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「軍師官兵衛」上月城攻防/幻の織田・毛利決戦

大河ドラマ『軍師官兵衛』
 第16回「上月城の守り」
【第2次 上月城の戦い】
 1578(天正6)年、黒田官兵衛(岡田准一)は数え年33歳。
加古川評定が決裂し、別所長治(ながはる 入江甚儀)櫛橋左京進(金子ノブアキ)は毛利側に付く決断をくだしました。意気上がる毛利勢。一方、織田の最前線・上月(こうづき)を守る尼子勝久(須田邦裕)山中鹿介(別所哲也)はろくに兵を集められず…、援軍の荒木村重(田中哲司)は挙動不審、軍師半兵衛(谷原章介)は血を吐く始末。形勢不利です。羽柴秀吉(竹中直人)織田信長(江口洋介)に援軍を頼みにいく間、官兵衛が時を稼ぐことに…!
 
気勢をあげる毛利勢ですが、宇喜多直家(陣内孝則)は仮病(女遊び中)。敵味方どちらにもバレてるのが笑えます。
櫛橋左京進は妹・光(てる 中谷美紀)に優しいところを見せました。嫌な役が最期にちょっといいところを見せるという、ありがちな演出はひかえてほしかったかなぁ。。
 
 


 
 
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歴史ファンのために(=^^=)
【幻に終わった織田・毛利の大決戦と大洪水】
 1578(天正6)年4月中旬。織田側に抜擢された尼子勝久山中鹿介幸盛の主従が上月(こうづき)に立て籠もり、ここに第2次 上月城の戦いが幕を切って落としました。城兵700羽柴秀吉荒木村重が上月城にほど近い高倉山に布陣した援軍の兵力は約1万。対する毛利側の兵力は公称5万、実数3万程度です。秀吉は出陣時にすぐさま織田信長に援軍要請しています。
 
4月27日に上洛した信長は「5月1日、わしは播磨へ出陣する。決戦に持ち込み、東西境界の決着をつける」という主旨の発言をしました。これに、家臣団が動揺。「播磨の敵は堅固。私どもが出陣し見定めますので、ご出馬は思いとどまられるよう…」などと、佐久間信盛滝川一益(かずます)蜂屋頼隆明智光秀丹羽(にわ)長秀らが揃って進言しました。
この時、信長はひとまずその言葉を受け容れ、自分の代わりに重臣や一族の者を派兵することにしました。こうして4月29日に滝川一益・明智光秀・丹羽長秀、5月1日に嫡男 信忠をはじめとして次男 信雄三男 信孝弟 信包(のぶかね/信長の妹 お市とその娘である お江ら浅井3姉妹の保護者)細川藤孝(幽斎)・佐久間信盛が出陣、援軍総勢2万です。
5月6日には、この織田援軍が加古川付近に着陣し、櫛橋(くしはし)左京進 伊則(これのり)が守る志方(しかた)城などに狙いを定めました。
 
その頃、信長は気が変わったようで、5月13日を期して自ら播磨に出陣すると号令しました。もし、この出陣が実現していたら…! 勝手な推測ですが、5月中旬から下旬にかけて、織田信長自らが率いる軍勢が押し寄せ、志方城や上月城の周辺で毛利勢との一大決戦が展開されたことでしょう。そして恐らくは、「長篠の合戦」の西国版になり、もしかしたら毛利家は滅亡していたかもしれません。
実際には、5月11日から13日にかけて京や安土で豪雨が降り、多数の死者を出す洪水となり、出陣もお流れとなってしまいました。信長はしばらく洪水の始末をしたり、6月に入ってからはのん気にも祇園祭を見物したりと、余裕をかまし、天下大決戦は幻と消えたのでした。ついでに、尼子家再興も、この洪水とともに流れてしまった…と言えるかも。桶狭間の合戦前の豪雨などもそうですが、お天気は意外と大きく命運を左右します。
 
  ~主な参考文献~
小和田哲男『黒田如水』(ミネルヴァ書房)p.84~、91
編:安藤英男『黒田官兵衛のすべて』(中経出版)p.184
太田牛一/訳:中川太古『現代語訳 信長公記』新訂版 下(新人物往来社)p.56
 
 


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コメント

No title

天候を読む人 韓国ドラマの歴史ものでも 戦国時代いたようです

勝ち負けに大きく関わってくる訳です(人д〃)ネッ★

No title

☆サッチさん
ナイスポチありがとうございます(^-^)

