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「八重の桜」愛すべき松陰先生/幕府も喜んだ直弼の死

大河ドラマ『八重の桜』
 第5回「松陰の遺言」
【松陰と直弼の死/水戸討伐か!?
 1859(安政6)年、八重(綾瀬はるか)は数え年15歳、兄・山本覚馬(かくま 西島秀俊)32歳。
覚馬の妻・うら(長谷川京子)が身籠り、お祝いの雰囲気が高まっていたなか、攘夷派の刺客がやってきて覚馬を襲撃…! 八重のビー玉攻撃による援護を受けつつ、覚馬は襲撃をかわしました。しかし、刺客をとめようとした うらが負傷してしまいました。流産してしまったのでしょうか…?
 
 その頃、吉田松陰(小栗旬)は、お裁きの席にて、
「御老中 間部詮勝(まなべ あきかつ)様を襲い、こたびの弾圧のことお諫(いさ)めする策にございます。脅しに屈した開国は、国土を異国に破られたも同然。こげな折りに、国を憂うもんを弾圧しちょっては、人心は離反するばかりじゃ…!」
 このように意気軒昂でしたが、1027日に死罪申し付け、即日執行となりました。
「至誠(しせい)にして動かざるものは、未(いま)だこれあらざるなり…!」
 
 速いもので、翌年3月3日。桜田門外の変 勃発、大老 井伊直弼死す。。。
江戸城では有力親藩・譜代大名が集められ、水戸の処分問題が話し合われました。
将軍からは「尾張・紀伊の両家に水戸を討たせよ」との仰(おお)せが。。
この評議の直前、覚馬は家老の西郷頼母(たのも 西田敏行)を通し、会津藩主・松平容保(かたもり 綾野剛)に意見上申していました。
「会津は幕府と水戸の間を取り持ち、和平を保つことに尽力すべし」
 
そして、水戸討伐に傾いていた評議の流れが、「今、国内にて相争うは慎むべきと存じまする」容保の一言で変わりました!
 
 


 
 
歴史雑談(=^^=)
【ほとんどバカ…? 愛すべき吉田松陰先生】
 吉田松陰(18301859)という人は、正直すぎて異常なほどでした。
初めて監獄に入れられたのは、1854(安政元)年。下田に再来したアメリカの黒船に乗り込んだものの、乗船を拒否され、そのまま立ち去れば事件にならなかったところを、わざわざ奉行所に自首し、密航企(くわだ)ての罪で捕まってしまったのでした。ほとんどバカです。
 
翌年出獄。やがて、蟄居(ちっきょ)の身で松下村塾の主宰者になりました。そのままおとなしくしていればよかったものを、ある時、長州藩庁に向けて「日米修好通商条約の締結は違勅(いちょく)である。だから、京で条約賛成派の拡大工作をしている老中 間部詮勝(まなべ あきかつ)を暗殺するべきだ」という内容の手紙を出します。老中と対戦するための大砲・弾薬など武器も要求したのですから、冗談みたいな話です。藩上層部はビックリ。松陰としては真摯に語れば通ずるはずだという信念があったのですが、うまくいくわけもなく、1858(安政5)年、危険人物としてまたもや投獄されてしまいます。
 
「安政の大獄」で松陰の身柄は江戸へ。。。
当時の感覚では、松陰は特に大物ではなく、否認していれば無罪になったかと思われます。
しかし、今回のドラマにも出てきましたが、この時もバカ正直に老中暗殺計画を語り始め、とうとう処刑されてしまいました。
 
松陰という人は、かなり明るく清々しい性格だったようで、ほとんどギャグではないかと思えるほどに直情径行でした。
 また、山本覚馬が「断固として事を行なう時、人はみな狂気だ。寅次郎(松陰)さんが前にそう言ってた。狂気っつうのは、やむにやまれず、命かけるってことだべ」と語ったように、松陰にとって「狂」というものがキャッチ コピーのようになっていました。が、あまりにも行き過ぎており、命を落としました。
 
それでも、この行き過ぎた「狂」が高杉晋作や久坂玄瑞(くさか げんずい)、伊藤博文など松下村塾系の志士達に伝わり、幕末を動かしてゆくのですから、歴史はおもしろいものです。
 
【幕府内部も喜んだ井伊直弼の死】
 以下、産経新聞で連載中の関厚夫『紅と白 高杉晋作 伝』第52回からの引用です。
このとき(桜田門外の変の時)数えで20歳ながら幕府外国奉行の通訳に抜擢されていた、のちの明治ジャーナリズムの祖・福地源一郎(桜痴 おうち)は『懐往事談』で、つぎのように回想している。
《みな愉快々々と言いあい、この変を憂い、悲しむものは幕吏の進歩派、開国派の中にはいなかった》
 
