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「八重の桜」薩長密約/西郷を変えた勝先生/岩倉

大河ドラマ『八重の桜』
 第15回「薩長の密約」
【薩長の密約、会津の悲劇】
 1866(慶応2)年 正月、八重(綾瀬はるか)は数え年22歳、兄・山本覚馬(かくま 西島秀俊)39歳。
カッポ、カッポと音を立てて、ぽっくりをはいて喜ぶ女の子。覚馬の娘、みね(豊嶋花)です。
  みね「みやこのお父っつぁまがおくってくれたんだ」
 みねの生まれる頃からずっと覚馬は京都へ行っており、覚馬のいない正月がもう4度目になっていました。今年のうちには都を引き上げられるだろう、今年はきっといい年になんべ…と語る八重たち。
 
 その頃、都では。
1月21日、薩摩藩邸で薩長の秘密会談が大詰め。。。
過去の遺恨を越え、薩摩藩の西郷吉之助(吉川晃司)と長州藩の桂小五郎(木戸孝允 たかよし 及川光博)が密約を結ぼうとしていました。
  桂 「分からん。…。我が藩は今、天下を敵にまわしちょる。なんで手を結ぼうとするんじゃ」
  西郷「もはや徳川だけに国を任せちゃおられん。…そんために組むべき相手は会津じゃなか」
 会津藩は松平家、つまり徳川一族であり、京都守護職として権力を握っている。薩長としては、倒すべき相手なのでした。
 
 6月7日、第2次長州征伐が開戦。しかし…、密約によって新式銃を大量入手した長州は強く、幕府軍は敗戦が続きます。相次ぐ敗報に、14代将軍家茂(いえもち 葉山奨之)は病をこじらせ、覚馬たちは動揺し、会津にまで暗雲が漂ってきました。
危機感を強めた会津藩は、新式銃の調達を決断。覚馬が長崎へ買い付けに行くことに。同時に、眼病治療も命じられました。家老の田中土佐(佐藤B作)は、「眼病のこと、なじょして速く報告しねぇ。ぬしゃ(おぬし)の目は、会津になくてはならん。治すことも、お役目と思え」 慈愛深い会津です。
 
 7月20日、将軍家茂死去、享年21(1カ月後に公表)。。。
一橋慶喜(小泉孝太郎)はひとまず徳川宗家だけを継ぎ、将軍職は値踏みしながら放っておいて、8月8日、自ら長州へと出陣することを奏上しました。その後、慶喜は居並ぶ臣下たちを前に、大演説。
  慶喜「徳川宗家が出馬するからは、たとえ千騎が一騎となるとも、
     勝負が決するまでは一歩も退かぬ! 朝敵・長州を討つ!」
 が、まもなく慶喜は出陣取消、休戦交渉へ。大噴飯、恥を恥とも思わぬ所業です。薩長からすれば大笑いの喜劇でしょうが、会津としてはこれほど歯がゆいことはありません。悲劇はもう始まっています。
 
 


 
 
川の流れのごとく(=^^=)歴史を流れでつかむ☆彡
【西郷どんを変えた勝先生】
 西郷吉之助(隆盛)はもともとは“打倒長州”というくらい、長州藩を憎んでいました。1度目の長州征伐が始まったばかりの1864(元治元)年9月頃までは、長州を徹底攻撃することを考えていました。そして、長州が降伏したら、わずかな領地だけを与えて東北地方にでも国替えさせるのがよい…という方針だったのです。会津藩や一橋慶喜なども同様の考えだったと思われます。
 
ところが、その後まもなくして西郷は幕府の軍艦奉行・勝海舟と初対面します。勝が言うには、「外国は幕府の人間をバカにし、信用もしてない。雄藩が同盟してことに当たり、国を開くべきだ」ただし、「今は時機ではない、幕府が窮するまで待ち、一気呵成にしかけることだ」 勝先生の意見を聞き、西郷どんは変わったのでした。今でこそ勝の意見は当たり前に聞こえますが、自分の所属する(給料をくれる)組織の寿命を見抜き、終わらせる方向に導くというのは、並の神経ではできないと思います。やはり勝先生は偉いです。
 
【公家離れの度量を持った岩倉具視】
 坂本龍馬中岡慎太郎たちの奔走によって結ばれた薩長同盟。しかし、龍馬や慎太郎はいわば手駒のような者達で、その背景には岩倉具視(ともみ)の存在がありました。
 
岩倉は14代将軍家茂(いえもち)への和宮降嫁(かずのみや こうか)を実現させるなど公武一和を進めましたが、それによって尊王攘夷派から目の敵にされ、蟄居(ちっきょ)。政界から離れました。それでもあきらめず、1865(慶応元)年の夏から秋頃に『叢裡鳴虫(そうり めいちゅう)』『全国合同策』という論文を執筆しています。『全国合同策』には、「薩長二藩は龍虎の如し、風雲に遇()えば勢測られず」などと書き、薩長連合から倒幕という流れを構想しました。ちなみに、岩倉が薩摩と親密な一方、長州側には三条実美(さねとみ)らがおり、龍馬と慎太郎はこの仲介にも活躍したようです。
 
第2次長州征伐が勃発すると、岩倉は朝廷の流れを倒幕へと動かしていきます。1867(慶応3)12月、「王政復古の大号令」直後の小御所(こごしょ)会議では、土佐藩前藩主の山内容堂を論破して武力討幕への動きを決定づけるという力わざを見せています。
明治になってからは征韓論の西郷隆盛と激突して退けるなど、公家とは思えない力量・器の大きさを持った人物でした。
 
  ~主な参考文献~
『日本全史(ジャパン・クロニック)(講談社)
『読める年表 幕末維新明治』(自由国民社)
福田智弘『日本史が「時系列」だからわかりやすい! 読む年表 幕末暦』(じっぴコンパクト新書)
磯田道史『直伝 和の極意 古地図で巡る龍馬の旅』(NHK)p.106
山内昌之『幕末維新に学ぶ現在』(中央公論新社)
関厚夫『紅と白 高杉晋作 伝』189190(産経新聞 連載中)
 
 


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コメント

No title

こんばんは。
坂本さんは背中だけの出演でした。
岩倉具視は陰謀家のイメージしかないので、八重の桜ではどうなるのか楽しみです。

会津の偉い人は尚之介さんの銃は知らないのでしょうかね?
地元の鍛冶屋に依頼しているみたいですし・・・大量に作れないのかもですね。

No title

☆ハニー先輩さん

龍馬、背中だけでしたね…!

