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『龍馬伝』半平太に共感+真面目なとこ批判

『龍馬伝』第9回の主な見どころ3つ

●ツンデレ鬼小町・千葉佐那(貫地谷しほり)が再登場
 ※佐那はフラれた?

●岩崎弥太郎(香川照之)が土佐の獄中で「需要供給の法則」らしきものを知り、
 商売に目覚める ※顔が汚ければ汚いほど頭が冴える?(笑)

●武市半平太(大森南朋)が仲間に切腹を命じ、攘夷の鬼に…!


 ぜんぶ書くと読むのが大変だと思いますので、主に半平太について書きます。

 サブ タイトルが「命の値段」とあったように、
龍馬と半平太の、命に対する値付け、死生観の違いがハッキリとする物語でした。

 冒頭、2年4カ月振りに江戸にやって来た龍馬に、
千葉道場の主・千葉定吉(里見浩太朗)が言います。
「人はみな、いつかは必ず死ぬ。だからこそ、死にがいのある生き方をせねばならん」
 龍馬の父・八平の「己の命を使い切って、生涯を終えるがじゃ…!」という言葉とともに、
今後の龍馬の死生観がここに凝縮されています。


 一方、半平太は…。
桃井道場というところで早くも塾頭になって、
「今や武市先生の名は、江戸中に轟いちゅうがぜよ」と岡田以蔵(佐藤健)が言うほどの状況。

 ところが、門弟の一人、山本琢磨(橋本一郎)が
窃盗(脅迫+遺失物横領の幇助?)騒動を起こしてしまいました。半平太は、
「ここでおまんを許してしもうたら、これからわしらがどんなに攘夷を叫んだち、
 もう誰っちゃあ聞いてくれんようになるがじゃ」
  と言って、切腹を命じます。

「攘夷のために、仲間を殺すゆうがですか」と、龍馬。

 半平太は落とし所を探っているようでしたが、平井収二郎(宮迫博之)らが
「琢磨を許したら、これまで先生がやってこられたことが無駄になるがぜよ」
 などと興奮しているのを見て、引っ込みがつかなくなってしまう……。

最後には仲間(琢磨)の命を「目先のこと」と断じ、
「鬼になってこそ、大きいことが成し遂げられるがじゃ…!」
  ここに幕末・攘夷の鬼テロリスト武市が第一歩を踏み出したのでした…!!



 龍馬の人情味に感情移入して見る人が多いのかも知れませんが、
今回の大森南朋は 視線の動きや間を活かし、
台詞だけじゃ分からない半平太の焦りや途惑いを表現しきっていました!

 その演技がよく、半平太にもけっこう共感できました。
桂小五郎(谷原章介)ら他藩の逸材と出合って焦ったり、
自分が言い出した指示を取り消そうにも 引っ込みがつかなかったり…。

上士からのお叱りと、仲間である下士からの突き上げに挟まれて悩むという…。
単独行動でお気楽な感じの龍馬に対し、
「分かったふうなことを言うな!」
  と怒鳴るのが印象的でした。


 それにしても、明るい龍馬に対し、半平太はどんどん暗くなっていきます。
真面目すぎて寛容さがない人や組織は、しばしば悲劇を招く。
短期的には正しくても、いずれ排他的になり、排除の対象に冷酷になるからでしょう。

 たとえば、ナチス・ドイツは
タバコを害悪とし非常に熱心に禁煙運動を押し進めるなど一見とても健全でしたが、
これと似たような論理でユダヤ人排斥を行ないました。

話が飛んだんで戻しますが、龍馬が琢磨に最後言ったように、
「きっとどこかに、どこかにおまんの生きる場所があるき!……
 卑屈になっても いかん。堂々と…、堂々と生きや…!」
  すべての人に、居場所があるはずなんだよなぁ、ほんとは…。


 長くなりましたんで、お粗末ですが最後に次回予告を…
「武市が戻っていく土佐に、大きな嵐が巻き起こることを、
 龍馬はまだ何ちゃあ 知らんかったがじゃ」弥太郎(ナレーション)

  半平太の身に何が?
 半平太よ、おんしは どこへ行く…!?
ちっくと、ちっくと待ってつかぁさい、武市さん…!!

