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守るもののために戦った…映画「永遠の0」

 前(さき)の大戦に命をかけた男たちとその帰りを待つ家族を描いた映画『永遠の0(ゼロ)を見てきました。あからさまに反戦を訴えるわけではなく、英雄譚的でもなく、当時の人々の思いに寄り添った作品でした。
 

原作:百田尚樹
脚本:山崎貴/林民夫
監督・VFX:山崎貴(「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズ)
音楽:佐藤直紀(「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズ NHK大河ドラマ「龍馬伝」)
主題歌:サザンオールスターズ「蛍」
   日本作品

【登場人物:キャスト】
宮部久蔵(零戦乗り):岡田准一  松乃(宮部の妻):井上真央
佐伯健太郎(現代の司法浪人生):三浦春馬  慶子(健太郎の姉でフリー ライター):吹石一恵
清子(健太郎と慶子の母):風吹ジュン  賢一郎(健太郎と慶子の祖父で弁護士):夏八木勲
元 零戦乗り達:平幹二朗、田中泯、橋爪功       元 予備士官:山本學
  零戦乗り達:新井浩文、濱田岳、上田竜也  予備士官:三浦貴大、染谷将太
 
【腕利き臆病ゼロ戦パイロットはいかにして生き、なぜ死んでいったか 涙の物語】
 祖母の死をきっかけに、健太郎(三浦春馬)は実の祖父・宮部久蔵(岡田准一)が若くして零戦搭乗員として特攻死していたことを知ります。そして、フリー ライターの姉(吹石一恵)とともに、戦友だった人々に祖父の人柄を尋ねてまわります。すると、臆病者だとか帝国海軍の恥さらしだとか、祖父の評判は散々です。ところが、操縦技術は非常に優れていて、エンジンのささいな不調にもすぐに気づき整備員に煙たがられるほどだったとか…(これちょっと最期の伏線になっています)。こういう戦友達への聴き取りから始まって、戦中の映像へ。現代と戦中を交互に映し出し、宮部がいかに家族を思っていたか、生きる努力をしていたかを物語ってゆく内容です。
 
涙もろいかたは泣き必死の映画です。戦闘の迫力も見もの。特に目新しい内容が出てくるわけではないのですが、当時の人々の懸命さには心打たれます。ただ、現代の場面で合コンが出てきてその軽薄さを強調するような、現代日本人の見識を問うような流れになってるんですが、別に現代の日本人だけが軽薄なわけじゃないという気がして、軽薄な人間はいつどこにでもいるだろうと思って、そこだけ気にかかりました。
 
ところで、ゼロ戦という戦闘機は当初非常に優秀で、当の搭乗員達が「自信があった、絶対落とされない」「負ける気しない」と語るほどでした。さきの大戦が無謀だったことは確かですが、必ずしも負けると決まっていたわけではなく、ある意味では最善の時点で開戦しました。それでも日本は負けました。物量差もありますが、人命を軽視した結果ですね。ゼロ戦の優秀さの蔭に、人命軽視があった。しかし、みんな目をつぶっていました。物事の悲惨さは渦中にいる人のほうがかえって実感しにくいということもあるのかもしれません。そして、悲惨なのは、戦争だけじゃありません。今の日本の日常にも悲惨な状況は潜んでいます。悲惨さに目をつぶってしまった当時の人々の思いや日本人の心性を知っておくのは大切だと思います。
 
   お奨め度  4
   (5点が満点 5傑作 4見る価値充分 3興味深い 2いま一つ 1駄作)
 分かりやすい内容ですし、10代・20代のみなさんにもお奨めしたい1本です。
 
 


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コメント

No title

さすが 仕事早いですね。

この映画は家族全員 見たいなぁ~って 言ってる映画

お正月にでも 見に行けたらなぁって 思っています^^

No title

☆サッチさん
ナイスポチいつもどうもありがとうございます(^∀^)

このところ休日は映画漬けなんです(^ ^ゞ
この映画はしんみり染み入る感じの内容で
悲惨な気持ちになり過ぎず、暖かい人の気持ちにもふれられて
いい作品でした…!

