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「麒麟がくる」織田信勝と光秀の縁/義龍の悲劇!

大河ドラマ『麒麟がくる』
 第18~19回「越前へ~信長を暗殺せよ」脚本:岩本真耶(18) 前川洋一(19)

【光秀の越前時代が幕を開ける】
 時は弘治2年(1556年)、明智十兵衛光秀(長谷川博己)の推定年齢は数え年29歳。
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「逃げて逃げて生き延びよ!」叔父・明智光安(西村まさ彦)の遺言を受け、光秀たち明智家の人々は美濃から脱け出しました。伊呂波太夫(いろはだゆう/尾野真千子)や駒(門脇麦)らの助けもあって越前へ。朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)が治める越前・一乗谷(いちじょうだに)は繁栄していました。義景はおおらかな感じ。明智家の人々は、あばら屋でしたが、なんとか住まいを確保します。

「己の無力さ」に打ちひしがれる光秀に、母・牧(石川さゆり)は「人には浮き沈みがある、武士には勝ち負けがある、沈んだ時にどう生きるか、負けた時にどう耐えるか……」と語りました。

その頃、尾張では、織田信長(染谷将太)と実弟の織田信勝(木村了)が角突き合わせ、ついに信長が信勝を殺害するに至ります…!(弘治3年1557年11月)


【それぞれの上洛】
 永禄元年(1558年)11月、足利13代将軍義輝(向井理)が、実質的な京の支配者・三好長慶(山路和弘)と和睦。5年振りに帰京しました。それを祝って上洛せよ、という話が来ましたが、腰の重い朝倉義景は自らの上洛は見送り、代わりに光秀を祝いの使者とした…という流れです。

光秀は、信長が上洛(永禄2年1559年2月2日)するという情報を得ました。そして、このドラマでは斎藤義龍(伊藤英明)もすでに上洛しています。光秀は、義龍が信長暗殺を計画していると知り、三好家重臣の松永久秀(吉田鋼太郎)を巻き込んでその阻止に動いたのでした。無事に公方様に拝謁した信長は、宿敵・斎藤や今川が戦を止めるように手段を講じて欲しいと願い出ますが、義輝にできるのは官職を授けることぐらいのようです。失望する信長ですが……。


 ドラマがもっと楽しくなる!史実の妙味☆彡
大河ファンのために(=^▽^=)/

【織田信勝と光秀の縁!】
 織田信長に誅殺されてしまった実弟の信勝(信行)。実は、幼い息子がいて、親と一緒に殺害されてもおかしくなかったんですが、信長は見逃してくれました。元服してからは津田信澄(つだ・のぶずみ)を名乗っています。信長の部将として各地を転戦したり、天正2年(1574年)3月には東大寺の名香・蘭奢待(らんじゃたい)の切り取りで奉行を務めたり。

そして、明智光秀の四女をめとったのです。光秀の丹波攻めを支援したり、信長側近としても重用されました。天正7年(1579年)頃からは琵琶湖の要地である大溝城主に。織田一門衆のランク付けでは、嫡男・信忠、次男・信雄、信長の弟・信包(のぶかね)、三男・信孝に次ぐナンバー5とされました。

 順風満帆、天正10年(1582年)5月には、信長三男・信孝らと四国攻めを控えて大坂城に待機です。しかし、ここで本能寺の変が勃発! 信澄は変に関与していませんでしたが、内通を疑われ、変からまもない6月5日、信孝や丹羽長秀らに討ち果たされてしまったのです。28歳ぐらいだったようです。