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コメント

No title

すべての人に、居場所がある☆
今の自分には居場所がありませんぜよ♪

No title

龍馬と半平太の対比がこれから2人の進む道を
ハッキリと示したようでしたね。

皆が龍馬のように生きられたらいいですが
現実は自分の役割、自分のおかれた環境など、
やりたいことがやれぬジレンマ。

龍馬がうらやましい!と思ったことありますよね。
武市さんの立場は中間管理職、そこからリーダーとして
あせりがあったのでしょう。

彼が非情に感じた人も多いと思いますが、これからという時に
規律を厳しくしなければリーダーとしてまとめられないという現実

苦悩の上の決断だったと・・・

そして龍馬だからこそ彼を逃がしたのでしょうね。

わかる男のあなたに・・・ポチ☆

No title

ますます攘夷派の過激さが・・・・

攘夷!と半平太はつきすすみますが 歴史の中では 山本琢磨を 龍馬や半平太が逃がす・・という話もありますね・・
だれにだって どこでだって 生きる場所がある!!・・・
今の暗い 辛い世の中 自ら命を絶ってしまう人たちにも もう一度聞きとめて欲しい言葉でした・・

鬼小町 可愛かったな~~・・・
来週は切ないな・・・加尾さん・・・
今週も見事な解説 ありがとうございます ポチ

No title

こんばんは。
今週の「龍馬伝」はとても緊張感があって楽しめました。
確かに武市さんの心の迷いや、人の上に立つ孤独・苦渋・決断など
複雑な感情の揺れがみられました。

龍馬は佐那さんの告白を上手く逃げましたねww

また逃れた山本琢磨さんのその後の運命も感銘を受けましたね。
やはり龍馬のお父さんではないですが、「命を使い切る」って大切です。

No title

☆lsdさん

どうしたんですか、
目指してきた居場所が、
目の前に開けているじゃないですか(^ ^)v

信念をもって 前向きに 前のめりに…!
チャンスを逃がさないようにしよう☆彡
悔いのないよう、
逃げちゃダメだ、逃がしちゃダメだ!

No title

☆聖羅さん

ポチありがとうございます!
なんか照れますね(*^.^*)

志士達の信念や苦しみ哀しみがぼくに理解できているのかどうか
分かりませんが、そういう心の機微が分かる男になりたいと思います

自分の信念と、周囲の期待や現実の壁、そういったものを
折り合わせてゆくためには 時には非情にならざるをえないです。
ただ 人情味を忘れないようにしたいものです…!

No title

☆三叉路さん

そうですね、ぼくは山本琢磨のことを知らなかったのですが、
実際は半平太が逃がしたのかも知れませんね。

生きる場所がある…、
今の日本には、龍馬のようなことを言ってくれる寛容さ、
人とのつながりが欠けてきてます…
なかなか難しい問題ですね

鬼小町 かわいかったですけど、
片想いな感じがにわかに濃厚になってきて ちょっとかわいそうでしたねぇ…
加尾もかわいそうな運命をたどるのでしょうか(^_^;

ポチとても嬉しいです(^ ^♪

No title

☆ハニー先輩さん

半平太の揺れ動く感情が、とても丁寧に描かれていましたね!

佐那は、今回の話から判断すると、
まったく恋愛対象にされてないようですが
今後どう展開するんでしょう…(^_^;)

山本琢磨、日本人初の司祭……、ぜんぜん知りませんでしたよ。
御茶ノ水のニコライ堂が出てくるとは。
命を使い切る…、人生のテーマですね。

No title

官僚組織、公務員組織などはまさに排除の精神ですな。心地よい言葉だけが聞こえてきますがそこには言霊は無く、そして腐っていきます。年金機構その取り巻きを毎日観ていると痛感します。

No title

☆kaz*nn0*さん

社保庁 改め日本年金機構も中身は変わらず、ですか…?
“言霊は無く…”、実に重い言葉ですね…

幕末の日本では、尊皇・攘夷、公武合体、討幕……
今の日本では、どうすればいいのかな? 選挙?
でも 選挙しても 社会構造がいま一ついい方向に変わらない

こうなりゃ 幸を求めて、革命だぁ~\(@_@;)/

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清水しゅーまい

Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
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①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
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そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
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