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「八重の桜」慶喜の誤算と盛り返し/具視に違和感

大河ドラマ『八重の桜』
 第19回「慶喜の誤算」
【将軍と薩長の駆け引き】
 1867(慶応3)年、八重(綾瀬はるか)は数え年23歳、兄・山本覚馬(かくま 西島秀俊)40歳。
1015日、徳川慶喜(小泉孝太郎)は参内し、大政奉還を奏上しました。世情は騒然。会津藩主・松平容保(かたもり 綾野剛)は不測の事態に備え、全藩挙げて立ち向かう覚悟をしました。
そのちょうど1カ月後の1115日、坂本龍馬と中岡慎太郎が暗殺。。。 会津藩は密接に関わっていたはずだけど、土佐藩士・(板垣)退助(加藤雅也)が悔しがる場面があっただけで残念ながら描写無しです。
 
その直後、薩長両藩は出兵の動きを加速。
1123日、薩摩藩は藩主警護の名目で御所の北面にある相国寺に3000の兵を進めました。
 
12月8日、朝議の日です。しかし、慶喜は薩摩の者に捕縛されることを危惧し欠席、容保も慶喜の判断に従いました。その朝議で、長州藩主親子らの復権が決定。
翌9日 朝、薩摩兵らが御所を固めるなか、謹慎を解かれたばかりの岩倉具視(ともみ 小堺一機)王政復古の宣言書を手に参内しました。喜んでニコニコしてましたが、具視はそんな軽薄な男じゃない!() 懐かしの500円札の肖像のごとく怖い顔してないと…! 続く小御所(こごしょ)会議では、岩倉具視に対し、徳川家に同情的な土佐藩前藩主・山内容堂(田中隆三)らが反論。すると、休憩時に西郷吉之助(吉川晃司)
  「ないも難しかこつはなか。短刀一本あれば、片の付くことじゃなかか」
 と語り、その不穏な空気を察したらしく容堂は沈黙しました。
 
御所から締め出された会津藩士は地団駄を踏み、佐川官兵衛(中村獅童)林権助(風間杜夫)たちはすぐさま挙兵する勢いです。覚馬が止めるのもききません。が、ひとまず藩主・容保は慶喜に従って大坂城まで退くことにしました。確かに、大坂の巨城であれば守りは堅いですが、慶喜の真意は…?
 
 


 
 
【盛り返す慶喜/手段を選ばぬ新政府】
 それまで京の二条城にいた徳川慶喜は、1212日、大坂城へと退きました。辞官納地に憤る幕臣や会津・桑名藩士らの暴発を防ぎ、状況を見定めるためです。
 
1216日、慶喜は諸外国の公使と会見しました。そして、日本の主権者は自分だと宣言したのです。英国公使パークスは薩摩藩寄りでしたが、それでも諸国公使とともに慶喜の宣言を承認しました。新政府はそれだけ根拠薄弱だったのです。徳川家を擁護する公議政体派である土佐藩前藩主・山内容堂なども勢いを盛り返してきました。
 
これに対し、岩倉・大久保・西郷らは、手段を選ばなくなります。火付・強盗・発砲など様々な事件を起こし、卑劣な方法で徳川側を挑発していくのです。この時点ではまだ歴史はどう転んでもおかしくない状況だったと思います。
 
【王政復古と建武新政】
 今回の岩倉具視の台詞に「王政復古や。日本を神武創業のはじめに戻す。…皇国をいったん更地にして一からつくり直すのや」というのがありました。
実は当初、王政復古は1334年の「建武の新政」が念頭に置かれていました。が、岩倉具視の腹心である国学者・玉松操の意見を受けて「神武創業」にまでさかのぼることにしたのです。短命で失敗()に終わった建武の新政ではなく、まさに一からの創業が意識されることとなったのでした。
 
  ~主な参考文献~
『日本全史(ジャパン・クロニック)(講談社)
『読める年表 幕末維新明治』(自由国民社)
福田智弘『日本史が「時系列」だからわかりやすい! 読む年表 幕末暦』(じっぴコンパクト新書)
 
 


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コメント

No title

龍馬役の役者の名前を新聞のテレビ紹介欄で見た気がするんですが~・・・結局出ないまま(背中のみ?)で終わっちゃいましたね!

今回の話は難しくて半分くらいしか分かりませんでした・・・
小堺さんみたいなとっつぁん坊や顔は岩倉に見えないですね~

林権助と覚馬の会話がよかったです^^

No title

こんばんは~~~
篤姫でも書いたと思うけど、徳川打倒計画。
岩倉が案を出し、大久保が作成し、西郷が作成したプログラムを実行していく。
黒いと言っちゃあ~~黒いですな(笑)しかし、これが3人の輝かしい時代だったんですよね、特に西郷は。ポチ

No title

こんばんは。
先週こちらのブログで読ませていただいた解説のお話が、
そのままテレビになってましたね!

おかげでとても分かり易かったです!
それにしてもいよいよ鳥羽伏見の戦い、映像にも注目です。

No title

☆chacoさん

龍馬がこのまえの背中だけの登場で終わってしまったのは残念でしたね~。
会津藩が暗殺に関わっていたのは間違いないのに…!