【義龍、まさかの悲劇連発で死す!】
 斎藤義龍は北近江の小谷城主・浅井久政の娘を妻にしていました。つまり、浅井と同盟関係にあったのです。が、ちょうど今回のドラマと同じ永禄2年(1559年)頃、浅井家と南近江の六角家が敵対関係に入ったのを見て、義龍は京の中央政界に影響力をもつ六角と敵対するのは得策ではないと判断したようで、妻を離縁し浅井家に送り返しています。
代わりに、一条家から妻を迎え、まもなく息子・菊千代をもうけました。ところが、菊千代は永禄3年(1560年)4月(桶狭間合戦の1カ月前!)に早世悲しみのあまり、なんと義龍夫人(一条家の娘)も同年7月に病死してしまいます。義龍自身もかなりの衝撃を受けたようです。

さらに問題が生じました。道三の家系は代々、日蓮宗信者だったんですが、義龍はドラマでもご存知のように土岐頼芸(とき・よりのり)の子であると、つまり自分は清和源氏の子孫だと表明しておりました。で、源氏の家柄は、禅宗に帰依してるのが当時の常識なのだそうです。義龍は禅宗に宗旨変えし、新しく菩提寺を建てる必要に迫られたのです。

この時、義龍は人望の厚い快川紹喜(かいせん・しょうき:心頭を滅却すれば火もまた自ずから涼しのお坊さん)に相談すればよかったものを、まったく取って付けたような僧侶を引っ張り出してきて寺をもたせ、癒着関係になりました。禅宗の修行をしてない義龍が金襴の大衣(だいえ)をもらい、一方で、新しい寺に様々な便宜を図ったのです。このことで大規模な宗教紛争が起き、将軍や帝をも巻き込むことに!
 そんなこんなで疲弊しきったのか、義龍は永禄4年(1561年)5月11日、33歳の若さでにわかに亡くなってしまったのです。信長にとっては大変幸運な成り行きでした。

  ~主な参考文献~
「週刊 再現日本史」戦国7(講談社)
「別冊歴史読本特別増刊 織田信長 その激越なる生涯」(新人物往来社)p.42~43
谷口克広『信長家臣団事典』歴史群像シリーズ27号「風雲 信長記」特別付録(学習研究社)
編:阿部猛・西村圭子『戦国人名事典 コンパクト版』(新人物往来社)
編:柴裕之『図説 明智光秀』(戎光祥出版)p.119~
横山住雄『斎藤道三と義龍・龍興』(戎光祥出版)p.129、131~、135、140~、144~、147、155~、162~



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コメント

こんにちは(*^^*)

義龍・・・まさかのナレ死でビックリでした。
この先、戦のシーンとか絶対に3密になりますよね?
『ナレ戦になるのかしら・・・?』などと家人と話しています(笑)
ドラマのお話ですが、高政が道三を討った直後に十兵衛が現れて
その場で十兵衛は殺されていても不思議ではなかったですよね?
高政にとって真の友は十兵衛だけだったのでは?と伊藤英明さんが語っていました。

そして何もかも失った信長はこの後ますますパワーアップしたサイコパスになるのかなぁ?と思うと憂鬱です・・・。
十兵衛がどうなることやら。
信長が信勝を死に追いやるシーンのときに地震が起きたくらいですから。
『お前が飲めぇ』と言ったときの地震。
恐るべし、染谷将太(;^ω^)

後の細川ガラシャは誰が演じるのかも楽しみなんです。
NHKは44話放送する予定と言ってくれてますが
この後の十兵衛如何によってわたしが脱落してしまうかも。

再び、すみません。

最近脚本が池端先生じゃないですね。
休んでるのかな?
信頼できる後進の脚本家に任せてるのかな?
ご高齢なので少し心配です。

☆つばきさん

どうもありがとうございます(^-^)
義龍、
今まで主要人物だったのに
あっさりナレ死で驚きましたね(笑)
せっかく合戦場面も力の入っていた今作が
ナレ戦になってしまうのは何とか避けて欲しいです(^ ^;)

幼少の頃から親しかった十兵衛との別れ、
とても残念でした。上洛の時、意固地な十兵衛に対し
「お前は何がしたいのだ?」
 と訊いた義龍にちょっと共感してしまいました(笑)

