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凡作「風立ちぬ」ジブリに未来はあるのか…!?

 映画『風立ちぬ』を見てきました…!
透明感のある、きれいな映画でしたが、
期待の高い宮崎駿作品としては凡作と言わざるをえない出来でした。
 

 
原作・脚本・監督:宮崎駿
音楽:久石譲
主題歌:荒井由実「ひこうき雲」
   日本作品
 
【登場人物:声】
堀越二郎:庵野秀明 里見菜穂子:瀧本美織
本庄(二郎の親友):西島秀俊 黒川(二郎の上司):西村雅彦 カストルプ:スティーブン・アルパート
菜穂子の父:風間杜夫 二郎の母:竹下景子 堀越加代(二郎の妹):志田未来
/服部:國村隼/黒川夫人:大竹しのぶ ジャンニ・カプローニ:野村萬斎
 
【誰か駿を叱ってください】
 まずひどいのが、主役・二郎の声です。絵から受ける年齢の印象とぜんぜん合ってない…! 『エヴァンゲリオン』監督の庵野秀明は、師匠でありライバルでもある宮崎駿の作品の質を落とすために出演したんじゃないか…と 私は思ってしまいました(゚∀゚; スタジオジブリ映画では他にも素人(有名人)声優が登場する作品がいくつかあります。演技っぽくない自然な演出を意図してのことでしょうが、それって現代日本に根強い素人信仰に過ぎないであろうことに宮崎駿は気づいていません。それにしても、今回のはひど過ぎます。。。
 

 
 
 
 
 
それから、キャッチ コピーの「生きねば。」というのは、『風の谷のナウシカ』(1984)のまんが版の最後に出てくる台詞なのだそうですが、なんだかなぁ…という感じです。『もののけ姫』(1997)でもたしか「生きろ。」でしたか、…そんなに生きづらい国なのかこの日本は…と、たとえそれが真実だとしても悲しくなります。
 
 
 
 
 
 
そして、肝心の物語は。。。 設計技師の二郎青年が時代を真摯に生き、戦闘機をつくり、恋をします。結核で余命いくばくもない菜穂子との出会い。切なくも美しい恋愛ですが、古典的過ぎるかなぁ…という感じも。それと、物足りなかったのは、ポスターに出ているように、菜穂子が油絵を描くのですが、この絵がまったく活かされていない。。。 『魔女の宅急便』(1989)のように、作中の絵をもっと物語にからませて欲しかったです。ジブリ映画は年を追うごとにストーリー テリングの力が落ちているように感じます。
 
でも、よかった点もあります。関東大震災(1923大正12)頃から太平洋戦争敗戦(1945昭和20)という難しい時代を扱いながら、批判も美化もしないで描き切っていることです。まだまだ未成熟な国家だった日本で、懸命に生きる二郎や菜穂子の姿に心を打たれました。ただ、ジブリ映画で銀行の取り付け騒ぎなんかは、大人向け過ぎるのではないか…というか、あんまり見たくなかったです(^ ^;)
 
「飛行機は美しい夢だ、設計家は夢に形を与えるのだ」とかいう台詞が出てきました。
まさに、宮崎駿はその設計家として、飛行シーンと風=夢を描いてきたんだなぁと思いました。飛行実験で失敗し無惨に壊れた飛行機が、まるで息絶えた動物のように見えました。愛情が感じられました。
最後に荒井由実の「ひこうき雲」が流れて感傷的な気持ちになりました。
   お奨め度  2・5
   (5点が満点)
 
 ジブリ映画は平成日本とともに、失われた20年を脱し切れてないように思います。つらいことですが、宮崎駿を完全隠居させ、新監督らに活躍の場を与えることがジブリの未来につながりそうです。
 
 


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コメント

No title

あ・・・やっぱり il||li _| ̄|○ il||l

賛否両論で評価が真っ二つとは聞いてたんですが・・・

もはや老害?(_´Д`)アイーン

自分も、映画館で見たのは「もののけ姫」までです。

自分の過去作品のセリフや場面をアレンジするようでは、創作力がかなり劣化してるんじゃないでしょうか・・・

司馬遼太郎・クロサワ。。。巨匠晩年の作品は???なものが多かったです。

スピルバーグのように、後進育成に主眼を置いたほうが良いのかもしれません・・・

村ナイスヽ(*´∀`)ノ★ぽち

No title

☆栞さん
村・ナイスぽちどうもありがとうございます(^-^)

この映画で賛否の「賛」のひとは
素直で包容力のある方々なのではないかと思います(^ ^)

きれいな映画ではあるんですけど
おもしろくはないんです(笑)
魔女の宅急便とかトトロとか、初期作品の頃の、
本当にわくわくする感覚がまったく失われてしまっています。
それを“大人向けだから”と思ってしまうひともいるようなのですが
心が清い人なのだと思いますね(笑)
本当に、大巨匠の残り火を見ているようでした。

宮崎駿は後進育成ができていないことを考えると、
スピルバーグはやはり偉大ですね…!