天気予報の人が韓国史に出てきますか…!
お天気次第で戦いの様相がだいぶ変わってくるはすなので
今 考える以上に重要な役割だったと思います(^ ^)

No title

そうそう、信長の有名な桶狭間の戦いでも雨が降っていたのが止み、信長軍の鉄砲が有効に使えたと。。今側は油断したとか。という話を読みました。天候は歴史を左右する,元寇のおりの神風を持ち出すまでもないですよね
ナイス

No title

こんばんは~~~~詳しい歴史解説ありがとうございます
とても勉強になりますね。
天気の左右というのは川中島決戦でもありましたけど、やはり戦するにもお天気が大切なんですね。ALLポチ

No title

こんばんは。
そんな事があったのですね。
織田軍団といえば鉄砲ですから、雨は大敵だったのでしょうね。
信長が出陣するとなれば、毛利もどうなっていたか気になるシチュエーションです。

No title

金子ノブアキめ…
この時期の天候って、戦さを左右するほどのものだったのですね。
知らんかった…

改めて、この記事にもTB返しさせて頂きますね。ポチ☆

No title

また、見損ねた・・・il||li _| ̄|○ il||l

陣内さん・・・あの強烈な怪演で松永弾正をやってほしい^^

ALL(*´∀`)ノ★ぽち

No title

☆みっちゃんさん
ナイスポチいつもありがとうございます(^-^)

信長のようにねばり強いとお天気も味方につくようです(^ ^)
元寇の神風は2回とも吹いて不思議なものですよね。
もっとも、その背景で、季節の天候に合わせた
敵上陸の引き延ばし作戦とかあったのだろうと思います。

No title

☆とん子さん
ALLポチどうもありがとうございます(^∇^)

記事読んで戴きましてありがとうございます(^-^)
そうですね、川中島決戦での天気(朝霧でしたっけ)の作戦利用は
かなりおもしろいものがありますね…!

No title

☆ハニー先輩さん

この時の大雨が洪水になって、播磨の攻防がだいぶ延びてしまったのは
信長も想定外だったと思います。
信長自身が出陣していれば、たぶん野外決戦になったと思いますが、荒木村重や宇喜多直家などの不確定要素もあり、想像を巡らすのが楽しい意外なターニング・ポイントだと思います(^-^)

No title

☆Sophiaさん
ポチとTBありがとうございます(=^▽^=)

金子ノブアキはダメですか(笑)
ぼくはこのドラマで初めて見たので知りませんでしたが世間でイケメン扱いされてる(?)んですね(^ ^)

現代ではどうだかよく分かりませんが
天候はけっこう近代戦でも重要でした。
上陸戦とか、天候によって戦い方がだいぶ変わってきます。
空爆の命中地点などにも影響するので、
庶民の生命にも関わってきます(゚∀゚;

No title

☆栞さん
ALLぽちどうもありがとうございます(^-^)

陣内孝則、かなりの怪演ですよね(^∇^)
宇喜多直家、ぼくはよく知らないのですが、
ほんとにあんな女好きだったんでしょうか(笑)?
たしかに、松永久秀にも合ってそうです(^ ^)

No title

信長余裕かましてたんですね(笑)

戦の前は張り詰めるだろうし…。
雨で流れてホッとしちゃう気持ちわからなくもないかも!

それにしても5月の豪雨って梅雨でも台風でもない時期で不思議ですね!
歴史を動かすのはお天気なんですね!

オールぽち★です♪

No title

☆Parlさん
オールぽちどうもありがとうございます(=^▽^=)

信長はだんだん余裕かますようになってきました(^ ^)
軍事力はもちろん経済力が圧倒的だったので
そうとう自信あったのだと思います。

5月の豪雨…、ぼくもよく分からないんですが
もしかしたら 新暦にすると、梅雨の時季に当たるのかも。
お天気は本当に怖い話ですが、例えば、原爆は天候の影響で小倉から長崎へ投下地点が変わりました。歴史にも人命にも影響します!

No title

ソフィアさんの所でお見かけしました
大河ドラマは毎週見てます。また訪問できる様足跡だけ
残していきます。ナイス

No title

☆eigekaiさん
ナイスポチありがとうございます(^-^)

訪問どうもありがとうございます
ここ数年は大河ドラマ欠かさず見ています。
こちらからもうかがいます。
またどうぞよろしくお願いします(^ ^)

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Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
 このブログは、
①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
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そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
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