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「八重の桜」覚馬議長/同志社スト/男女合同カルタ

大河ドラマ『八重の桜』
 第40回「妻のはったり」
【覚馬、議長に/同志社ストライキ】
 1879(明治12)年、八重(綾瀬はるか)は数え年35歳、兄・山本覚馬(かくま 西島秀俊)52歳、新島襄(オダギリジョー)37歳。
覚馬が第1回 京都府議会議員選挙51票を得て当選しました。20歳以上の高額納税者男子だけが有権者です。しかし、日本初の民選議員選挙。立候補ではなくて本人の意思に関係無く議員が決まるという選挙でした。3月30日に第1回 京都府議会が開かれ、相互投票で覚馬が議長に選ばれました。
  覚馬「武器を持たぬ者が議論によって政治に関われる場が、この府議会なのです」
 京都府知事 槇村正直(嶋政宏)は頭をかきむしり、「厄介なやつが議長になりおってぇ~!」
 
 6月12日には同志社英学校第1回卒業式が挙行されました。
  襄 「同志諸君。己の信じる道を歩んでいきましょう」
 翌年4月、新たに伝道師育成クラスをつくるため、教室の確保が必要になりました。そこで、2年生の上級組と下級組を合併することに。ところが、それに反発した生徒たちがストライキを実施しました。米国人教師は「罪には罰を」と発言。それに対し、襄が教師と生徒たちを集めて示した回答は。。。
「全てのあやまちの責任は校長の私にあります」と言って、鞭を…!
 
 


 
 
  歴史話☆彡
【男女合同で楽しい激戦 板カルタの会】
 今回、学内でカルタ取りのシーンがありました。八重はカルタが得意で、正月休みや土曜の夜などにカルタ会を開催しました。八重は非常に強く、1人だけで5~6人を相手にしても連戦連勝だったそうです。なお、一般的な百人一首のカルタでは上の句から読んで下の句を取る「上の句カルタ」ですが、八重たちが行なったのは下の句を読んで下の句を取る「下の句カルタ」でした。これはいわゆる「いろはカルタ」と同じで、歌を覚えていなくても取れるので、気楽に参加できます。が、その代わり、八重のカルタ会で使われるのは「板カルタ」というもので、紙製ではなくて板製です。しかも、手で触っただけでは取ったことにならず、ぶん取ってしっかり確保しなければいけないというルール。そのため、激しい奪い合いが展開され、爪で引っ掻き傷を付けられるほどでした。それでも、男女合同の八重カルタ会は大変好評で、わざと遅れて手を出して女子の手を触ったり引っ掻いたりする男子もいたそうです。
 
【ずうずうしい徳富に怒りつつも大人らしさを見せた襄】
 ドラマでの無届同盟休校問題(ストライキ)新島襄 自鞭(じべん)事件はおおむね事実通りでしたが、少々の脚色と後日談があります。
 
ストライキを煽動した徳富猪一郎(いいちろう 蘇峰)は新聞記者になるため中退したことになってましたが、単にいづらくなったからのようです。退学しても旅費が無く困った徳富はあきれたことに、襄の義理の甥(おい)である新島公義を介し、襄に旅費の工面を頼みました。すると、襄は「徳富君の面(つら)は千枚張りであるのか。私を踏みつけた上に、出てゆく旅費まで借りようとは、あまりにも虫がよすぎるのではないか」と怒りました。もっともです。しょうがなく、徳富は下宿屋に置いていた本や食器などぜんぶ売り払ったそうです。
 
しかし、徳富が京都退去の日に新島宅に挨拶に行くと、襄は写真の裏に「大人(たいじん)とならんと欲せば自ら大人と思う勿(なか)れ 徳富猪一郎君 新島襄」と書いて記念にくれました。そして、牛肉屋で昼食をおごってくれたのでした。徳富、感涙。東京に着いた徳富が襄へ手紙を出すと、返事が来ました。そこには、「……何とぞ ささいのことのために大望を失することなく、路に当たれるテンプテーション(誘惑)のために大志を屈することなく……他年世を救うの大目的を立て……帝の聖旨を賛成し……人民を扶助したまえ……」云々、丁寧な言葉が記されていたのでした。
 
  ~主な参考文献~
吉海直人『新島八重 愛と闘いの生涯』(角川選書)p.76
早川廣中・本井康博『増補改訂 新島八重と夫、襄 ―会津・京都・同志社―』(思文閣出版)p.188
 
 


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コメント

No title

かるたの漫画を原作にしたドラマがありませんでしたか。書道だったのかな。「ちはやふる」だったかな?
八重が板ガルタで熊本バンドを総攻撃殲滅したり、伊勢時雄とみねちゃんがカルタでいちゃいちゃするところを見たかったです。

