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「八重の桜」開戦!/赤報隊散る/英語の将軍=大君

大河ドラマ『八重の桜』
 第20回「開戦!鳥羽伏見」
【なんでもありの西郷どん】
 1867(慶応3)年の年末、八重(綾瀬はるか)は数え年23歳、兄・山本覚馬(かくま 西島秀俊)40歳。
京の薩摩藩邸にて。夕陽に染まった邸内を西郷吉之助(吉川晃司)が歩いております。座敷へ入ってゆくと、そこには大久保一蔵(徳重聡)が。火鉢にあたりながら語り始めました。
  大久保「慶喜が各国公使と謁見しもした。日本の外交はまだ徳川が握っちょいもす」
  西郷 「朝廷をば取り込むだけでは天下をば覆すことは できんちゅうこっじゃな」
  大久保「今、諸侯会議など開いては、大名どもがこぞって慶喜に味方しもんそな」
 国を変えるにはやはり戦しかないと、西郷は江戸で浪士を暴れさせ、徳川方を挑発することに。やがて 庄内藩の屯所が浪士達の襲撃を受け、死者が出ました。庄内藩は薩摩藩邸を砲撃。“薩摩 討つべし”という声は京都・大坂でも燃え盛り、年 明けて早々、徳川慶喜(小泉孝太郎)は薩摩討伐宣言をするまでに追い込まれます。
 
1868(慶応4)年1月3日、粉雪が舞うなか、鳥羽・伏見の両街道でついに幕府軍と薩長軍が開戦に至りました。会津藩は新選組とともに奮闘します。八重の弟・三郎(工藤阿須加)も参戦。しかし、会津の大砲奉行・林権助(風間杜夫)が被弾、討死! 覚馬は藩主・松平容保(かたもり 綾野剛)に停戦を進言しようと洋学所から出発しましたが、薩摩の関門に引っかかり、捕らわれてしまいました…!
 
 会津では八重たち女性陣が諏方(すわ)神社に集まって軍旗づくりを行なっていました。帰宅してから八重はスペンサー銃での射撃稽古に励みます。会津にも戦火が迫ってきています。
 
 


 
 
  歴史話☆彡
【幕末の非情 相楽総三と赤報隊 散る】
 今回のドラマで、西郷吉之助(隆盛)が江戸の浪士達を煽動するくだりがありました。その浪士隊を率いていたのが、江戸生まれの志士、相楽総三(さがら そうぞう)です。相楽たちは西郷の指示を受け、幕府派の屋敷や御用商人を襲いました。さらに、江戸城二の丸に放火するなど、治安悪化に尽力。挑発に成功しました。怒った幕府は、庄内藩などに命じ、薩摩藩邸を襲撃させます。この時、相楽も藩邸におり、危うく命を落とすところでしたが、何とか脱出し、品川から薩摩船に乗って京へ。
 
鳥羽伏見の戦いで新政府軍が勝利をおさめると、相楽は「赤報隊(せきほうたい)と名付けられた追討部隊を率いることになりました。1868(慶応4)年1月15日、出陣。進撃に際し、相楽は新政府の許可を得て「年貢半減令」を掲げ、各地の農民から支持を得られるよう努力しました。ところが、まもなく新政府内部で財政難が問題化し、年貢半減は無理だということになってしまいます。赤報隊に帰還命令が出されましたが、意思疎通がうまくいかず、戻ってきません。とうとう新政府軍(官軍)は、赤報隊を「偽官軍(にせ かんぐん)だとして、処分する決断をくだしました。3月1日、相楽たちは信濃国の下諏訪で捕縛されます。そして、3月3日、相楽は7人の仲間とともに斬首されてしまったのです。
 
