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「八重の桜」皆ままならぬ/8月政変の背景と怒濤

大河ドラマ『八重の桜』
 第8回「ままならぬ思い」
【皆ままならぬ】
 1863(文久3)年、八重(綾瀬はるか)は数え年19歳、兄・山本覚馬(かくま 西島秀俊)36歳。
八重の親友・高木時尾(ときお 貫地谷しほり)は、密かに想いを寄せていた山川大蔵(玉山鉄二)の祝言が決まり、ガッカリです。
  時尾「しかたのねぇごとって いっぺぇあんなぁ」
 一方、上洛を前にした山川大蔵は…、
  大蔵「京で会津を思う時には、きっとまっさきに八重さんの顔が浮かぶ」
 
 その頃、京都守護職を排除しようとする尊王攘夷派が暗躍し、会津藩主・松平容保(かたもり 綾野剛)に江戸下向の勅状が。。。
  孝明帝「勅命とは何や。望みもせんことを我が名を使うて好き勝手に出しよる」
 帝(市川染五郎)は密かに勅書を出し、「守護職を関東に帰すことは朕の望むところではない。……これすなわち、朕が最も会津を頼みとするゆえ」と、真意を伝えたのでした。思わず涙する容保と家臣たち。
間が悪いことに、その後まもなく、家老の西郷頼母(たのも 西田敏行)が上洛してきて「守護職御退任のご決断を…!」と諫言(かんげん)したのです。頼母は怒りを買い、蟄居とされてしまいました。
 
 会津で謹慎の頼母が桜の樹の手入れをしていると、砲術書を持った八重が通りかかりました。
  頼母「女子の身では鉄砲足軽にもなれねぇぞ」
  八重「それが悔しゅうごぜぇやす」
  頼母「ままなんねぇもんだなぁ。誰も思ったようには生きらんねぇか」
 
重厚な歴史の話に恋話やそれぞれの葛藤も交えて、感情移入できる展開でした…!
 
 


 
 
豆知識(=^^=)/歴史を流れでつかむ☆彡
【調子に乗った長州「8月18日の政変」で没落 その背景】
 文久3(1863)年は尊王攘夷の絶頂期でした。尊王攘夷は、倒幕運動と紙一重のものです。この年の8月13日、「大和行幸(やまと ぎょうこう)計画」が明らかになります。これは、孝明帝が自ら大和国(現 奈良県)の神武帝陵と春日神社に行って攘夷を祈願し、攘夷の軍議を開くという計画でした。しかし、実は帝は計画を直前まで知らされておらず、実際に計画を進めていたのは長州の志士や、三条実美(さねとみ)などの尊攘派公家、久留米脱藩の神職・真木和泉(まき いずみ)でした。そして、大和行幸の真の狙いは、攘夷を実行しない幕府を倒すことにありました。が、過激なわりには綿密な計画ではなく、兵を集めて様子を見、勢いがあったら倒幕の戦闘を開始するという適当なものでした。
 
こうして長州主導で大和行幸計画が進む裏で、他の藩はイラ立ちを募らせていました。薩摩藩熊本藩加賀藩などは長州から「親征費」10万両の分担を依頼されながら、肝心の倒幕計画については何も明かされていませんでした。
また、長州がただ一藩で攘夷戦争を開始し外国軍の攻撃を受けるなか、対岸の小倉藩が傍観していたのですが、これに怒った長州の奇兵隊が小倉藩の田ノ浦を占領してしまいます。さらに、この事件にからんで幕府の蒸気軍艦・朝陽丸(ちょうようまる)を拿捕(だほ)するなど、長州は様々なトラブルを巻き起こし、不信感を持たれていたのでした。
 
 そもそも孝明帝は公武一和(公武合体)、つまり 幕府との協力を望んでいました
薩摩藩の島津久光も同じく公武一和派です。また、薩摩藩はとりわけ“長州の天下”を苦々しく思っていた上に、この年の7月、薩英戦争で甚大な被害を受けて攘夷の無理を悟っていました。
このような状況を背景に、公武一和の中心である薩摩藩と会津藩が一致。大和行幸阻止・長州藩追放を実行したのが、「8月18日の政変(文久の政変)です。御所は薩摩や会津などの藩兵に固められ、帝からは「長州の攘夷の志には期待しているが、大和行幸については粗暴である」と お叱りの勅命を受け、長州は京都から締め出されたのでした。
なお、壬生(みぶ)浪士組はこの政変で働きを認められ、「新選組」の名を拝命することになります。
 
長州は一気に没落しますが、名誉挽回を狙ったことで翌年6月には池田屋事件が勃発、続いて7月には蛤御門の変(禁門の変)、8月には4国連合艦隊と戦うなど、怒濤の歴史を刻んでゆきます…!
 