ちなみに、水戸づいている私からまたも蛇足を。
幕末の水戸藩の武士は、歌舞音曲や芝居を見ることなど娯楽が禁止されていましたが、カルタは許されていたので、たいへん盛んで、お正月には男女混合でわいわいやったそうです。百人一首だけでなく、古今和歌集や新古今和歌集のカルタもあり、武士の子弟に教える学者の先生のところでは、漢詩のカルタもあったそうです。

No title

こんばんは。
やはりあれは下の句カルタだったのですね!
『ちはやふる』で見たとおりでした。

それにしても自分の手を叩くなんて、本当に痛いでしょうし出来ないです。
八重さんの嘘も微笑ましい感じでした。

それにしても教師達の襄への態度や学生達の態度など、
見ていてヤキモキしてしまいますね。
戦も終わって、学校でもシーンが楽しみです。

ただ議会の方が不穏な感じで・・・

No title

こんばんは~~~~
板カルタとは、さぞかしけが人が続出したんでしょうね(笑)
徳富にそんな厚かましい一面があったとは(爆)
日本のジャーナリスト祖なのにね。

No title

どういうわけか『八重の桜』では、徳富蘇峰をかなり好意的に描いていますね。同志社在学時には新島八重とは犬猿の仲であったというのが定説ですし、学内の数々の揉め事の影の首謀者であったというのもよく知られた話ですが ^^;
八重が板カルタに強かったのは、おそらく体格において他の女性らに勝っていたからでしょうね。敵を吹っ飛ばして奪取したのでしょう(笑)ALLポチ☆

No title

☆saihikarunogoさん

どうやら『ちはやふる』に出てきたのですね
ぼくは知りませんでした(^ ^)
板カルタで乱闘になって、
知られざる日本文化の激しさを知らしめてほしかったです(笑)

幕末の水戸はずいぶん娯楽が制限されていたんですね。
その代わり、カルタが盛んだったのですか~
漢詩のカルタまであったとは一度見てみたいものです(^-^)

No title

☆ハニー先輩さん

『ちはやふる』に出てきたのをご存知とは、さすがですね、
ぼくは下の句カルタの存在も今回本で読んで初めて知りました(^ ^)

新島襄先生、まさに自虐的行為でした。
切腹よりはマシですけども、見ていて感じのいいものじゃないですよね、考えものです。
襄は経済的基盤が強ければ、生徒や教師どもに好き勝手させないのでしょうが、お金を
出してもらっているとやっぱり頭が上がらないんでしょうね、つらいところです。

議会の方でもまた一騒動ありそうですね…!

No title

自責の杖事件は見ていて気持ち悪くなりました
ドラマとしてはすこしやりすぎですね

八重と徳富猪一郎の関係は友好的になってますが
実際は犬猿の中とか、脚色で変わるので
あまり誤解を招く脚色にしてほしくないですね

槇村との議会での確執楽しみデスね

No title

☆とん子さん

板カルタ、激しい奪い合いにも耐えられるように板で作られていたようです。
爪で引っ掻かれるのは痛そうですよね!

徳富蘇峰、ずうずうしいですよね(笑)
軍国主義化に尽くしたくせに、
敗戦後も言論界に居座り続けたのもずうずうしいです(^ ^;)

No title

☆越前屋平太さん
ALLポチどうもありがとうございます(=^▽^=)

徳富蘇峰、好人物に描かれていましたね…!
作者は和気藹々とした学園ドラマにしたいのでしょうね(笑)

そうですね、実際の八重は重量級だったと思うし
板カルタでヘタに敵対したら突き指とか捻挫とかさせられそうです
誰も手が出せなかったのかもしれませんね(^ ^;)

No title

☆reo-310さん

何度も自分の手を鞭で打って、実際にあった事件とは言え
悪趣味な感じでしたね。

八重と徳富、すっかり円満な関係になってしまいましたね(笑)
常に悪だくみする生徒にしたほうが
事実に近そうで存在感も出たような気がします(笑)

槇村、そうとうイラ立ってたので
覚馬どう対決してゆくか期待ですね…!

No title

この週も見てない^^;
録画ばかりが溜まってますil||li _| ̄|○ il||l

立候補じゃなくて他薦だったとは知らなかったです^^
村ナイスヽ(*´∀`)ノ★ぽち

No title

☆栞さん
村・ナイスぽちどうもありがとうございます(=^▽^=)

大河ドラマは大長編なので
ついてゆくのも大変ですよね…!

ぼくも日本初の民選議員選挙が他薦とは知らず
意外でした(^ ^)
いきなり議員になったと知らされたら驚きますね!

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Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
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清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
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