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自分の記憶は本物?傑作SF「トータル・リコール」

 1990年に主演アーノルド・シュワルツェネッガー、監督ポール・バーホーベンで映画化された傑作SF『トータル・リコール』。そのリメイク版を見てきました…!
 


原作:フィリップ・K・ディック「追憶売ります」
原案:ロナルド・シュゼット&ダン・オバノン/ジョン・ポーヴィル
脚本:カート・ウィマー、マーク・ボムバック
監督:レン・ワイズマン「ダイ・ハード4.0」
 アメリカ作品

【キャスト】
コリン・ファレル(主人公 ダグラス・クエイド)
ケイト・ベッキンセール(ローリー:ダグラスの妻)/ジェシカ・ビール(メリナ:謎の女性)

テーマ性(記憶)★★★★★
アクション   ★★★★
音楽      ★★★☆
分かりやすさ ★★★
新鮮さ     ★☆
(星5つが満点 ☆は0.5点)
 
 人工記憶を販売する「リコール社」を訪れたことがきっかけで、主人公の隠された記憶が呼び覚まされてゆくという、サスペンスフルなSF大作です。格差社会での日々の労働に嫌気が差した主人公ダグラス・クエイド。リコール社で理想の記憶を植え付ける手術を受け始めると……、脳スキャンをしていた技術者から突然「お前はスパイだな!」と言われ、さらに特殊部隊の襲撃に遭ってしまいます。わけも分からず何とかその場から逃れますが、帰宅すると、優しかった妻がにわかに豹変しこちらの命を狙ってきて大混乱。記憶が蘇ってくるにつれ、自分が誰だか、回りの誰を信じればいいか 分からなくなってしまいます。練りに練った設定、アクションに次ぐアクションが見どころです。
 
 基本的な世界観は1990年版と同じですが、90年版では火星にあった植民地が、今作ではオーストラリアになりました。植民地は「コロニー」と呼ばれ、富裕層が住む地球の裏側「ブリテン連邦」に搾取されています。コロニーは多国籍的で、汚れた近未来アジアン テイストな街並み。酸性雨が降りしきり、SFファンが見ると1982年の『ブレードランナー』(この作品も原作はディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』)の世界を意識していることがすぐに分かって、ちょっと嬉しくなります。コロニーの住民は地下の超巨大エレベーター「ザ・フォール」に乗って地球の核を通り、はるばる地球の裏側・ブリテン連邦の工場へと通勤しなければいけないという世界です。地球の核を通る時に重力が反転したり、リアルな設定。
 
 最初から最後まで、アクションの連続で、目が離せません。でも、もう少し緩急をつけてくれたほうが かえって迫力を感じただろうなぁと思いました。また、近未来的な街並みや、磁力ドライブで空を飛ぶ車などがかなりリアルなのですが、どうも既視感をぬぐえず、映像としてはやや驚きに欠けます。が、原作・原案にはやはり力があるし、90年版を意識してあえて変えたらしき場面もあって、見比べる楽しさもあります。
 
 
『トータル・リコール』の原作となった短編小説「追憶売ります」(1966年発表)は、文庫本にしてわずか40ページあまりの小品ですが、個人の記憶の不確かさ・不気味さを巡って、ユーモアやハッタリ、大ドンデン返しまでをしっかり含有した名作短編。映画版とは違うオチです。読む価値あります…!(『模造記憶』新潮文庫に収録)

 

この場面は、1990年代SF映画の傑作場面の一つとも言える“おばさんの体内から正体を現すアーノルド・シュワルツェネッガー”。今作でも、このおばさんキャラを彷彿させる登場人物が現れるんですが。。。
 
 


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コメント

No title

こんばんは。
映画見に行かれたのですね!
自分はこの映画をみると、いつも漫画の『コブラ』を思い出してしまいます。

No title

自分は、やっぱりシュワちゃんのがいいなぁ

地上波で放映する日を待とうっと^^

ALLヽ(*´∀`)ノ★ぽち

No title

シュワルツェネッガーのトータルリコール、
すごく衝撃的で面白かった記憶があります。
リメイク版、あえて変えている部分もあるんですね!
見比べると面白そう~(^^)/~~~

原作は短編なんですね!
映画とは違うオチとのことで、すごく読んでみたくなりました(*^_^*)

No title

☆ハニー先輩さん

たしかに『コブラ』っぽい雰囲気もありますね!
本当に『コブラ』が影響を与えたのかもしれませんね。

“海外SF→日本のまんがやアニメ→ハリウッド映画”という感じで、
けっこう影響を受け合っている面があると思います(^∀^)

No title

☆栞さん

インパクトは断然シュワちゃんのほうが上ですね(=^▽^=)
全盛期のシュワルツェネッガー映画は今見てもかなりおもしろいですよね(^ ^)!

ALLぽちどうもありがとうございます☆彡

No title

☆あっきーさん

シュワルツェネッガーのほうの「トータル・リコール」はたぶん今見てもけっこう新鮮ですね(^-^)
リメイク版はそういう新鮮さではちょっと及ばない感じでしたけども
アクションの連続で迫力ありました…!

原作は意外にも短編で、
短時間で読めるしとてもおもしろいので
お奨めです(^ ^)

No title

シュワちゃんがあんまり好きじゃない私は
シュワちゃんの「トータルリコール」も見たことなかったりします。
こういう内容なんですね~@@

No title

☆らんらんさん

シュワちゃん…、あんまり好きじゃないのですか~。
ムキムキすぎてダメなんでしょうか(笑)
でも シュワ主演映画はなかなかおもしろいですよ(^ ^)

No title

リメイクはまだ見ていませんが
見てみたくなりました

No title

☆不思議な泡さん
『トータル・リコール』、
よりスタイリッシュな感じでリメイクされました。
迫力や勢い、純粋な面白さでは初作のほうが上ですが
SFらしさや混沌した未来観は新作のほうが上のように思いました(^ ^)

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清水しゅーまい

Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
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猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
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