 時代がずっとくだり、1987(昭和62)年、朝日新聞社を散弾銃で襲撃した右翼過激派は犯行声明文で赤報隊を名乗り、世間を震撼させました。
 
【英語になった将軍=大君】
 今回、英国公使パークスらしき人物が、徳川慶喜に向かって「殿下の将来は今日の太陽のように輝かしいものとなるでしょう」と英語で話して日本語字幕が出る場面がありました。私は外国語が苦手でよく分かりませんでしたが、“Your Highness tycoon your future~なんとか かんとか”というセリフでした。tycoonというのは、大君のことで、つまり将軍です。当時、欧米人は将軍をタイクンと呼んでいたのでした。このtycoonという言葉はその後ほとんど英語化して、今では日本語起源であることを知らない欧米人が多いそうです。将軍の意味から転じて、実業界や政界の大物、大金持ちを指す言葉になっています。特に20世紀に入る頃のアメリカの億万長者に対してよく使われたそうで、歴史的な意味合いを帯びた英単語になっています。
 
  ~主な参考文献~
『日本全史(ジャパン・クロニック)(講談社)
『読める年表 幕末維新明治』(自由国民社)
福田智弘『日本史が「時系列」だからわかりやすい! 読む年表 幕末暦』(じっぴコンパクト新書)
『別冊宝島122号 道具としての英語〔英語の発想/日本語の発想〕』(JICC(ジック)出版局)p.219
 
 


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コメント

No title

こんばんは~~~
詳しい歴史解説ありがとうございます
新たな世のためなら手段を選ばない。西郷の覚悟が見えますね。
傍で見ている大久保と、岩倉&三条の腹黒公家。
これでは慶喜も容保も勝てませんな。
次週は慶喜のせいで神保修理が死ぬことに
ポチ

No title

昔ののハリウッドの大物プロデューサーをタイクーンというのもこれが語源なんでしょうね
変な英語だなと思っていましたが・・・
おかげで謎が解けました!!

No title

タイクーン=徳川ですね。

今回のお話は胸が苦しくなりましたよ。
面白かったのは斉藤一役の降谷さんが夫婦共演してたところだけですね(笑)

座して死する林権助・・素晴らしい演技で・・泣けました(泣)
覚馬も捉えられて幽閉されるのかな~・・・
修理も来週は・・うぅ~~
これからは悲劇ばかりが続くんでしょうか・・
やりきれないです。

No title

こんばんは。
やはりツゥントナーデル銃、間に合わなかったのですね。
いつもこの辺りになると慶喜公の弱腰に腹が立ってしまいますね。

タイクーンの語源がここから来ていたなんて、いつもながら為になります。

No title

☆とん子さん
ポチありがとうございます(^ ^)

西郷の気合がすご過ぎて、
慶喜の小細工なんかは吹っ飛んでしまいましたね。
西郷・大久保・岩倉と並ぶと
新政府は怖過ぎます(笑)

神保修理も最期を迎えますか~、
まったく 気の毒としか言いようがありません。。。

No title

☆高木一優さん

大物プロデューサーもtycoonでしたか~
それは知りませんでした(^ ^)
けっこう使う対象が広かったのかもしれませんね。
幕末の日本語が英語に残ったと思うと、感慨深いですね。

No title

☆chacoさん

降谷建志が夫婦共演していましたか
俳優事情に詳しくなくて気づきませんでした(^ ^ゞ

林権助は生きたままのような感じで亡くなってしまいましたね、
壮絶でした…!
覚馬はどんな扱いを受けるのでしょうね。。
会津は悲劇に沈んでいきますが
八重の明るさが希望です…!

No title

☆ハニー先輩さん

ツュントナーデル銃、残念ですね。
もし 間に合ってたら、幕末史が全然変わっていたかもしれませんね。

有能なはずのtycoon慶喜が逃げることで一杯一杯になっていくのは
醜いものですよね。

No title

☆5/23(木)午後08:53さん

どうもありがとうございます(=^▽^=)
大河を見続けるのもなかなか大変です~

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清水しゅーまい

Author:清水しゅーまい
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①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
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猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
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