No title

こんばんは。
早速ご覧になったのですね。
ルパンと迷ったのですが、しんみりしたくない気分だったのでパスしました。
やはり良い映画なんですね。

No title

一昨日、原作本を読み終えましたので、やっと映画を観に行けます(笑)
原作本では健太郎らが訪ね歩いた個々の零戦乗りらの大戦当時の回想部分が結構なボリュームを占めているのですが、ゼロ戦のメカとしての優秀さや空戦での操縦テクニックなどが詳しく語られており、航空ファンとしても興味深い内容でした。一方で無能な軍上層部による無謀な作戦、特に特攻に対する批判は全編通して強く感じられました。特攻をただ単に「人命軽視の表れ」と総括することにはやや抵抗がありますが、他に道はなかったのかということは強く感じさせられました。
そんな中で起こった“奇跡”が映画でどのように描かれているのか?楽しみです ^^
ALLポチ☆

No title

☆ハニー先輩さん

これはぜひ見たいと思っていたので早速行ってきました…!
太平洋戦争がテーマの日本映画はどうしても
やるせない気分になってしまうので
「ルパン&コナン」のほうが精神衛生上はいいと思います(^ ^ゞ

No title

☆越前屋平太さん
ALLポチいつもどうもありがとうございます(=^▽^=)

原作本を読んでから見る派なのですね(^ ^)!
映画では操縦技術の話は少し出てきましたが
ゼロ戦のすごさまでは語る時間が無かったようです。
作戦のダメさ加減は、ミッドウェイ海戦での魚雷~爆弾~魚雷の付け換え問題でしたか、
あれが触れられる程度でしたけど、特攻批判はやっぱり強調されていました。
特攻は、やむにやまれぬ気持ちとか、現実の悲惨さを見せつけて国を目覚めさせる気持ちで
本当に志願した人もいたと思います。が、残念ながら、強制的なものになっていってしまい、あまりにも酷だったと思います。
日本軍には、ゼロ戦の設計思想で防御より軽量化を選んでしまった点や、無意味なシゴキなどの人間性侵害、米軍のように衛生兵がしっかり付属していなかった点などに、人命軽視を感じます。
でも、戦争を生き抜き敗戦の中から立ち上がった人々の強さは
映画からも伝わってきました^ ^

No title

娘も友達も原作読んでハマっていたので見たい映画なんだけれども。

男たちのYAMATOでも号泣して1週間立ち直れなかったんですけど。

大丈夫でしょうか?

火垂るの墓は今でも思い出すと号泣なんですけど大丈夫でしょうか。

しゅーまいさん。

涙もろい私が泣いていたら優しくハグしてくださいね!

オールポチです★笑わないように(笑)

No title

☆Parlさん
オールポチどうもありがとうございます(=^▽^=)

「男たちの大和」はよかったですよね…!
「火垂るの墓」もやっぱり泣けますね…!
あんまりなんでも点数付けるのも何ですが
どちらも5点満点です!

「永遠の0」は惜しくも4点ですが
それは“救い”がある話だからです。
大和と火垂るには“救い”がないぶん
本当に号泣でした(*_*)
「永遠の0」は安心して泣ける感じです、
ぜひ泣いてきてください(^ ^)

No title

永遠の0は、
語り継ぐ大切さを訴えていた内容でしたね。

いずれは、今の大人たちもすべていなくなると思うと、子どもたちへ、真実の歴史がどうであったか、伝える責任は重大だと思いました。


早く うばわれた歴史を取り戻した教育になることを望みます。

おじゃましました^^

No title

☆ぎろみさん

コメントありがとうございます(^-^)
いかに歴史を語り継いでゆくか、その難しさも感じられましたね。
いわゆる自虐史観から脱するにはまだまだ
日本人自ら学ばねばならないことも多いですし
大変ですよね。

ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラムは
真面目な日本人に非常に合った戦略でした。
恐ろしいものです。

No title

ちょっと気になったので見にきました。
もう半年前の映画なんですね。

わたしは(親も)戦争を知らない世代なんですが、
悲惨さから目を背けないように、
夏になるとある戦争特番は見るようにしています。

しかし・・・この映画は見えませんでした。
原作もあるんですが読めません。

平和な時代に生まれてきたことに感謝と思っていたのも今は昔。
少しずつ嫌な流れになってきているような気がします。

全部ぽち☆

No title

☆つばきさん
全部ぽちいつもありがとうございます(=^▽^=)

この映画は、映像的に残酷なシーンはないし
見るのにいい内容だと思いますよ~

日本の平和は、与えられてきた側面が強いので
平和について考える人が増えてきた
今のほうがマシな気がしますよ(^ ^)

No title

ゼロ戦の彩色やマーキングについて特に造詣が深い作品でした

No title

☆不思議な泡さん
ゼロ戦の再現もそうとう力が入れられていたのですね。
ぼくはそのあたり全然分からず残念でしたが
映画全体では感銘受けました…!

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清水しゅーまい

Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
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①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
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そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
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