『戦国人名事典 コンパクト版』(新人物往来社)
 
 


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コメント

No title

こんばんは~~~
歴史解説ありがとうございますあの門番が加藤(伊丹)重徳だったのかな
小寺の二男は村重に人質として差し出してたのですね。だから、村重が謀反を起こした時に従ったわけですね。ドラマではそこらへんのとこえがかれてなかったので、納得
ALLポチ

No title

☆とん子さん
ALLポチありがとうございます(^-^)
門番のおじさん、いましたね。たぶん加藤重徳だと思いますが、クレジット出てたかな~
確認し忘れました(^ ^ゞ

あぁ、なるほど、てっきりぼくは荒木村重の謀反に協力しようとして小寺家が人質を出したのかと思い込んでたんですが
言われてみれば あらかじめ出していた人質の行き先が荒木だった可能性も無くはないですね。
他にももっと本を読まないとそこまでは分からないです(^ ^ゞ

No title

今日ろう番がでてきましたね。そういう展開になるのですか竹中半兵衛がしょうゆ丸をかくまって「自分は長くない」といったところに谷原さんのフアンのわたしはぐっときましたよ。いまが一番の見どころかな
ないす

No title

こんばんは。
あの牢番さんが見逃しているには、この様な文献が参考になっているのかも。
しかも後に黒田家に抱えられるとは、まさしく『情けは人のためならず』ですね。

No title

☆みっちゃんさん
ないすぽちありがとうございます(^-^)
このドラマで牢番がどれくらいの役割を果たすか分かりませんけども
なんかやってくれそうな気配はありましたね(^ ^)
谷原半兵衛はいい役どころでしたね。なるべく長く見てたいです。
官兵衛は関ヶ原の時もかなりの活躍するので
ドラマそのものはまだまだ盛り上がってゆくと思いますよ~(^∀^)

No title

☆ハニー先輩さん
そうですね、まさに 情けは人のためならず ですね…!
1年近くも閉じ込められているので
牢番の助けが無ければ死んでいたかもしれません。
体が少し不自由になってしまうのは気の毒ですが、
何とか生き延びたことは回りの手助けあってのことですね…!

No title

小寺家が荒木に人質を…
そうなってくると、歴史解釈の流れが変わって来ますよね。

No title

☆Sophiaさん
そうなんです、小寺家は優柔不断で結局いつまでも人質を出さないでウヤムヤにしていて
ただひとまず官兵衛をだましたという話だと思っていたんですが
もっとハッキリ明確に荒木&毛利に付く決断をくだしていたことになりそうです~

No title

見ましたよーーーー来週も気に成りますナイスです

No title

☆eigekaiさん
ナイスポチありがとうございます(^ ^)
次回も見所いっぱいありそうです!

No title

小寺は結構ちゃんとした?領主でした^^
大河ではダメ殿っぽい扱いですけど^^

次男を人質に出した時期によって小寺の立ち位置解釈が違ってくるから、
話が複雑になるんで出すのやめたな|大河|_ ̄)じぃー

と思ってた,;.:゙:..:;゙:.:: (゚∀゚ゞ)ブハッ!

次男を人質に出した時期が
・荒木謀反前なら小寺も織田に臣従
・荒木謀反後なら小寺は毛利に従う

播磨戦国史も、けっこう複雑だからコンパクトに端折るのは大変ですね^^;
ALL(*´∀`)ノ★ぽち

No title

☆栞さん
ALLぽちどうもありがとうございます(=^▽^=)
松本清張と司馬遼太郎の官兵衛小説を読んだのですが小寺政職はどちらの本でも優柔不断な性格でした(笑)
合戦で華々しく滅亡していれば多少評価が違ったんでしょうけども
いつの間にかフェイド アウトしていったあたりが印象を悪くしていますね(^ ^)

次男がいたことに今まで気づいてなかったので驚きました。
いなかったことにされてしまうってのは
一番悲しいですね(゚∀゚;
人質に出された時期、気になりますよね~

戦国播磨は赤松家や浦上家など、それなりに重要な戦国大名と国人領主が入り乱れ、ややこしいですね(^ ^ゞ

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①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
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猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
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