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【裁判傍聴】法廷土下座あなたならどうする運転過失

【あなたに何ができるのか…!?
 某月某日、裁判傍聴の記録です。
罪名は自動車運転過失傷害。被告人は和歌山県生まれの30代後半、タラコ唇の男。某 有名電器量販店で派遣社員として配送の仕事をしていました。被告人には交通違反歴8件・免停2回の過去があります。
 
2013(平成25)年7月8日、被告人は運転中、とある交差点に差しかかりました。たまたま警察官が交通整理をしていて、それを見た被告人は“過去の違反を確認されたら嫌だな”などと余計なことを考えてしまいました。注意一瞬、事故一生! その時、目の前の横断歩道を、自転車に乗った女性が通りかかりました。被告人は“危ない”と思ったまではいいものの、うっかりアクセルのほうを踏んでしまったのです。女性は跳ねられ、頭部骨折・蜘蛛膜下出血の重態となり、現在も意識が戻っていません。被害者には、夫と、中2・高3(事故当時)の子供がおり、悲嘆に暮れています。
 
検察官や裁判官は「過去に交通違反歴が多い。運転に向いてないんじゃないか。自分でそう思ってなかったのか」と問い詰めました。すると、被告人は、
「以前、上司に、自分は運転に向いてないと言いました」
 そしてその時、上司は、
そうかもしれない。だが、君は、営業はもっと向いてない。できることからやりなさい」
 と答えたというのです。そんなこと言われたらかなりのショックでしょう。そのうえ、こんな悲劇につながってしまったのです。
 
【そして被告人は土下座した“こっちじゃない…!”】
 被告人は事故翌日、被害者家族に謝罪・面会を申し込みましたが、断わられました。その後ずっと保険会社任せで、何もしませんでした。裁判になることが決まってから、ようやく謝罪の手紙を書き始めたという状況。裁判官は、なぜ謝罪がそんなに遅れたのか、問いただしました。被告人は長い沈黙のあと、
「怖かったんです」
 と一言。裁判官は
あなたにできることは、何なの。今日は被害者のだんなさんが傍聴に来ておられる。あなたに被害者のご家族にできることは、何もないの」
 とさらに訊きました。被告人はまた長いこと沈黙していましたが、バッと振り返りました。傍聴席の私のほうを向いたのです。その時、傍聴人の中で男性は、私と被害者のだんなさん以外誰もいませんでした。二者択一です。私はギョッとして、
“バカか、被害者のだんなはおれじゃない。あっちだ、あっち…!”
 と、必死で目で訴えました。幸か不幸か、被告人は気づき、被害者のだんなさんのほうへと向き直って、
「どうも申し訳ありませんでした!」
 と、土下座しました。
本当にヒヤリとしました。もしあの時、間違って私のほうに土下座していたら、
求刑・判決が重くなっていたのではないか…などと思ったりしています。。。
 
それにしても、土下座というのは、見ていて決していいもんじゃありませんね。
その後、だんなさんが被害者側代表として、家族の動揺がいかに激しく今もつらく虚しい日々を過ごしているかを淡々と話しました。聴いていた女検事が泣き出してしまいました。鬼検事というのはたまに聞きますが、検事の目にも涙です。性差別になるかもしれませんが、女検事が泣くと、さほど美人でもないのにきれいに見えました。男検事が泣いたら、たとえ男前でもそうは いかない気がします。
 
求刑は「禁固1年4カ月」
一体、どんな判決がくだされるのでしょうか。。。
判決はこれからですが、恐らく、そのままの実刑判決ではないかと思います。
 
 


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コメント

No title

配送ってことは交通違反は業務中にくらったかもですね。
とはいえ免停2回は多いから、やっぱ運転が荒いか下手なんでしょうね^^;