染谷信長は若さ、未熟さを前面に出していて
斬新な気がしますね。
先日の記事で地震のこと読んで笑いましたw
光秀とどんな関係を築いてゆくか楽しみです!
細川ガラシャは美女がキャスティングされるはずなので
これまた期待です^ ^
脱落しちゃうかもしれないですか…。
お気楽に楽しみながら見続けてくださると幸いです♪

☆つばきさん

いつもありがとうございます♪
そうですね、
2週続けて池端俊策先生じゃないのは、
初めての事態です。
しかも今までは脚本協力の岩本真耶さんが
代わりを務めていたのが、今回はまったく別の
『軍師官兵衛』の脚本のかたが突然登場しました。
今年はなにかとドタバタしてるので、
何かあったのか気になるところですね。

No title

わたしもきゃくほんかのかたがかwったのはなぜ?とふしぎでした。
義龍の死は信長に破れて‥と聞き伝えでしたから
tyっと驚きましたよででもいつから再開されるのかなたのしみですね!

☆みっちゃんさん

どうもありがとうございます(^-^)
脚本家のかた一時的に代わって、
気になりましたね。昨夜はもとの池端先生に戻っていました(^ ^)
斎藤義龍はにわかな早死にだったんですよ。
その子の龍興は信長に散々な目に遭いました。
撮影再開どうなるか心配ですが、
楽しみでもありますね!

No title

こんばんは。
斎藤家は日蓮宗だったんですね。
義龍が道三でなく、土岐頼芸の子というのは、
司馬遼太郎『国盗り物語』で読みました。

そういえば、打首獄門同好会というバンドの、
『カモン諭吉』という曲のP.V.が大河ドラマ風で
面白かったので、貼ってみます。

https://www.youtube.com/watch?v=BpM6PRFFmSg

諭吉といえば、彼らには、『学問のすゝめ』
ならぬ『獄門のすゝめ』というアルバムも
あります(笑)

No title

こんにちは(^^♪
皆さん、ご指摘の様に脚本が週替わり(こらこら!)ですね。
義龍の呆気ないフェードアウトには「またかよ!」でした。
まさか「官兵衛」の時みたいに足利義輝もナレ死に?
とかになったら怒りで暴れるかもしれません(笑)。
ところで「越年しても全話やる」とヤホーニュースで読みましたが
キリンお休みに入ったら何を放送してくれるんでしょうか。
かつての大河の総集編を週替わりで観たいな~♪

☆鯖豚定食(ほんのり塩味)さん

どうもありがとうございます♪
斎藤家、
日蓮宗だったのに親子問題でわざわざ
禅宗に変更したのでした(笑)
『麒麟がくる』のスタートに備えて
ぼくも『国盗り物語』の後半、
織田信長編だけ再読しました。

カモン諭吉を見てみましたよ。
おもしろおかしいヘンな曲ですね(笑)

☆湛さん

どうもありがとうございます(^-^)
脚本週替わりはせわしない感じしますね。
義龍、主要人物だったので
まさかナレ死するなんて思いませんでした(笑)
今作では足利義輝も重要人物ですし
ナレ死は無いと思いたいですけど…
麒麟のお休み中、どうなるか
気になりますね(^ ^)

怖かったですねえ(;^ω^)

息をのみ瞬きもせず呼吸も止めて信長を見ちゃいました(死んでしまうw)

終わった途端、「は!」ってして、まさしく映画の一コマのよう←私がwww

義龍のナレ死、全然忘れてました(笑)
そういえばそうでした!
悪いことはできません。

脚本家さんも変わってるんですね。
エリカ様、コロナ、岡村と、次々大変ですね。

☆Parlさん

こちらにもありがとうございます♪
信長すごく迫力ありましたね~!
それに対して義龍はあっさりナレ死しちゃいました(笑)
脚本のかた、
一時的に代役を立てたようです。
なんだか分かりませんが
見えない所でもドタバタしているんですかねぇ(笑)

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清水しゅーまい
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『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
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