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「八重の桜」軍制改革/悪いのはこいつだ!世良修蔵

大河ドラマ『八重の桜』
 第22回「弟のかたき」
【振り上げた拳は会津に】
 1868(慶応4)年、八重(綾瀬はるか)は数え年24歳、兄・山本覚馬(かくま 西島秀俊)41歳。
八重の夫・川崎尚之助(長谷川博己)らが江戸から帰ってきました。しかし、覚馬や弟・三郎(工藤阿須加)の姿がありません。覚馬は捕縛・処刑、三郎は討ち死にしたと伝える尚之助。山本家は涙にくれます。怒る八重。
「三郎の仇を討つには なじょしたらよかんべ。江戸で洋式調練を見てきたんだべ。わたしに教えてくなんしょ。仇は、わたしが討つ」
 
会津藩主・松平容保(かたもり 綾野剛)養子・喜徳(のぶのり 嶋田龍)に家督を譲り、謹慎。新政府軍に恭順の姿勢を示しつつ、攻められれば戦う覚悟です。3月10日、軍制改革を実施し、玄武・青龍・朱雀・白虎の年齢別各隊に加えて砲兵隊・遊撃隊など計3000人の正規軍が編制されました。目下、フランス式の訓練で走り込みなどを行なっております。
 
3月14日、江戸の薩摩藩邸での西郷吉之助(吉川晃司)勝海舟(生瀬勝久)の会談の結果、ぎりぎりのところで江戸城総攻め取り止めとなりました。
  西郷「さて、そげんなれば…、振り上げた拳をば、どけ降ろすかじゃな」
 その西郷の目にとまったのが、覚馬が書いた嘆願書です。覚馬は薩摩の牢につながれていました。覚馬は万国公法にのっとり、恭順の意を示している奥州への征伐を止めよ、と訴えたのでした。
 
 


 
 
  歴史話☆彡
【幕末きっての嫌われ者 悪名高き世良修蔵】
 幕末の悲劇を盛り上げる()男、長州藩士・世良修蔵(せら しゅうぞう)が今回ドラマに初登場しました(役者:小沢仁志)。世良はもともとは漁師だったとか庄屋だったとか言われていますが、江戸遊学後に奇兵隊に入り、1865(慶応元)年には第二奇兵隊の軍監に就任しています。
1868(慶応4)年、戊辰(ぼしん)戦争が始まると奥羽鎮撫総督府の下参謀となり、行く先々で酒色におぼれ、上参謀の醍醐忠敬(だいご ただゆき)まで巻き込んで遊びほうけました。
 
会津征伐の出兵督促のため、世良は大坂から東北各地を回ることになったのですが、その際、会津に同情的な米沢藩士がやってきて、穏便にことを進めるよう願い出ました。しかし、世良は芸者に膝枕をさせたままで話を聞き、渡された公文書を蹴飛ばしたそうです。世良は仙台藩主・伊達慶邦(だて よしくに)をはじめ東北諸藩の要人のもとを巡りましたが、非常に態度が大きく、各藩からの使者が会津藩救済を頼むのにもまったく耳を貸しませんでした。そのあまりのひどさに東北諸藩は憤りました。
 
(うるう)4月20日、世良が福島城下の金沢屋で遊女と楽しんでいたところ、仙台藩士・姉歯武之進(あねは たけのしん)らが闖入(ちんにゅう)します。世良は遊女の名を叫びながらピストルを撃とうとしましたが、不発。店の裏口に引きずり出されると、震えながら命乞いしたそうです。斬首、享年34。まさにドラマに出てきそうな典型的悪人でした。
 世良のせいで東北諸藩と官軍(新政府)の亀裂は決定的となり、5月、奥羽越(おううえつ)列藩同盟(列藩大同盟)が結成されるに至ったのでした。
 
  ~主な参考文献~
福田智弘『日本史が「時系列」だからわかりやすい! 読む年表 幕末暦』(じっぴコンパクト新書)
山内昌之『幕末維新に学ぶ現在』(中央公論新社)
 
 


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コメント

No title

会津の人が今でも長州を嫌うのはこういう人物の西南でしょうかねぇ
長州人も蛤御門の恨みがあるので会津が嫌いです
昔、会津市長と萩市長の会見により和解させるという試みがあったそうですが、未だに実現していないそうです

No title

こんばんは。
いきなり偉くなった事で、自制できない人って困りますよね。
いかつい雰囲気の小沢さん、かなりな憎まれ役を演じてくれそうです。

No title

おはようございます~~~
世良って人は奇兵隊出身だったんですね。
来週~~~その悪ぶりが発揮されそうです
ポチ

No title

☆サッチさん
ナイスポチありがとうございます(^-^)

この世良修蔵という人は嫌な上に
勝ち組で威張るし女好きだし
とんでもない男です(゚∀゚)

No title

☆高木一優さん

今も会津と長州の人達の間には溝があるのですね。
残念なことです。
世良修蔵よりもっと仁徳のある人物が交渉役だったら
会津戦争はなかったかもしれません。
一人の悪人の存在が悲惨な事態を招くことがあるという歴史の教訓かなぁと思います。

No title

☆ハニー先輩さん

世良修蔵は自分が天下を獲った気分だったんでしょうね。
明治維新の前に殺されたことがせめてもの救いです。
世良役の小沢さん、見るからに悪そうだったので、どんな行動するか注目ですね…!

