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『100万回生きたねこ』を久々に読む 作者追悼

 先月(11)5日、絵本作家の佐野洋子さんが亡くなりました。
それ以来うちの本棚を漁り続け、ようやく佐野洋子100万回生きたねこ』が出てきたので、久々に読んでみました。
 

 
 あらすじを書いてしまいます。
絵本なので、あらすじだけでも話がだいぶ分かってしまいますので、これから初々しい気持ちで読みたいかたはスルーしてください。
 雄(おす)のとらねこが主人公です。とてもかわいがられていて、死んだ時には飼い主が大泣きし、地面に埋められます。すると、生き返って別の飼い主にまたかわいがられる、…という不思議なねこの話です。ねこは冷めた性格で、飼い主を好きになることがなく、自分が死ぬ時もなんとも思いません。
 
 ある時、ねこは初めて のらねこ として生きます。「100万回の死」を誇り、めすねこたちから大人気です。ところが、一匹の白い美しいねこが、見向きもしません。ねこは、白ねこを好きになります。自分のことよりも、白ねこを好きになり、ずっと一緒にいたいと思います。白ねこが死ぬと、ねこは初めて泣き、やがて自分も死んでしまいます。そして、今度は生き返らなかったのです。
 
 
 
 【なぜ ねこは最後に生き返らなかった…?】
 子供の頃に読んだ時は、「なんで今度は生き返らないんだろう?」と思って、悲しくなりました。暗い感じがして、あんまり読み返したくないなぁと思ったほどです。
 
 大人になって読み返して、やっぱり悲しくなってしまいましたが、それだけじゃ進歩がないので、今度はいろいろ考えてみました。
なぜ ねこは最後に生き返らなかったのか…?
最初に考えたのは…、もう悲しい思いをしたくなかったから…。もう少し考えて…、白ねこと添い遂げて喜怒哀楽を味わい、一生を完結させたから…。どっちにしても、切ない感じがします。生きるってのは切なくて、過ぎ去りし日々は返ってこないんだと、作者は伝えたかったのでしょうか…。
 
 物語冒頭から振り返って考えてみると…、ねこは最終的に他人に飼いならされずに自由に生き、大切な相手を見つけ、一生をまっとうした…、そんなねこの ありのままを佐野さんは描きたかった……のかもしれません。
正直なところ、私には分からないです。はっきり分からないところがいいのかもしれません。
 
 
 子供達の素直な感想も聞いてみたいものです(^O^)
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
裏表紙


★佐野洋子(さの・ようこ/19382010)

中国・北京生まれ。武蔵野美大デザイン科卒。
1977(昭和52)年に100万回生きたねこ』を刊行し、178万部のロング セラーになる。
『おじさんのかさ』でサンケイ児童出版文化賞推薦賞を受賞。
『わたしのぼうし』で講談社出版文化賞絵本部門賞を受賞。
エッセー『神も仏もありませぬ』で小林秀雄賞を受賞(2004)


 

 
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コメント

No title

天国で二匹仲良くくらしているのかも知れませんね('-'*)

(*'-'*)ノポチ☆凸

No title

白いねこに出会って初めて他人(猫だけど)を愛することを知り、命を使い切ったのでしょうね。白いねこが死んでしまい、白いねことずっと一緒に生きていたいと思っていたねこには、もう生きかえることに意味はないのかも。
抽象的で掴みにくいけど『愛』とは何ぞや?と問いかけるといった意味で「星の王子様」と通じるがありますね。

私は好きな絵本ですが、子供たちに読んでも受けはいまいちです(^^)ゞ
ポチ☆

No title

大ベストセラーですよね・・^^
私も絵本の大ファンですが・・
なんでしょう・・我が家にはないですね・・??

大人の感覚で再読してみたいですね・・

調べてみたら、佐野さんの挿絵の絵本や、翻訳されてた『ゆかいなゆうびんやさん』の絵本はありました~♪
ほんわかイラストですよね~~☆

No title

☆えっぴさん

そうですね、天国で一緒になって、もうこっちに帰りたくないのかも知れません☆彡
ポチありがとうございます(^-^)

No title

☆chacoさん

そっか…、ねこは命を使い切った…。そうかも知れませんね。
愛を得た代わりに、もう生き返れなかったのかな~…。悲しいけれどロマンティックなドラマなのかも…(*^ ^*)
愛や本当に大切なものとは何なのか…、それをテーマとして考えると、星の王子と通じますね…!