大政奉還から王政復古の流れは、
権謀術数が渦巻き、何だかややこしいですね。

覚馬はいい上役に恵まれていますよね(^ ^)
でも 今回新しく登場した女中さんとどうなるのか気になります^ ^

No title

☆とん子さん
ポチありがとうございます(^ ^)

残念ながら、『篤姫』は見てませんでした。
なぜあんなに人気あったのか、見ておけばよかったと思ってます。

西郷隆盛は明治維新後も存在感あったものの、半隠居みたいな感じでもったいなかったですね。
旧勢力を呑み込んで死んでゆきましたね。。。

No title

☆ハニー先輩さん

山内容堂、今までぜんぜん出ていなかったので
まさか出てくるとは思ってませんでした(笑)
記事が役立ってよかったです(^ ^)

鳥羽伏見の戦い、
どれくらいのスケールで描かれるのか、気になりますね…!

No title

実は私の家は三河以来の松平家の家臣なので、慶喜の優柔不断さを見ては歯がゆく、西郷らの腹黒さを見ては憤っております。最近の数回は見ていて胃が痛いですし、吉川晃司が嫌いになりそうです ^^;
偽勅と偽錦旗を掲げて成立した明治新政府・・・なんなのでしょうかねぇ。ここで薩長という血の気の多い武闘派中心の国となったことが、その後の日本の運命を変えてしまったように思います。のんびりした徳川はんの方が良かった(笑)。ALLポチ☆

No title

手段を選ばない卑劣な策士がお札だったんですねー。
なんかすごいかも~!!

孝太郎君、かわいそー!
慶喜の孝太郎くんと踊るに出てた孝太郎君がかぶります。
今の日本に変わる第一歩の強い時代ですね。
おーるポチです★

No title

☆越前屋平太さん
ALLポチどうもありがとうございます(^∀^)

松平家臣の御家柄でしたか…! それは驚きました(^ ^)
慶喜は知識も能力もあるはずなのに、人柄が信頼できませんよね。
その点、西郷隆盛はそうとうな悪事をやったはずなのに、慶喜が果たさなかった武士の跡始末をつけたので印象がよくなったと思います。もし不幸にも 歴史の敗者となるなら、やっぱり慶喜ではなく西郷隆盛のようにありたいです。
薩長の軍閥は威勢はいいけど…、どこで間違ってしまったんでしょうね。。

No title

☆Parlさん
おーるポチどうもありがとうございます('∀'●)

500円札の岩倉具視は見るからに悪い顔をしていましたが
中身も悪い人でした(笑)
秩序で人々をビシッとまとめることが「正義」だと考えると、弱くて軽視されている警察官は、たとえ警察官でも悪ということになります。幕府の末期が、まさにそれでした。
岩倉具視は卑劣なこともしたけども
新しい秩序をつくるビジョンがありました(^ ^)

No title

先日リンカーンという映画を観ました。自分の主張を通すためにいろいろ画策してついに奴隷解放を宣言して法も成立させ、歴史上一番人気正直者なりんかーんとといわれれる位の名を残しました実態はいろいろな策をめぐらしたみたいです、政治とはいい悪いでなくてそういうことを合わせ行えることですね。先の民主政権がなにもできなかったのは理念で実際の国会工作をしかなかったからでないでしょうか。
この説明を読みながら政治というものは・・と思いました
いつの時代もそういうものなのでしょうね、ナイス!

No title

小堺さんの岩倉に未だ慣れない~

吉川・西郷は慣れた^^

いまのところ一番好きなのは、覚馬です^^

篤姫を見てなかったんですか?
幕末苦手な自分がハマった幕末大河です^^

でも詳しい人は怒り狂ってるから、原作から離れたアレンジが多々あった模様^^

村ナイスヽ(*´∀`)ノ★ぽち

No title

☆みっちゃんさん
ナイスポチありがとうございます(^-^)

リンカーンはちょうど日本の幕末の頃に活躍しましたね。リンカーンといえども政治はきれいごとだけでは済まなかったでしょうね。多数派工作とか民主主義の醜い部分もあったろうと思います。
民主党政権は実力も無いのに政治主導をやろうとして、なんだかんだで有力な日本の官僚機構を敵にまわしてしまいました。本当なら妥協もしつつ官僚や他党にうまいこと味方をつくっていかなければならなかったんでしょうね。国民に痛みと教訓を残した政権でした。

No title

☆栞さん
村・ナイスぽちどうもありがとうございます(=^▽^=)

吉川晃司の西郷さんは貫禄ありますね。
岩倉具視は今のところ、ミス キャストとしか思えないですね(^ ^;) 今後の巻き返しに期待したいです。
覚馬は実質主役の重責を果たしていますね(^∇^)

幕末大河はコケることが多いから『篤姫』もダメだろうと思って、見逃してしまったんです。栞さんがハマッたなんて、だいぶ傑作だったのですね。そのうちレンタルビデオ屋で探してみようかな(^ ^)

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清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
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