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「報道ステーション」の強引な取材

 私の親友・masamasaがテレビ朝日「報道ステーション」の
強引な取材を受けたことがあるので、その話を書きます。
もう数年前の話なんですけども、
あなたもこんな(ちょっとした)報道被害に遭うかも知れませんよ(^_^;)


 その時の放送テーマは、「2007年問題」でした。
2007年にいわゆる「団塊の世代」が一斉に定年退職を迎え、労働力が不足するとともに、
技術の継承が途絶えてしまうんじゃないか、という問題でした。
 報道ステーションはこれをテーマに、
玉川田園調布にある東京都水道局の研修・開発センターを取材したのです。


 取材の日、そんなもんがあるとは知らずにmasamasa(当時28才)が
ちょうど漏水発見技術の研修を受けていたのでした。

 masamasaのふだんの業務は、鉛製 給水管 取替工事の調査・監督。
当日いきなり「今日は取材がある」という話を聞かされ、「ふーん、そうか」と思ったそうで

す。
漏水発見技術については初心者なので、
まさか自分自身が取材されるとは、想像さえしていなかったのです。

 で、研修の順番がくる間際になって自分が取材対象であることを知らされ、
masamasaは思わず「おれじゃないと だめなんですか」と、訊いてしまったのでした(笑)。
慣れた仕事で取材されるのならともかく、
今さっき教官から習ったばかりの技術なんですから、まぁ無理もないかも知れません。


 さて、漏水発見の研修内容は、おおよそ次に記す通りです。

 ブロック状のもの(インターロッキング)が敷き詰められたおよそ30m×15m程度の区画があり

ます。
この区画のどこかに、給水管をわざと漏水させてある場所があるんですね。
もちろん、給水管は地下にあるので、見えません。

 で、医師の聴診器をイメージしてくださると分かりやすいと思いますが、
通称「ヒタチ」と呼ばれる聴音器具を使い、区画内を調べて歩きまわるのです。


 いよいよmasamasaの番がきました。
使用方法を覚えたばかりの「ヒタチ」を手に、調査を始めます。
回りには、数人の撮影スタッフ。
そしてmasamasaが、かすかに響く漏水の音を聞き逃すまいと、
神経を集中させている時でした。

「どうですか、分かりましたか?」
  レポーター役の若い男が、声をかけてきたのです。
「いや、まだです」
  短く答えるmasamasa。しかし、彼の注意力はそがれてしまいました。
  気を取り直して再び集中しようとした時、またもや、
「分かりましたか?」 それが何度も繰り返されるのです。
「分かりましたか? まだですか?」

 masamasaの注意力はすっかり散漫になり、
ようやく目星を付けた場所に目印を置いたものの……、残念ながらハズレ。
masamasaはコメントを求められ、どう難しかったのかを1~2分ほど喋りました。

 続いて、50代のベテランが調査します。
ベテランなので慣れているし、そもそも指導官だから漏水の場所もだいたい知っているのです


 難なく正解しました。


 そして、オン・エア。
masamasaの調査失敗とベテランの成功が対比されて、報ステのモクロミ通り、
「団塊の世代」から若手への技術継承が難しいということで まとめられていました。

 このテーマで放送するなら、
若手でも ある程度の経験を積んでいる人を取材しなければ、
技術継承の難しさを証明することはできません。

テーマに沿った都合のいい対象を選んで、
取材側のシナリオ通りにまとめてしまっているのです。

 それに、masamasaのコメントは「難しいですねぇ」と、たった一言になっていて、
なんだか何も考えてない近頃の若もん代表みたいな扱いになっていたのでした。
まったく、無礼千万です(`~´)
 でもまぁ、masamasa本人は人がいいので特に気にしてないようです(^ ^ゞ


 私もライターとして自分の意図に沿った取材や
書き方をしてしまうことは分からなくはないんですが、
影響力の大きいマス メディアである以上は、
もっと緻密な取材をするべきだと思った次第です。

