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「麒麟がくる」桶狭間の合戦の各有力大名への影響

大河ドラマ『麒麟がくる』
 第21回「決戦!桶狭間」脚本:池端俊策

【意外と緻密な戦略、幸運を活かした大胆な決戦】
 時は永禄3年(1560年)5月、明智十兵衛光秀(長谷川博己)の推定年齢は数え年33歳。
2万余りの兵を擁した今川義元(片岡愛之助)が、尾張の織田信長(染谷将太)領に侵攻を始めました! 18日、義元は沓掛(くつかけ)城にて軍議を開催。大高(おおだか)城への兵糧入れを成功させたばかりの松平元康(風間俊介)が、丸根砦を攻め、義元は桶狭間という山地を通って大高城入城を目指すことに決まりました。
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このドラマでは、松平元康に密かに信長からの内通要請がなされましたが、今川の大軍に対抗するのは到底無理と考えた元康は、19日の夜明け前に作戦通り丸根砦を攻撃。激戦の末、勝利しました。ちなみに、この戦いで、有名な本多忠勝や鳥居元忠が初陣を果たしております。さてここで、今川重臣の鵜殿長照(うどの・ながてる/佐藤誓)からさらに進軍の下知(げち)を伝えられ、疲労している元康主従がなんと命令を拒否するという展開。

「…有為(うい)の雲に隠れけり…
人間五十年 下天(げてん)の内をくらぶれば
夢幻(ゆめまぼろし)のごとくなり
ひとたび生(しょう)を得て…」

清須城の信長は、幸若舞(こうわかまい)の「敦盛(あつもり)」を謡ったあと、家臣の簗田政綱(内田健司)に語りました。今川勢は各城・砦に兵を割いている、義元の手もとの兵力を探れ、と。続いて、陽動の小軍勢を出し、今川勢をさらに減らしました。これで義元本軍は5000余り、それに対し信長勢は2000から3000です。しかも、折りからの悪天候で、義元勢は分散し雨宿り。勝機を見出した信長勢は、義元の本陣に襲いかかりました! 義元は果敢に防戦しましたが、服部小平太(池田努)の槍に突かれたところを、評定(ひょうじょう)用の台の上から大ジャンプした毛利新介(今井翼)によって槍で討ち取られてしまったのでした。あの大跳躍、ワイヤー・アクションだったようです。
こうして信長は歴史に語り継がれる大勝利…!

ちょうど切りのいいとこで、新型コロナ・ウイルス感染症対策による放送中断となります。
再開が楽しみですね!


 ドラマがもっと楽しくなる!史実の妙味☆彡
大河ファンのために(=^▽^=)/

【桶狭間の合戦の影響】
 大名の今川義元が討ち取られてしまい、ふつうだったら後継者が弔い合戦を仕掛けるところです。実際、松平元康(徳川家康)は、義元嫡男の氏真(うじざね)に弔い合戦をするよう奨めました。しかし、氏真には合戦を指揮する能力が無かったようです。氏真は内政を行なうのが精一杯でした。元康は桶狭間合戦の年内はおとなしくしてましたが、翌永禄4年(1561年)3月になると、ついに三河の今川部将・板倉重定を攻撃。まもなく元康生母の於大の方(おだいのかた)の実兄・水野信元(のぶもと)が動き、信長と元康をつなぎました。永禄5年(1562年)1月15日に清須城で会見が実施されて清須同盟が成立し、これは実に20年の長きにわたり、つまり本能寺の変が勃発する天正10年(1582年)まで継続するのでした。

今川家が弱体化したのと清須同盟のお蔭で、信長は東を気にすることなく美濃の斎藤攻めに集中できるようになりました。しかも、桶狭間の合戦の約1年後、永禄4年(1561年)5月11日に斎藤義龍が33歳の若さで急死。後継者はわずか14歳の龍興(たつおき)で、斎藤家も弱体化しました。信長はいわゆる「もっている」武将だったのでしょう。

今川氏真のほうは、武田信玄・北条氏康とのいわゆる三国同盟が続いたため、しばらくの間はなんとか駿河・遠江を保っていました。しかし、永禄8年(1565年)に信玄が信長とも同盟を結んだあたりから、怪しい状況に。永禄10年(1567年)、とうとう信玄が三国同盟の破棄を決断。翌年、信玄が駿河に攻め込むとともに、武田と北条の対立も始まりました。上杉謙信も巻き込み、大動乱になります。
このように、桶狭間の合戦の影響は各地の有力大名に及び、戦国史の画期となったのでした。

  ~主な参考文献~
小和田哲男『歴史群像シリーズ合戦ドキュメント3 桶狭間の戦い』(学習研究社)p.98、124、178~



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#大河ドラマ #麒麟がくる #明智光秀 #長谷川博己 #清水しゅーまい
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コメント

こんにちは(*^^*)

今回もよかったです~!
今川義元を討ち取った今井翼くんのアクションも
愛之助の最期(の表情)もよかったのですが
川口春奈ちゃんが思った以上に帰蝶ですね!
(言い方が変ですが^_^;)
初めて吉乃の子供を見せられたときの表情が
(驚きとか怒りとかいろいろ入り混じった感じの複雑な・・・)
すごく素敵だなと思いました。
川口さんがインタビューで『もう少し準備期間があればよかったなとは思います』と言っていたのですが
もう代役と思っている方はいないのでは?