No title

☆とん子さん
ポチありがとうございます(^ ^)

世良、奇兵隊出身でした。
奇兵隊は身分の壁を打ち破った代わりに、
ゴロツキみたいなのもけっこういたのかもしれませんね。
世良が会津の悲劇に深みを与えそうです…!

No title

へぇ~知らなかった!今後も登場するんでしょうか?
見てみたいですね。

それにしても会津のお殿様・・
大坂に残ってほしかったな~と思うのは私だけ?

No title

名誉とお金と女とお酒。
人の一生分のいろんな欲を短い間に全部叶えちゃったんですね。

遊女の名前を呼びながら…とか細かい事が残されちゃってほんと、悪い事は出来ないです(笑)

八重ちゃん、可愛いのに仇討ですか。
そう言えばはるかちゃん、昔白夜行で復讐する顔がすごい冷酷で綺麗だったのを思い出しました!

それにしても、会津と長州が今でも仲悪いなんて初めて知りました。
そういう事ってあるんですね…。

オールポチ★です!

No title

基本的に歴史上の人物に好悪を出さずクールな自分。

でもさすがに世良に関しては空気読まなさ度と器の小ささが半端なくてフォロー不可^^;

八重さんの(`・ω・´)キリッっとした演技が素敵でした^^

村ナイスヽ(*´∀`)ノ★ぽち

No title

☆chacoさん

世良修蔵、たぶんまた出てくると思います。
なにせ、会津戦争勃発を決定付けた男なので。。

おそらく松平容保は、慶喜から“江戸で態勢を立て直す”とか何とか言われ、
それを信じてしまったんだと思います。まさかただ逃げるだけだとは、
思ってもみなかったのでしょう。
容保や会津の人達は、慶喜の詐欺に遭ったようなものです…!

No title

☆Parlさん
オール ポチありがとうございます、励みになります(=^▽^=)

奇兵隊創設者の高杉晋作たちも公金で遊び回りましたが、
威張ったり恥ずべき行動は採りませんでした。
金やら権力を得た時、それからピンチに陥った時に
その人の本質が出てくるのかもしれませんね。

会津と長州の仲たがいが続いているとは残念なことですね。
会津(福島)の復興が遅れているのは
安倍首相が長州(山口)選挙区のせいかも…(゚∀゚)

No title

☆栞さん
村・ナイスぽちいつもありがとうございます(=^▽^=)

世良は本当にひどい人物ですね。
これほど弁護の余地が無い男も珍しいと思います。

八重は悲しみにくれながらも
凛々しかったですね…!

No title

>店の裏口に引きずり出されると、震えながら命乞いした

少なくともこの部分に関しては全くの作り話ですね。
世良修三は二階から庭に飛び降りたときに石で頭をひどく打ち、捕らえられたときにはもう口が利けない状態だったことを襲撃に参加した仙台藩士が証言しています。
奥羽列藩同盟に同情的な見方をする余り、この種の小説まがいの脚色をする文献が少なからずあるので注意が必要です。

No title

☆事実とフィクションさん

たしかに、作り話めいたところがあるなぁと感じつつも、書きました。
世良修蔵の最期についての仙台藩士の証言が記録されているのですね。
その証言が出ている文献名を明示して戴ければ、幸いです。読者のかたにも、大変参考になると思います。

No title

文献名は
平重道先生の「仙台藩の歴史-1」です。

No title

☆事実とフィクションさん

早速お返事ありがとうございます。
貴重な情報です。
今度、その文献を図書館で探してみます。

No title

世良の人物像は小説家が適当に作り上げたもので
ほとんとは作り話でしょう

No title

☆せらさん

たしかに、世良修蔵はいかにも悪者というふうに典型的な描かれ方をしていたので、
誰かの過去の小説の描写などが影響しているのかもしれませんね。

No title

宇都宮城の戦いのように北関東に兵をだしているから恭順は、
認められなかっただろうし岩村精一郎のような人間をこのような
位置につけたように、戦いによる決着をつけたかったと思います。

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Author:清水しゅーまい
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そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
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