 たいへん気の毒ながら、井伊直弼は味方であるはずの幕府内部からも拍手喝采されながら亡くなっていったのでした。
 
 


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コメント

No title

実は久しぶりに本気で見ている大河ドラマです。
綾瀬はるかさんも好きなんですが、女性だてらに鉄砲をぶっ放す勇ましい八重に憧れを抱いているのかもしれません。

吉田松陰の役が小栗旬と聞いた時は、「え~っ!」って思いましたが、「至誠(しせい)にして動かざるものは、未(いま)だこれあらざるなり…!」 のシーンは本当によかったです。
小栗旬ってこんないい役者さんだっけと思いました。

No title

こんばんは。
松陰さんがそこまで正直?なかたとは知りませんでした(^^;
でもあの真っ直ぐな熱が、長州の志士達に確実に繋がっていますよね。
会津藩は京都守護につくので、いよいよ難局に突き進んでゆきそうですね。

No title

ほんとに、会津って所はこいうひとがらの人が多いんでしょうね身の回りのひとで、心当たりがあります。
まあそれを誉れにしてるところも・・
現代の合理的なものの考えをする人間から見つと???!!!の連続ですね。たのしい解説ありがとう
ナイスです。

No title

☆さくや姫さん

P箱を軽々と運びこなせるさくや姫さんなら
きっと重い銃もぶっ放せますよ(笑)

小栗旬の吉田松陰、よかったですよね…!
気迫が伝わってきました。
実際の吉田松陰も、若いし
あんな感じだったと思います。
小栗旬は2009年の大河『天地人』で石田三成を演じて、
その時も清々しく演技もよく、
印象的でしたよ(^ ^)

No title

龍馬伝で松陰を演じた生瀬さんが出ているので、ちょっとこんがらがって見てしまいました・・・・
面白い人物ですね~わずか20代で・・・
江戸の人の成熟度って現代とは大違いですねー

No title

☆ハニー先輩さん

松陰先生は正直で真っ直ぐ過ぎて
極端なかたでした(笑)
時の権力に敵対してでも
自分の志を熱く語りたくなってしまう人だったんだと思います。
熱い心が志士達に伝わってよかったです…!

松平容保がどんなふうに京都守護職に就く決断をするのか、
期待ですね…!

No title

☆みっちゃんさん
ナイスポチありがとうございます(^-^)

そうですね、現代の合理的思考だけから見ると
当時の会津人や、
長州の吉田松陰の心意気は
「?」「!」なところもありますね(笑)
そこが魅力でもありますね(=^▽^=)

No title

☆chacoさん

『龍馬伝』の松陰先生・生瀬さんは年齢が行き過ぎていて、
松陰ファンのぼくは当時見ていてかなり違和感ありました(笑)
そのうえ 勝海舟もまだ30代半ばの時代なので、今回も微妙です(^ ^;)

本当に、幕末に活躍した人達には若者が多くて
驚かされますよね…!

No title

小栗松陰も良かったです

八重と兄は、けっこう年が離れてたんだ^^
桜田門外の変って3月3日だったんだ^^;
雪の日だから、もっと冬かと思ってた^^

村ナイスヽ(*´∀`)ノ★ぽち

No title

☆栞さん
村・ナイスぽちどうもありがとうございます(=^▽^=)

小栗松陰、なかなかキマッていましたよね(^-^)

八重と覚馬、17歳も離れていました。

桜田門外の変の日は、太陽暦にすると3月24日だそうで、
だいぶ遅い積雪です。
直弼は気の毒でしたが
雪のお蔭で 変事がキリリと締まりました…!

No title

ほとんどバカ!に笑っちゃいました!
今では受験の神様なのに~おばかとか~(^^)

小栗君もう終わっちゃったんですね!
でも暗殺は暗に行わないと暗殺にならないのにねー(笑)
でもそれが正義だと本気で思っていたんでしょう。
何で処刑されるんだって納得してたのかな?

死んで拍手喝采いう人生もちょっとやだね。

雑談面白かったです!
オールぽちぽち~★

No title

☆Parlさん
オールぽちぽちどうもありがとうございます('∀'*)

松陰先生の行動はほんとにバカみたいなとこがあるので笑えますwww
もう出番が終わってしまって、残念です。
処刑されることは無念だったでしょうが、言葉を尽くした以上は
あとはもう堂々と死んでゆくことが
自分の信念の表現につながると考えたのだと思います。
もともと無茶な人だったので、死は常々覚悟していて
さほど怖くなく、信念を伝えることを重んじていたんでしょうね。

井伊直弼は独断専行な面が強かったせいか、
よほど嫌われていたようです(^ ^;)

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ご訪問ありがとうございます(^-^)
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①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
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そして、友情・人情・心意気です!

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清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
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