 ちなみに、masamasaは今では 配水小管の取替工事や
断水・通水作業の監督者として、立派に技術を継承しています。

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コメント

No title

こんばんは。
この放送を自分は観たと思います。
地面の下にある配管からの水漏れ調査ですよね。
単純に「技術の継承は、どこの仕事でも大変だなぁ」と思いました。
取材の裏側はそうなっていたんですね。

No title

☆ハニー先輩さん

この時のをご覧になってましたか、
よくご記憶でしたね(^ ^)

一見よくできた特集ではあったんですが
その実態を聴いてしまうと、
“結論ありき”のつくり方に
疑問を感じてしまいます。

No title

マスコミは、自分たちの意図するものが成立しないと伝えようとしませんね。だから私はあまりテレビのニュースを観ないようにしています。街の人々のインタビューだってつまらんコメントばかりですようね。決して意に反した人のコメントは流しませんからね。白のものをマスコミが黒と騒げば黒になりますし、その逆もしかり。怖いですね。

中川昭一氏のよっぱらい会見も同様でしたね。

No title

☆kaz*nn0*さん

その通りです…! 自分達の意図するものを、
自分達が理解できる程度に単純・矮小化して広めようとしているのです。
多少は しょうがないとしても、
古舘伊知郎などは上から目線で 謙虚さがありません
(スポーツ実況の頃はよかったんですが…)。

中川昭一氏については、有能だったんでしょうが
もったいないですね~ お酒好きの私としましては
反面教師ですかねぇ(^ ^;)

No title

私も常々 マスコミのご都合主義に辟易しています

ほとんどテレビを見ない(竜馬伝だけ別^^;)けど オリンピック報道だって ドラマがなきゃいけない!みたいな作り方してますもんね・・
昨日 たまたまラジオから流れてくる 菊池雄星くんのインタビューでしたが・・最初 またマスコミがいる!いやだな~とおもったそうです
でも 最近は 自分を表現してくれるなら・・それを励みにしよう!と思うようになった・・といっていました
マスコミに踊らされず 自分の楽しみ方をしている視聴者を大事にして欲しいです

No title

☆三叉路さん

そうですね、オリンピックなどは
自然に報道しても自然とドラマが生まれるんじゃないかという気がします。
ヘンに盛り上げようとされても白けるだけですし
そういうの もう視聴者も報道側もみんな分かってるはずなんですけどね~

菊池雄星みたいな目立ちたがるはずの若い世代の男子にも嫌われるってことは、
よほど嫌なオーラを発してるんでしょうね、マスコミの人たち(^_^;)

今はもうテレビを見る人がだいぶ減ってますし、マスコミの人達が自分達で勝手に踊ってるぶんにはいいんですけれど、
人に迷惑かけないでほしいものですね(^ ^ゞ

No title

やらせとか、勝手にシナリオを作られての取材は受けた側には不愉快そのものでしょうね。
感動の場面なのにインタビュアーのインタビューが誘導尋問になってると幻滅ですし、聞く側は手短でいいんですよね本来。
でもそれで相手が饒舌に喋ってくれるかわからないから誘導尋問になってる。
言葉に詰まってる・・・それだけでも画面から伝わってくるものはあります。
話それてましてごめんなさい^^;

No title

☆あみりんさん

そうですねぇ、インタビュアーの誘導尋問は白けますね。
全体的に、インタビュー技術が低いんだと思います。

この前、ニュースを見ていたらカーリングの観客へのインタビューで
「明日も応援しますか」って質問があったんですけど
「いや、応援しません」って言うわけないんだから
もっと他のこと訊けよ、っていう(笑)

ヘタな質問より、ただ表情を伝える…
そのほうがよほどいいですね…!

↓カーリング
(。^-^)ノ__________凸

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清水しゅーまい

Author:清水しゅーまい
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①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
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そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
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