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「八重の桜」覚馬と槇村、刺し違え/嫁行きは堕落だ

大河ドラマ『八重の桜』
 第41回「覚馬の娘」
【覚馬と槇村、刺し違える…!】
 1880(明治13)年、八重(綾瀬はるか)は数え年36歳、兄・山本覚馬(かくま 西島秀俊)53歳、新島襄(オダギリジョー)38歳。
 
5月、国家財政の立て直しが急務となるなか、京都でも府庁から税の追加徴収の通達が出ました。知事の独断だったため、府議会議長の覚馬をはじめとして議員らは怒ります。みんなで府知事 槇村正直(嶋政宏)のところに押しかけました。
  槇村「知事が足らん金集めて何が悪い。…議会は知事の指示に従うちょれ!」
 覚馬らは知事横暴を訴える上申書を中央政府に出しましたが、なしのつぶて。それどころか、知事が議員に密偵を付け、動きを抑えにかかりました。そこで、覚馬は新聞の力を使って、世論に訴えたのでした。すると、密偵の活動が激しくなり、覚馬の娘・みね(三根梓)を襲撃してきました! 危ういところでしたが、みねが助けを呼ぶと、覚馬が駆けつけて、密偵を追い返しました。
  覚馬「新聞沙汰んなって困んのは向こうだ。…何かあれば今みてぇに大声を出して俺を呼べ」
 
さて、伊藤博文(加藤虎ノ介)からハッパをかけられた槇村は10月の臨時府議会にて、前に出した追加徴税通達を撤回する一方で、新たな追加徴税案を出してきました。槇村の強硬姿勢に、覚馬は「これ以上新聞に書き立てられればあなたの名に傷が付く」と揺すりつつ、議長を辞職すると発言。刺し違えの大決断です。こうまでされては、槇村もやむをえません。「演説会禁止の府条例」を撤廃するとして、翌年1月、開明的な印象を残して京都府知事の座を去りました(元老院議官に転出)。見事な痛み分けでした。
 
1881(明治14)年5月、同志社はキリスト教大演説会を開催。ドラマではこぢんまりとしていましたが、
実際は4000人の聴衆で大盛況でした。
7月、覚馬の娘・みねは伊勢(横井小楠の長男)時雄(黄川田将也)と結婚、愛媛の今治に行くことに。
  覚馬「どうしても困ったら、そん時は、大声を出して呼べ。お父っつぁまが助けにゆく」
 
 


 
 
  歴史話☆彡
【お嫁に行くのは堕落だ! 同志社女子生徒は男子生徒の頭上を歩く】
 今回のドラマで、同志社女学校の壁に「ワイフ仕入所」と落書きされているシーンがありました。これは実際のできごとで、高畑菊という女子生徒の怒りの声が『創設期の同志社 卒業生たちの回想録』(同志社社史資料室)に載っています。
「私共は…一生一代の恥のように立腹しました。…私共はただ京の都まで遥々修行に来たので、お嫁に行く等ということは考えたことも無く、もしそういう人が女学部の中にあったら、それは誠に恥ずかしい堕落した人と思ってたくらいですから…地団駄踏んでも腹が癒えないほど癪(しゃく)に触りました」
 
 かなりの怒りようです。同志社女学校の生徒の意気込みはすさまじく、米国人教師を当惑させただけでなく、学外にも評判になるほどでした。徳富蘇峰の姉である徳富初(後の湯浅初子)の声も書き残されています。
 
「今日(こんにち)の女学生は鼻息が荒いというが、明治維新のあとを受けた当時の女学生私共の意気は当たるべからざるものであった。西洋人の先生は、米国風に自分達が教育を受けて来た通りに薫陶しようと思って、女は従順でなくてはいけないとか、女は下駄を履いて威張って歩くなどは不似合いであると言って、草履(ぞうり)で淑(しと)やかに歩くようにというように躾(しつ)けられたが、私共はそんなことは少しもおかまいなしで、男だって女だって人間の通りは同じだ、少しも男に身を引くことはないという元気であったから、同志社女学校の生徒は男子校の人達の頭の上を歩いているという評判が、京都の町には立ったそうである」
 ドラマの描写も大げさじゃないくらい、活発な女子だったようです。「レディー」としての「しとやかさ」を求めてくる米国人教師とも対立した彼女たちにはどうも極端なところもありますが、ある意味、米国女性よりも自立精神に富み、進んでいたのかもしれませんね。
 
  ~主な参考文献~
吉田曠二・坂井誠『八重・襄・覚馬 ‐三人の出会い‐』(芸艸堂)p.52~、197
山下智子『新島八重ものがたり』(日本キリスト教団出版局)p.74
 
 


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コメント

No title

確かわたしも中学生の頃 ウーマンリブという言葉がはやり

なぜか 女子が男子をいじめてた(笑)・・・

No title

こんばんは~~~~
やはり、あの落書きは史実だったのですね。
民主主義が着々と進行しつつある中で、女性たちも進化していったんでしょうね。ALLポチ

No title

こんばんは。
みねは小楠の息子と結婚したんですね。
なんという奇遇。知りませんでした。
ナイス。村ポチ。

No title

こんばんは。
やはり明治の女性は活発ですね!
八重さんが気持ち大人しめ?になっているので、彼女たちの快活さが良いです。
新しい時代を切り開く意気に溢れていて、観ていて嬉しくなります。

No title

☆サッチさん
ナイスポチありがとうございます(^-^)

ウーマン リブですか…!
女性が暴れ回ってたような印象があります(笑)
女子が男子いじめてましたかぁ
たくましい女子はいつの時代にもいるもんですね(^ ^)

No title

☆とん子さん
ALLポチどうもありがとうございます(=^▽^=)

落書きの話、息抜きみたいな感じで出てきましたけども
実際にありました~(^∇^)
徳川時代にも威勢のいい女性はたぶんいたんだと思いますが
近代化とともに高等教育が進み、
学問的・実際的にも強い女性がどんどん出てきたんでしょうね。

No title

☆ナツメの10ちゃんさん
ナイス・村ポチどうもありがとうございます(^-^)

横井小楠の長男のわりには目立たないので
あんまり気づきませんよね(笑)
家柄的に考えると教養がだいぶあったのかなぁという気はしますね(^ ^)

No title

☆ハニー先輩さん

明治の女性たち、威勢いいですね…!
そうですね、八重さんなんとなく最近温厚ですね(笑)
若い娘さんたちのよき姉御として自制してる感じでしょうか(^ ^)
これからも新時代の女性の活躍に注目したいですね!

No title

レディー教育するつもりだった外人教師はビックリだったでしょうね^^

ガチのウーマンリブ^^;

≪祝・結婚≫村ナイスヽ(*´∀`)ノ★ぽち

No title

☆栞さん
村・ナイスぽちいつもありがとうございます(=^▽^=)

新興国でレディーを育てようとしたら
日本女性は活発過ぎて、外国人教師もビックリしたでしょうね(^ ^)
欧米人も驚きのウーマン リブですね…!

結婚する女子生徒が出てきて、
女の結束にヒビが入らないのか心配です(笑)

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猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
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