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「軍師官兵衛」宴/宇喜多直家の笑える孤独/別所家

大河ドラマ『軍師官兵衛』
 第11回「命がけの宴」
【命懸けで飲め!】
 1577(天正5)年、黒田官兵衛(岡田准一)は数え年32歳。
前年7月の木津川合戦で織田水軍が毛利水軍に敗れ、官兵衛も播磨国中も動揺し始めました。石山本願寺が勢いづき、それどころか上杉謙信まで敵にまわすことになり、織田家は播磨にまで兵力を割けません。名代としてやって来た竹中半兵衛(谷原章介)は、官兵衛に言いました。
「織田に頼るばかりの味方など要り申さぬ。…備前の宇喜多を調略するのです」
「…宇喜多直家と言えば、身内であろうがだまし討ちにし、裏切りに裏切りを重ねて伸し上がって来た男…」
「お手並拝見と参ろう」
 半兵衛を官兵衛のライバルのように描いており、おもしろいです。
官兵衛は妻・光(てる 中谷美紀)の姉・力(りき 酒井若菜)毛利側の前線武将・上月景貞(土平ドンペイ)に嫁いでいることを利用し、宇喜多と接触を図ろうとします。さっそく上月(こうづき)城に行くと、そこにはなんとその宇喜多直家(陣内孝則)が! 官兵衛の力量を見定めに来ていたのでした。酒を勧めてくる直家。…毒が盛ってあるかも…!? 警戒する官兵衛主従ですが、思い切って飲み干しました。どうなる、官兵衛!? サプライズ毒殺でした!
 
一方、羽柴秀吉(竹中直人)のほうは、9月、上杉謙信との加賀 手取川(てどりがわ)対陣において、味方の主将である柴田勝家(近藤芳正)意見対立を起こし戦線離脱。これは織田信長(江口洋介)への反抗に近い行動です。謀反ではないことを示すためにあえて大宴会を催す秀吉、こちらも命懸けの宴です!
 
 


 
 
  歴史話☆彡
【下剋上武将 宇喜多直家の笑える孤独】
 下剋上や暗殺といった大胆な手口で戦国乱世を体現した武将、宇喜多直家。1581(天正9)年、数え53歳の時に直家は大腸癌らしき大病を患い、死が近いことを悟りました。すると、直家は主な家臣を一人ずつ呼び寄せました。
「わしとともに死んでくれるよな!?
 殉死するように仕向けたのです。承知した家臣の名前を紙に記し、殉死家臣団名簿のようなものを作って、直家は悦に入っていました。
 
そして 最後に、第一家臣の戸川秀安が来ました。訊くまでもない……と直家は思っていましたが、なんと戸川秀安は、
「若君(後の豊臣5大老の一人、秀家)をお守りする責任がございます」
 と、断わってしまいました。考え直すように再び直家が問うと、戸川秀安は、
「戦働きには自信があります。が、あの世への案内は不得手。私などよりも、坊主をお連れになられては…」
 まるで落語のようなやりとり。直家はすっかり人間不信に陥って、殉死名簿を破り捨ててしまったのでした。『武将感状記』に出てくる一幕です。
 
【黒田家と別所家の絆】
 羽柴秀吉は官兵衛の黒田家だけでなく、同じ播磨国の三木(みき)城主・別所家も重視していました。別所家は一枚岩ではありませんでしたが、若当主・長治(ながはる)を補佐する叔父の重宗が織田所属を主張しており、秀吉の信頼を得ていました。
 
1577(天正5)12月、秀吉は官兵衛と別所重宗にあてて自筆書状を出しています。その書状の中で秀吉は、官兵衛の長男・松寿丸(長政)重宗の娘とを結婚させるよう奨めています。秀吉は官兵衛と重宗を兄弟のように扱い、両家を両輪として播磨戦略を練っていたのでした。ただ、この結婚は実現せず、松寿丸は蜂須賀 小六(ころく)正勝の娘と結ばれることとなります。
 
  ~主な参考文献~
本郷和人「本郷和人の日本史ナナメ読み」10(産経新聞連載)2011年6月5日付
小和田哲男『黒田如水』(ミネルヴァ書房)p.50
編:阿部猛・西村圭子『戦国人名事典 コンパクト版』(新人物往来社)
 
 


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コメント

No title

この黒田官兵衛さんわかいですね。谷原さんの半兵衛にまけてる気がしましたまわりが芸だっ者だけに余計にそんな気がします。宇喜田役はぴったりです。さてさて腹の探り合いどう演じてくれるのでしょうか楽しみです。
ナイス。

No title

☆みっちゃんさん
ナイスポチありがとうございます(^-^)

実際の黒田官兵衛もこの時は30代前半と若く
ああいう感じだったのかもしれませんが
たしかに 竹中半兵衛に貫禄負けしているような気はしますね(笑)
宇喜多直家はいかにもな感じでよかったです(=^▽^=)
これから一体どう調略するのか
見ものですね…!

No title

こんばんは。
この時の秀吉はあぶなかったですよね、よく許されたと思いますし、
やはり信長の性格を熟知していた感じがします。

宇喜多さん・・・怖すぎます(笑)
さすが戦国の三大梟雄の一人ですね。

No title

詳しい歴史解説ありがとうございます
しゅーまいさんのよ~~なエピを大河でやってもらいたいですね。
数字のために信長&秀吉のエピにしてるんでしょうけど。
ALLポチ

No title

☆ハニー先輩さん

この時の秀吉、へたしたら のちの荒木村重のように
なりかねなかったですよね。
たしかに 信長への理解が深く、許されたような感じがしますね。

宇喜多直家は怖いです。
官兵衛でなくてぜんぜん他の人が毒殺されてしまったのには笑いましたww

No title

☆とん子さん
ALLポチありがとうございます(=^▽^=)

せっかくなので播磨・西国諸国ならではの
エピソードを入れてほしいですね。
信長&秀吉は他でもできるから
思い切って小寺家や毛利家の視点をふんだんに
採り入れたものを見てみたいです…!

No title

この回、昨夜 みました
陣内孝則の演技、凄いことになってましたね。

No title

☆Sophiaさん

陣内孝則、怪演でしたね(^∇^)
あんないかにも怪しかったら
誰も毒殺されないような気がしました(笑)

No title

う~この回も所用で外出で録画^^;
でも普通に考えて宇喜多がクロカンを毒殺する必要性はゼロですが、まぁドラマ演出ということで^^

陣内さんなんだ~宇喜多ファンとしては、録画見るのが愉しみなような怖いような^^

この殉死リストの逸話ですが、直家と戸川の出来レースって話が出てます。
つまり、未だ幼い八郎(秀家)の下で結束させるために、殉死の話をふったって事です^^

ALL(*´∀`)ノ★ぽち

No title

☆栞さん
ALLぽちどうもありがとうございます(=^▽^=)

官兵衛は毒殺されず無事でしたが、他の人が…(笑)
陣内孝則の怪演がハマッていて怖いというよりも笑えましたww

殉死の奨め、直家と戸川秀安のたくらみでしたか…!
それだとあんまりおもしろい話じゃないですね、ちょっと残念。。。
直家にもお茶目なところがあるなぁと思ったんですが…(^ ^ゞ

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猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
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