No title

そうかぁ~

辛口コメントも必要!!

娘は それなりに よかったよって 平凡な感想でしたが

わたしは きっと テレビで放映されるの 待つでしょうね(笑)

No title

こんばんは。
確かに菜穂子さんの描いている絵が、ぜんぜん意味を持っていなかったですね。
ジブリの作品は良いのに、宮崎監督は声優さんが本当に嫌なんですね(^^;

No title

他に女性も面白くなかったと書いていました。ジブリの作品のやっぱり醍醐味は現実離れしたところかもしれません。

日本のアニメの巨匠であるにも関わらず、声優を軽く見ているからこういうことになるんじゃないでしょうか?

やはり次代の育成にもっと力を入れるべきでしょう。

二人も酷評の人がいたので、無性に気になって(笑)予告を見ましたが、4分もあったのに全く見たい気になってこなかった。。。(^_^;)

No title

☆サッチさん

激辛必須の作品だと思いました(笑)

この映画はTV放送を待つのが正解だと思います(^ ^ゞ
夏休みの放送で、終戦に思いを馳せながら、つわものどもが夢の跡=飛行機撃墜に直面する。
自宅で終戦と若い悲恋の物語に浸ることができそうです…!
自宅鑑賞は快適ですね(^∇^)

No title

☆ハニー先輩さん

てっきり菜穂子が超大作を描いて二郎がインスパイアされたり、
もしかしたら菜穂子は描きながら息絶えてしまうのかなぁ…なんて心配し見ていました。
何もなくショックでした(゚∀゚;

声優のキャスティングは一体どうなってるんでしょうね、
今回に関しては宮崎駿と庵野秀明の癒着以外の何物でも無いと思いました…!

No title

☆えっぴさん

いちおうきれいな映画ではあるんですが、
おもしろくはないんです(^ ^;)

巨匠化してしまっても、今はもうかつての独創性は無いから、
ジブリに未来は感じませんね。
他にいいアニメ関係者がいるでしょう。
もはやジブリ離れする時ですよ!

それを実感したことで、見た価値はありました(笑)

No title

あはは~!
やっぱり手厳しい(笑)
「誰か駿を叱ってください」にはめちゃくちゃウケました!

もののけ姫を見た時、子どもはまだ小学生だったんだけど、何度も見たいって言うので意味がわかるのかな?って不思議な思いだったけれど。

風立ちぬはまるで別の意味で子どもにはまるで意味不なんじゃないかって思いました。

私もこの映画を見終わった後、戦争についてのウンチクがなかった事。菜穂子が死んじゃった事を敢えて重たくしなかった事。
そこが妙に涙を誘ったことでした。

びっくりしたのはまいちゃんが「ひこうき雲」は今回の映画の為に作られた曲だと思ってたらしいです。

オールポチ★でーす(^^)

No title

☆Parlさん
オールポチいつもありがとうございます(=^▽^=)

駿は大巨匠になってしまって、
叱ってくれる人がいなくなってしまったことが
ジブリ衰退の原因になってると思います(^ ^)

「もののけ姫」、お子さんに大好評でしたか…!
ちょっと意外です。迫力あったからかなぁ…?