明治維新後も話が続くことを考えると岩倉具視これから
けっこう活躍するのかもしれませんね。

川崎尚之助の存在って
本当はどうだったのか気になりますね。
冷静に考えると、長崎へ買い付けに行く前に
もっと速く尚之助と地元鍛冶屋に銃量産を命じるべきだったと思いますが、
外国製の新式銃を安く買ったほうが速いってことなんでしょうかねぇ。。。

No title

おはようございます~~~
日本がなぜ植民地にならなかったのか。幕府側に勝海舟がいたのが大きかったと思います。もし、勝がいなければおそらく、イギリス、フランスの奴隷になっていたかもしれません。
岩倉は策士というイメージがありますが、彼も頭が切れますよね。
今後、幕府討伐計画に、岩倉、大久保、西郷がそれぞれ役割を担って実行していきますから。大きな力となります。
ポチ!

No title

☆とん子さん
ポチありがとうございます(^ ^)

そうですね、勝海舟がいたお蔭で
徳川幕府の幕引きがうまくいったと言えそうです。

ただ 個人的には、「江戸無血開城」はそんなによくなかったんじゃないか…と思っていて(笑)、
上野戦争をもっと大々的にした江戸戦争のようなものを一発やっておいたほうが
その後の日本人(東京人)を強く、柔軟にしたんじゃないか…という
無茶な考えを持っています(^ ^ゞ

岩倉具視はすごいです、頭がいいだけでなく、度胸あって
本当に公家離れしたエネルギーの持ち主です。
会津の今後とともに
維新の元勲達がどんなふうに描かれてゆくのか、期待です…!

No title

岩倉具視。。。授業で習った気がするけれど

しゅーまいさんの解説で そうだったんだぁ~って

また 教えられました^^

No title

☆サッチさん
読んでくださってありがとうございます(^-^)

岩倉具視って
500円札の肖像で懐かしくないですか(^ ^)
すごく悪そうな顔していたけども
その迫力のお蔭か西郷さんをも負かしてしまいました。威厳と実力ある公家政治家だったと思います…!

No title

岩倉具視って人気ないですよね
これだけ優れた人物なのに評価が低い
そういえば大久保利通や伊藤博文も人気が無い
西郷や坂本のように途中で死んでしまった人物に人気が集まるのはどうしてなんでしょうね
岩倉や大久保などを主役にした大河ドラマも見てみたい
「嫌われ者の明治維新」なんて

No title

背中の龍馬~~見落とした,;.:゙:..:;゙:.:: (゚∀゚ゞ)ブハッ!

覚馬パパンは単身赴任でしたか。。。ショボーン..._φ(・ω・` )
海外に派遣された自衛官みたいな感じですかね。。。

岩倉の脳内イメージは、やんごとなきヤ○ザ(爆

村ナイスヽ(*´∀`)ノ★ぽち

No title

今回は眼病を治して来いと田中土佐がいうシーンで
グッときました!
前回は秋山が北方へ立つシーンで、涙が・・・
会津の人たちが殿をはじめとして皆真っ直ぐで心を打つんですよね・・・可哀そうというか痛々しいというか・・

しかし、早速長崎に行ってゲベール銃を調達して来いって・・川崎さんの立場は一体・・・?

岩倉具見はお札だったなぁ~・・くらいしか知らなかったです(汗)ポチ♪

No title

☆高木一優さん

岩倉具視の人気がないのは顔が怖いせいかも…(笑)
何かこう黒幕みたいなイメージが付いてますが
実際は自分自身で表に出て主張している、堂々たる人物ですね。

西郷さんと龍馬のような非業の最期を遂げた人物は
日本人には人気が高いですよね。
もともとのスケールの大きさに加えて、もしもっと長生きしてたら…
という夢が広がるからでしょうかね。

大久保利通は厳格そうな印象が敬遠されてるような気がします。
伊藤博文は硬軟両面あってとてもおもしろいと思いますね
大河ドラマの主人公になったらおもしろそうですね。

No title

☆栞さん
村・ナイスぽちどうもありがとうございます(=^▽^=)

龍馬、背中を見せて一瞬うなずくだけだったので
見逃してしまいますね(笑)

覚馬、単身赴任生活が長引いて
寂しい限りです。

岩倉は本当に恐ろしい容貌をしていますね(笑)
あの怖い顔が維新に欠かせなかったのでしょう(゚∀゚)

No title

☆chacoさん
ポチありがとうございます(^-^)

田中土佐はいい役どころでしたね!
脇役達にもちょこちょこ見どころがあって
共感できますね(^∇^)

川崎尚之助の銃はよっぽどつくるのに時間がかかるか
コストが高くついてしまうのかもしれません(笑)
京都組に完全に忘れ去られてましたね(笑)

岩倉具視の500円札、怖くて青い顔が印象的でした。
再発行してほしいです!

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そして、友情・人情・心意気です!

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清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
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