>その後ずっと保険会社任せで、何もしませんでした

自分も事故に遭った時に、相手から謝罪は一度もなかったです。
(容体確認みたいな電話が一度あったきり)
もっとも自分の場合は車同士の接触で過失割合がどうなるか~~って時だったんです。
どうも、そういう場合は保険会社の方から「接触しないで」ってアドバイスされるみたいです。
保険会社も出費は抑えたいですから(今思い出してもムカつく)

No title

裁判の加害者は誰からもアドバイス受けなかったのかな?
って言うのが不思議です。

業務中なら会社加入の保険会社のはずだけど、
自分の個人運転での事故だとしたら、会社に言えずにいたかもですね。
バレたら職を失うだろうから・・・

しゅーまい様と被害者旦那様を間違うってことは、お見舞いに行ってない何よりの証拠。
土下座するなあ裁判で行動を促されてからじゃなくて、もっと早く被害者家族にすべきでした。

いろいろと要領や間の悪い方なんでしょうけど、
そんな方に撥ねられた被害者は、もっと気の毒です( ̄ω ̄A;アセアセ

事故は誰にでもあることなので、裁判はホントに見てて辛いですね・・・
被害者の意識が回復することを願うばかりです。

自分が風邪ひいて見舞い自粛中でした^^;
ALL(*´∀`)ノ★ぽち

No title

☆栞さん
ALLぽちどうもありがとうございます(^∀^)
加害者本人からの謝罪がないのはひどいことですよね。
過失割合の判定中に不要なやりとりがあると困るということなんでしょうが
保険会社の存在って、なんだか殺伐としてますね。

この被告人は、裁判になると決定されるまで
弁護士を付けなかったんです。
会社には報告した(されてしまった?)ものの
謝罪文を書いて被害者に送ろうとして、上司に文面を読んでもらったところ「送らないほうがいい」と押しとどめられた…なんてこと言ってましたが、事故から10カ月かかっても謝罪文一つ書けないなんておかしいし
どこまで本当なのかハッキリしませんでした(゚∀゚;
(少し下の欄に続きます)

No title

☆栞さん
(上の欄からの続きです)
とても地味で深刻な罪名だったせいか
ぼく以外は関係者らしき人しか傍聴人がいなくて
ある意味 貴重な傍聴体験できましたが
被害者のだんなと間違われそうになった時は
心臓に悪かったです(゚∀゚;

まったく、要領も間も悪い人がいるものです。被害者は泣くに泣けませんよ。。 そういう人に巻き込まれないように、君子 危うきに近寄らずを心がけて青信号でも気をつけようと思いました。

意識不明の重傷を負わせといて被害者代表の顔も知らないという状況は
保険会社を含め何か社会がおかしいと思いますね…!

No title

謝罪は必要です。でも土下座されてもなぁ…

No title

☆Sophiaさん
土下座って 後味悪いですよね。
「半沢直樹」などで脚光を浴びましたが
生で現実の土下座を見たのは初めてでした!

No title

しゅーまいさま、こんにちは。

法廷での被告人の土下座って、よくありますがパフォーマンスにしか見えないし、
被害者の側には、さらなる暴力としか受け止められていなかったりしますね。
「許せ許せ、こんなに謝ってるんだぜ」と強要されているようで。

特に今回のケースのように、ずっと謝りにも来なかったのに土下座されても、
謝罪の気持ちなど何にもないものに聞こえてしまいますね~。

しかし、しゅーまいさま焦ったでしょうね(・_・;)
お邪魔しました。

No title

☆tomosukeさん
ナイスポチちょくちょく戴きまして感謝しております(^ ^)
法廷土下座、ぼくはこの時初めて見ました。
おっしゃる通り、パフォーマンス、圧し付けにしか見えず
被害者側が気の毒でなりませんでした。
裁判官はもっと何か違った言葉や今後の覚悟を引き出したかったようなんですが、結果、
土下座になってしまいました。
わずか2~3秒のことなんですけども
こっちに土下座してきそうな迷いが見られたんで
思わずのけ反りそうになりました。

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清水しゅーまい

Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
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①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
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そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
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