越年して全44話放送してくれるみたいですし
今月末から収録も再スタートして8月下旬から放送予定。
しばらくは淋しいけれど、心待ちにします♪
(ただコロナよ、悪戯をするなよ)

あ、わたしが『桶狭間もよかったけど個人的には長良川の方が・・・』と言ってましたら
姉が『桶狭間も長良川も・・・ヒロキはあんまり関係ないし~』
と言っておりました(笑)

☆つばきさん

どうもありがとうございます(^-^)
今井翼、しっかり飛んでましたね!
片岡愛之助の義元、威厳もあって
よかったです(^∇^)
川口春奈はほんとに、
代役だったのを忘れちゃいますね。
おじさんからの人気高まってると思います(笑)

放送再開は8月下旬ですか~
待ち遠しいですね^ ^

長良川の時はまだしも
今回の桶狭間は長谷川博己ほとんど無関係でしたよねw

No title

こんにちは!

信長の初敦盛出ましたね~
桶狭間の戦いは多勢に無勢で信長も死を覚悟していたから、謡ったのでしょうか。
戦国時代のような現代より生死が隣り合わせのような時代は、実力もさることながら運も大きく作用したんでしょうね。もってる人が強い!

あ~、でもいいところでお休みになってしまった( ノД`)シクシク…
これから、光秀もどんどん活躍してくると思うので、再開を楽しみに待つことにします(^^♪

No title

先回といい今回といい光秀はわき役ですよね。
長良川の戦いでは美しい稲葉山、今の金華山のシルエットが出る場面は毎日金華山を仰いでいた学童期。ほんとにうれしいです
。岐阜から名古屋へ大学に通っていた時帰り、名鉄電車が岐阜に近づくとスピードを落としカーブすると金華山が見え,再建された岐阜城が見えるのはとっても嬉しかったです。
桶狭間でも割とわがやの近くでですここで合戦があったんだなと思いながら見ていますちょっとおやすみはさみしいですね

☆あおぞらさん

どうもありがとうございます♪
敦盛初登場でしたね(=^▽^=)
桶狭間以後は、信長は一切、
勝つか負けるかバクチ的な戦をしていなくて、
そう考えると
生涯の中でもひときわ覚悟を必要としていたのだと思います。
信長は幸運があるとともに、その時が巡ってくるのを待つ
忍耐力や執念がありました~!

しばらくお休みですね、
でもようやく光秀の活躍が本格化してくると思うと
とても楽しみですね(^-^)

☆みっちゃんさん

どうもありがとうございます(^-^)
光秀はまだわき役的な段階ですね(笑)
みっちゃんさん
お子さんの頃、金華山を仰いでお育ちでしたか
それはドラマに出てきて感慨深いですね(^ ^)
学生時代も金華山と岐阜城を眺めてましたか、
きっといい風景なのでしょうね(=^▽^=)

放送中断となってしまいましたが
再開を心待ちしましょう♪

No title

続きが待ち遠しいけど8月までおあずけですね(^^♪
毛利ツバサの大活躍がどうしても記憶に突き刺さる
桶狭間の合戦でした。
ワイヤーアクションだったんですね。
おまけにピンマイクでも付けてたのか
「今川義元討ち取ったり~」が
館内放送の様に響き渡っていました(笑)。

☆湛さん

どうもありがとうございます♪
毛利翼、ワイヤー・アクションを駆使しての
大ジャンプでした(^ ^)
たしかに、あの名乗り上げ、館内放送みたいな
均質な響きでしたね(笑)
放送再開が楽しみですね(^-^)

黒田官兵衛/明智左馬之助

(エセ関西弁で)

こんにちは。

以前も描いたん火傷、『麒麟がくる!』は
未だ観れてないのや…

↑万死に値する!!

司馬遼太郎『國盗物語』『覇王の家』
『関ヶ原』『城塞』は、読んだんやけど、
その続きが気になるやん???

最近は、『信長の野望 天道』で、
長尾為景(上杉謙信の実父)で天下統一
を目指してたのに、長尾が武田と同盟し、
そればかりか、織田が徳川に併合されて、

「ワケガワカラナイヨ」

Spiritualやね~~~♪♪♪♪♪♪♪♪♪

☆鯖豚定食(ほんのり塩味)さん

どうもありがとうございます(^-^)
麒麟がくる、長期の放送中断なので
追いつくチャンスですよ~!

司馬遼太郎作品を
愛読なさってるんですね♪
おもしろいですよね(^ ^)

近頃の信長の野望は
上杉謙信の父も選べるんですかぁ
選択の幅が広いですね。
プレイし始めると、とまらないので
ここ長らくゲームは避けています^ ^

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ご訪問ありがとうございます(^-^)
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そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
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