> 子供たちに読んでも受けはいまいちです(^^)ゞ

ぼくも子供の頃は、悲しい話だなぁと思っただけで、でも なぜか心に引っかかってました。おもしろいとか、大感動ってわけでもないんだけど…、なんか不思議な魅力を感じますよね。。
ポチありがとうございます(^∀^)

No title

☆emmaさん

いっぱい絵本もっているんでしたよね~(^ ^)
ベスト セラーだから、当たり前すぎて購入リストに入らなかったのかもしれませんね。

子供の頃は、この ねこの話、悲しいだけでいま一つ好きになれなかったんですが、そのわりにずっと心に引っかかってました。
何か不思議な魅力がある物語ですね。。

翻訳物も手がけていたとは! ぼくは新聞の訃報を見るまで業績をよく知らなくて、ずいぶん広く活躍していた作家なんだなぁって、今さらながらに驚いてます!

No title

私は高校生の時にこの本に出逢いました。その時に購入して、今我が家に。子供達にはまだ難しいようです。
私にはまだ、この本のはっきりした答えが出てませんが、本や絵本に答えはないのかもしれません。読む人それぞれの感じ方や答えがあるのかなと。
谷崎俊太郎さんと結婚されてましたね。
谷崎さんが佐野洋子さんあてに書いたであろう「女へ」と言う詩集はとてもよかったです。

No title

↑失礼しました。
谷川俊太郎さんでした。
すみません。

No title

☆さくや姫さん

やっぱり子供にはよく分からない内容なのかなぁ…。
ぼくも子供の頃には いま一つしっくりこなくて、そのわりに心に引っかかっていました。
ストレートに何かを訴えないところが、かえって奥深い作品にしているのかもしれませんね。いろいろ想像をふくらませてくれる絵本です。

あ…、谷川俊太郎さんの元妻って記事に書いておこうと思ったのに忘れちゃいました。といっても、新聞の訃報を見るまでそのことを知らなかったんですけども…(^ ^ゞ
「女へ」ってタイトルだけ聞くと、谷崎潤一郎っぽくて ぼくも名前間違えそうです(笑)
詩集は、誰のものもほとんど読んだことないんですが、気になったので近々見てみます(^ ^)

No title

私、いっつも谷崎潤一郎と谷川俊太郎とまざっちゃうのです。
谷川俊太郎の詩集「女に」でした。
重ね重ねすみません。

No title

☆さくや姫さん

谷崎潤一郎と谷川俊太郎はまぎらわしいですね(笑)
詩集のタイトル、「女に」でしたか。今度探してみます(^ ^)

No title

飼い主すら愛さなかった、気にしなかった生き方=つまり生涯を完璧に全うしなかった生き方しかしなかったので成仏できずに100万回生まれ変わったのではないでしょうか。そして、愛するものを見つけて初めて成仏できた。生き物は愛することで成り立つ崇高なものだと訴えたかったのではないでしょうか。

No title

このお話、悲しいけれども大好きなんです☆
最後にねこが生き返らなかったのは、「愛」っていう大切なことを知って、
本当の意味での「生きる」ってことをまっとうしたから
もう生き返る必要がなくなったのかなあ…と思っていました。
生き返り続けたのは、愛も情も知らず、
きちんと本当の意味で「生」を生きていないからなのかなぁと
漠然と考えたり…。
切ないけれどもいろいろなことを考えさせてくれる、
とっても貴重な絵本だと思います☆

No title

☆kazunnさん

なるほど…、意味のある生き方を見つけて まっとうしないと100万回生きても成仏できず、しっかりと愛のある一生を送ったら成仏した、と…。宗教的な深みも感じますね。
それにしても、われわれも崇高な愛に恵まれたいもんですな~(笑)

No title

☆あっきーさん

そうですね、悲しくて切ない話だけどいい絵本ですよね(^ ^)
しっかり生きないと、生きる喜びもなく、生きたことにもならない…。
愛を知って、相手を大切にする気持ちが生まれて、幸せな日々が訪れたと思ったら…、最後に喪失感で悲しむことになる…。
生きることや愛情…、大切にしないとすぐに消えて無くなってしまうもの…、そんないろんなことを考えさせてくれますね(^-^)

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清水しゅーまい
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『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
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