「風立ちぬ」はストーリーを引っ張ってゆく力が弱くて、ありていに言えば、つまらないんですよ(笑)

でも、本当に、戦争時代をテーマにしながら、反戦を声高に叫ぶとかでなくて淡々と描くというのは、高度な技術と強い意志がないとできないことだと思うんです。
菜穂子の死も日本の敗戦もささっと終わらせるというのは、抑制的でよかったですね。

「ひこうき雲」はこの映画にすごく合ってましたね…!
この曲が最初に流行った頃はまだまいちゃん生まれてなかっただろうし
知らないのももっともですね(^ ^)

No title

お久しぶりです(*^-^*)
風立ちぬは賛否ありますものね。
実はわたくし、ジブリ作品を一作も観たことがありません(^^;

ただ関東大震災~太平洋戦争の時代背景にはすごく興味があります。
毎年この時期にある戦争の特別番組は観るようにしています。
戦争は絶対に繰り返してはならない悲劇ですね。

話はそれましたが^^;
しゅーまいさん的にはあまりお薦めではないんですね。
わたしのジブリ作品を観ない歴は続きそうですね。

No title

☆つばきさん

あの時代背景に関心があるようでしたら、
興味深く見れるかもしれませんよ(^ ^)
古くさくなく、鮮やかな色合いで当時を自然な感じに描いているので
違和感なく見れると思います。

ジブリ作品を一作も見てないですかーっ。
人生の損失…かもしれませんよ…(゚∀゚)
あらゆる名作映画を考えに入れても、「魔女の宅急便」は マイ・オールタイム・お気に入り映画ベスト3に入ります。ちなみに、パソコンで文章を書く時は、たいていトトロの音楽を聞きながらです(^∇^)
宮崎駿の全盛期はだいぶ前に過ぎているので、初期の作品をお奨めします…!

No title

引退を発表しましたね・・

わたしは堀辰雄はかなり好きで学生時代に読んでいて
最近また読んだんですけど、やっぱりいいんですよね~・・
でも、この映画は内容的に原作はどの程度オマージュされているんでしょう。奈緒子というのも堀辰雄の小説の題名ですが。

テレビでやってたら、見てみることにします

No title

☆chacoさん

本当に引退宣言するとは思ってませんでした。
なんだかんだでファンなので、残念です。。。
でも、果たして、言った通りに引退するのかちょっと怪しい気もします(笑)

恥ずかしながら堀辰雄は読んだことないんですが
菜穂子という名前はご想像の通り 作品名から採られたようです。
ゼロ戦の堀越二郎とミックスされているので、原作通りではないですが、結核療養所も出てきたりしてけっこう小説が反映されていそうな感じでしたよ。

あとはヴェネツィア国際映画祭で
賞を獲るかどうかですが、過去の宮崎作品からすると数段落ちるんですけども、
なにしろ作品にイタリア人ジャンニ・カプローニが出てくるので、
ヴェネツィア受けする可能性があります(笑)

No title

過去に引退宣言何度しているのだろう(謎)
賞取りのパーフォーマンスじゃなければいいが

No title

☆reo-310さん

そうですね、以前にも引退するようなこと言ってましたね。
宮崎駿は好々爺に見えて実は悪どいやつなので
受賞狙いと観客動員アップなどをたくらんでそうです(笑)

No title

地上波初放送で視たんですが、、








酷かった(;・∀・)
主役のセリフ棒読みが、辛い( ̄0 ̄;)
全く感情移入出来ん。
かぐや姫のほうが遥かにマシ。
映像が綺麗なのは、さすがの安定感だけど、最後まで観ずに変えちゃいました。

二人は、ハッピーエンドでしたか?(;・∀・)

No title

☆栞さん
あの主役棒読みが、宮崎監督としては
自然で、いいらしいんですが
ほんと、聴いててつらかったですよね(゚∀゚;
映像美やあの時代の切り取り方に
前向きなものを感じましたが
まぁ 素直に見て凡作ですね~(笑)

二人は、ハッピーな時期を過ごしたあと、
悲恋の時代を経て、
主人公二郎は時代にもまれつつも独り立ちしてゆきます。

No title

やっとこさ見ました。ぅん、ひどい。

創作的な仕事の限界が10年。
10年過ぎて 叱る人もいなくなると、こうなっちゃうのかな…
世界の黒澤も、最後の方は散々だったしね。
初期作品が素晴らしかっただけに、どちらの監督も残念です。

No title

☆Sophiaさん
マイナーな純文学的な映画監督が制作していれば
評価されたんじゃないかと思いますが
宮崎監督の作品としては、
やっぱり残念な印象が強いですね。
下の人たちが言うのは無理だとしても
プロデューサーあたりがいろいろ指摘すべきだったと思います。
まぁ、充分傑作を残してくれたし、
もぅ御役御免でいいでしょう(笑)

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Author:清水しゅーまい
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④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
その他、本やテレビ、お気楽な話題に時事問題、
そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
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