  ~主な参考文献~
『日本全史(ジャパン・クロニック)(講談社)
関厚夫『紅と白 高杉晋作 伝』138141(産経新聞 連載中)
 
 


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コメント

No title

ほんとに会津にもそういう人がおられたのですね、
こころに残るお話です
。大河ドラマを見るより清水シューマイさんのお話を読むほうがはるかに面白いです。ありがとう。
ナイス
楽しみにしています。

No title

孝明帝もつぶやいていましたが

所詮 かざりで 決定権がなかったのかなぁ~っていうのが

しゅーまいさんの解説で なんとなく わかりました。

いつの時代も政治には 黒幕が。。。。いるのかも^^

No title

みんなそれぞれに「ままならぬ思い」を抱えていたんですね~
ままならぬままに時が過ぎてゆく~とやりきれない思いがします。

山川大蔵は八重に気持ちがあったんですかね??
それっぽいシーンがありましたが・・
のちは相当な人物になられたようですね

No title

詳しい歴史解説ありがとうございました
この頃の長州での討幕計画はまだ不完全で、隙があったんでしょうね。そこを薩摩や会津に突かれたのかな
ところで、高杉晋作が「よ、征夷大将軍」って掛け声をかけたのが大和行幸でしょうかポチ

No title

私、長州力が大好きだったもんだから(笑)
長州藩の話出る度に人に言いたくなるんだよね。
長州が好きだったんだ…とか( ´゚ω゚`):;*.':;ブッ

はるかちゃんとかしほりちゃんのセリフまわしを聞く度に、どんだけ練習したんだろう…とか思っちゃいますねー。

はるかちゃん、元々はばり広島弁らしいですよ。
みたいな事亀が言ってました(笑)

No title

先週は録画して未だ見てないので、ここで予習^^

村ナイスヽ(*´∀`)ノ★ぽち

No title

☆みっちゃんさん
ナイスポチありがとうございます(^-^)

会津の人達の心意気が伝わってきますよね。
歴史の荒波にさらされながらも
信念をもって懸命に生きる姿に心を打たれます。
読んでくださってどうもありがとうございます(^∇^)

No title

☆サッチさん

天皇は古代の一時期を除いて、
たいてい時代に翻弄されている感じがしますね。
今でもそうですが
本当にままならぬ立場で
心労多いことと思います。
読んでくださってどうもありがとうございます(=^▽^=)

No title

☆chacoさん

「ままならぬ思い」を抱えながら
懸命に生きてゆく姿に感慨がありますね(^-^)

山川大蔵…、八重を想ってたようでしたね(^ ^)
ぼくはよく知らないのですが
どうやらロシアに留学したり、
明治維新後も軍人として活躍したらしいですね…!

No title

☆とん子さん
ポチありがとうございます(^ ^)

この時点での倒幕計画は穴だらけですね(^ ^;)

大和行幸は計画倒れに終わっています。
高杉晋作の一件はその前、
14代将軍家茂が上洛し、孝明天皇に随行して攘夷祈願のために賀茂下社・上社に行った時のことです。
前回の記事に軽く書きましたので
よかったら見てみてください(^ ^ゞ

No title

☆Parlさん

ぼくも長州力、けっこう好きですよ(^ ^)
ラリアットやサソリ固めに熱くなったものです!

会津弁って素朴な感じですけども
難しそうですよね~。
俳優さんたちの苦労が偲ばれます。
綾瀬はるかは元は広島弁ですか!
ぼくは広島弁って聞くと『仁義なき戦い』を思い起こします(^ ^ゞ

No title

☆栞さん
村・ナイスぽちどうもありがとうございます(^-^)

それぞれの葛藤が描かれて
見応えある回でしたよ~(^∇^)

No title

まじですか!!

私、大昔、週刊プロレスの表紙を飾る女って言われてたんですよ(笑)

長州の話しながら飲めますね!!

No title

☆Parlさん

週刊プロレス、かつて買ってました!
表紙を飾る女ですか、かっこいいですね(笑)

長州藩も長州力も
どっちの話でも盛り上がれますよ(笑)

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そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
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